映画『VORTEX ヴォルテックス』本予告【2023年12月8日(金)公開】
監督ギャスパー・ノエ×出演ダリオ・アルジェント
老夫婦、人生最期の “死に様”を描いた、ノエ監督の新境地にして最高傑作。
新作のたびにその実験的な試みと過激描写で世界中を挑発し続けてきた鬼才ギャスパー・ノエ監督が、「病」と「死」をテーマに自身の経験を経て新たな世界を作り上げた。主演は、80歳にして初主演を果たしたホラー映画の帝王ダリオ・アルジェントと、『ママと娼婦』の娼婦役で鮮烈な映画デビューを飾り伝説的な女優となったフランソワーズ・ルブラン。
認知症を患う妻と心臓病を抱える夫の人生最期の日々を、スプリットスクリーンの画面分割によって、2つの視点から同時進行で映し出す。誰もが目をそむけたくなる現実を真正面から描いた、ギャスパー・ノエ監督の新境地にして最高傑作
スプリットスクリーンの画面分割によって、老夫婦の日常が2つの視点から同時進行で映し出されていく。心通わぬ家族、不測の出来事、やがて訪れる死。我々は、暴力なき恐怖の渦に吸い込まれ 、 “死ぬまで”を追体験する。
【STORY】
作家である夫と元精神科医で認知症を患う妻。離れて暮らす息子は2人を心配しながらも、家を訪れ金を無心する。心臓に持病を抱える夫は、日に日に重くなる妻の認知症に悩まされ、やがて、日常生活に支障をきたすようになる。そして、ふたりに人生最期の時が近づいていた…。
12月8日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
監督・脚本:ギャスパー・ノエ
キャスト:ダリオ・アルジェント、フランソワーズ・ルブラン、アレックス・ルッツ
2021年╱フランス╱フランス語、イタリア語/148分/カラー/スコープサイズ╱5.1ch╱原題:VORTEX/字幕翻訳:横井和子
© 2021 RECTANGLE PRODUCTIONS – GOODFELLAS – LES CINEMAS DE LA ZONE – KNM – ARTEMIS PRODUCTIONS – SRAB FILMS – LES FILMS VELVET – KALLOUCHE CINEMA
Vortex – Official Trailer (2022) Dario Argento, Françoise Lebrun
Watch the trailer for Vortex, an upcoming movie that is presented in split screen, and tells the story of an aging couple in a Paris apartment. As the mother (Françoise Lebrun) faces advancing dementia, the father (Dario Argento) tries to care for her while dealing with his own declining health, and their son (Alex Lutz) does his best in spite of his own significant personal problems.
The movie is written and directed by Gaspar Noé.
Vortex opens in New York on April 29, 2022, and in Los Angeles on May 6, 2022, with a national rollout to follow.
『VORTEX』(仏:VORTEX)
邦題:VORTEX
原題:VORTEX
制作年:2022
制作国:フランス
言語:フランス語
画角: シネマスコープ
時間:148分
ジャンル:ドラマ
配給:シンカ
© 2021 RECTANGLE PRODUCTIONS – WILD BUNCH INTERNATIONAL – LES CINÉMAS DE LA ZONE – KNM
ARTEMIS PRODUCTIONS – SRAB FILMS – LES FILMS VELVET – KALLOUCHE CINÉMA
Visa d’exploitation N° 155 193
<映画祭開催概要>
#フランス映画祭2022 横浜
Festival du film français au Japon 2022
【会期・会場】
2022年12月1日(木)~12月4日(日) 全4日間
みなとみらい21地区を中心に開催
【プログラム】
①フランス映画最新作の上映
②オープニング・セレモニー他
Vortex by Gaspar Noé Trailer #1 (2022) | Movieclips Indie
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US Release Date: April 29, 2022
Starring: Dario Argento, Françoise Lebrun, Alex Lutz
Directed By: Gaspar Noé
Synopsis: Presented in split screen, VORTEX tells the story of an aging couple in a Paris apartment. As the mother (Françoise Lebrun) faces advancing dementia, the father (Dario Argento) tries to care for her while dealing with his own declining health, and their son (Alex Lutz) does his best in spite of his own significant personal problems. With this film, Director Gaspar Noé (Enter the Void, Climax, Irreversible) delivers a career best, finding a level of compassion and tenderness that sacrifices none of the visual excitement that has marked his best work.
