11/3公開『パラレル・マザーズ』予告篇
最愛の娘は、他人の子だったー
同じ日に母となった二人のシングルマザー、その数奇な運命の行方は?
《家族の愛と絆の新たな形》を描いた衝撃の感動作
フォトグラファーのジャニスと17歳のアナは、出産を控えて入院した病院で出会う。共に予想外の妊娠で、シングルマザーになることを決意していた二人は、同じ日に女の子を出産し、再会を誓い合って退院する。だが、ジャニスはセシリアと名付けた娘と対面した別れた恋人から、「自分の子供とは思えない」と告げられる。そして、ジャニスが踏み切ったDNAテストによって、セシリアが実の子ではないことが判明する──。
ペドロ・アルモドバル監督×ペネロペ・クルスの7度目のタッグである本作は、監督のライフワークでもある母の物語に戻り、新たなアプローチで深く広く多様な世界観を作り上げた。この困難な時代における生き方を描いた、アルモドバル渾身の一作。
11月3日(木・祝)公開!
https://eiga.com/movie/95599/
スペインの名匠ペドロ・アルモドバル監督が、「オール・アバウト・マイ・マザー」「ボルベール 帰郷」など数々の作品でタッグを組んできたペネロペ・クルスを主演に迎え、同じ日に出産を迎えた2人の母親の物語を描いた人間ドラマ。
写真家として成功しているジャニスと17歳の少女アナは、同じ病院の産科病棟で偶然出会い、同じ日に女の子を出産。ともにシングルマザーとして生きていくことを決意していた2人は、再会を誓って退院する。ところが、ジャニスがセシリアと名付けた娘は、父親であるはずの元恋人から「自分の子どもとは思えない」と言われてしまう。それをきっかけにジャニスがDNA検査をしたところ、セシリアが実の子でないことが判明。アナの娘と取り違えられたのではないかと疑うジャニスは、悩んだ末にこの事実を封印し、アナとも連絡を絶つ。しかし1年後、偶然アナと再会し、アナの娘が亡くなったことを知る。
ジャニス役を演じたペネロペ・クルスが、2021年・第78回ベネチア国際映画祭でボルピ杯(最優秀女優賞)を受賞。2022年・第94回アカデミー賞でも主演女優賞にノミネートされた。アナ役はこれが長編映画出演2作目のミレナ・スミット。
2021年製作/123分/R15+/スペイン・フランス合作
原題:Madres paralelas
配給:キノフィルムズ
公式サイト:https://pm-movie.jp
イントロダクション
自らの人生を投影した前作『ペイン・アンド・グローリー』で、世界各国から絶賛されたペドロ・アルモドバル監督。待望の最新作は、ライフワークでもある母の物語に戻り、同じ日に母となった二人の女性の数奇な運命と不思議な絆、この困難な時代における生き方を描く。さらに、アルモドバル監督の中で年を重ねるごとに重要となっていった「スペイン内戦」、彼らしいアプローチで人生のドラマの中に織り込み、深く広く多様な世界観を作り上げた。
ジャニスには、アルモドバル監督のミューズ、ペネロペ・クルス。答えの出ない問いを抱え続けるジャニスの複雑な心情を見事に体現し、ヴェネツィア国際映画祭最優秀女優賞受賞をはじめ高い評価を得た。アナには、これが長編映画2作目の出演となるミレナ・スミット。アルモドバルに「偉大な新発見だ」と言わしめる恐るべき才能で、無垢なアナを繊細に生き切った。アナの母親役にアイタナ・サンチェス=ギヨン、さらにロッシ・デ・パルマも顔を出し、スクリーンに味わいを添える。
今この瞬間も世界のあちこちで戦いが続くからこそ、目の前の人を愛することの大切さを教えてくれる、アルモドバル渾身の一作。
STORY
フォトグラファーのジャニスと17歳のアナは、出産を控えて入院した病院で出会う。共に予想外の妊娠で、シングルマザーになることを決意していた二人は、同じ日に女の子を出産し、再会を誓い合って退院する。だが、ジャニスはセシリアと名付けた娘と対面した元恋人から、「自分の子供とは思えない」と告げられる。そして、ジャニスが踏み切ったDNAテストによって、セシリアが実の子ではないことが判明する。アナの娘と取り違えられたのではないかと疑ったジャニスだったが、激しい葛藤の末、この秘密を封印し、アナとの連絡を絶つことを選ぶ。それから1年後、アナと偶然に再会したジャニスは、アナの娘が亡くなったことを知らされる──。
