映画『ゴーストワールド』予告編
主演 ソーラ・バーチ × スカーレット・ヨハンソン
あの二人が帰ってきた!
#ゼロ年代 カミング・オブ・エイジの伝説的傑作
2001年の日本初公開から22年ぶりの全国ロードショー
わたしたち
この世界で
ちゃんと
生きてる?
すべての<はみ出し者>に贈る
かけがえのない青春ブラックコメディ
映画『#ゴーストワールド』
11月23日(木祝) Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下 ほか全国ロードショー
■公式サイト https://senlisfilms.jp/ghostworld/
■公式 Twitter @ghostworld_jp
■公式 Instagram @senlisfilms
2001 年、当時は新しい“低体温系” #青春映画 として大ヒットを記録した本作は、70 年代のカルト・コミック「フリッツ・ザ・キャット」原作者ロバート・クラムを描いた『クラム』(1994)などドキュメンタリーに定評のあるテリー・ツワイゴフ による初の長編フィクション。原作は、アメリカで「ティーンエイジャー のバイブル」として高い人気を誇ったダニエル・クロウズ の同名グラフィック・ノベル だ。ロサンゼルス郊外で撮影された本作は、どこまでも続くショッピングモールやファーストフード・チェーンの進出によって、次第に個性を失いつつある1990年代 のアメリカの名もなき町が舞台。世界に馴染めず、いつも周囲をばかにして過ごしているシニカルな 2 人のティーンエイジャーが大人になることに直面し、自分の居場所を見つけようとする倦怠感に満ちた数ヶ月を描く。
主演は『アメリカン・ビューティー』(1999)での演技が絶賛されたソーラ・バーチと、『ロスト・イン・トランスレーション』(2003)で脚光を浴び、近年は『#アベンジャーズ』シリーズにも出演するなど、いまやハリウッドを代表するスター俳優として躍進を遂げたスカーレット・ヨハンソン。撮影当時、バーチは 17 歳、ヨハンソンは 15 歳。すぐに意気投合したという二人の等身大の瑞々しい演技をおさめた貴重なフィルムでもある。そのほか、一目見たら忘れられないクセのあるルックスで多くのファンを持つ実力派バイプレイヤーのスティーヴ・ブシェミ 、『#ゴールデンボーイ』(1998)や『BULLY ブリー』(2001)などの作品で知られ、2008 年に急逝したブラッド・レンフロ が参加している。また、原作者であるダニエル・クロウズはツワイゴフ監督と共同で脚本を執筆、2002 年のアカデミー脚色賞をはじめとして多くの賞にノミネートされるなど高く評価された。近年では「ユーフォリア/EUPHORIA」(2019〜/ドラマシリーズ)などの作品にも影響を与え、「時代を先取りしていた (Los Angeles Magazine)」などさらなる再評価が進み、 若い世代にも愛される作品となった。
2001 年|アメリカ|英語|カラー|ビスタ|111 分|原題:GHOST WORLD|字幕翻訳:石田泰子
配給・宣伝 #サンリスフィルム
© 2001 Orion Pictures Distribution Corporation. All Rights Reserved.