認知症の妻と心臓病の夫、死よりも恐ろしい「現実」。監督ギャスパー・ノエ×主演ダリオ・アルジェント/映画『VORTEX ヴォルテックス』予告編
監督ギャスパー・ノエ×主演ダリオ・アルジェント、壊れるのは、脳が先か、心が先か… 老夫婦、人生最期の“死に様”『VORTEX ヴォルテックス』は2023年12月8日。日本公開決定!
新作のたびにその実験的な試みと過激描写で世界中を挑発し続けてきた鬼才ギャスパー・ノエ監督が、「暴力」「セックス」を封印、「病」と「死」をテーマに自身の経験を経て新たな世界を作り上げた最新作『VORTEX ヴォルテックス』。
本作は、人はどう死んでいくのか?誰もが目をそむけたくなる現実を、真正面から冷徹なまでにまざまざと描いたギャスパー・ノエ監督の新境地にして最高傑作。
主演は、80歳にして初主演を果たしたホラー映画の帝王ダリオ・アルジェントと、『ママと娼婦』の娼婦役で鮮烈な映画デビューを飾り伝説的な女優となったフランソワーズ・ルブラン。演技とは思えないふたりの奇跡の名演に目を奪われずにはいられない。スプリットスクリーンの画面分割によって、老夫婦の日常が2つの視点から同時進行で映し出されていく。心通わぬ家族、不測の出来事、やがて訪れる死。我々は、暴力なき恐怖の渦に吸い込まれ、“死ぬまで”を追体験する。
解禁された予告では本作を象徴するスプリットスクリーンのシーンが盛り込まれており、心臓病を患う“夫”と認知症が進行する“妻”…余命いくばくもない彼らと、離れて暮らす“息子”(アレックス・ルッツ)の姿がとらえられている。
一見仲睦まじい夫婦の日常を描いていくのかと思いきや、次第に日常が崩れ去り、誰もが目を背けている【逃れられない運命】が無情にも迫りくることを予感させるものとなっている。本作で映画初主演および本格的な演技初挑戦となった、ホラーの巨匠ことダリオ・アルジェントの姿もぜひご注目いただきたい。
これまでに、『アレックス』(2002)や『CLIMAX クライマックス』(2018)といった過激で「動」な作風が特徴だった監督が、本作では打って変わって静かに、しかし確実にゆっくりと破滅へと向かっていく人々の人間模様を、目を背けたくなるほどに克明に描き切る。
映画『VORTEX ヴォルテックス』本編映像解禁<ガス篇>【2023年12月8日(金)公開】
家で夫(ダリオ・アルジェント)が執筆中、認知症の妻(フランソワーズ・ルブラン)はガス栓を開けっぱなしにして…。二画面で映し出される、日常で起こりうる恐怖。
ダリオ・アルジェント演じる夫の妻で、徐々に認知症に蝕まれていく様を見事に演じ切るのはフランソワーズ・ルブラン。
この映画に、ルブランの存在は必要不可欠だったようでギャスパー・ノエ監督は「フランソワーズの演技を一瞬たりとも見逃したくはなかったんです。『ママと娼婦』(1973)でフランソワーズを発見して以来、私はフランソワーズを崇拝しています」と、熱烈に支持しているほど。そんな当のルブランは、映画を観た観客から本当に認知症と思われていたといい、「この映画を観た人の一人がギャスパーに、私が本当に認知症なのかと尋ねたそうです。未知への飛躍という意味でも、私はよく頑張りました」と振り返っている。アルジェント初主演の演技も本作の大きなポイントであるが、彼女が体現する“認知症が進行していく妻”にも是非ご注目いただきたい。
【STORY】
作家である夫と元精神科医で認知症を患う妻。離れて暮らす息子は、2人を心配しながらも、金銭の援助を相談するために家を訪れる。心臓に持病を抱える夫は、日に日に重くなる妻の認知症に悩まされ、やがて、日常生活に支障をきたすようになる。そして、ふたりに人生最期の時が近づいていた…。
監督・脚本:ギャスパー・ノエ
キャスト:ダリオ・アルジェント、フランソワーズ・ルブラン、アレックス・ルッツ
2021年╱フランス╱フランス語、イタリア語/148分/カラー/スコープサイズ╱5.1ch╱原題:VORTEX/字幕翻訳:横井和子
© 2021 RECTANGLE PRODUCTIONS – GOODFELLAS – LES CINEMAS DE LA ZONE – KNM – ARTEMIS PRODUCTIONS – SRAB FILMS – LES FILMS VELVET – KALLOUCHE CINEMA
『VORTEX ヴォルテックス』本編映像<心臓篇>
鬼才ギャスパー・ノエ監督最新作『VORTEX ヴォルテックス』より、スプリットスクリーンによる本編映像<心臓篇>が解禁!
