映画『ザリガニの鳴くところ』予告1 11月18日(金) 全国の映画館で公開
<2年連続 アメリカで最も売れた本!>
<2021年 本屋大賞 翻訳小説部門第1位!>
全世界1,500万部突破の記録的大ヒットミステリー、待望の映画化!
事件の真相は、初恋の中に沈んでいる――。
ノースカロライナ州の湿地帯で、将来有望な金持ちの青年の変死体が発見された。容疑をかけられたのは、‟ザリガニが鳴く”と言われる湿地帯でたったひとり育った、無垢な少女カイア。彼女は6歳の時に両親に見捨てられ、学校にも通わず、花、草木、魚、鳥など湿地の自然から生きる術を学び、ひとりで生き抜いてきた。そんな彼女の世界に迷い込んだ、心優しきひとりの青年。彼との出会いをきっかけに、すべての歯車が狂い始める…。
・監督:オリヴィア・ニューマン
・脚本:ルーシー・アリバー(『ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~』)
・原作:ディーリア・オーエンズ/友廣 純 訳「ザリガニの鳴くところ」(早川書房)
・製作:リース・ウィザースプーン/ローレン・ノイスタッター
・出演:デイジー・エドガー=ジョーンズ(「ふつうの人々(ノーマル・ピープル)」)/テイラー・ジョン・スミス(「シャープ・オブジェクツ」)/ハリス・ディキンソン(『キングスマン:ファースト・エージェント』)/マイケル・ハイアット/スターリング・メイサー・Jr./and デヴィッド・ストラザーン(『ノマドランド』)
・音楽:マイケル・ダナ(『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』アカデミー賞作曲賞受賞)
・オリジナル・ソング:テイラー・スウィフト「キャロライナ」
本編映像<湿地の変死体>『ザリガニの鳴くところ』11月18日(金) 全国の映画館で公開
<湿地の少女>『ザリガニの鳴くところ』特別映像 11月18日(金) 全国の映画館で公開
<容疑者は湿地で育った少女>編『ザリガニの鳴くところ』15秒予告 11月18日(金) 全国の映画館で公開
<アンミカ “ザリガニ”を語る>編『ザリガニの鳴くところ』15秒予告 11月18日(金) 全国の映画館で公開
本編映像<少女の初恋>『ザリガニの鳴くところ』11月18日(金) 全国の映画館で公開
本編映像<警察の追跡>『ザリガニの鳴くところ』11月18日(金) 全国の映画館で公開
本屋大賞翻訳小説部門『ザリガニの鳴くところ』ディーリア・オーエンズさんからのメッセージ
株式会社早川書房が2020年3月に刊行した『ザリガニの鳴くところ』(ディーリア・オーエンズ著)が、この度、2021年本屋大賞翻訳小説部門第1位を受賞いたしました! 受賞に際して、アメリカのノース・カロライナに住む著者のディーリア・オーエンズさんから、メッセージが届きました。
https://www.hayakawa-online.co.jp/sho…
本屋大賞は、書店員の方の投票だけで選ばれる賞です。過去一年の間、書店員の方が読んで「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」と思った本を選び投票します。そして今年、『ザリガニの鳴くところ』が多くの書店員の皆様からご投票いただき、栄えある翻訳小説部門の第1位に輝きました。
4月14日より、全国の書店にて「本屋大賞翻訳小説部門第1位」受賞帯のついた書籍が店頭に並びます。ぜひ、ご一読ください!