https://eiga.com/movie/1403/
ダニエル・クロウズのカルトコミックを原作に、疎外感を抱えて生きる少女2人の日常をポップかつユーモラスに描いた青春ドラマ。
幼なじみで親友のイーニドとレベッカは高校を卒業したものの、進学も就職もせずに気ままな毎日を過ごしている。そんなある日、2人は悪戯心から、新聞の出会い広告欄に載っていた中年男シーモアを呼び出して尾行する。イーニドは冴えないシーモアになぜか興味を抱き、彼の趣味であるブルースのレコード収集を通して親交を深めていく。一方、レベッカはカフェで働き始め、イーニドとレベッカは次第にすれ違うようになっていく。
「アメリカン・ビューティー」のソーラ・バーチがイーニド、「のら猫の日記」「モンタナの風に抱かれて」などで子役として活躍してきたスカーレット・ヨハンソンがレベッカを演じ、冴えない男シーモアを「ファーゴ」のスティーブ・ブシェーミが好演。「クラム」のテリー・ツワイゴフが監督を務め、原作者クロウズと共同で脚色も担当。
2001年製作/111分/PG12/アメリカ
原題:Ghost World
配給:サンリスフィルム
劇場公開日:2023年11月23日
その他の公開日:2001年7月28日(日本初公開)
https://ja.wikipedia.org/wiki/ゴーストワールド
公式サイト:https://senlisfilms.jp/ghostworld/

INTRODUCTION
2001年、当時は新しい“低体温系”青春映画として大ヒットを記録した『ゴーストワールド』は、70年代のカルト・コミック「フリッツ・ザ・キャット」原作者ロバート・クラムを描いた『クラム』(94)などドキュメンタリーに定評のあるテリー・ツワイゴフによる初の長編フィクション。原作は、アメリカで「ティーンエイジャーのバイブル」として高い人気を誇ったダニエル・クロウズの同名グラフィック・ノベルだ。
主演は『アメリカン・ビューティー』(99)での演技が絶賛されたソーラ・バーチと、『ロスト・イン・トランスレーション』(03)で脚光を浴び、近年は『アベンジャーズ』シリーズにも出演するなど、いまやハリウッドを代表するスター俳優として躍進を遂げたスカーレット・ヨハンソン。撮影当時、バーチは17歳、ヨハンソンは15歳。すぐに意気投合したという二人の等身大の瑞々しい演技をおさめた貴重なフィルムでもある。そのほか、『レザボア・ドッグズ』(92)や『アルマゲドン』(98)など特異な存在感を放つ実力派バイプレイヤーのスティーヴ・ブシェミ、『ゴールデンボーイ』(98)や『BULLY ブリー』(01)などの作品で知られ、2008年に急逝したブラッド・レンフロが参加している。また、原作者であるダニエル・クロウズはツワイゴフ監督と共同で脚本を執筆、2002年のアカデミー脚色賞をはじめとして多くの賞にノミネートされるなど高く評価された。
近年では「ユーフォリア/EUPHORIA」(2019~/ドラマシリーズ)などの作品にも影響を与え、さらには「時代を先取りしていた (Los Angeles Magazine)」として再評価が進み、若い世代にも愛される作品となった。 また、『ゴーストワールド』は、2023年には長らく入手困難だった原作コミック日本版の第4刷が5月に発売、廃盤となって久しかったDVDと初BDも7月28日(金)より発売となった。オフビートで個性的なキャラクターたち、名言が散りばめられた脚本、そのほか50種以上のコーディネートを披露する二人のファッションや、ヴィンテージの名曲を集めた多彩なサウンドトラックなど、今もなお色褪せない魅力に満ちた、21世紀で最も熱狂的に愛される伝説的傑作の一本だ。
STORY
1990年代アメリカ、都市郊外の名もなき町。高校の卒業式を迎えた、幼なじみで親友のイーニド(ソーラ・バーチ)とレベッカ(スカーレット・ヨハンソン)。バカな同級生たちともいよいよお別れ。しかし、高校を卒業したからといって、退屈な街で心が満たされることはないし、気持ちわるい大人たちの仲間入りもお断り。二人は進路も決めず、あてもなく町をぶらついては面白いことを探して過ごしている。
ある日、お気に入りの50年代風ダイナーに入り浸っていた二人は、新聞の出会い系広告を見つける。いたずらで広告主を呼び出してみると、現れたのはいかにもモテなさそうなダサい中年男・シーモア(スティーブ・ブシェミ)。しばらく待ちぼうけを食らっていた彼は、やがて自分が騙されたことに気づくと怒って店を出て行ってしまうが、すかさず二人は男を尾行して自宅を突き止める。
後日、ふたたび男の家を訪れると、ガレージセールを行っているシーモアの姿があった。彼はブルース・レコードのコレクターで、ブルースについて喋り出すと止まらなくなるのだった。孤独でも自分の世界に生きるシーモアに関心を持ったイーニドは、彼の”理解者”として交流を深め、奇妙な友情関係を築いていく。一方、アパートを借りるために地元のコーヒーショップに就職し、社会と折り合いをつけて自立しようとするレベッカは仕事中心の生活になっていく。同居を計画していた二人の間には次第に距離が生まれ……。

