(瀬島)
日本の小学校の授業は、先生の教えることをただひたすら暗記するだけなので、イエナプラン教育で、クラスメート同士で教え合いながら勉強できるのはうらやましかった。日本の学校だと、授業についていけない生徒は先生から見捨てられることが普通で、先生にもクラスメートにも、わからないからもう一度教えてほしいとは言いづらい。イエナプラン教育の学校では、先生が生徒ひとりひとりの勉強の進度を把握していて個別に課題を出してくれるうえに、わからないところをクラスメートや先生に気軽に教えてもらえる環境が整っている。また、人はひとりひとり違うということを生徒たちは何年もかけて学ぶので、こんなのもわからないの、と見下されることは日本よりずっと少ないだろう。授業についていけないことでクラスメートや先生から見放され、クラスに居づらい思いをすることがないというのはとてもいい点だと思う。
イエナプラン教育以前のオランダの教育は、今の日本の教育と全く同じで、というか日本の教育が欧米の近代教育を見習って国民教育を行っているのであり、その特徴が「一斉授業」なのであり、近代学校教育の典型なので、問題は、なぜオランダの学校教育で、「一斉授業」でない教育スタイルが登場してきたのかを理解することであり、日本では、なぜ登場しないのか、その理由を検討することであり、イエナプラン教育は「いい」だけでは、議論が発展しません。
イエナプラン教育(個別教育のこと?)で先生は生徒のことをよく見ており、課題の内容を生徒に合ったものに変えていた。ワールドオリエンテーションでは、生徒が自分で決めたテーマを勉強し発表していた。イエナプラン教育では、先生はその時々に応じて授業内容を変えていく必要があるように思うのだが、先生方は忙しくないのだろうか。(先生が忙しいとは何でしょうか?先生は忙しくない訳ではないですが、忙しい=素晴らしいではなく、怠惰ではないですよ、日本のように、無駄な忙しいことをしないだけです。先生のあり方が違うのです。)日本の学校では、クラスの雰囲気や授業の進度によって多少授業内容を変えたりすることはあるだろうが、生徒ひとりひとりの進度をしっかりと把握しているわけではないし、ましてひとりひとり違う宿題を出しているわけでもないのに、先生は働きすぎている印象がある。夜遅くまで学校に残っていたり、家にまで仕事を持ち帰っていたりと、やらなければいけない仕事がたくさんあって大変そうなのだが、どうしてこんなに忙しそうなのだろうか。調べてください。もう既に調査結果は発表されております。それを踏まえて議論しましょう。OECDの「国際教員指導環境調査」2013を参照してください。授業以外の部活指導や事務作業が原因だと指摘されております。自分で調べる癖をつけてください。イエナプラン教育のような生徒に寄り添った指導など、日本の学校では忙しすぎてできないように思うのだが、イエナプラン教育と日本の学校では先生の仕事の何が違うのか気になった。気になったで終わりではなく、気になったら、調べて、その調べた結果について、どう思うかを述べてください。自分で立てた問題に対してそのように検討していきましょう。