解禁された映像は、ある日の夜、寝室で突如身体に異変を感じ、次第に息づかいが粗くなる夫が、手で心臓を抑えて声を荒げながらも、なんとかベッドから立ち上がる一方で、認知症を抱えた妻は全くそれに気づくことなく、深い眠りについている様子を2画面同時進行で映し出す。
このシーンでアルジェントは、本当に心臓病を発症してしまったかのようなリアルな演技で、ある意味、観客にとってホラー映画以上の緊張を強いられる場面となっている。果たして、この夫婦、この後どうなるのか?
ダリオ・アルジェントを長年研究している矢澤利弘氏(アルジェント研究会代表・県立広島大学教授)は、「ダリオ・アルジェントが主演と聞けば、ほとんどの映画ファンは驚愕するか困惑するだろう。
あのホラー映画の巨匠が長編映画の主役を演じ切れるのだろうか。
だが、心配には及ばない。『VORTEX ヴォルテックス』はダリオ・アルジェントが主役でなければ成立しない映画である。
この映画はギャスパー・ノエが即興演出によってアルジェントの潜在意識下に眠っていた若き時代の映画への愛、そして映画評論への想いをえぐり出し、彼が歩むことがなかったもうひとつの人生を描いた擬似的なドキュメンタリーだからだ。
この映画でダリオ・アルジェントが演じているのはダリオ・アルジェントそのものなのだ。」と、本作が、もしもアルジェントが映画監督にならなければという、”映画史の if”パラレルワールドを描いた作品でもあると解説。
実は、クランクインまでダリオ・アルジェントは何をするのか知らないまま現場入りし、ほとんどが即興の演技、さらに、
キャラクターの職業も決まっておらず、アルジェントの意向で、若かりし頃に就いていた映画評論家になったことが明かされている。映画評論家から映画監督へ。
今年4月は自身の監督作となる『ダークグラス』が日本公開、先日、自伝となる「恐怖 ダリオ・アルジェント自伝」(フィルムアート社刊)が発行され、いよいよ主演作となる今作『VORTEX ヴォルテックス』が12月8日(金)より公開となり、正にアルジェントイヤーといっても過言ではない盛り上がりを見せている。
2023年の締め括り、アルジェントの一世一代の魂の名演を目撃してほしい。
◆STORY
映画評論家である夫と元精神科医で認知症を患う妻。離れて暮らす息子は、2 人を心配しながらも金銭の援助を相談するために家を訪れる。心臓に持病を抱える夫は、日に日に重くなる妻の認知症に悩まされ、やがて、日常生活に支障をきたすようになる。そして、ふたりに人生最期の時が近づいていた…。
『VORTEX ヴォルテックス』
監督・脚本︓ギャスパー・ノエ
キャスト︓ダリオ・アルジェント、フランソワーズ・ルブラン、アレックス・ルッツ
2021年╱フランス╱フランス語、イタリア語/148分/カラー/スコープサイズ╱5.1ch╱原題︓VORTEX/字幕翻訳︓横井和子/PG12
© 2021 RECTANGLE PRODUCTIONS – GOODFELLAS – LES CINEMAS DE LA ZONE – KNM – ARTEMIS PRODUCTIONS – SRAB FILMS – LES FILMS VELVET – KALLOUCHE CINEMA
提供︓キングレコード、シンカ 配給︓シンカ
●公式 HP URL
https://synca.jp/vortex-movie/
●公式 X
@vortexmovie_jp
#ヴォルテックス #VORTEX
12月8日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
映画『VORTEX ヴォルテックス』本編映像解禁<徘徊篇>【2023年12月8日(金)公開】
本作の最大の特徴ともいえるのが、2画面同時に映し出される“スプリットスクリーン“の演出。『CLIMAX クライマックス』(2018)『ルクス・エテルナ 永遠の光』(2019)と過去にもスプリットスクリーンの手法を部分的にとりいれてきたギャスパー・ノエ監督。今回は、ほぼ全編スプリットスクリーンで、老夫婦人生最期の日々を描いた。
