2月28日(土)文教大学湘南キャンパス国際学部映画上映委員会
- 映画上映 11:00-12:45(1402教室)
- 講演会 13:00—14:10(1402教室)ゲスト:島田恵監督
- 会場 文教大学湘南キャンパス
お問合せ:国際学部事務室(0467‐54‐3717)/ a7w21053@shonan.bunkyo.ac.jc(小林)
- 入場無料・一般の方もご参加ください。(バスをご利用ください)
映画『福島 六ヶ所 未来への伝言』(2014年制作)105分
HP http://www.rokkashomirai.com/
予告編 https://www.youtube.com/watch?v=axJsLaRb2z0
主催:国際学部(対外活動委員会/国際教育連帯小委員会)映画上映委員会
監督プロフィール
島田 恵 (しまだ けい)
1959年東京生まれ。写真雑誌社、スタジオ写真などを経てフリーの写真家に。1986年のチェルノブイリ原発事故後初めて六ヶ所村を訪れ、核燃問題で揺れる村に衝撃を受け取材を始める。1990年から2002年までは六ヶ所村に在住。あらたに映像分野で核燃問題を伝えようと、2011年から映画制作に乗り出す。第7回平和・共同ジャーナリスト基金賞受賞
著書:「いのちと核燃と六ヶ所村」(八月書館) 写真集「六ヶ所村 核燃基地のある村と人々」(高文研)
監督メッセージ~映画制作にあたって~
六ヶ所村で暮らした12年間、私はフォトジャーナリストとしてまた一人の生活者として、核燃問題を見つめてきました。「原発1年分の放射能を1日で出す」といわれる再処理工場は、事故続きで操業予定が延期(2012年10月)されているものの、全国の原発から出る放射性廃棄物や海外からの返還高レベルガラス固化体などは、続々と運び込まれています。このままいけば、六ヶ所村は永久的に核のゴミ捨て場となるでしょう。何万年という単位の期間放射能を出し続ける核のゴミを、これ以上地球の未来に残していってよいのでしょうか。
その答えは、このたびの福島原発事故で明らかになったと言わざるをえません。福島のお母さんたちは、放射能から子どもたちを守るために、立ち上がり、国を動かしました。かつて六ケ所村や青森県内でも、核燃から子どもを守ろうと、多くのお母さんたちが行動を起こしました。建設されてしまった現在も、青森の人々は決して容認しているわけではなく、目に見えぬ圧力の中で、不安な気持ちを抱えて生活しています。
私は、原子力といのちが共存できないことを身をもって体験している福島や青森の人たち、とりわけお母さんや子供たちに、いのちの尊さを伝えてもらおうと思います。そのことによって、日本に暮らす私たち一人ひとりがこの問題をどう引き受けていくのか、これからのエネルギーをどう選択していくのか、この映画がそのメッセージとなり得、未来の世代への贈り物となることを願っています。
監督 島田恵