■本書のあらすじ
~全世界1,000万部突破! 2019年・2020年アメリカで一番売れた小説~
ノースカロライナ州の湿地で男の死体が発見された。人々は「湿地の少女」に疑いの目を向ける。6歳で家族に見捨てられたときから、カイアはたったひとりで生きなければならなかった。読み書きを教えてくれた少年テイトに恋心を抱くが、彼は大学進学のため彼女を置いて去ってゆく。
以来、村の人々に「湿地の少女」と呼ばれ蔑まれながらも、彼女は生き物が自然のままに生きる「ザリガニの鳴くところ」へと思いをはせて静かに暮らしていた。しかしあるとき、村の裕福な青年チェイスが彼女に近づく……
みずみずしい自然に抱かれた少女の人生が不審死事件と交錯するとき、物語は予想を超える結末へ──。
■著者プロフィール
ディーリア・オーエンズ(Delia Owens)
ジョージア州出身の動物学者、小説家。ジョージア大学で動物学の学士号を、カリフォルニア大学デイヴィス校で動物行動学の博士号を取得。ボツワナのカラハリ砂漠でフィールドワークを行ない、その経験を記したノンフィクション『カラハリ──アフリカ最後の野生に暮らす』(マーク・オーエンズとの共著、1984年)(早川書房刊)が世界的ベストセラーとなる。現在はアイダホ州に住み、グリズリーやオオカミ、湿地の保全活動を行っている。70歳で執筆した本作が初めての小説である。
■書誌情報
『ザリガニの鳴くところ』
ディーリア・オーエンズ 友廣純訳
定価:2,090円(税込)
ISBN:9784152099198
四六判並製
https://eiga.com/movie/97539/
全世界で累計1500万部を売り上げたディーリア・オーエンズの同名ミステリー小説を映画化。
ノースカロライナ州の湿地帯で、将来有望な金持ちの青年が変死体となって発見された。犯人として疑われたのは、「ザリガニが鳴く」と言われる湿地帯で育った無垢な少女カイア。彼女は6歳の時に両親に捨てられて以来、学校へも通わずに湿地の自然から生きる術を学び、たった1人で生き抜いてきた。そんなカイアの世界に迷い込んだ心優しい青年との出会いが、彼女の運命を大きく変えることになる。カイアは法廷で、自身の半生について語り始める。
リース・ウィザースプーンが製作を手がけ、ドラマ「ふつうの人々」で注目を集めたデイジー・エドガー=ジョーンズが主演を務めた。音楽は「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」でアカデミー作曲賞を受賞したマイケル・ダナ。テイラー・スウィフトが本作のためのオリジナルソングを書き下ろしたことでも話題を集めた。
2022年製作/125分/G/アメリカ
原題:Where the Crawdads Sing
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
https://ja.wikipedia.org/wiki/ザリガニの鳴くところ
公式サイト:https://www.zarigani-movie.jp
Story – あらすじ
事件の真相は、初恋の中に沈んでいるーー。
1969年、ノースカロライナ州の湿地帯で、裕福な家庭で育ち将来を期待されていた青年の変死体が発見された。容疑をかけられたのは、‟ザリガニが鳴く”と言われる湿地帯でたったひとり育った、無垢な少女カイア。彼女は6歳の時に両親に見捨てられ、学校にも通わず、花、草木、魚、鳥など、湿地の自然から生きる術を学び、ひとりで生き抜いてきた。そんな彼女の世界に迷い込んだ、心優しきひとりの青年。彼との出会いをきっかけに、すべての歯車が狂い始める…。
Introduction – イントロダクション
動物学者ディーリア・オーエンズによるミステリー小説「ザリガニの鳴くところ」。不思議なタイトルからは想像もつかない、ひとつの殺人事件をめぐる息詰まるミステリーと、両親に見捨てられながらもノースカロライナの湿地帯でたった一人、自然に抱かれて逞しく生きる少女の物語は全米中の人々の心を掴み、2019年&2020年の2年連続でアメリカで最も売れた本に。さらに日本でも2021年に本屋大賞翻訳小説部門第1位に輝き、全世界では累計1500万部を超える驚異的な数字を打ち出している。そしてこの度、その記録的大ヒットミステリーが待望の映画化!
テイラー・スウィフトが自ら楽曲参加を懇願!リース・ウィザースプーンが自ら映画化権を獲得
「読み始めたら止まらなかった」と原作に惚れ込んだ女優リース・ウィザースプーンが、自身の製作会社ハロー・サンシャインを通して映像化権を得て自らプロデューサーを担当。主人公のカイアを、英ドラマ「ふつうの人々(ノーマル・ピープル)」で2021年ゴールデン・グローブ賞テレビ部門(ミニシリーズ・テレビ映画部門)主演女優賞にノミネートされて注目を浴びた、新星デイジー・エドガー=ジョーンズが演じる。さらに本作は、世界的シンガーソングライターのテイラー・スウィフトが、原作を愛するあまり、「この魅力的な物語に合うような、心に残る美しい曲を作りたかった」と自ら懇願して楽曲を書き下ろしたことでも話題になっている。