CAST
ペネロペ・クルスジャニス役
1974年4月28日生まれ、スペイン、マドリード出身。1992年、『ハモンハモン』で映画デビューを果たす。『美しき虜』(98)でスペイン映画芸術科学アカデミーによるゴヤ賞にて初の主演女優賞を受賞。続いてペドロ・アルモドバル監督の『オール・アバウト・マイ・マザー』(98)に出演、国内外で高く評価されたこの作品をきっかけにハリウッドへ進出。『それでも恋するバルセロナ』(09)でアカデミー賞助演女優賞を受賞し一躍人気女優となる。本作ではヴェネツィア国際映画祭最優秀女優賞をはじめ多くの映画賞に輝く。実生活では、ハビエル・バルデムと結婚し、2児の母。近年の主な出演作に、『エレジー』(08)、『パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉』(11)、『ローマでアモーレ』(12)、『悪の法則』(13)、『オリエント急行殺人事件』(17)、『誰もがそれを知っている』(18)、『355』(22)など。出演したアルモドバル作品:『ライブ・フレッシュ』(97)、『オール・アバウト・マイ・マザー』(98)、『ボルベール〈帰郷〉』(06)、『抱擁のかけら』(09)、『アイム・ソー・エキサイテッド!』(13)、『ペイン・アンド・グローリー』(19)。
ミレナ・スミットアナ役
1996年10月5日生まれ、スペイン、エルチェ出身。15歳でモデルデビュー。クリスティーナ・ロタ演劇学校で演技を学び、その後、「Diagonales」「Innermost」「Chimichanga」「Adentro」など様々な短編映画に出演。2020年、初の長編映画である『Cross the Line』に出演。本作のキャスティングチームが、Instagramで存在を知り、出演をオファーする。ゴヤ賞の最優秀新人女優賞と助演女優賞にもノミネートされ高く評価された。本作が長編映画2作目となる。
STAFF
監督・脚本 ペドロ・アルモドバル Pedro Almodovar
PROFILE
1951年9月25日生まれ、スペイン・ラ・マンチャ出身。小説、音楽、演劇などさまざまな分野の芸術活動を繰り広げ、独学で映画作りを学んだ。『セクシリア』(82)、『バチ当たり修道院の最期』(83)、『欲望の法則』(87)、『神経衰弱ぎりぎりの女たち』(87)、『ハイヒール』(91)などで世界的に注目される。“女性賛歌3部作”の1作目にあたる『オール・アバウト・マイ・マザー』(98)でアカデミー賞外国語映画賞、カンヌ国際映画祭監督賞など数多くの賞を獲得した。続く『トーク・トゥ・ハー』(02)もアカデミー賞脚本賞に輝く。前作『ペイン・アンド・グローリー』(19)は、カンヌ国際映画賞でワールドプレミアされ、アントニオ・バンデラスが主演男優賞を受賞、さらにアカデミー賞では2部門(国際長編映画賞・主演男優賞)にノミネートされるなど、各国から絶賛され高い評価を受ける。近年はプロデューサー業などで若い才能を見出している。『A Manual for Cleaning Woman(原題)』、『Strange Way Of Life(原題)』の撮影が控えている。
FILMOGRAPHY
『PEPI, LUCI, BOM Y OTRAS CHICAS DEL MONTON PEPI, LUCI, BOM AND OTHER GIRLS LIKE MOM』(80/監督・脚本)
『セクシリア』(82/監督・脚本・出演)
『バチ当たり修道院の最期』(83/監督・脚本)
『グロリアの憂鬱/セックスとドラッグと殺人』(84/監督・脚本)
『マタドール<闘牛士>炎のレクイエム』(86/監督・脚本)
『神経衰弱ぎりぎりの女たち』(87/製作・監督・脚本)
『欲望の法則』(87/監督・脚本)
『アタメ』(89/監督・脚本)
