予告編『Here』2.2(金)公開|それは世界と出会い直す魔法
『Here』
バス・ドゥヴォス監督|2023|ベルギー|83分
<第73回ベルリン国際映画祭エンカウンターズ部門最優秀作品賞&
国際映画批評家連盟賞(FIPRESCI賞) ダブル受賞>
「この」瞬間、
「この」場所で、
「この」偶然を
ブリュッセルに住む建設労働者のシュテファンは、故郷のルーマニアに帰国するか悩んでいる。ある日、森を散歩中に以前レストランで出会った中国人女性のシュシュと再会。そこで初めて彼女が苔類の研究者であることを知る――。2014年の長編デビュー以来、監督した4作品全てがベルリンとカンヌに選出されているベルギーの新鋭バス・ドゥヴォス監督待望の最新作。些細で優しい日常の断片から紡がれる、他者との出会いをめぐる物語。
バス・ドゥヴォス『Here』『ゴースト・トロピック』特報
いま最も繊細で美しく、
最も心震わせる映像を紡ぐベルギーのバス・ドゥヴォス
カンヌ・ベルリンが熱狂し、早くも最高傑作とされる2作品が待望の日本公開!
2014年に長編第1作を発表して以来、わずか数年でベルリン、カンヌをはじめとする映画祭から熱い注目を集めているベルギーのバス・ドゥヴォス監督。1983年生まれのドゥヴォスは、これまでに長編4作品を監督。いずれも多言語・多文化が共生し「ヨーロッパの縮図」とも言われるベルギーにおいて、現代社会では見落とされてしまう些細な日常の断片をすくい上げて描くスタイルが特徴的だ。16mmフィルムの淡い美しさをたたえた映像と、唯一無二のサウンドスケープを響かせるギター、ゆるやかに展開してゆく物語に身を委ねると、ふだんは見落としがちな、人のさりげない優しさや思いやりに気づかせてくれる。バス・ドゥヴォスが作る世界は、これまで映画では味わったことのない癒しと至福を与えてくれる。
2月2日(金)よりBunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほか全国ロードショー
バス・ドゥヴォス監督が植物学者と移民労働者の優しい日常映し出す『Here』予告編
<作品情報>
作品名:Here
作品情報ページ:
【解説】
2014年に長編第1作を発表して以来、わずか数年でベルリン、カンヌをはじめとする映画祭から熱い注目を集めているベルギーのバス・ドゥヴォス監督。1983年生まれのドゥヴォス監督は、これまでに長編4作品を監督。いずれも多言語・多文化が共生し「ヨーロッパの縮図」とも言われるベルギーにおいて、現代社会では見落とされてしまう些細な日常の断片をすくい上げて描くスタイルが特徴的だ。16mmフィルムの淡い美しさをたたえたスタンダードサイズの映像と、唯一無二のサウンドスケープを響かせるブレヒト・アミールのギター、ゆるやかに展開してゆく物語に身を委ねると、ふだんは見落としがちな、人のさりげない優しさや思いやりに気づかせてくれる。
ドゥヴォス監督の最新作である『Here』は、ブリュッセルに住む建設労働者のシュテファンと、中国系ベルギー人で植物学者のシュシュのふたりを主人公に物語が進む。アパートを引き払い故郷のルーマニアに帰国するか悩んでいるシュテファンは、姉や友人たちにお別れの贈り物として冷蔵庫の残り物で作ったスープを配ってまわっている。ある日、森を散歩中に以前レストランで出会った女性のシュシュと再会し、そこで初めて彼女が苔の研究者であること知る。シュシュに促されて、初めて意識し見つめたのは、足元に広がる多様で親密な世界。2人の心はゆっくりとつながっていく…。
2024年2月2日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国にて公開
配給元:サニーフィルム
(C)Quetzalcoatl
映画編集者・クラブDJの肩書も持つ主演リヨ・ゴン 植物学者演じる本編映像 「Here」
2024年2月2日より劇場公開される、ベルギーの映画監督であるバス・ドゥヴォス監督作「Here」に主演するリヨ・ゴンの来日が決まり、リヨ・ゴンが出演するシーンの本編映像の一部が公開された。
公開された本編映像の一部分では、リヨ・ゴンが植物学者として研究し、学生のプレゼンテーションを聞く場面のほか、叔母(おば)の経営する中華料理店でもうひとりの主人公である建設労働者のシュテファンと出会うシーン、森でシュテファンと再会するシーンの一部が収められている。