CAST

イーニド/ソーラ・バーチ Thora Birch 1982年3月11日 ( Enid Coleslaw : Daniel Clowes)
1982年3月11日カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。4歳でテレビコマーシャルに出演、1988年にはテレビドラマ「Day by Day」にレギュラー出演して本格デビュー。同年、リンダ・シェイン監督作『Purple People Eater』(88)で映画初出演も果たし、1989年に9歳以下部門の最優秀ヤング・アーティスト賞に選ばれる。以降はハリソン・フォードの娘役を演じたフィリップ・ノイス監督作『パトリオット・ゲーム』(92)と『今そこにある危機』(94)、ベット・ミドラー共演作『ホーカス・ポーカス』(93)、初の主演作『ゆかいな天使/トラブるモンキー』(94)など、子役として順調に活躍を続けてきた。転機となったのは1999年にケヴィン・スペイシーの娘役で出演したサム・メンデス監督作『アメリカン・ビューティー』。思春期の揺れ動く心を見事に表現して、英国アカデミー助演女優賞候補となり、俳優組合キャスト演技賞とサンディエゴ映画批評家協会助演女優賞を獲得、若手演技派女優への転身に成功した。本作ではゴールデングローブ主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)の候補になる。また、本作と同年にイギリスのサスペンス映画『穴』に主演して、強い印象を残した。その後、何本かのインディ映画やテレビ映画に出演して、学業のためにしばらく俳優活動から遠ざかる。2015年に復帰してからの出演作は、サンダンス映画祭で高い評価を得た『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』(19)、パニック映画『デス・ストーム』(21)、そしてテレビドラマ「ウォーキング・デッド」(10~22)第10シーズンなど。2022年にはテレビ映画「The Gabby Petito Story」で監督デビューを果たす。

ロサンゼルス出身。1986年、4歳のときにカリフォルニアレーズンのCMで子役デビューし、6歳で映画に初出演したSFコメディ「Purple People Eater」(88)の演技で高い評価を得る。その後、TVシリーズ「Parenthood」(90〜91)でブレイク前のレオナルド・ディカプリオと共演。映画「愛に翼を」(91)で注目を集め、「パトリオット・ゲーム」(92)ではハリソン・フォードの娘役を演じる。
「ホーカス ポーカス」(93)や主演作「ゆかいな天使<ペット>トラブる・モンキー」(94)を経て、「Dearフレンズ」(95)で子役を卒業。オスカー作品賞受賞作「アメリカン・ビューティー」(99)で主要キャストを務め、スカーレット・ヨハンソンと共演した「ゴーストワールド」(01)でゴールデングローブ賞の最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル)にノミネートされた。近年の映画出演作に「ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ」(19)など。
レベッカ/スカーレット・ヨハンソン Scarlett Johansson 1984年11月22日
1984年11月22日ニューヨーク州ニューヨーク生まれ。1994年にイライジャ・ウッド主演作『ノース/小さな旅人』の端役で映画デビュー。1996年にリサ・クリューガー監督作『のら猫の日記』にメアリ・ケイ・プレイスと共に主演、高い評価を受けてインディペンデント・スピリット主演女優賞候補となる。続いて1998年にはロバート・レッドフォード監督・主演作『モンタナの風に抱かれて』で映画の鍵となる片足を失った少女役を演じて、シカゴ映画批評家協会の最有望女優賞候補となり、若手スターの座を確かにした。 本作によってトロント映画批評家協会の助演女優賞を獲得。2003年には『ロスト・イン・トランスレーション』、『真珠の耳飾りの少女』で高い評価を受け、前者で英国アカデミー賞の主演女優賞に輝く。19年の『マリッジ・ストーリー』、『ジョジョ・ラビット』では、アカデミー賞と英国アカデミー賞の両方で、それぞれ主演女優賞と助演女優賞の候補になった。他にも、現在に至るまでロサンゼルス映画批評家協会賞、ヴェネツィア国際映画祭、セザール賞、女性映画ジャーナリスト同盟、ピープルズ・チョイス賞などで受賞多数。一方、2010年の『アイアンマン2』から2021年の主演作『ブラック・ウィドウ』までマーベル・コミックス映画の常連となり、興行面でも世界有数の女優になる。また、2010年にはブロードウェイに進出して、「橋からの眺め」でトニー賞演劇助演女優賞を得る。歌手としても活動して、2008年にはトム・ウェイツのカバー集「レイ・マイ・ヘッド」を発表した。
