映画『子どもの瞳をみつめて』予告編
フィリピンに暮らす最貧困エリアの子どもたち――
その過酷な不法労働を、声高らかに告発するのではなく、
ストイックな映像で映されたドキュメンタリー映画の傑作!
●瓜生敏彦、ビクター・タガロ監督
『子どもの瞳をみつめて』
4月29日(土・祝)〜新宿 K’s cinemaにてロードショー、全国順次公開
・公式ホームページ
https://xn--k9jehu9fnd3k8493bnlvc.net/
フィリピンに暮らす最貧困エリアの子どもたち/映画『子どもの瞳をみつめて』予告編
フィリピンに暮らす最貧困エリアの子どもたち――その過酷な不法労働を、声高らかに告発するのではなく、ストイックな映像で映されたドキュメンタリー映画の傑作!『子どもの瞳をみつめて』予告編が解禁!
第2のスモーキーマウンテンと呼ばれるゴミ集積所パヤタス地区。8年以上の歳月をかけて撮影された本作は、急斜面の岩山でハンマーを振りかざして岩を砕く少年の姿から始まり、ダイオキシンの影響で水頭症になった少年と少女、過酷な荷物運びで背骨が曲がってしまう少年など…子どもたちの生活に密着して様々なエピソードが静かに祈るように展開する。
監督はフィリピンに在住して約40年の瓜生敏彦と撮影監督のビクター・タガロ。共に初監督作。黒沢清監督作品などの撮影監督で知られる瓜生敏彦は、実家が三里塚闘争の拠点となったことから、小川プロに所属してドキュメンタリー映画を学ぶ。以降は多くの映画・TVに参加、次第に生活の拠点をマニラに移し撮影活動を行っている。撮影に協力してくれたスラム街・スモーキーマウンテンの子どもたちにお礼をしたいと思い、何か欲しいものは?と聞くと、「学校が欲しい」と答えた。その答えをきっかけに、子どもたちの無限な可能性を信じて、2001年に自費で無償の学校を設立。現在はNPO法人クリエイティブ・イメージ・ファウンデーションとして、教育による生活向上や演劇、音楽などを通して才能の開花を支援し約5000人以上が卒業している。
本作は瓜生敏彦が見つめ続けた子どもたちの世界の集大成であり、新たな第一歩となる。
『子どもの瞳をみつめて』は2023年4月29日公開
https://eiga.com/movie/98985/
フィリピンの最貧困エリアに生きる子どもたちの姿をとらえたドキュメンタリー。
フィリピンで第2のスモーキーマウンテンと呼ばれるゴミ集積所パヤタス地区で、8年以上にわたって取材を敢行。危険な岩山でハンマーを振りかざして砂利をつくる少年、ダイオキシンの影響で水頭症になった少年と少女、荷物運びで背骨が曲がってしまった少年など、過酷な環境下で暮らす子どもたちの生活に密着しながら、さまざまなエピソードを静かに映し出す。
黒沢清監督作「ドレミファ娘の血は騒ぐ」などの撮影監督として知られるフィリピン在住40年の瓜生敏彦が、撮影監督ビクター・タガロと共同で初監督を務めた。
2022年製作/93分/フィリピン
原題:Yield Final Version
配給:アウトサイド
公式サイト:https://子どもの瞳をみつめて.net
https://xn--k9jehu9fnd3k8493bnlvc.net/
INTRODUCTION
子どもが働く
子どもたちが働く
フィリピンに暮らす最貧困エリアの子どもたち。
その過酷な不法労働を、声高らかに告発するのではなく、
ストイックな映像で映されたドキュメンタリー映画の傑作!
