TOPコレクション メメント・モリと写真【地モトNEWS】2022/7/20放送
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「目黒区」の【TOPコレクション メメント・モリと写真】をお届けします!
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■取材日2022/6/16 ■放送日2022/7/20
■TOPコレクション メメント・モリと写真 ■場所:目黒区三田
目黒区の東京都写真美術館では、9月25日まで「TOP(トップ)コレクション メメント・モリと写真」を開催中です。
■学芸員
「本展は写真と死の関係について考察した展覧会になります。メメント・モリという、ラテン語で死を想え、という意味なんですけど、こちらをテーマに写真作品を展示しております。」
「メメント・モリ」は、キリスト教世界において、日常がいつも死と隣り合わせであることを示す警句でした。およそ500年前に制作された版画「死の像」。ペストが大流行した中世の時代に、骸骨と人間が踊る様子を描き人間が生きることの意味を問うた作品です。
会場ではそのほか、フォトジャーナリズムの中心人物、ロバートキャパや、澤田教一(さわだ きょういち)らの写真を展示。「メメント・モリ」をさまざまな角度から考察する内容となっています。
■学芸員
「死というと中々重いテーマという風にとらえがちなんですけれども、死から生が照射される、死から生が照らし出されるというような観点から作品を展示しております。もしかして皆さんもどこかで一度は見た事がある、というようなイメージを目にすることができるかなという風に思っております。そういった意味でもお楽しみいただける展覧会です。ご来館お待ちしております。」
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制作:イッツ・コミュニケーションズ株式会社
ID:220617004
東京都写真美術館 TOKYO PHOTOGRAPHIC ART MUSEUM 2F 展示室 2022.6.17ー9.25
公式サイト:https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4278.html
TOPコレクション展は、東京都写真美術館の約36,000点におよぶ収蔵作品のなかから、珠玉の名品を紹介する展覧会です。
本展は「メメント・モリ」をテーマに、人々がどのように死と向き合いながらも、逞しく生きてきたかを約150点の写真作品から探り、困難を伴う時代を前向きに生き抜くための想像力を刺激します。ラテン語で「死を想え」を意味する「メメント・モリ」は、人々の日常がいつも死と隣りあわせであることを示す警句でした。この言葉は、ペストが大流行した14~17世紀の中世キリスト教世界において、骸骨と人間が踊る様子を描いた「死の舞踏」と呼ばれるイメージと結びつき、絵画や音楽など芸術作品の題材として広く伝播していきます。一方で、写真もまた、死を想起させるメディアであることが数多くの写真論の中で度々言及されてきました。
本展では、ウジェーヌ・アジェ、W. ユージン・スミス、ロバート・フランク、マリオ・ジャコメッリほか19世紀から現代を代表する写真群から「メメント・モリ」と「写真」の密接な関係性を再考します。
出品作家(予定)
ハンス・ホルバイン(子)
マリオ・ジャコメッリ
ロバート・キャパ
澤田教一
セバスチャン・サルガド
ウォーカー・エヴァンズ
W. ユージン・スミス
リー・フリードランダ-
ロバート・フランク
牛腸茂雄
ウィリアム・エグルストン
ダイアン・アーバス
荒木経惟
ウジェーヌ・アジェ
ヨゼフ・スデック
小島一郎
東松照明
藤原新也
出品作品点数
145点(写真作品120点、版画作品25点)
展示構成
序章|メメント・モリと「死の舞踏」
第1章|メメント・モリと写真
第2章|メメント・モリと 孤独 、そしてユーモア
第3章|メメント・モリと幸福
序章|メメント・モリと「死の舞踏」
メメント・モリの起源、中世に流行した背景等を紹介します。
第1章|メメント・モリと写真
写真が死を想起さ せるメディアであることは、数多くの写真論の中で度々言及されてい ます 。 第1章では フランスの哲学者ロラン・バルト、アメリカの作家スーザン・ソンタグ等の著作を ヒントに、メメント・モリと写真の関係を示す作品を展示します 。
第2章|メメント・モリと 孤独 、そしてユーモア
戦争、飢餓、伝染病といったあらがうことの出来ない大きな困難により、死に直面する人々がいる一方で、大きな困難に直前せずとも、死を身近に感じる人々がいます。本章では、人々の心に潜む孤独とメメント・モリの関係性に着目します。
第3章|メメント・モリと幸福
日々の生活の中で、目に見える世界にとらわれがちな私たちが 、実は「死」というゴール を見つめることで、「生」を捉えなおし、心の安らぎを得ることができるのではないでしょうか 。 最終章では 「死を想う」 契機と なりうる写真作品との出会いから 、作品がどのように見る者の心に訴えるのかを考察します。