椎野ゼミ課題
幻の東京計画
2014年11月21日
チョウ ロセン
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東京が変わる(とした)きっかけ(の)とした1964年の東京オリンピックについて話したいと思う。ほかの授業で見た東京オリンピックに関するビデオ教材がある。当時オリンピックが東京に決まった時はフランスの有名な料理本に「日本の料理は小さな土間で作ったもの」という文章があり、食べ物の面では、オリンピック(は)を東京で開くの(が)は無理(に)であるという意見があった。この評価から見ると、当時飛躍的な発展途中の日本でも、世界での地位や認識が限っていることがわかるだろう。(だからこそのオリンピック開催だというのは推進派の意見でしょう。)また、物質的にも(が)ま(た)だ豊かになっていないと言えるだろう。新幹線も世界銀行の貸出で建設できたものである。しかし、オリンピックに合わせ、都市計画し、今の東京を築いたと言われている。そして、見事に(?)東京オリンピックを成功に挙げた。結果としては1964年ごろの都市計画が成功だと言えるでしょう。成功なのだろうか?今から振り返って、短期的な面では成功面は、推進派がご指摘の様々な面がありますが、長期的に見る視点を身につけてみませんか?1964年のオリンピックは、東京一極集中の原点だし、現代ナショナリズム日本の原点だし、高速道路モータリゼーションの原点だし、鉄道日本の原点なのです。この原点の現代における意味を考える視点を持ってみませんか?オリンピックは成功の言説しか表に出せない日本ですが、同じオリンピックでも長野オリンピックの話題は(冬期ということで)まったくテレビでも扱いません。長野の功罪は、経済面で顕著で、長野県民は未だに税金をその後始末に使っております。あるいは、LUXIなら、北京オリンピックの功罪を見る目を養ってください。たとえば今現在、オリンピックの競技場はどうなっているのか、などなど。
今から6年後の二回目の東京オリンピックはどうだろうか。インターネットで探してみると、計画ではオリンピックの会場はすべて東京23区内にあり、選手村も会場の8㎞以内と計画している。(計画変更もささやかれています。)皮肉ではないが、東京といっても、23区はすべて東京都全体の東側に位置し、28.4%の面積を占め、全体の68.4%の人口を占めている。23区と隣接している千葉と神奈川のところも人口が密集している。オリンピックのために新しい開発しているところも海沿いであり、面積が限っている。もともとぎゅうぎゅうに詰めた人の中に外国人選手やメディア関係者を招致し、ついでに観光客も増え、2020年の東京の夏はどうなるのかが想像できない。東京一極集中を加速するだけで、これは日本崩壊への一里塚なのでしょう。経済的な面によくても、一時的なもので、今年消費税増税の前に駆け込み需要のような現象が出てくるだろうと推測している。はい。オリンピックのきっかけに都市を再開発するのがいいことですが、東京都の場合、なぜ西に進まないだろうか。はい、それは「東京」がどこだかよく分からず、単に慣習に沿って想定されているだけだからなのです。慣習の「東京」とは、東京都23区のことなのです。でもその法的根拠は全くありません。例えば「日本の首都は?」の問いの答えは、「東京」となっていますが、この「東京」がどこだか法律にはどこにも書かれていないのです。かつて20世紀の最後あたりに東京遷都論、首都移転論が議論されたことがありましたが、この「東京」「首都」がどこだか分からないままの議論だったので、東京都の西部(いわゆる「都下」というやつ)に移すという案はありませんでした。「都下」というところは、東京であって東京と認識されていないので、東京移転の対象地にも成らなかったのです。それが現状の東京認識なのでしょう。
東京オリンピックのデータ http://matome.naver.jp/odai/2137852119953202301
人口面積データ http://tamagazou.machinami.net/tokyo23.htm