第2のスモーキーマウンテンと呼ばれるゴミ集積所のパヤタス地区。8年以上の歳月をかけて撮影された本作は、急斜面の岩山でハンマーを振りかざして岩を砕く少年の姿から始まり、ダイオキシンの影響で水頭症になった少年と少女、過酷な荷物運びで背骨が曲がってしまう少年など、子どもたちの生活に密着して様々なエピソードが静かに祈るように展開していく。
原題の「YIELD」は、
生産や収率、利益などを意味する。
監督デビューとなる瓜生敏彦は、知る人ぞ知るフィリピン在住40 年の撮影監督。実家が三里塚闘争の拠点となったことから小川プロに所属してドキュメンタリー映画を学ぶ。
最貧困地域のパヤタスとスモーキーマウンテンで、四ノ宮浩監督の3部作『忘れられた子供たち/ スカベンジャー』、『神の子たち』の撮影に参加。
その撮影の際に、スラム街の子どもたちに何が欲しいか?と聞くと「勉強をしたい」との答えから2001年に自費で無償の学校を設立。現在はNPO法人クリエイティブ・イメージ・ファウンデーション ( Creative Image Foundation ) として活動中。現在まで約5.000人以上の子どもたちが卒業している。
本作は瓜生敏彦が見つめ続けた子どもたちの世界の集大成であり、新たな第一歩となる。
監督プロフィール
瓜生 敏彦
1958年千葉県三里塚生まれ。映画専門学校を中退後、実家が小川伸介監督や田村正毅カメラマンが寝泊まりする三里塚闘争の拠点となったことから小川プロに所属。リアルな政治的な闘争と家族関係の中、ドキュメンタリー映画を学ぶ。
その後は小林正樹監督の「東京裁判」での撮影助手を経て、撮影監督として多数の映画・TVを担当。
次第に生活の拠点をマニラに移して世界をベースに撮影活動を行っていく。
1995年に世界的な批判が巻き起こった巨大なゴミ集積所スモーキーマウンテンで、NHKドキュメンタリー「フィリピン、スモーキーマウンテンが消える日」の撮影中、地元警察から銃撃を受けて瀕死の重症を負うも奇跡的に生還。
回復後は再びフィリピンに戻り、最貧困地域のパヤタスとスモーキーマウンテンで、四ノ宮浩監督の3部作『忘れられた子供たち/ スカベンジャー』(1995年)、『神の子たち』(2001年)の撮影に参加。
その撮影の際に、スラム街の子どもたちに何が欲しいか?と聞くと「勉強をしたい」と答えが返ってきたという。2001年にその地域の子ども達が他の子ども達が恥ずかしい思いをすることなく、また働く合間にも勉強ができるよう、パヤタスとスモーキーマウンテンに無料の学校を自費で設立。
現在はNPO法人クリエイティブ・イメージ・ファウンデーション ( Creative Image Foundation ) として活動中。現在まで約5.000人以上の子どもたちが卒業している。
そして本作『子どもの瞳をみつめて』が監督デビューとなり、瓜生敏彦が見つめ続けた子どもたちの世界の集大成であり、新たな第一歩となる。
主な映画撮影作品に黒沢清監督の『神田川淫乱戦争』(1983年)、『ドレミファ娘の血は騒ぐ』(1985年)、『危ない話 第2話・奴らが今夜もやってくる』(1989年) や、『ゴンドラ』(1987年 監督:伊藤智生) など。
2014年には、マカティ市にTIU Theater(瓜生劇場)を建設。現在まで、劇場では定期的に子ども達に歌やダンス、楽器等のワークショップを行っている。その一つの成果として、2015年、瓜生が指揮を取って瓜生劇場にて発表された、パヤタス・スモーキーマウンテンの子ども達によるラップミュージカル「BAKATA」は、フィリピンの舞台芸術の賞、Aliw Award(アリゥアワード)にて、 子ども部門の最優秀ミュージカル賞を受賞。また、2016年、歌やダンスが上達した子ども達が自分で仕事が取れるよう、Tosh Entertainmentを設立。芸能界へ道が開けるようサポートしている。
ビクター・タガロ監督
瓜生敏彦の右腕として演出・撮影・編集に携わり、本作で監督デビューを果たす。
瓜生が主宰する制作会社TAKIONに所属し活躍中。
(本人の希望により生年月日は非公開)
監督の言葉
日本での公開をとてもうれしく思っています。
現在は芸術学校などの準備とコロナ後の経営再建で忙しくなりました。
