渋谷区立松濤美術館「装いの力 ― 異性装の日本史」
2022年9月3日(土)~10月30日(日)
男性が女性の衣服を着たり、逆に女性が男性の衣服を着る「異性装」に着目
女性の衣服を身にまとい熊襲兄弟を討ったヤマトタケル、日本では古来から
異性装のこれまでとこれからを多様な作品で。現代のドラァグ・クイーンも
取材 2022.9.2
https://www.museum.or.jp/report/108688
美術館・博物館の情報サイト、インターネットミュージアムによる取材記事内に掲載している動画です。
0:14 1章「日本のいにしえの異性装」
0:46 2章「戦う女性-女武者」
0:53 3章「“美しい”男性-若衆」
0:58 4章「江戸の異性装-歌舞伎」
1:04 5章「江戸の異性装-物語の登場人物・祭礼」
1:22 6章「近代における異性装」
1:31 7章「現代における異性装」
1:39 8章「現代から未来へと続く異性装」
渋谷区立松濤美術館
渋谷区松濤の住宅街にある渋谷区立松濤美術館をご紹介します。建築家・白井晟一による大胆な設計と細やかな工夫がちりばめられたこの美術館は、建物そのものが芸術作品。不思議な景観を作り出す照明など、こだわり抜かれた内装にも注目です。
渋谷区立松濤美術館のホームページはこちら
http://www.shoto-museum.jp/index.html
前期:9月3日(土)~10月2日(日) A期間:9月3日(土)~9月19日(月・祝)/B期間:9月21日(水)~10月2日(日) 後期:10月4日(火)~10月30日(日) C期間:10月4日(火)~10月16日(日)/D期間:10月18日(火)~10月30日(日)
https://ja.wikipedia.org/wiki/渋谷区立松濤美術館
公式サイト:https://shoto-museum.jp
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/shisetsu/bunka/museum.html
男性か女性か―人間を2つの性別によって区分する考え方は、私たちの中に深く根付いています。しかしながら、人々はこの性の境界を、身にまとう衣服によって越える試みをしばしば行って きました。社会的・文化的な性別を区分するための記号である衣服をもって、生物学的に与えられた性とは異なる性となるのです。もちろん、異性装を実践した人物の性自認や性的指向は非常に多様なものであり、それらが異性装とともに必ずしも変化するということはありません。日本には、ヤマトタケルをはじめとした異性装をしたエピソードの伝わる神話・歴史上の人物たちが存在するほか、異性装の人物が登場する物語や、能・歌舞伎といった異性装の風俗・ 嗜好を反映した芸能も古くから数多くあります。古代から近世を経て、西洋文化・思想の大きな影響下にあった近代日本社会では、一時期、異性装者を罰則の対象とする条例ができるなど変化がおとずれますが、それでも現代まで異性装が消えることはありませんでした。本展では、絵画、衣裳、写真、映像、漫画など様々な作品を通して各時代の異性装の様相を通覧し、性の越境を可能とする「装いの力」について考察します。特に現代では森村泰昌の作品やダムタイプのパフォーマンス記録映像の展示のほか、1989年2月に始まったドラァグ・クイーンによるエンターテインメントダンスパーティー“DIAMONDS ARE FOREVER”メンバーによる、本展のためのスペシャルなインスタレーションが展開されます。
近年では、人間に固定の性別はなく、従って「男性/女性」という二者択一の規定を取り払い、多様な性のあり方について理解し、認め合うという動きがでてきたものの、実際には性別における二項対立の構図は いまだに様々な場面で目にするものでしょう。男らしさ、女らしさとは何なのか。日本における異性装の系譜の一端を辿ることで、それらがどのように表現されてきたのかということを探り、「異性装」という営みの「これまで」と「これから」について考えます。
本日9月3日(土)より「装いの力 ―異性装の日本史」展が開幕いたしました。
男性か女性か―私たちの心の奥底に横たわる二元論です。しかし歴史を振り返れば、人々はこの性の境界を、身にまとう衣服によって越える試みをしばしば行ってきました。
日本には、ヤマトタケルをはじめとした異性装をしたエピソードの伝わる神話・歴史上の人物たちが存在するほか、異性装の人物が登場する物語や、能・歌舞伎といった異性装の風俗・ 嗜好を反映した芸能も古くから数多くあります。西洋文化・思想の大きな影響下にあった近代日本社会では、一時期、異性装者を罰則の対象とする条例ができるなど変化がおとずれますが、それでも現代まで異性装が消えることはありませんでした。近年では、人間に固定の性別はなく、従って「男性/女性」という二者択一の規定を取り払い、多様な性のあり方について理解し、認め合うという動きがでてきたものの、実際には性別における二項対立の構図はいまだに様々な場面で目にするものでしょう。我々はいかにして性別を越えてゆけるのか。その可能性を鮮やかに示してきた「異性装」の「力」について考察します。
09.10
本日、盛況のなか幕を閉じた三橋順子氏の記念講演会「写真でたどる女装と男装の近・現代史」。せっかく貴重なお話をしていただきましたので、今後Youtubeチャンネルにて公開を予定しております!編集にしばしお時間をいただきますが、どうかお楽しみに!
https://www.timeout.jp/tokyo/ja/news/cross-dresser-japan-history-091322
ジェンダーを問いかける、「装いの力―異性装の日本史」が松濤美術館で開催中
https://article.yahoo.co.jp/detail/aaae9cc0c1d03ff43de43a505ee496241f38ba98
ジェンダーを問いかける、「装いの力―異性装の日本史」が松濤美術館で開催中
https://digital.asahi.com/articles/ASQ9D6WKKQ99UCVL008.html
異性装は何を越えるか? 装いでたどる「性の越境」の系譜