8歳の頃から舞台に立ち、10歳のとき「ノース ちいさな旅人」(94)で映画デビュー。初主演作「のら猫の日記」(96)や「モンタナの風に抱かれて」(98)などで頭角を現す。第61回ゴールデングローブ賞では「ロスト・イン・トランスレーション」(03)でミュージカル/コメディ部門、「真珠の耳飾りの少女」(03)で同ドラマ部門の主演女優賞にダブルノミネート。「アイアンマン2」(10)でマーベル映画に初出演以降、「アベンジャーズ」シリーズを中心にブラック・ウィドウ役を演じ、「LUCY ルーシー」(14)や「ゴースト・イン・ザ・シェル」(17)などのアクション映画にも主演した。スター女優の地位を確立して以降も作品の規模やジャンルを問わず演技力を発揮し、ノア・バームバック監督作「マリッジ・ストーリー」(19)でアカデミー主演女優賞、タイカ・ワイティティ監督の「ジョジョ・ラビット」(19)で同助演女優賞にダブルノミネートされた。

シーモア/スティーヴ・ブシェミ Steve Buscemi 1957年12月13日
1957年12月13日ニューヨーク州ブルックリン生まれ。1989年にジム・ジャームッシュ監督作『ミステリー・トレイン』でインディペンデント・スピリット賞にノミネート。1990年にコーエン兄弟作品『ミラーズ・クロッシング』、1992年にサンダンス映画祭グランプリ受賞作『イン・ザ・スープ』、インディペンデント・スピリット助演男優賞を得たクエンティン・タランティーノ監督作『レザボア・ドッグス』に出演、インディ映画の申し子として脚光を浴び、当時の新鋭監督の引く手あまたになった。コーエン兄弟やタランティーノ関連作品に出演を続けつつ、ニコラス・ケイジ主演作『コン・エアー』(97)、マイケル・ベイ監督作『アルマゲドン』(98)、声優として参加した『モンスターズ・インク』(01)などの娯楽作品でも、特異な存在感を発揮。本作ではゴールデングローブ助演男優賞の候補となり、インディペンデント・スピリット助演男優賞を再度獲得した。以降も『スパイキッズ2 失われた夢の島』(02)、『スターリンの葬送狂騒曲』(17)と映画出演が続く一方、テレビでも「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」(99~07)、「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」(10~14)などに出演、特に主要人物の一人を演じた後者ではゴールデングローブ男優賞を受賞、全米映画俳優組合の男優賞とアンサンブル賞に2年連続で選ばれた。監督としても、カンヌ国際映画祭でカメラ・ドール賞候補となった初の長編映画『トゥリーズ・ラウンジ』(96)以降も、『アニマル・ファクトリー』(00)、『リターン・トゥー・マイ・ラヴ』(05)、『インタビュー』(07)と作品が続き、テレビドラマでも「OZ/オズ」(97~03)、「ナース・ジャッキー」(09~11)などで監督を担当した。
高校生の頃に演技に興味を持ち、卒業後は消防士として働きながらスタンダップコメディを始めるが、俳優を志しリー・ストラスバーグ・インスティテュートに通う。当時は、俳優のマーク・ブーン・ジュニアとともに戯曲の執筆や公演に取り組み、85年にスクリーンデビューを果たす。「ミラーズ・クロッシング」(90)を皮切りに、「バートン・フィンク」(91)、「ファーゴ」(96)、「ビッグ・リボウスキー」(98)といったコーエン兄弟作品で個性を発揮し、クエンティン・タランティーノ監督のデビュー作「レザボア・ドッグス」(92)のミスター・ピンク役で日本でも広く知られるようになる。96年に初の脚本・監督作「トゥリーズ・ラウンジ」を発表後も、「コン・エアー」(97)、「アルマゲドン」(98)といったハリウッド大作で個性派俳優として活躍。デビュー当時からTVドラマにも多数出演しており、「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」(01~06)の数エピソードで監督も担当したほか、主演作「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」(10~)ではゴールデングローブ賞テレビシリーズ部門の最優秀主演男優賞を受賞した。

ジョシュ/ブラッド・レンフロ