また新作「ノーラ」のエンディング撮影も大詰めを向かえております。
とにかくドキュメンタリー映画、劇映画の先入観を無くして鑑賞して頂きたいです。
瓜生 敏彦
http://www.athenee.net/culturalcenter/s/c/uriu.html
映画『子どもの瞳をみつめて』瓜生敏彦監督インタビュー
瓜生敏彦(うりう としひこ)
1958年千葉県三里塚生まれ。実家が成田空港建設に反対する三里塚闘争の拠点となったことからドキュメンタリー映画に関心を持つ。『東京裁判』(1983年 監督:小林正樹)、『神田川淫乱戦争』(1983年 監督:黒沢清 )、『ドレミファ娘の血は騒ぐ』(1985年監督:黒沢清)、『ゴンドラ』(1987年 監督:伊藤智生)など多数の映画、テレビ作品の撮影に携わる。1995年、NHKドキュメンタリー「フィリピン、スモーキーマウンテンが消える日」を撮影中、フィリピンの警察から腹部に銃撃を受け、重傷を負う。奇跡的に回復した後、貧困地域のパヤタスとスモーキーマウンテンに暮す子どもたちをテーマにした四ノ宮浩監督によるドキュメンタリー映画『忘れられた子供たち/ スカベンジャー』(1995年)、『神の子たち』(2001年)、『BASURA バスーラ』(2009年)の撮影に参加。2001年にはパヤタスとスモーキーマウンテンの子どもたちの「学校で勉強したい」という希望をかなえるため、無料の学校を設立した。同校は現在までに約5000人以上の卒業生を輩出している。さらに子どもたちの歌やダンス、演技などの才能を伸ばし、発揮する場としてNPO法人クリエイティブ・イメージ・ファウンデーション ( Creative Image Foundation )とTosh Entertainmentを設立し、子どもたちの支援を行っている。
J&B:9:25-11:05(93分)
https://www.jackandbetty.net/cinema/detail/3170/
NPO法人クリエイティブ・イメージ・ファウンデーション ( Creative Image Foundation )
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マニラ貧困地区で“困窮邦人”と呼ばれる日本人男性らを追うドキュメンタリー映画『なれのはて』予告編
ここは天国か、それとも地獄か―“生きる”とは何か、そして“幸せ”とは何かを突き付ける。喧騒と熱気渦巻くフィリピンのスラムで生きる“困窮邦人”と呼ばれる日本人男性たちを7年間追い続けたドキュメンタリー『なれのはて』。
マニラの貧困地区、路地の奥にひっそりと住む高齢の日本人男性たち。「困窮邦人」と呼ばれる彼らは、まわりの人の助けを借りながら、僅かな日銭を稼ぎ、細々と毎日を過ごしている。警察官、暴力団員、証券会社員、トラック運転手…かつては日本で職に就き、家族がいるのにも関わらず、何らかの理由で帰国しないまま、そこで人生の最後となるであろう日々を送っている。本作は、この地で寄る辺なく暮らす4人の老人男性の姿を、実に7年間の歳月をかけて追ったドキュメンタリーだ。
この度、解禁した予告編では、その4人の姿を垣間見ることができる。
冒頭では、元暴力団の谷口俊比古さんが、劇中でフィリピンに身を隠すことになった“ある事件”のことを問われると「はっきり言ってそんなのが表沙汰になったら、ヒットマンが飛んでくるよ」と、事件の詳細について口にすることが出来ない理由を語気強く語る。
フィリピン人の妻と子どもと仲睦まじく暮らす元トラック運転手の平山敏春さんは、日本の家族を捨ててフィリピンにやってきた。すでに新しい家庭をフィリピンで築いている平山さんは「日本のことを考えるのはやめようと。考えても仕方がない」と自分自身に言い聞かせるように話す。
暗い牢獄を思わせるコンクリートむき出しの小部屋に住む嶋村正さんは、元警察官。フィリピンで厳しい余生を過ごすことになった嶋村さんに、「不思議な人生ですね」と声をかけると、「戻れるものなら、戻りたいね」とその後悔をにじませる。