物語の前半、ある日の朝、心ここにあらずといった様子でふらふらと雑貨屋へ入る認知症を患う妻(フランソワーズ・ルブラン)と、寝起きのパジャマ姿のまま熱心にタイプライターを打つ映画評論家の夫(ダリオ・アルジェント)。彼は、妻のことが気になり、携帯で電話をかけるが、妻は全く電話に気づくことはない。そして、夫は仕方なく、電話をきり、妻を探しに行こうとする様子が2画面同時進行で映し出される。
【STORY】
作家である夫と元精神科医で認知症を患う妻。離れて暮らす息子は、2人を心配しながらも、金銭の援助を相談するために家を訪れる。心臓に持病を抱える夫は、日に日に重くなる妻の認知症に悩まされ、やがて、日常生活に支障をきたすようになる。そして、ふたりに人生最期の時が近づいていた…。
監督・脚本:ギャスパー・ノエ
キャスト:ダリオ・アルジェント、フランソワーズ・ルブラン、アレックス・ルッツ
2021年╱フランス╱フランス語、イタリア語/148分/カラー/スコープサイズ╱5.1ch╱原題:VORTEX/字幕翻訳:横井和子
© 2021 RECTANGLE PRODUCTIONS – GOODFELLAS – LES CINEMAS DE LA ZONE – KNM – ARTEMIS PRODUCTIONS – SRAB FILMS – LES FILMS VELVET – KALLOUCHE CINEMA
映画『VORTEX ヴォルテックス』本編映像
ホラー映画の帝王ダリオ・アルジェント初主演──
鬼才ギャスパー・ノエ監督最新作!
『VORTEX ヴォルテックス』
12月8日(金) 公開
監督・脚本:ギャスパー・ノエ
キャスト:ダリオ・アルジェント、フランソワーズ・ルブラン、アレックス・ルッツ
公式HP:https://synca.jp/vortex-movie/
(C)2021 RECTANGLE PRODUCTIONS – GOODFELLAS – LES CINEMAS DE LA ZONE – KNM – ARTEMIS PRODUCTIONS –
SRAB FILMS – LES FILMS VELVET – KALLOUCHE CINEMA
Dario Argento in ‘VORTEX’ by Gaspar Noé Trailer ダリオ・アルジェント主演、ギャスパー・ノエ監督『VORTEX ヴォルテックス』予告編 国際版&フランス版
ダリオ・アルジェント主演、ギャスパー・ノエ監督VORTEX予告編
Vortex, scene analysis
3-4min voice over scene analysis. Movie is Vortex (2021) director is Gasper Noé.
Vortex by Gaspar Noé | Official Trailer | Utopia
LIFE IS A SHORT PARTY THAT WILL SOON BE FORGOTTEN.
https://www.vortexbygasparnoe.com/
Presented in split screen, VORTEX tells the story of an aging couple in a Paris apartment. As the mother (Françoise Lebrun) faces advancing dementia, the father (Dario Argento) tries to care for her while dealing with his own declining health, and their son (Alex Lutz) does his best in spite of his own significant personal problems. With this film, Director Gaspar Noé (Enter the Void, Climax, Irreversible) delivers a career best, finding a level of compassion and tenderness that sacrifices none of the visual excitement that has marked his best work.