1982年7月25日テネシー州生まれ。ドラッグ防止キャンペーン用ビデオに出演したことがきっかけで、ジョエル・シュマッカー監督に見いだされ、1994年に『依頼人』で映画デビュー。同作ではスーザン・サランドン演じる弁護士の依頼人を演じて高く評価される。続いてピーター・ホートン監督作『マイ・フレンド・フォーエバー』(95)で、輸血によってエイズにかかった少年と固い友情で結ばれる友人役を熱演。この2作で若手演技派スターとして認められ、以降はハックル・ベリー・フィン役を演じた『トム・ソーヤーの大冒険』(95)、ブラッド・ピットの役の少年時代を演じた『スリーパーズ』(96)、人気脚本家ジョー・エスターハスが自らの少年時代を脚本化した『17 セブンティーン』などに出演。スティーヴン・キングの原作をブライアン・シンガーが監督した『ゴールデン・ボーイ』(98)では、東京国際映画祭の最優秀男優賞を得るなど、順調にキャリアを伸ばしていた。 本作の前後にもジェニファー・ジェイソン・リー共演作『誘惑の接吻』(00)、ラリー・クラーク監督作『BULLY ブリー』(01)、スティーヴン・ドーフ共演作『デュースワイルド』(02)と立て続けに公開。しかし、私生活では問題を抱え、麻薬の過剰摂取で2008年に命を落とした。最後の出演作は、ブレット・イーストン・エリスの小説が原作である『インフォーマーズ セックスと偽りの日々』(09)。
米テネシー州出身。10歳のときにジョエル・シュマッカー監督に見出され、「依頼人」(94)でスクリーンデビューする。その後は「マイ・フレンド・フォーエバー」(95)で主人公を演じたほか、「トム・ソーヤーの大冒険」(95)や社会派映画「スリーパーズ」(96)、ブライアン・シンガー監督のもと主演を務めた「ゴールデンボーイ」(98)、「ゴーストワールド」(01)などの映画に出演。
1995年には米メディア「ハリウッド・レポーター」のヤング・スター賞を受賞し、雑誌「ピープル」の「30歳以下のTop30」にもランク入りしたが、10代から薬物依存症に苦しみ、2008年1月、薬物の過剰摂取により25歳の若さでこの世を去った。

イーニドの父/ボブ・バラバン
1945年8月16日イリノイ州シカゴ生まれ。劇場主だった父、パラマウント社長を長年務めた叔父、MGMで働いた祖父を持ち、芸能界とは縁が深かった。映画俳優としてのデビューは69年の『真夜中のカーボーイ』。以降『いちご白書』(70)、『未知との遭遇』(77)、『2010年』(84)、『ボブ★ロバーツ』(92)、『地球は女で回っている』(97)、『ゴスフォード・パーク』(01)、『みんなのうた』(03)、『カポーティ』(05)、『レディ・イン・ザ・ウォーター』(06)と長いキャリアを誇る。一方でブロードウェイの舞台に立ち、1979年に「The Inspector General」でトニー賞候補になった。監督としても、『ペアレンツ』(89)、『My Boyfriend’s Back』(93)、『The Last Good Time』(94)といった長編映画や「世にも不思議なアメージング・ストーリー」(85~87)をはじめとする数多くのテレビ番組を演出。近年では、『ムーンライズ・キングダム』(12)以降のウェス・アンダーソン監督作品の常連出演者としておなじみ。

ロバータ/イリアナ・ダグラス
1965年7月25日マサチューセッツ州生まれ。1930年代から活躍した伝説の名優メルヴィン・ダグラスを祖父に持ち、ニューヨークの演劇学校ネイバーフッド・プレイハウスで演技を学んだ。マーティン・スコセッシ監督『最後の誘惑』(88)に参加して、以降も同監督の作品に関わる。『誘う女』(95)、『グレイス・オブ・マイ・ハート』(96)、『メッセージ・イン・ア・ボトル』(99)など話題作に次々と出演して存在感を発揮する一方、テレビドラマ「Action」(99~00)ではサテライト賞の主演女優賞(コメディ・ミュージカル部門)に選ばれた。また、93年には自ら監督と主演を務めた短編映画『Perfect Woman』がアスペン映画祭で最優秀短編映画賞を受賞。 本作と同年に出演したテレビドラマ「シックス・フィート・アンダー」(01~05)ではプライムタイム・エミー賞のゲスト女優賞ドラマ・シリーズ部門の候補になる。家具量販店IKEAを題材にしたウェブドラマ「Easy To Assemble」(08-12)では、製作や脚本で中心的な役割を果たした。

STAFF

監督・脚本
テリー・ツワイゴフ Terry Zwigoff
1949年5月18日ウィスコンシン州生まれ。1970年代にアメリカ西海岸に移住して、当時のアンダーグラウンドなコミック界と関わるようになる。音楽の趣味が合い、一緒にバンド活動をしていた長年の友人、コミック作家ロバート・クラムのドキュメンタリー映画『クラム』(94)を9年がかりで撮り上げ、一躍脚光を浴びた。初監督作はブルース系ミュージシャン、ハワード・アームストロングのドキュメンタリー映画『Louie Bluie』(85)。初めてのフィクション作品である本作で、新境地を開いた。1920年代後半のジャズとブルースのレコードの収集家であり、原作に登場しないキャラクター、シーモアが選曲するブルースは、監督自ら決めた。サントラ盤に解説を寄せるほどのマニアである。 本作後に監督した映画は、ビリー・ボブ・ソーントン主演の『バッドサンタ』(03)と、再びダニエル・クロウズと組んだ『アートスクール・コンフィデンシャル』(06)。2017年にAmazonプライムより配信されたテレビドラマ「Budding Prospects」のパイロット版でも監督を務めた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/テリー・ツワイゴフ