元証券マンで、フィリピンにハマり居ついてしまった安岡一生さんは、内縁の妻クリスティと暮らしている。日本にいる息子、娘と連絡はとっていないのかと問われると、「(フィリピンに来てから)話もしたことがないな、全然。別れた女房とも一度も(連絡をとっていない)」と、遠い目をして語る姿が印象的だ。
今回、予告編解禁にあわせ、各国の危険地帯を取材する丸山ゴンザレスからコメントが到着。予告編には、その抜粋「自分の”なれのはて”が惨めなのか、幸せなのか、今の日本社会を生きる身として特に思わずにはいられない。」という、日本に生きる我々にとって切実に響くコメントが紹介されている。
すべてを捨ててフィリピンに来た男たちは、果たして、マニラの路地の奥で何を見たのか。
『なれのはて』は2021年12月18日公開
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■[記事]フィリピンのスラムで生きる日本人男性が見た“幸せ”とは
仕事も家族も捨てフィリピンのスラム街に潜む邦人男性たちに7年密着『なれのはて』12月18日公開
困窮、孤独…フィリピンでセカンドライフを送る日本人の苦悩に迫る
粂田剛監督『ベイウォーク』予告編
「世界三大夕日の名所」の一つと言われるマニラ。そんなマニラ市民の憩いの場が、海沿いに整備された遊歩道、ベイウォークだ。夕方までは、海沿いのそぞろ歩きを楽しむ家族連れや、夕日を眺めるカップルたちで賑わう。それが夜になると、どこからかホームレスたちが集まり、ここは彼らの「ねぐら」になる。その中にひとりの日本人がいた。赤塚崇さん58歳。裏稼業で幅を利かせた生活をしていたもののフィリピンで騙されて一文無しに。日中は露店のタバコ売りの手伝い、夜はベイウォークで路上生活をしている。愛嬌のあるその人柄が幸いしてか、フィリピン人に助けられてばかりの毎日を送っている。
一方、ベイウォークにほど近い高層アパートメントに入居した関谷正美さん62歳。日本で年金生活を送っていた関谷さんだったが、楽しい老後を夢見て「呑む・打つ・買う」が歩いてできるフィリピンに移住を決めた。ベランダから海を臨む見晴らしと、自分好みにリフォームした部屋で、第二の人生(セカンドライフ)をスタートさせた関谷さん。しかし、フィリピン人をなかなか信用できない関谷さんは、何をやってもうまくいかない。そのうちに、関谷さんは部屋に閉じこもってしまうようになる。
50歳を過ぎて日本を飛び出し、フィリピンでの生活に夢をみた2人。果たして彼らを待ち受けるものとは―
『ベイウォーク』2022年/日本/DCP/カラー/90分
監督・撮影・編集:粂田剛 音楽:高岡大祐 整音監修:浦田和治 配給・宣伝:ブライトホース・フィルム 製作:有象無象プロダクション URL:atbaywalk.com ⒸUzo Muzo Production
2022年12月24日(土)新宿K’s cinemaほかにて公開
https://eiga.com/movie/98067/
「なれのはて」でフィリピンの困窮邦人を描いた粂田剛監督が、同作に収録できなかった2人の人物を追ったドキュメンタリー。
マニラの海沿いの整備された遊歩道・ベイウォークには、夜になると路上生活者たちが集まってくる。58歳の赤塚崇さんはかつて裏家業で幅を利かせていたが、フィリピンで騙されて一文なしとなり、日中は露店のタバコ売りを手伝い、夜はベイウォークで路上生活をしている。愛嬌のある人柄が幸いし、フィリピンの人たちに助けられることも多い。一方、62歳の関谷正美さんは、楽しい老後を夢見て日本からの移住を決め、ベイウォーク近くの高層アパートメントで暮らし始める。しかし現地の人たちを信用できない彼は何をやっても上手くいかず、部屋に閉じこもるようになってしまう。
数100メートルしか離れていない場所で対照的な暮らしを送る2人に焦点を当て、それぞれの行く末を追う。
2022年製作/90分/日本
配給:ブライトホース・フィルム
公式サイト:https://atbaywalk.com
【監督に聞く!】映画『ベイウォーク』フィリピンのストリートとセカンドライフ、海の向こうにみた人生最後の景色とは…【特集】粂田剛 福本ヒデ 平林壮郎 浅野有香
粂田監督の映画『ベイウォーク』は、2022年12月24日(土)新宿K’s cinemaほかにて公開