リヨ・ゴンが演じたシュシュという女性は、植物学者(蘚苔学者)として苔を研究しているという役どころ。シュシュ同様にブリュッセル在住の中国系ベルギー人であるリヨ・ゴンは、多民族・多文化の共生を作品のテーマの一つにした「Here」を象徴するような人物のひとりとして登場する。
長編映画の主演は「Here」が初めてとなるリヨ・ゴン。ブリュッセルの著名な国立映画・演劇学校INSASで映画編集の学士号を取得した経歴を持ち、映画編集者としての顔も持っている。日本公開された作品では、アラン・ゴミス監督「わたしは、幸福(フェリシテ)」でシンクロナイゼーション・エディター(同期編集)を務めたほか、2024年春公開予定のワン・ビン監督「青春」ではアシスタント・エディターとしてもクレジットされている。また、音楽家を両親に持ち、クラブDJとしても才能を発揮している。
リヨ・ゴンは、バス・ドゥヴォス監督とともに、「Here」「ゴースト・トロピック」の公開初日にあわせて来日し、2月2日・3日・6日にはBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下での上映後トークイベントに登壇。また、2月4日は沖縄の桜坂劇場にて上映後トークを行う予定となっている。
「Here」は、ブリュッセルに住む建設労働者のシュテファンと、中国系ベルギー人で植物学者のシュシュの2人が主人公の作品。アパートを引き払い故郷のルーマニアに帰国するか悩んでいるシュテファンは、お別れの贈り物として、姉や友人たちに冷蔵庫の残り物で作ったスープを配ってまわる。ある日、森を散歩中に以前レストランで出会った女性のシュシュと再会し、そこで初めて彼女が苔(こけ)の研究者であること知る。シュシュに促されて、初めて意識し見つめたのは、足元に広がる多様で親密な世界だった。そして、2人の心はゆっくりとつながってゆく。
2014年に長編第1作を発表して以来、わずか数年でベルリン、カンヌをはじめとする映画祭から注目を集めているベルギーのバス・ドゥヴォス監督。1983年生まれのドゥヴォス監督は、これまでに長編4作品を監督。いずれも多言語・多文化が共生し”ヨーロッパの縮図”とも言われるベルギーにおいて、見落とされてしまうささいな日常の断片をすくい上げて描いている。16ミリフィルムによるスタンダードサイズの映像、他にはないサウンドスケープを響かせるギター、ゆるやかに展開してゆく物語によって、普段は見落としがちな、人のさりげない優しさや思いやりに気づかせてくれる映画を撮り続けている。
【作品情報】
Here
2024年2月2日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国ロードショー
配給:サニーフィルム
©︎ Quetzalcoatl
https://eiga.com/movie/100696/
世界的に注目を集めるベルギーの新鋭バス・ドゥボスが監督・脚本を手がけ、植物学者の女性と移民労働者の男性が織りなす些細で優しい日常の断片をつづったドラマ。
ベルギーの首都ブリュッセルに住む建設労働者の男性シュテファンは、アパートを引き払って故郷ルーマニアに帰国するか悩んでいる。シュテファンは姉や友人たちへの別れの贈り物として、冷蔵庫の残り物で作ったスープを配ってまわる。ある日、森を散歩していた彼は、以前レストランで出会った中国系ベルギー人の女性シュシュと再会し、彼女が苔類の研究者であることを知る。シュテファンはシュシュに促されて足元に広がる多様で親密な世界に触れ、2人の心はゆっくりとつながっていく。
2023年・第73回ベルリン国際映画祭エンカウンターズ部門にて最優秀作品賞&国際映画批評家連盟賞(FIPRESCI賞)をダブル受賞した。
2023年製作/83分/G/ベルギー
原題:Here
配給:サニーフィルム
劇場公開日:2024年2月2日
公式サイト:https://www.sunny-film.com/basdevos

Intoduction
いま最も繊細で美しく、最も心震わせる映像を紡ぐベルギーのバス・ドゥヴォス
カンヌ・ベルリンが熱狂し、早くも最高傑作とされる2作品が待望の日本公開!
