今作はフォトジャーナリストの女性が主人公の映画だった。戦場の状況を伝えるジャーナリストの事件だと、昨年、ジャーナリストの後藤健二さんが殺害されるという事件が起こった。あんな危険なところにわざわざ行くなんて死んでもしょうがない、自己責任だというバッシングがあったと記憶している。現政権のプロパガンダ。確かに戦地は危険で、自分が危険にさらされるため、行かないでいられるほうがいいかもしれない。しかし、彼らのような危険を冒してまで現地を取材してくれる人がいないと、国内にとどまっている人は情報を手に入れられない。大手のメディアはそんな危険な場所の取材はせず、彼らからお金で情報を買って情報発信している。上の顔色を窺って、自分に都合のいい情報しか流さない大手メディアと違って、現地の貴重な情報を入手してきてくれる彼らの仕事は社会にとって必要なものだと思う。はい、ジャーナリストのいる社会といない社会、どっちの社会に生きたいですか?日本は、ジャーナリストのいない社会になっています。
妻も夫も働いていて、夫が当たり前に子育てする北欧の夫婦関係が作品によく描かれていた。仕事もボランティアもしながら家事育児をする男性は日本ではめったにいないように思う。それができるような社会環境が整っているということもそうだが、男性側の意識の高さもうらやましかった。家事育児は当たり前、と男性が思うようになるには長い年月の努力があったから実現したもので、日本ではその努力がされていない。はい。日本の政治家(アベノミックス自民党)が男は外で働いて、女は家で家事をすべきだという古い考えを持つ人が多く、そのような考えの人を国民は選挙で選んでしまっている。この理由に、若者が選挙に行かず、古い考えを持つ人ばかりが投票に行くこと、上が決めたことに従順になり他の方法を考えられない人が多いこと、国民が男も女も仕事と家庭の両方を充実させられるような社会を望んでいないことなどが考えられる。はい。政治だけでなく会社も、価格競争のなかで人件費を削減し、給料以上の働きをする男性を使い捨てるようになり、社員が働きやすい環境を整えられる余裕がないことも原因だと考えられる。日本が男女とも働け、家庭も大事にできる社会環境が整うにはまだまだ時間がかかりそうだが、まずは選挙に行くことから始めようと思う。そしてどのように投票するのですか?(投票の仕方をどのくらい知ってますか?)