NYC, April 29th and NATIONWIDE, May 6th
https://eiga.com/movie/98336/
「アレックス」「CLIMAX クライマックス」などで知られるフランスの鬼才ギャスパー・ノエ監督が、認知症の妻と心臓病の夫が過ごす人生最期の日々を、2画面分割映像による2つの視点から同時進行で描いた作品。「病」と「死」をテーマに、誰もが目を背けたくなる現実を冷徹なまなざしで映し出す。
心臓に持病を抱える映画評論家の夫と、認知症を患う元精神科医の妻。離れて暮らす息子はそんな両親のことを心配しながらも、金銭の援助を相談するため実家を訪れる。夫は日ごとに悪化していく妻の認知症に悩まされ、ついには日常生活にまで支障をきたすように。やがて、夫婦に人生最期の時が近づいてくる。
ホラー映画の名匠ダリオ・アルジェントが夫役で映画初主演を果たし、「ママと娼婦」などの名優フランソワーズ・ルブランが妻、「ファイナル・セット」のアレックス・ルッツが息子を演じた。
2021年製作/148分/PG12/フランス
原題:Vortex
配給:シンカ
劇場公開日:2023年12月8日
公式サイト:https://synca.jp/vortex-movie/




Introduction


新作のたびにその実験的な試みと過激描写で世界中を挑発し続けてきた鬼才ギャスパー・ノエ監督が、「暴力」「セックス」を封印、「病」と「死」をテーマに自身の経験を経て新たな世界を作り上げた。人は、どう死んでいくのか?誰もが目をそむけたくなる現実を真正面から冷徹なまでにまざまざと描いた、新境地にして最高傑作。
主演は、80歳にして初主演を果たしたホラー映画の帝王ダリオ・アルジェントと、『ママと娼婦』の娼婦役で鮮烈な映画デビューを飾り伝説的な女優となったフランソワーズ・ルブラン。演技とは思えないふたりの奇跡の名演に目を奪われずにはいられない。 スプリットスクリーンの画面分割によって、老夫婦の日常が2つの視点から同時進行で映し出されていく。心通わぬ家族、不測の出来事、やがて訪れる死。我々は、暴力なき恐怖の渦に吸い込まれ、“死ぬまで”を追体験する。
Story
映画評論家である夫と元精神科医で認知症を患う妻。離れて暮らす息子は2人を心配しながらも、家を訪れ金を無心する。心臓に持病を抱える夫は、日に日に重くなる妻の認知症に悩まされ、やがて、日常生活に支障をきたすようになる。そして、ふたりに人生最期の時が近づいていた…。
Staff
ギャスパー・ノエ
Gaspar Noé | 監督・脚本・編集
1963年12月27日、アルゼンチン・ブエノスアイレスで父である画家のルイス・フェリペ・ノエとソーシャルワーカーで英語教師の母の間に生まれる。5歳の時、ニューヨークへ渡り、再び、6歳でブエノスアイレスへ戻る。1976年、13歳の時にフランスへと移住。パリのルイ・リュミエールで映画を学ぶ。短編映画『Tintarella di luna』(1985)で映画監督デビューし、「Pulpe amère」(1987)を経て、91年に中編映画『カルネ』で、カンヌ国際映画祭の批評家週間賞を受賞。その続編となる初長編映画『カノン』(1998)をアニエス・ベーからの資金援助で完成させ、再びカンヌ国際映画祭で話題を巻き起こし、同賞(批評家週間賞)を受賞。2大スターを起用した『アレックス』(2002)では、モニカ・ベルッチがレイプシーンを体当たりで演じ、熾烈な暴力描写で賛否を呼び起こし、拡大公開された本国フランスではスマッシュヒットを記録。その後、東京を舞台にしたサイケデリックな輪廻転生物語『エンター・ザ・ボイド』(2009)、『LOVE 3D』(2015)では、メランコリックなラブストーリーとハードな性描写を自身初の3D映像で描き出し、賛否両論を再び巻き起こす。『CLIMAX クライマックス』(2018)では誤ってLSDを摂取してしまったダンサーたちが、次第に精神が崩壊していくさまを描き、鬼才ぶりを遺憾なく発揮した。その後、シャルロット・ゲンズブール、ベアトリス・ダルを起用した『ルクス・エテルナ 永遠の光』(2020)、『アレックス』を時間軸に沿った物語へと再構築し編集した”逆転完全版”とも言える『アレックスSTRAIGHT CUT』(2020)を経て、本作『VORTEX ヴォルテックス』が、第74回カンヌ国際映画祭でワールドプレミア上映された。