2014年に長編第1作を発表して以来、わずか数年でベルリン、カンヌをはじめとする映画祭から熱い注目を集めているベルギーのバス・ドゥヴォス監督。1983年生まれのドゥヴォス監督は、これまでに長編4作品を監督。いずれも多言語・多文化が共生し「ヨーロッパの縮図」とも言われるベルギーにおいて、現代社会では見落とされてしまう些細な日常の断片をすくい上げて描くスタイルが特徴的だ。16mmフィルムの淡い美しさをたたえたスタンダードサイズの映像と、唯一無二のサウンドスケープを響かせるブレヒト・アミールのギター、ゆるやかに展開してゆく物語に身を委ねると、ふだんは見落としがちな、人のさりげない優しさや思いやりに気づかせてくれる。
Story
誰の目にも触れない、植物学者と移民労働者が織りなす、些細で優しい日常の断片。
他者と出会うことの喜びが、観る者の心をしずかに震わせる。
バス・ドゥヴォス監督がその祝祭的世界観をさらに飛躍させた最新作。
ブリュッセルに住む建設労働者のシュテファンは、アパートを引き払い故郷のルーマニアに帰国するか悩んでいる。姉や友人たちにお別れの贈り物として冷蔵庫の残り物で作ったスープを配ってまわる。出発の準備が整ったシュテファンは、ある日、森を散歩中に以前レストランで出会った女性のシュシュと再会。そこで初めて彼女が苔類の研究者であること知る。足元に広がる多様で親密な世界で2人の心はゆっくりとつながってゆく。
Director
バス・ドゥヴォス
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Bas Devos
1983年生まれ。ベルギー・ズーアーセル出身。長編第1作『Violet』が2014年ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門で審査員大賞を受賞。続く長編第2作『Hellhole』も2019年の同映画祭パノラマ部門に選出されると、カンヌ国際映画祭監督週間では長編3作目『ゴースト・トロピック』が正式出品となる。最新作『Here』は2023年のベルリン国際映画祭エンカウンターズ部門の最優秀作品賞と国際映画批評家連盟賞(FIPRESCI賞)の2冠に輝く。

Cast
シュテファン・ゴタ
Stefan Gota
オランダ・アムステルダム生まれのルーマニア系俳優。テレビシリーズや舞台で活動。映画はバス・ドゥヴォスの『Hellhole』と『ゴースト・トロピック』で重要な脇役をこなし、『Here』では主演を務める。
リヨ・ゴン
Liyo Gong
1988年生まれ。ベルギー出身。映画編集者、DJ、女優。ブリュッセルの国立映画・演劇学校 INSAS(The Institut national supérieur des arts du spectacle et des techniques de diffusion)で 映画編集の学士号を取得。ビジュアル・アートとナラティヴの融合に関心を持ち、多くのビデオアートの編集を手がける。長編映画では、アラン・ ゴミス監督『わたしは、幸福(フェリシテ)』(17)、ワン・ビン監督の『青春』(日本公開2024年4月)の編集者の1人を務める。音楽家を両親に持つリヨはDJとしても才能を発揮し、ブリュッセルのコレクティブHE4RTBROKENを主宰し、英国人気ラジオ局NTSのレジデントを務め、ブリュッセルのロングランパーティーのHE4RTBROKEN NIGHTでVegyn や Laurel Haloと共演している。ブリュッセルのカルチャーシーンを牽引している1人。
テオドール・コルバン
Teodor Corban
Teodor Corban|テオドール・コルバン
1957年ルーマニア生まれの舞台・映画俳優。1985年、ルーマニアの国立演劇映画学院を卒業後、1985年から1988年までバルラドのヴィクトル・イオン・ポパ劇場で、1989年からはイアシにあるヴァシレ・アレチャンドリ国立劇場の俳優を務める。『ブカレストの東、12時8分』(2006年/コルネリウ・ポルンボユ監督)や『アーフェリム!』(2015年/ラドゥ・ジューデ監督)など多くのルーマニア映画にも出演。『Here』の2023年ベルリン国際映画祭プレミアの直前に死去。
サーディア・ベンタイブ
Saadia Bentaïeb
1954年フランス生まれ。女優。仏劇作家・演出家のジョエル・ポムラが主宰するカンパニー・ルイ・ブルイヤールの創立女優の一人としてポムラの15作で上演している。映画ではジュスティーヌ・トリエ『落下の解剖学』(2024年2月日本公開)、グザヴィエ・ルグラン『ジュリアン』(2019)、ロバン・カンピヨ『BPM ビート・パー・ミニット』(2018)、ロマン・ポランスキー『告白小説、その結末』(2018)、アルノー・デプレシャン『レア・セドゥのいつわり』(劇場未公開)、そして、バス・デヴォス監督の『ゴースト・トロピック』(2019)と『Here』(2023)に出演する。
Staff
グリム・ヴァンデケルクホフ
Grimm Vandekerckhove
1985年生まれ。2011年にブリュッセルのフラマン芸術学校(LUCA School of Art)を卒業後。ベルギーの撮影監督のニコラス・カラカトサニスのアシスタント・カメラマンとして、バス・ドゥヴォスの『Violet』(2014年)と『Hellhole』(2019年)に参加。その後、撮影監督として、『ゴースト・トロピック』(2019)と『Here』(2023)を撮影する。ロッテルダム国際映画際が優れた撮影監督に贈る、ロビー・ミューラー賞(2024)に輝く。
ブレヒト・アミール
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Brecht Ameel
ブリュッセルの実験バンドRazenの中心メンバー。ギター、マンドリン奏者。バス・ドゥヴォス監督の『ゴースト・トロピック』(2019)と『Here』(2023)の音楽を手がける。
Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下 :13:10-14:50 (83分)
https://www.bunkamura.co.jp/cinema/lineup/24_here.html