是枝裕和監督最新作!映画『ベイビー・ブローカー』本予告
クリーニング店を営む借金まみれのサンヒョン(ソン・ガンホ)と、「赤ちゃんポスト」がある施設に勤務するドンス(カン・ドンウォン)の裏の顔はベイビー・ブローカーだった。ある晩、二人は若い女性ソヨン(イ・ジウン)が赤ちゃんポストに預けた赤ん坊をひそかに連れ去る。翌日考え直して戻って来たソヨンが赤ん坊がいないことに気づき警察に届けようとしたため、サンヒョンとドンスは自分たちのことを彼女に告白する。
映画『ベイビー・ブローカー』は2022年6月24日より全国公開
監督・脚本・編集:是枝裕和
出演:ソン・ガンホ カン・ドンウォン ペ・ドゥナ イ・ジウン イ・ジュヨン
配給:ギャガ
公式HP:gaga.ne.jp/babybroker
“IU”イ・ジウンが演じたキャラクターとは?『ベイビー・ブローカー』特別映像
『万引き家族』などの是枝裕和が監督などを務め、韓国の製作陣や俳優らと長年構想を練ってきたオリジナル企画を映画化したヒューマンドラマ。「赤ちゃんポスト」に預けられた赤ん坊と周囲の人々のエピソードが描かれる。『パラサイト 半地下の家族』などのソン・ガンホ、『ゴールデンスランバー』などのカン・ドンウォン、『空気人形』などのペ・ドゥナをはじめ、イ・ジウン、イ・ジュヨンらが共演する。第75回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出された。
劇場公開日:2022年6月24日
提供・配給:ギャガ
(C) 2022 ZIP CINEMA & CJ ENM Co., Ltd., ALL RIGHTS RESERVED
公式サイト:https://gaga.ne.jp/babybroker/
作品情報:https://www.cinematoday.jp/movie/T002…
https://eiga.com/movie/93673/
「万引き家族」の是枝裕和監督が、「パラサイト 半地下の家族」の名優ソン・ガンホを主演に初めて手がけた韓国映画。子どもを育てられない人が匿名で赤ちゃんを置いていく「赤ちゃんポスト(ベイビー・ボックス)」を介して出会った人々が織り成す物語を、オリジナル脚本で描く。古びたクリーニング店を営みながらも借金に追われるサンヒョンと、赤ちゃんポストのある施設で働く児童養護施設出身のドンスには、「ベイビー・ブローカー」という裏稼業があった。ある土砂降りの雨の晩、2人は若い女ソヨンが赤ちゃんポストに預けた赤ん坊をこっそりと連れ去る。しかし、翌日思い直して戻ってきたソヨンが、赤ん坊が居ないことに気づいて警察に通報しようとしたため、2人は仕方なく赤ちゃんを連れ出したことを白状する。「赤ちゃんを育ててくれる家族を見つけようとしていた」という言い訳にあきれるソヨンだが、成り行きから彼らと共に養父母探しの旅に出ることに。一方、サンヒョンとドンスを検挙するため尾行を続けていた刑事のスジンとイは、決定的な証拠をつかもうと彼らの後を追うが……。ソン・ガンホのほか、「義兄弟 SECRET REUNION」でもソンと共演したカン・ドンウォン、2009年に是枝監督の「空気人形」に主演したペ・ドゥナら韓国の実力派キャストが集結。2022年・第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、主演のソン・ガンホが韓国人俳優初の男優賞を受賞。また、人間の内面を豊かに描いた作品に贈られるエキュメニカル審査員賞も受賞した。
2022年製作/130分/韓国
原題:Broker
配給:ギャガ
https://ja.wikipedia.org/wiki/ベイビー・ブローカー
公式サイト:https://gaga.ne.jp/babybroker/
DIRECTORʼS STATEMENT
この『ベイビー・ブローカー』の準備をしている日々で話を聞くことが出来た子どもたち。
彼らは何らかの理由で親が養育を放棄し施設で育ったのだが、その中の何人もが、
果たして自分は生まれて来て良かったのか?という
生に対する根源的な問いに明確な答えを持つことが出来なかった。
そのことを知って僕は言葉を失った。
この世に生まれなければ良かった命など存在しないと自分は彼らに言い切れるのか?