ギャスパー・ノエ Gaspar Noe
アルゼンチン・ブエノスアイレス出身。父は同国の高名な新具象派画家ルイス・フェリペ・ノエ。子ども時代を米ニューヨークで過ごし、1976年にフランスへ移住し、パリのルイ・リュミエール国立高等学校に進学する。1991年の監督・脚本作「カルネ」は本国でロングランヒットを記録し、日本でも話題を呼んだ。続編「カノン」(98)では製作・監督・脚本・撮影・編集を一手に手がけ、モニカ・ベルッチ&バンサン・カッセルを主演に迎えた「アレックス」(02)では、カンヌ国際映画祭コンペティション部門で初披露された際に壮絶な性暴力描写で物議を醸した。その後も、東京を舞台にしたトリップムービー「エンター・ザ・ボイド」(09)、大胆な性描写を3Dで撮影した「LOVE 3D」(15)と野心作を発表する。そのほか、オムニバス映画「8 Eight」(08)、「セブン・デイズ・イン・ハバナ」(12)に監督として参加した。
Cast
ダリオ・アルジェント
Dario Argento as 夫
1940年9月7日、イタリア・ローマで映画プロデューサーの父と写真家の母のもとで生まれ育つ。パエーゼ・セーラ新聞での映画評論を経て、ベルナルド・ベルトルッチと共にセルジオ・レオーネ監督作品 『ウエスタン(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト)』(1968)の原案に携わり、マカロニ・ウエスタンや戦争映画の脚本を執筆する。1970年、『歓びの毒牙』で映画監督デビューを果たす。『わたしは目撃者』(1971)と『4匹の蝿』(1971)とともに、生物を謎解きに用いた通称「動物3部作」と呼ばれる作品を監督。1975年、ジャッロ映画の最高峰『サスペリア PART2』(邦題はPART2だが、内容はサスペリアと無関係)を世に放った後、アルジェントの新境地となるオカルト大作『サスペリア』(1977)では、原色を多用した斬新な映像美、ゴブリンが奏でるサウンドが大反響を呼び、世界的な大ヒットを記録し、ホラー映画の金字塔となった。その後も、『サスペリア』の続編として企画された『インフェルノ』(1980) 、『シャドー』(1982)、『フェノミナ』(1985)、『オペラ座/血の喝采』(1987)、『トラウマ/鮮血の叫び』(1993)、『スリープレス』(2001)など数多くの作品を監督、そして、魔女映画27年ぶりとなる『サスペリア・テルザ 最後の魔女』(2007)の主演に娘のアーシア・アルジェントを起用し3部作が完結。2019 年にはイタリアのアカデミー賞と呼ばれるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞のダヴィッド特別賞を受賞。最新監督作『ダークグラス』(2022)が日本で2023年4月に公開された。ホラー映画界のカリスマであり巨匠。

ダリオ・アルジェント Dario Argento
イタリアン・ホラーの巨匠。映画プロデューサーの父親とカメラマンの母親を持ち、幼少から映画製作に興味を抱く。高校時代から映画雑誌に映画評を投稿し、卒業後はローマの新聞「パエーゼ・セラ」の映画批評を担当。セルジオ・レオーネ監督の「ウエスタン」(69)原案をベルナルド・ベルトルッチと共同執筆して以降、マカロニ・ウエスタンや戦争映画の脚本を執筆する。1969年、「歓びの毒牙」で監督デビューを果たし、「4匹の蝿」(71)や「サスペリア PART2」(76)などのメガホンをとる。ホラー映画「サスペリア」(77)のイタリア国内での大ヒットで名匠としての地位を確立した後、「インフェルノ」(80)でハリウッドに進出し、「フェノミナ」(84)や「オペラ座 血の喝采」(88)などを発表。ジョージ・A・ロメロ監督作「ゾンビ」(78)の監修・音楽や、「デモンズ」シリーズなどの製作でも知られる。「サスペリアPART2」の主演女優ダリア・ニコロディとの間に生まれた次女アーシア・アルジェントはイタリアを代表する女優として活躍する。
フランソワーズ・ルブラン
Françoise Lebrun as 妻