『イン・ベッド・ウィズ・マドンナ』(91/出演)
『ハイヒール』(91/監督・脚本)
『ハイル・ミュタンテ! 電撃XX作戦』(93/製作)
『キカ』(93/監督・脚本)
『私の秘密の花』(95/監督・脚本)
『ライブ・フレッシュ』(97/監督・脚本)
『オール・アバウト・マイ・マザー』(98/監督・脚本)
『デビルズ・バックボーン』(98/製作)
『トーク・トゥ・ハー』(02/監督・脚本)
『死ぬまでにしたい10のこと』(03/製作総指揮)
『バッド・エデュケーション』(04/製作・監督・脚本)
『ボルベール〈帰郷〉』(06/監督・脚本)
『抱擁のかけら』(09/監督・脚本)
『私が、生きる肌』(11/監督・脚本)
『アイム・ソー・エキサイテッド!』(13/監督・脚本)
『人生スイッチ』(14/製作)
『エル・クラン』(15/製作)
『ジュリエッタ』(16/監督・脚本)
『永遠に僕のもの』(18/製作)
『天才たちの頭の中~世界を面白くする107のヒント~』(18/出演)
『ペイン・アンド・グローリー』(19/監督・脚本)
『ヒューマン・ボイス』(20/監督・脚本)
1980年に「ペピ、ルシ、ボンとその他大勢の娘たち」(日本劇場未公開)で長編映画監督デビューし、86年に製作会社「エル・デセオ」を弟のアグスティンと設立。その後、88年に発表した映画「神経衰弱ぎりぎりの女たち」がベネチア国際映画祭で脚本賞を受賞し、世界的に注目を浴びる。その後、「オール・アバウト・マイ・マザー」(98)でアカデミー賞の外国語映画賞、「トーク・トゥ・ハー」(02)では脚本賞を受賞。世界的巨匠と呼ばれる映画監督のひとりとなる。近年の監督作に「アイム・ソー・エキサイテッド!」(14)、「ジュリエッタ」(16)などがあり、自伝的作品として撮り上げた「Pain and Glory(英題)」(19)は第72回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、主演のアントニオ・バンデラスが男優賞を獲得した。監督のほか、「人生スイッチ」(15)、「エル・クラン」(16)、「永遠に僕のもの」(19)などでは製作を務めている。
Kiino cinema 横浜みなとみらい:10:20-12:30 (123分)
https://kinocinema.jp/minatomirai/movie/movie-detail/459
ABOUT THE MOVIE
監督ペドロ・アルモドバル×主演ペネロペ・クルス 最愛の娘は、他人の子だった―同じ日に母となった二人のシングルマザー、その数奇な運命の行方は?家族の愛と絆の新たな形を描いた衝撃のヒューマン・ドラマ。
フォトグラファーのジャニス(ペネロペ・クルス)と17歳のアナ(ミレナ・スミット)は、出産を控えて入院した病院で出会う。共に予想外の妊娠で、シングルマザーになることを決意していた二人は、同じ日に女の子を出産し、再会を誓い合って退院する。だが、ジャニスはセシリアと名付けた娘と対面した元恋人から、「自分の子供とは思えない」と告げられる。そして、ジャニスが踏み切ったDNAテストによって、セシリアが実の子ではないことが判明する。アナの娘と取り違えられたのではないかと疑ったジャニスだったが、激しい葛藤の末、この秘密を封印し、アナとの連絡を絶つことを選ぶ。それから1年後、アナと偶然に再会したジャニスは、アナの娘が亡くなったことを知らされる──。
https://www.bunkamura.co.jp/cinema/lineup/22_parallel.html
町山智浩 映画『パラレル・マザーズ』2022.09.13
『パラレル・マザーズ』(原題:Madres paralelas)
劇場公開日 2022年11月3日
◆偶然同じ日に母となった二人のシングルマザーが辿る数奇な運命と、家族の愛と絆の新たな形を描いたヒューマン・ドラマ。
監督 ペドロ・アルモドバル(オール・アバウト・マイ・マザー、ペイン・アンド・グローリー)
主演 ペネロペ・クルス、ミレナ・スミット
#町山智浩 #たまむすび #アメリカ流れ者