(苗木)
この映画で、初めて私がゼミの映画上映担当になったが、自分の調査不足が目立った。映画そのものに対するコメントもしっかり書いてください。この映画を選択したのは、あなたですから、もっとこの映画自体についての説明をできるようにしてください。
私は、他の授業内で得た知識や、数字に対して教えられたことをそのまま受け止めてしまっていて、疑問を持って深く考えることをしていなかったのだと気がついた。はい、よい気づきです。この気づきを一過性のものとせずに、ゼミなどの発表をする時には、さまざまなことに対して、疑問を先取りして、下調べをして、質問に答えられる準備をしてください。そのポイントは、自分で「疑問点」を沢山もっていることなのです。たえず、教えられたことに対しても、「問い」を発するように、普段から心がけてください。
議論の中で、今の日本は、70年前の欧米で行っていたマナー講習などを行っているという話が出て、日本はそんなに遅れているのかと驚いた。
はい、世界経済フォーラムのGGI(ジェンダーギャップ指数)では日本は104位です。
http://www.gender.go.jp/public/kyodosankaku/2014/201412/201412_04.html
この事実を知らずに日本は男女平等の社会だとのイデオロギーを信じている日本人が、圧倒的多数なのです。
あなたもその一人ですか?
目の前の事実を、「事実」としてだけ理解して、あまりにも無防備に「素直に」受け入れていますね。その事実から「しっぺ返し」をくらうのは、ほかならぬあなたなのですが。
私は、女性の座り方は足を閉じて斜めに、などは、その方が見た目がいいので教えたほうがいいのではないかと感じたが、そう感じること自体が日本でマナーだと考えられているものに染まっているのかもしれないと思った。
はい、あまりにも「素直すぎる」いい子ちゃんのメンタリティを身に付けていますね。その「マナー」があんたを疎外しているにもかかわらず。「疎外」ということも意識しないのでしょうね。
今の欧米の女性ニュースキャスターはどのような座り方をしていて、どんなマナーがあるのか調べてみたいと思った。
世界の普通の女性が、普通の場所で、どのような座り方をしているのかを知りましょう。いまや、日本の常識は世界の非常識なのです。「日本の常識」に、従わないように、自分を守りましょう。
女性の座る時の足の閉じ方における「女らしさ」の強調は、だれがどのように行っているのかに気付きましょう。その「女らしさ」に、あなたは従いたいのですか?