Cast – キャスト
*

* カイア
デイジー・エドガー=ジョーンズ
DAISY EDGAR-JONES
デイジー・エドガー=ジョーンズ (カイア)
DAISY EDGAR-JONES
1998年5月24日生まれ、イギリス/ロンドン出身。
サリー・ルーニーの小説のドラマ「ふつうの人々」(2020/別タイトル「ノーマル・ピープル」)で、主役のマリアンを演じ、ゴールデングローブ賞、BAFTAテレビ賞、放送映画批評家協会賞にノミネートされた。あらゆる期待の新人に対する賞も総なめにし、IMDbのSTARMeterアワードのブレイクアウト・スター賞、マダム・フィガロの ライジングスター賞などを受賞。ミミ・ケイヴ監督の『フレッシュ』(2022)でセバスチャン・スタンと共演し、長編映画デビューを果たした。このコミカルな社会派スリラーは、サンダンス映画祭でプレミア上映され注目された。
https://ja.wikipedia.org/wiki/デイジー・エドガー=ジョーンズ
Staff – スタッフ
* 監督
オリヴィア・ニューマン
OLIVIA NEWMAN
オリヴィア・ニューマン (監督)
OLIVIA NEWMAN
アメリカ/ニュージャージー州出身の映画監督。
権威あるサンダンス脚本家・監督ラボの卒業生であり、彼女の手掛けた短編映画は、ニューヨーク映画祭、パームスプリングス国際短編映画祭、アスペン短編映画祭など数多くの映画祭で上映された。
男子ばかりのレスリング部に入部する女子高生を描いた長編デビュー映画『ファースト・マッチ』(2018)は、Netflixが出資・配給し、2018年のSXSWでプレミア上映された。同作品は、同映画祭で観客賞(最優秀長編作品賞)を獲得。高い評価を受け、本作の監督に抜擢された。
原作
ディーリア・オーエンズ DELIA OWENS
ディーリア・オーエンズ (原作)
DELIA OWENS
アメリカ/ジョージア州出身の動物学者。当時夫であったマーク・オーエンズ(現在は離婚)と共にアフリカでの生活について書いた3冊のノンフィクション「カラハリが呼んでいる」、“The Eye of the Elephant”、“Secrets of the Savanna”が世界的にベストセラーとなった。
「ザリガニが鳴くところ」ディーリアが69歳にして初めて執筆したフィクション小説である。
現在は本作の舞台と同じノースカロライナ州に在住している。
原作者
ディーリア・オーエンズ
からのコメント
私のこれまでの人生が行き着いた先が、この物語でした。
この本に至るインスピレーションを私が受け始めたのは子ども時代です。
私は本物の森の中で育ちました。本物の森ですよ。ごく幼い頃、母が森の中へ行くよう背中を押してくれていました。できるだけ森の奥深くまで入って行きないさいって。“はるか遠く、ザリガニの鳴くところまで行きなさい”と言っていたのが私の母なんです。もちろん、ザリガニは鳴きません。母が言いたかったのは、自然の中の自然を経験しなさいということ。大自然のずっと奥深くまで一人で入って行くと、そこにはもう自分と自然しか存在しない。そこではザリガニの鳴き声が<聞こえる>んです。
私は野生のものからインスピレーションを受け、昆虫や羽根を集めていました。どこかで聞いたようなことですよね。私は貝殻ではなく、石ころを家に持ち帰っていました。母もそういう私を褒めてくれました。
アフリカのさまざまな地域で一人暮らしをした野生動物学者としての人生も、この物語のインスピレーションになりました。自然から人間性の本質を学ぶことができます。人間も自然の一部だということを、私たちは忘れています。人間は自然から切り離された存在ではありません。私たちと自然の間にはしっかりとした繋がりがありますが、ほとんどの人はそんな繋がりがあるとは思っていないんです。
“母なる自然”って、よく言いますけど、私たちは母のような存在として自然を大事にしてはいませんね。そのことを覚えておくのは大切なことです。この映画で私が望んでいることの一つは、自然の風景や湿地や自然環境そのものの場面を観た人たちが、観てよかったと感じてくれることです。湿地は、絶対に大きな映画スクリーンで見るべきものです。
コラムニスト
山崎まどかが感じた
カイアのヒロイン像