原作コミック・共同脚本
ダニエル・クロウズ Daniel Clowes
1961年4月14日イリノイ州シカゴ生まれ。10歳年上の兄の影響もあって子供の頃からコミックやパルプマガジン、さらにB級ポップカルチャーに傾倒する。ニューヨーク州ブルックリンのプラット・インスティテュートを卒業後、1989年に雑誌「Eightball」を立ち上げ、「鉄で造ったベルベットの手袋の様に」、「カリカチュア」、「David Boring」などの長編や、数多くの短編を発表。初期には1950年代のユーモア雑誌「MAD」的な作風だったが、次第に語り口の妙味が加わり、文学性やフィルム・ノワール風味を巧みに融合して、作品を進化させた。アメリカのオルタナティブ・コミックの旗手として、国内外の作家に影響を及ぼし、ハーヴェイ賞、アイズナー賞といったコミック賞を何度も受けている。1990年前後にシアトルのサブ・ポップから発売された数々のレコード・ジャケットや、コカ・コーラのブランド“OK Soda”を飾ったイラストも忘れられない仕事である。
共同脚本として参加した本作によって、アカデミー脚色賞の候補になった。以降も『アートスクール・コンフィデンシャル』(06)、『ウィルソン』(17)といった自作の映画化で、脚本を手がけている。「Ice Haven」、「Mister Wonderful」、「ザ・デス・レイ」、「ペイシェンス」と、着実に発表を続けるコミックの最新作は、今年10月に発売された「モニカ」。現在は妻エリカ、息子チャーリーと共に、カリフォルニア州オークランドに住んでいる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ダニエル・クロウズ
https://ja.wikipedia.org/wiki/ゴーストワールド_(コミック)

製作
ジョン・マルコヴィッチ
1953年12月9日イリノイ州生まれ。友人ゲイリー・シニーズと劇団ステッペンウルフ・を設立する。サム・シェパードの戯曲「真の西部」で1983年にオビー賞を受賞。翌年アーサー・ミラーの戯曲「セールスマンの死」でブロードウェイ進出を果たし、ダスティン・ホフマンと共演。さらにその翌年に同作のテレビ版でゴールデングローブ助演男優賞にノミネートされた。映画界への本格デビュー作『プレイス・イン・ザ・ハート』(84)でアカデミー助演男優賞候補となり、『キリング・フィールド』(84)と合わせて全米映画批評家協会の助演男優賞に輝いた。1988年の『偶然の旅行者』で初めて製作総指揮を担当する。1993年には『ザ・シークレット・サービス』でアカデミー賞とゴールデングローブ賞の助演男優賞に再びノミネート。1999年の『マルコヴィッチの穴』では自分自身を演じるという難役に挑んで、ニューヨーク映画批評家協会の助演男優賞を手にした。
本作後も俳優として『リプリーズ・ゲーム』(02)、『バーン・アフター・リーディング』(08)、『RED/レッド』(10)、『バード・ボックス』(18)と、相変わらずの活躍を見せる一方、『ダンス オブ テロリスト』(02)では監督に初挑戦。プロデューサーとしても、テリー・ツワイゴフ監督作『アートスクール・コンフィデンシャル』(06)以外にも、『JUNO/ジュノ』(07)、『ウォールフラワー』(12)、『Shattered』(22)と作品を重ねている。
Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下:14:00-16:05 (111分)
https://www.bunkamura.co.jp/cinema/lineup/23_ghostworld.html
ゴーストワールド
11/23(木・祝)よりロードショー
◆終映日未定
会場
Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下
【上映スケジュール】
* 10:5014:0016:2518:50
『ゴーストワールド』
◆終映日未定◆
[~11/30(木)]
10:50 / 14:00 / 16:25 / 18:50~(終)20:55
[12/1(金)~12/7(木)]
11:00 / 14:00 / 16:30 / 18:50~(終)20:55
※12/8(金)以降の上映スケジュール未定
第74回 アカデミー賞(2002年)脚色賞 ノミネート
第59回 ゴールデングローブ賞(2002年)最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル)最優秀助演男優賞 ノミネート
ソーラ・バーチ(『アメリカン・ビューティー』)×スカーレット・ヨハンソン(『アベンジャーズ』『ロスト・イン・トランスレーション』)主演
あの二人が帰ってきた!
