孤独なツバメたち 感想
B5W41902 瀬島菜那
日系ブラジル人で日本に出稼ぎに来た親に連れられ、日本にやってきて、日本で育った子供たち(5人)のドキュメンタリー映画だった。(2012年)(浜松市の状況)(群馬県大泉町は、ブラジル人コミュニティがあることで有名)
在日外国人が直面している問題について知る機会がなかったので、この映画を選んでよかった。はい。朝鮮学校・在日朝鮮人がヘイトクライム・ヘイトスピーチの対象の被害にあっているということくらいしか、日本に住む外国人についての報道は聞いたことがなかった。(「国際学入門」の授業で紹介した湘南台地区における南米の日系外国人の子供たちの教育の話は、記憶に残ってないのですか?)テレビや新聞は在日ブラジル人の置かれている状況に興味がないのかもしれない。マスコミは基本的に興味は持っていませんが、だからと言って、情報がないわけではないのですよ。
日本の教育は日本人のためだけにあるということが、子どもの権利条約に抵触するということを知り、どうしてこういった現状を放っておいているのか疑問だった。(当の日本人がそのことを知らないし、知ろうともしないからです。)グローバル化(グローバル化の意味がいろいろあることを理解してますか?)しなきゃいけないとか言っているのだから、在日外国人が教育からドロップアウトしないような制度や環境を整え、日本以外の文化圏の人と関われるようにすることは子どもたちにとっても日本にとってもいいことだと思うのだが(これは「国際学」的常識ですが、日本においては非常識なのです)、どうしてこんなに排外的なのだろう。「国民国家」主義の国だからなのですが、自分の中の「排外主義」に気づいてますか?それが原因なのですが。在日外国人もそうだが、日本の学校では先生が落ちこぼれた生徒を邪魔者扱いすることが多いように思う。エリート主義の「国民教育」が、日本の教育だからです。規格外の生徒を排除してばかりの授業は、先生が一人で見ることができないほどの人数に教えようとするから起こるのだろうか(とにかく、日本は、日本のの教育は、時間がなく、忙しすぎるのです。ノルマを果たすだけの授業)。学校と家くらいしか子供には居場所がないのに、その学校で排除されるというのはとてもつらいことだ。(第3の居場所を考えましょう。)生徒を排除しないような授業をしてほしいと思う。(「排除」されないような生徒にもなりましょう。大学に来ても「排除」される授業の常識を、アンラーンできてない学生が多いですね。)
映画に登場した子供たちは10代とは思えないほどしっかりしていた。(なぜ、「しっかり」しているのでしょうか。日本の10代の子供たちは、なぜ「しっかり」していないのでしょうか。「日本人」であることに集団主義的に甘えていますね。)自分の人生をどうしようか自分なりに考えており、堂々としていた。(はい、日本人は「人生」を考えていませんね。ステレオタイプ的人生以外は。)中卒で働いていることも大きいのかもしれないと思った。(5人の現状を再度、振り返ってみてください。)
浜松市ではたくさんの日系ブラジル人が暮らしているということが分かったが、周りにそういう人がいない地域で暮らしている日系ブラジル人は、もっと孤独で、その気持ちを共有できる人がいないのかもしれない。(日系外国人は、孤独に暮らしているのは少なく、コミュニティを形成して暮らしています。これは日本に限らず、外國人・移民の人々の傾向です。)日本には、どのような外国人コミュニティがあるか、調べてみませんか?(孤独で暮らしているのは、外国人カテゴリーの人ではなく、日本では、帰化した在日に多いのです。)