この作品は、亡くなった妻の死を受け入れきれない夫の生活を描いていた。映画を見ながら、いつそうだと分かりましたか?夫から見た妻が描かれていたが、その妻にリアリティがなかった。笑顔を絶やさないうえに、子供のようにはしゃいでいて、気持ち悪かった。監督は男性で原作は女性だが、女性を描くのが下手だと感じた。はい、日本男性の「女性」観の最大公約数を表現してましたね。わざとこのような女性を描いたのかもしれない。気持ち悪いと思ったのは、自分が女性目線でこの映画を見て、男性に媚びるような態度が気に障っただけなのかもしれない。はい、媚びた女性が、日本の「女性」(男性の思う)なのです。しかし、あのようなタイプの女性は、多くの映像作品、小説、漫画で描かれる。いつも笑顔で男性に対して怒らない可愛いタイプの女性だ。そういう人間らしさのない女性ばかりが描かれるのは、そういう女性が男性は好きだからだろう。そうした男性の「女性」観を内面化した女性の振る舞いの表現ですね。そういった女性を男性が好むのは構わないのだが、そんな女性ばかりが描かれるのはあまり面白くない。はい。リアルな女性が描かれないことで、作品を作った人達と男性視聴者だけの自己満足の作品になり、女性はもともと視聴者として想定されていなかったのだと思ってしまった。良い「思い」です。もっともっと展開してください。
夫婦生活のなかで、妻の話や主張を全く聞こうとしない夫が描かれていた。このような夫の態度は自分の父の態度と同じで、日本の夫は皆こんなものなのかとがっかりした。はい、ジェンダー後進国日本の現状です。大学ではさすがにないが(なぜでしょう?)、小中学生のときのクラスメートの男子も同じような態度を取っていた覚えがある。すべての男性というわけではないのだろうが、日本の男性は女性の話を聞こうとしない傾向があるように思う。これも男性は女性より優位に立っていると思っているからこういう態度をとるのだろう(無自覚的特権意識なのです。)。このような態度をとらない男性が増えていくために女性の自分にできることがあるのかはわからないが、男性の上からの態度によって嫌な思いをすることが減っていってほしい。いつものように「ーほしい」で終わっていますが、そのためにどうしたら良いのか、どこに問題があるのかを分析してください。