カミング・オブ・エイジの伝説的傑作、22年ぶりの全国ロードショー
高校生活の終わり 大人になることに直面するイーニドとレベッカ
うまく世界に馴染めない 二人の少女の分かれ道――
https://www.bunkamura.co.jp/cinema/lineup/23_ghostworld.html
11/23(木・祝)よりロードショー
◆終映日未定
会場:Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下
※渋谷駅前 東映プラザ内に移転し営業しております。
Bunkamuraはオーチャードホールを除き長期休館中です。
© 2001 Orion Pictures Distribution Corporation. All Rights Reserved.
第74回 アカデミー賞(2002年)脚色賞 ノミネート
第59回 ゴールデングローブ賞(2002年)最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル)最優秀助演男優賞 ノミネート
ソーラ・バーチ(『アメリカン・ビューティー』)×スカーレット・ヨハンソン(『アベンジャーズ』『ロスト・イン・トランスレーション』)主演
あの二人が帰ってきた!
カミング・オブ・エイジの伝説的傑作、22年ぶりの全国ロードショー
2001年、「ダメに生きる」というキャッチコピーが反響を呼び、当時は新しい“低体温系”青春映画として大ヒットを記録した『ゴーストワールド』は、70年代のカルト・コミック「フリッツ・ザ・キャット」原作者ロバート・クラムを描いた『クラム』(1994)などドキュメンタリーに定評のあるテリー・ツワイゴフによる初の長編フィクション。原作は、アメリカで「ティーンエイジャーのバイブル」として高い人気を誇ったダニエル・クロウズの同名グラフィック・ノベルだ。
ロサンゼルス郊外で撮影された本作は、どこまでも続くショッピングモールやファーストフード・チェーンの進出によって、次第に個性を失いつつある1990年代のアメリカの名もなき町が舞台。世界に馴染めず、いつも周囲をばかにして過ごしているシニカルな2人のティーンエイジャーが大人になることに直面し、自分の居場所を見つけようとする倦怠感に満ちた数ヶ月を描く。
主演は『アメリカン・ビューティー』(1999)での演技が絶賛されたソーラ・バーチと、『ロスト・イン・トランスレーション』(2003)で脚光を浴び、近年は『アベンジャーズ』シリーズにも出演するなど、いまやハリウッドを代表するスター俳優として躍進を遂げたスカーレット・ヨハンソン。撮影当時、バーチは17歳、ヨハンソンは15歳、すぐに意気投合したという二人の等身大の瑞々しい演技をおさめた貴重なフィルムでもある。そのほか、一目見たら忘れられないクセのあるルックスで多くのファンを持つ実力派バイプレイヤーのスティーヴ・ブシェミ、『ゴールデンボーイ』(1998)や『BULLY ブリー』(2001)などの作品で知られ、2008年に急逝したブラッド・レンフロが参加している。また、原作者であるダニエル・クロウズはツワイゴフ監督と共同で脚本を執筆、2002年のアカデミー脚色賞をはじめとして多くの賞にノミネートされるなど高く評価された。近年では「ユーフォリア/EUPHORIA」(2019~/ドラマシリーズ)などの作品にも影響を与え、「時代を先取りしていた(Los Angeles Magazine)」などさらなる再評価が進み、若い世代にも愛される作品となった。
また、『ゴーストワールド』は、2023年には長らく入手困難だった原作コミック日本版の第4刷が5月に発売、廃盤となって久しかったDVDと初BDも7月28日(金)より発売となった。オフビートで魅力的なキャラクターたち、名言の多い脚本、ヴィンテージの名曲を集めた多彩なサウンドトラックなど、今もなお色褪せない21世紀で最も熱狂的に愛される伝説的傑作の一本だ。