お前なんか自分なんか生まれなければ良かったという内外の声に立ち向かって強く生きようとしている
あの子どもたちに向けて、自分はどんな映画を提示することが出来るだろう。
作品作りの中心にあったのは常にこの問いだった。
『ベイビー・ブローカー』はまっすぐに命と向き合い、登場人物の姿を借りて、
自分の声をまっすぐに届けようと思った作品である。
祈りのような、願いのような、そんな作品である。
是枝裕和

始まりは約6年前、キャストとの出会いだった――。是枝監督が映画祭で顔を合わせていた韓国の国民的俳優ソン・ガンホやカン・ドンウォン、そして『空気人形』への出演後「また必ず」と誓っていたペ・ドゥナ。彼らと会話を重ねる中で、一緒に映画を、という話になるのは必然だった。この作品の構想中に、監督はカンヌ国際映画祭のパルムドールという最高峰の栄誉に輝き、ソン・ガンホはアカデミー賞®作品賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』で全世界を瞠目させ、NYタイムズが選ぶ「21世紀の偉大な俳優25人」にも選出された。ここに、韓国トップの歌姫として圧倒的人気を誇り、女優としての新境地に挑むイ・ジウン(歌手名IU)や、「梨泰院クラス」で新世代スターの仲間入りを果たしたイ・ジュヨンらが参加。さらに撮影に『バーニング 劇場版』のホン・ギョンピョ、音楽に「イカゲーム」のチョン・ジェイルと、今最もオファーが殺到する一流スタッフが加わり、是枝監督と韓国最高峰の才能の出会いが、長年温めてきた企画に熱い命を吹き込んでいく。

古びたクリーニング店を営みながらも借金に追われるサンヒョン(ソン・ガンホ)と、〈赤ちゃんポスト〉がある施設で働く児童養護施設出身のドンス(カン・ドンウォン)。ある土砂降りの雨の晩、彼らは若い女ソヨン(イ・ジウン)が〈赤ちゃんポスト〉に預けた赤ん坊をこっそりと連れ去る。彼らの裏稼業は、ベイビー・ブローカーだ。しかし、翌日思い直して戻ってきたソヨンが、赤ん坊が居ないことに気づき警察に通報しようとしたため、2人は仕方なく白状する。「赤ちゃんを大切に育ててくれる家族を見つけようとした」という言い訳にあきれるソヨンだが、成り行きから彼らと共に養父母探しの旅に出ることに。一方、彼らを検挙するためずっと尾行していた刑事スジン(ぺ・ドゥナ)と後輩のイ刑事(イ・ジュヨン)は、是が非でも現行犯で逮捕しようと、静かに後を追っていくが…。

CAST & STAFF
*
ソン・ガンホ
(ハ・サンヒョン役)
SONG KANG HO (Ha Sang Hyun)
1967年1月17日、韓国・金海市生まれ。
クワイエット・ファミリー』(98)
『シュリ』(99)
『JSA』(00)第38回大鐘賞 男優主演賞
『反則王』(00)
『復讐者に憐れみを』(02)
『殺人の追憶』(03)第40回大鐘賞 男優主演賞・人気賞
『大統領の理髪師』(04)
『南極日誌』(05)
『グエムル -漢江の怪物-』(06)第1回アジア・フィルム・アワード 主演男優賞
『シークレット・サンシャイン』(07)第19回米パームスプリングス国際映画祭 主演男優賞
『グッド・バッド・ウィアード』(08)
『渇き』(09)
『義兄弟 SECRET REUNION』(10)
『青い塩』(11)
『凍える牙』(12)
『スノーピアサー』(13)
『観相師-かんそうし-』(13)第50回大鐘賞 男優主演賞
『弁護人』(13)第35回青龍映画賞 主演男優賞
『王の運命―歴史を変えた八日間―』(15)
『密偵』(16)第53回百想芸術大賞 映画部門 男性最優秀演技賞
『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』(17)第38回青龍映画賞 主演男優賞
『麻薬王』(18)
『パラサイト 半地下の家族』(19)第26回全米映画俳優組合賞 映画部門 キャスト賞/第45回ロサンゼルス映画批評家協会賞 助演男優賞
『王の願い ハングルの始まり』(19)
誕生日 1967年1月17日
出身 韓国/金海
韓国を代表する実力派俳優。高校卒業後、慶尚専門大学放送芸能科を中退し兵役に。除隊後の1991年から舞台俳優として活動し始め、96年にホン・サンス監督作「豚が井戸に落ちた日」で映画デビューを果たす。「ナンバー・スリー No.3」(97・日本劇場未公開)のコミカルな演技で人気を博し、日本でも大ヒットしたアクション大作「シュリ」(99)ではハン・ソッキュ演じる主人公の相棒役を演じる。初主演作「反則王」(00)では多くのスタントを自らこなしてヒットに導き、サスペンス大作「JSA」(00)では大鐘賞で主演男優賞などを受賞し、国際的にも注目を集める。03年、「殺人の追憶」でポン・ジュノ監督と初タッグを組み、同監督のパニック・エンタテインメント大作「グエムル 漢江の怪物」(06)でスター俳優として不動の地位を確立。13年には同監督初の英語作品「スノーピアサー」で海外進出も果たした。その他の主演映画に「渇き」(09)、「弁護人」(13)、「密偵」(16)など。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ソン・ガンホ
