椎野ゼミ課題「レント」2014年9月26日 チョウ ロセンb4w51591
ウィキの「レント」についての紹介によると、この作品(ミュージカルのほう)は当時(1996年初演)主流派ミュージカルでは敬遠されていた人々や題材を取り入れて作った1990年の物語なのである(映画は2005年の製作)。いわゆる少数派の人を取り入れたことで、画期的な作品と評価されている。この作品が大ヒットした理由は恐らくそこにある。
少数派の人がメインとして舞台を立っている物語がヒットになっているが、現実はどうだろう。少数派を「少数派」として抽象化しないこと。少数派は、現実には具体的にいるのです。少数と多数と言えば、(幼稚な民主制の)投票が典型的なものだと思う。この世に、多数決が普遍的である。そうか?多数決は民主制の一つの手段なのであって、民主制=多数決ではないのです。少数派(マイノリティ)の問題は、数の問題ではなく、社会の権力関係の問題であることを理解しましょう。つい先日行われたスコットランド独立投票のことを思い出した。結果としては、独立反対派は多数であるため、スコットランドが独立できないことになった。数字で見てみると、独立賛成が44.7%に対し、反対は55.3%である。きわめて大きな差ではないと思った。10%前後の差で、少数派の意見が否定され、この世は少数派にとって、なかなか厳しいものなのだと思う。多数決の結果として少数派の意見が即、否定されるわけではないのです。「日本がスコットランド独立投票から学ぶこと」という記事で「投票結果で少数派が多数派の意見を受け入れるとの潔さは、民主主義には欠かせない。多様な意見がある中で、1つに決定を絞り込むためには、こうした民主主義のルールを尊重する姿勢が必要だ。」という意見が出てきた。これは多数派のよくいうありふれた横暴な意見であり、注目に値するものではないよ。確かに多様な意見の中、一つ絞る必要があるが、やはり主流がメインで(意味不明)、少数派は脇役みたいな存在だと思う権力関係でそうでもないですよ。すなわち、「レント」のような少数派を挙げるヒット作品があくまでも少数で、一時的なものだと思う。少数派の問題について、再考してみてください。「数」の問題ではないのです。
引用:
http://toyokeizai.net/articles/-/48564 「日本がスコットランド独立投票から学ぶこと」