【COMMENT】
テリー・ツワイゴフ監督 『クラム』『アートスクール・コンフィデンシャル』
ハリウッドのティーン映画のような、ありがちなシチュエーション・コメディーを作る気もなければ、気取った自己満足的なアート映画も作りたくなかった。
エンターテインメントであると同時に、考えさせられる映画を作りたかったんだ。
【STORY】
高校生活の終わり 大人になることに直面するイーニドとレベッカ
うまく世界に馴染めない 二人の少女の分かれ道
1990年代アメリカ、都市郊外の名もなき町。幼馴染で親友のイーニド(ソーラ・バーチ)とレベッカ(スカーレット・ヨハンソン)は高校を卒業したものの、進路も決めず、あてもなく町をぶらついては面白いことを探して過ごしている。ある日、二人はモテないレコードマニアの中年男・シーモア(スティーブ・ブシェミ)に出会う。ダサくても独自の世界を持つシーモアに興味を持ったイーニドは、アウトサイダーとして生きる彼の”理解者”として交流を深め、奇妙な友情関係を築いていく。一方、アパートを借りるために地元のコーヒーショップに就職し、社会と折り合いをつけて自立しようとするレベッカ。同居生活を計画していた二人の間には次第に距離が生まれ……
監督
テリー・ツワイゴフ『アートスクール・コンフィデンシャル』『クラム』
原作
ダニエル・クロウズ『ゴーストワールド』(プレスポップ刊)
製作
ジョン・マルコヴィッチ『ウォールフラワー』『JUNO/ジュノ』
撮影
アフォンソ・ビアト『オール・アバウト・マイ・マザー』『ダーク・ウォーター』
編集
キャロル・クラヴェッツ=エイカニアン『ハンティング・パーティ』『ザ・スナイパー』、マイケル・R・ミラー『アナコンダ』『赤ちゃん泥棒』
プロダクション・デザイン
エドワード・T・マカヴォイ『モンスター』『ワイルドシングス』
衣装デザイン
メアリー・ゾフレス『ラ・ラ・ランド』『ノーカントリー』
音楽
デヴィッド・キティ『アートスクール・コンフィデンシャル』『ベイビー・トーク』
キャスト
ソーラ・バーチ、スカーレット・ヨハンソン、スティーヴ・ブシェミ、ブラッド・レンフロ ほか
作品情報
2001年/アメリカ/111分/原題:GHOST WORLD/PG12
受賞
ノミネート
第74回 アカデミー賞(2002年)脚色賞 ノミネート
第59回 ゴールデングローブ賞(2002年)最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル)最優秀助演男優賞 ノミネート
配給
サンリスフィルム
https://www.jackandbetty.net/cinema/detail/3323/
町山智浩の映画塾!「ゴーストワールド」<予習編> 【WOWOW】#168
◆町山智浩の映画塾!#168<予習編>
「ゴーストワールド」
※2015/8/7に公開された動画です
町山智浩の映画塾!「ゴーストワールド」<復習編> 【WOWOW】#168
◆町山智浩の映画塾!#168<復習編>
「ゴーストワールド」
※2015/8/11に公開された動画です
第7の封印(ベルイマン) 「ゴーストワールド」
https://www.excite.co.jp/news/article/Qetic_457293/
「消費文化の中で本物の何かを見つけてつながろうしていた」──映画『ゴーストワールド』テリー・ツワイゴフ監督インタビュー
イングマール・ベルイマン『第七の封印』(1957)からの影響もあるのでしょうか。
「いえ、ベルイマンからの影響は特にありません。私にとって、この映画は現代アメリカの文化的批判であり、企業文化に対する社会的・文化的批判として作りました。