1944年8月18日生まれのフランスの女優。パリ政治学院の学生時代、ジャン・ユスターシュと出会い、映画の道へ。第26回カンヌ国際映画祭 審査員特別グランプリ受賞したジャン・ユスターシュの長編デビュー作『ママと娼婦』(1973)にて、「娼婦」ヴェロニカ役で鮮烈な印象を残した。元々は制作を目指していたというが、『ママと娼婦』をきっかけに女優の道へ。その後は、ポール・ヴェキアリ監督作品に数多く出演、マルグリット・デュラス監督『インディア・ソング』(1975)※声のみの出演、アンドレ・テシネ監督『フランスでの思い出』(1975)、シャルロット・デュブルイユ監督『愛の翼/マ・シェリ』(1980)、リュカ・ベルボー監督『男と女と男』(1996)、 ジュリアン・シュナーベル監督『潜水服は蝶の夢を見る』(2007)、 マルタン・プロボ監督『セラフィーヌの庭』(2008)、 ノーラ・エフロン監督『ジュリー&ジュリア』(2009)、 アルノー・デプレシャン監督『あの頃エッフェル塔の下で』(2015)、ウニー・ルコント監督『めぐりあう日』(2015)など、多数の作品に出演。また、私的ドキュメンタリー作品『クレイジー・キルト』(2011)を監督した。
アレックス・ルッツ
Alex Lutz as 息子
1978年 8 月25日、フランスのストラスブールで生まれ育つ。その後、故郷で演劇の世界に足を踏み入れ、 1996 年に「Le Coût de la pomme」を設立、ショーの上演などを行う。その後、コメディアンとしてキャリアを積み、パリで初めてテレビに出演、女優でコメディアンのシルヴィー・ジョリーと出会い、彼女のために「La cerise sur le gâteau」を書き、パリで公演した。その後、自身のワンマンショーを成功させ、2008年には、俳優でコメディアンでもあるピエール・パルマードの舞台「Le Comique」を監督する。映画デビューは、スパイ・コメディ『フレンチ大作戦 灼熱リオ、応答せよ』(2009)。その後、2012 年にフランスで公開され大ヒットした『Les Kaïra (原題)』や、2014 年、パリに生きる11人の女性を描いたイザベル・アジャーニらが出演する『Sous les jupes des filles(原題)』など、数多くの作品に出演。2018年、自ら監督・脚本・主演をつとめた「Guy(原題)』で、第44回セザール賞で、主演男優賞、音楽賞を受賞、作品賞、監督賞、脚本賞、音響賞にノミネートされ、フランス映画批評家協会賞、リュミエール賞受賞など賞レースの話題をさらった。

ヒューマントラストシネマ渋谷:16:40-19:15 (148分)
https://ttcg.jp/human_shibuya/movie/1019000.html
監督ギャスパー・ノエ×主演ダリオ・アルジェント
壊れるのは、脳が先か、心が先か– 老夫婦、人生最期の “死に様”
作家である夫と元精神科医で認知症を患う妻。映像業界で働く息子は家庭に問題を抱え、大麻を売って生計を立てている。心臓に持病を抱える夫は、日に日に重くなる妻の認知症に悩まされ、やがて、日常生活に支障をきたすようになる。そして、ふたりに人生最期の時が近づいていた…。
新作のたびにその実験的な試みと過激描写で世界中を挑発し続けてきた鬼才ギャスパー・ノエ監督が、「暴力」「セックス」を封印、「病」と「死」をテーマに自身の経験を経て新たな世界を作り上げた。人は、どう死んでいくのか?誰もが目をそむけたくなる現実を真正面から冷徹なまでにまざまざと描いた、新境地にして最高傑作。
主演は、80歳にして初主演を果たしたホラー映画の帝王ダリオ・アルジェントと、『ママと娼婦』の娼婦役で鮮烈な映画デビューを飾り伝説的な女優となったフランソワーズ・ルブラン。演技とは思えないふたりの奇跡の名演に目を奪われずにはいられない。 スプリットスクリーンの画面分割によって、老夫婦の日常が2つの視点から同時進行で映し出されていく。心通わぬ家族、不測の出来事、やがて訪れる死。我々は、暴力なき恐怖の渦に吸い込まれ、”死ぬまで”を追体験する。
監督・脚本
:ギャスパー・ノエ
キャスト
:ダリオ・アルジェント、フランソワーズ・ルブラン、アレックス・ルッツ
フランス映画祭2022横浜
ヴォルテックス(Vortex):渦・渦巻