ぺ・ドゥナ
(アン・スジン役)
DOONA BAE (An Soo Jin)
1979年10月11日、韓国・ソウル特別市生まれ。
『リング・ウィルス』(99)
『プライベートレッスン 青い体験』(00)
『ほえる犬は噛まない』(00)
『子猫をお願い』(01)
『頑張れ! グムスン』(02)
『復讐者に憐れみを』(02)
『TUBE チューブ』(03)
『春の日のクマは好きですか?』(03)
『リンダ リンダ リンダ』(05)
『グエムル -漢江の怪物-』(06)
『空気人形』(09)第33回 日本アカデミー賞 優秀主演女優賞
『クラウド アトラス』(12)
『ハナ 奇跡の46日間』(12)
『私の少女』(14)第9回アジア・フィルム・アワード 主演女優賞
『ジュピター』(15)
『トンネル 闇に鎖された男』(16)第37回青龍映画賞 人気スター賞
「秘密の森」(17)
「最高の離婚 ~Sweet Love~」(18)
『ペルソナ -仮面の下の素顔-』(19)
『#Iamhere』(19)
「キングダム」(19、20)
「静かなる海」(21)
DIRECTOR・WRITER・EDITOR/監督・脚本・編集
是枝裕和
KORE-EDA HIROKAZU
1962年6月6日、東京都生まれ。早稲田大学卒業後、テレビマンユニオンに参加。2014年に独立し制作者集団「分福」を立ち上げる。主なTV作品に、「しかし・・・」(91/CX/ギャラクシー賞優秀作品賞)、「もう一つの教育~伊那小学校春組の記録~」(91/CX/ATP賞優秀賞)などがある。1995年、『幻の光』で監督デビューし、ヴェネチア国際映画祭で金のオゼッラ賞を受賞。2004年の『誰も知らない』では、主演を務めた柳楽優弥がカンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞。その他、『ワンダフルライフ』(98)、『花よりもなほ』(06)、『歩いても 歩いても』(08)、『空気人形』(09)、『奇跡』(11)などを手掛ける。
2013年、『そして父になる』で第66回カンヌ国際映画祭審査員賞を始め、国内外で多数の賞を受賞。『海街diary』(15)は第68回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、日本アカデミー賞最優秀作品賞他4冠に輝く。『海よりもまだ深く』(16)が映画祭「ある視点」部門正式出品。『三度目の殺人』(17)は第74回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門正式出品、日本アカデミー賞最優秀作品賞他6冠に輝いた。
2018年、『万引き家族』が、第71回カンヌ国際映画祭で栄えある最高賞のパルムドールを受賞し、第91回アカデミー賞®外国語映画賞にノミネートされ、第44回セザール賞外国映画賞を獲得。第42回日本アカデミー賞では最優秀賞を最多8部門受賞する。
2019年には、カトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュ、イーサン・ホークらを迎えた初の国際共同製作作品『真実』は日本人監督として初めてヴェネチア国際映画祭コンペティション部門オープニング作品に選定された。
誕生日:1962年6月6日
出身:日本/東京
早稲田大学卒業後、独立TVプロダクション「テレビマンユニオン」でドキュメンタリー番組などを演出。1995年、初監督映画「幻の光」がベネチア国際映画祭で金のオゼッラ賞(撮影賞)などを受賞。「DISTANCE ディスタンス」(01)と「誰も知らない」(04)の2作が連続でカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品され、後者で当時14歳だった柳楽優弥に日本人初・史上最年少での男優賞をもたらした。その後も国際的に高く評価され、福山雅治を主演に迎えた「そして父になる」(13)で第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門の審査員賞を受賞。同映画祭には、続く「海街diary」(15)がコンペ部門、「海よりもまだ深く」(16)がある視点部門に出品された。福山と再タッグを組んだ「三度目の殺人」(17)は、ベネチア国際映画祭のコンペ部門に出品され、日本アカデミー賞では作品賞・監督賞・脚本賞・編集賞など6部門の最優秀賞に輝いた。18年の「万引き家族」で第71回カンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールを受賞。日本映画として、今村昌平監督の「うなぎ」以来21年ぶりの快挙を果たした。
https://ja.wikipedia.org/wiki/是枝裕和
T.ジョイ PRINCE 品川シアター: 13:30-15:45 (130分)