デイジー・エドガー=ジョーンズはイギリス人で、アメリカ南部のプアホワイトの少女とは一見、かけ離れている。しかしカイアには、エドガー=ジョーンズが出世作のドラマ「ノーマル・ピープル」で演じたマリアンと共通するところがあるのだ。マリアンはアイルランドの裕福な少女で、これまたカイアの背景と一致するところはないが、家庭内における虐待や高校での陰湿ないじめに苦しんでいて、大きな孤独を抱えている。しかし、ただ傷ついた少女というだけではなく、底知れぬところがあって、星を浮かべた夜空のように美しいが、どこか暗く神秘的なところがあるエドガー=ジョーンズによく似合っていた。
カイアは湿地帯の森の中で育ち、両親から捨てられ、すぐそばにあるコミュニティの狭量な人々の輪からも弾かれて、一人ぼっちで生きている。人々は彼女を蔑むと同時に、どこかで恐れ、かつその野生的な美しさに心惹かれもしている。その人々の視線が、未知なるものへの敵愾心と恐怖が、『ザリガニの鳴くところ』の悲劇の根底にある。エドガー=ジョーンズは私の期待を裏切らなかった。彼女の存在感によって、この設定に説得力が生まれるのだ。
デイジー・エドガー=ジョーンズの演じるカイアは、スクリーンで対峙する相手によって、違う印象を残す。幼かった彼女のサバイバルに手を貸す黒人の夫婦にとっては庇護すべき寂しい少女に見えるし、弁護士のミルトンの目には、社会のセーフティ・ネットからこぼれ落ちて、頑な心を抱える犠牲者だ。彼女に心を寄せるテイトには、イノセンスと独立心の象徴である。同時に彼女には、湿地帯から連れ出してしまったら崩れ落ちてしまうような、繊細な風情がある。現実世界に順応できない少女。貧しい町から出て社会的な地位を積み上げていこうとするテイトが描く未来像に、どうしてもカイアは当てはまらない。一方、コミュニティの有力者の息子であるチェイスのような青年にとって、彼女は征服しがいのある“獲物”である。彼なりにカイアを愛しているのかもしれないが、チェイスのやっていることは搾取と破壊にしかつながらない。
カイアを取り巻く人々の彼女に対する姿勢から、だんだんとこのヒロインが象徴するものが分かってくる。湿地帯はカイアを保護し、彼女の独立を支える唯一の揺るぎない友だったが、やがてカイアはその生まれ育った環境と一体化してしまう。「私は湿地になった」と彼女は語る。その奥深さと野生味によって人々の心を虜にするカイアは、実は自然そのもののシンボルなのである。そして人間は自然を自分たちが従わせるものだと信じて蹂躙し、急速にそれを失うどころか、今や傷ついた自然に報復されている。
カイアという主人公の名前は、ギリシア神話の地母神ガイアを思わせるところがある。触れなば落ちんという儚さを持った彼女は、自分を守るために驚くほど攻撃的にもなる。それは正当な怒りであり、本質的に彼女は不可侵な存在なのだ。たとえ彼女をどんなに愛しても、カイアの真実を知ることはできない。自然が常に人間の思惑を超えるのと同じである。『ザリガニの鳴くところ』の映画の結末は、原作のように何もかもが説明される形を取っていない。彼女に一番近いところにいたテイトにとっても、カイアはどこか遠い人だった。それを知らされる寂寥感に満ちたラストは、デイジー・エドガー=ジョーンズの演じる若い女性像にふさわしい。忘れがたいヒロインの誕生である。
テイラー・スウィフト
TAYLOR SWIFT
オリジナル・ソング「キャロライナ」
視聴する
1989年12月13日生まれ、シンガーソングライター、プロデューサーであるテイラーは、グラミー賞の年間最優秀アルバム賞を当時最年少(20歳)で受賞。グラミー賞史上初めて、女性ソロ・アーティストとして年間最優秀アルバム賞を3度受賞している。(『フィアレス』、『1989』、『フォークロア』)。何十億ものミュージックビデオのストリームと11枚のチャート上位のアルバムで、彼女の成功はゆるぎないものになっている。
約1年半前、私は素晴らしい物語についての歌を書きました。比ゆ的にも文字通りの意味でも、常に外側から内側をのぞき込んでいる少女の物語です。彼女の孤独感と自立心。切望と静謐。絡み合う好奇心と恐怖心。彼女の変わらぬ優しさ…そしてその優しさを裏切る世間。この曲は真夜中に一人で書き、その後、物語の舞台となった時代らしいサウンドをアーロン・デスナーと一緒に作りました。いつか皆さんにこの曲を聴いてもらえるように、と祈っていました。
テイラー・スウィフト
横浜ブルク13: 16:00-18:15 (125分)
ごく幼い頃、母が森の中へ行くよう背中を押してくれていました。できるだけ森の奥深くまで入って行きないさいって。“はるか遠く、ザリガニの鳴くところまで行きなさい”と言っていたのが私の母なんです。もちろん、ザリガニは鳴きません。母が言いたかったのは、自然の中の自然を経験しなさいということ。大自然のずっと奥深くまで一人で入って行くと、そこにはもう自分と自然しか存在しない。そこではザリガニの鳴き声が<聞こえる>んです。