ヤン ヨンヒ監督『スープとイデオロギー』予告篇(2022.6.11公開)
✦✦ヤン ヨンヒ監督 最新作
『スープとイデオロギー』
2022年6月11日(土)より劇場公開✦✦
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「キネマ旬報ベスト・テン 日本映画ベスト・テン1位」「ベルリン国際映画祭・国際アートシアター連盟賞」受賞の『かぞくのくに』から10年。待望の新作はヤン ヨンヒ監督にしか描けない、家族と愛の物語
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◤INTRODUCTION◢
ひとりの女性の生き様をとおして
国家の残酷さと運命に抗う愛の力を唯一無二の筆致で描き出す
年老いた母が、娘のヨンヒにはじめて打ち明けた壮絶な体験————1948年、当時18歳の母は韓国現代史最大のタブーといわれる「済州4・3事件」の渦中にいた。
朝鮮総連の熱心な活動家だった両親は、「帰国事業」で3人の兄たちを北朝鮮へ送った。父が他界したあとも、“地上の楽園”にいるはずの息子たちに借金をしてまで仕送りを続ける母を、ヨンヒは心の中で責めてきた。心の奥底にしまっていた記憶を語った母は、アルツハイマー病を患う。消えゆく記憶を掬いとろうと、ヨンヒは母を済州島に連れていくことを決意する。それは、本当の母を知る旅のはじまりだった。
これまで私は自身の家族と北朝鮮との関係を描いてきたが、
今作で初めて韓国との関係に焦点をあてた。
タイトルには、思想や価値観が違っても一緒にご飯を食べよう、
殺し合わず共に生きようという思いを込めた。————ヤン ヨンヒ
監督は『ディア・ピョンヤン』『かぞくのくに』など、朝鮮半島と日本の悲劇的な歴史のうねりを生きる在日コリアン家族の肖像を親密なタッチで写し続けてきたヤン ヨンヒ。本作ではクレイ人形やアニメーションを駆使して母が語ってこなかった記憶を鮮やかにスクリーンに照らし出す。音楽監督を務めたのは『お嬢さん』『タクシー運転手 約束は海を越えて』など、名だたるヒット作を生み出してきたチョ・ヨンウク。
なぜ父と母は、頑なに“北”を信じ続けてきたのか? ついに明かされる母の秘密。あたらしい家族の存在…。これまで多くの映画ファンを魅了してきた、あの〈家族の物語〉が、まったくあらたな様相をおびて浮かび上がる。
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◤クレジット・ビリング◢
監督・脚本・ナレーション:ヤン ヨンヒ
撮影監督:加藤孝信 編集・プロデューサー:ベクホ・ジェイジェイ
音楽監督:チョ・ヨンウク(『お嬢さん』『タクシー運転手 約束は海を越えて』など)
アニメーション原画:こしだミカ
アニメーション衣装デザイン:美馬佐安子 エグゼクティブ・プロデューサー:荒井カオル
製作:PLACE TO BE 共同制作:navi on air 配給:東風
韓国・日本/2021/日本語・韓国語/カラー/DCP/118分
#スープとイデオロギー
#ヤンヨンヒ
#かぞくのくに
#ディア・ピョンヤン
#愛しきソナ
https://eiga.com/movie/95479/
「ディア・ピョンヤン」などで自身の家族と北朝鮮の関係を描いてきた在日コリアン2世のヤン ヨンヒ監督が、韓国現代史最大のタブーとされる「済州4・3事件」を体験した母を主役に撮りあげたドキュメンタリー。朝鮮総連の熱心な活動家だったヤン監督の両親は、1970年代に「帰国事業」で3人の息子たちを北朝鮮へ送り出した。父の他界後も借金をしてまで息子たちへの仕送りを続ける母を、ヤン監督は心の中で責めてきた。年老いた母は、心の奥深くに秘めていた1948年の済州島での壮絶な体験について、初めて娘であるヤン監督に語り始める。アルツハイマー病の母から消えゆく記憶をすくいとるべく、ヤン監督は母を済州島へ連れて行くことを決意する。
2021年製作/118分/G/韓国・日本合作
原題:Soup and Ideology
配給:東風
公式サイト:https://soupandideology.jp
https://tofoofilms.co.jp/catalog/catalog-1050/
イントロダクション
INTRODUCTION
ひとりの女性の生き様をとおして
国家の残酷さと運命に抗う愛の力を唯一無二の筆致で描き出す
年老いた母が、娘のヨンヒにはじめて打ち明けた壮絶な体験 ― 1948年、当時18歳の母は韓国現代史最大のタブーといわれる「済州4・3事件」の渦中にいた。
朝鮮総連の熱心な活動家だった両親は、「帰国事業」で3人の兄たちを北朝鮮へ送った。父が他界したあとも、“地上の楽園”にいるはずの息子たちに借金をしてまで仕送りを続ける母を、ヨンヒは心の中で責めてきた。心の奥底にしまっていた記憶を語った母は、アルツハイマー病を患う。消えゆく記憶を掬いとろうと、ヨンヒは母を済州島に連れていくことを決意する。それは、本当の母を知る旅のはじまりだった。
これまで私は自身の家族と北朝鮮との関係を描いてきたが、今作で初めて韓国との関係に焦点をあてた。タイトルには、思想や価値観が違っても一緒にご飯を食べよう、殺し合わず共に生きようという思いを込めた。ヤン ヨンヒ
監督は『ディア・ピョンヤン』『かぞくのくに』など、朝鮮半島と日本の悲劇的な歴史のうねりを生きる在日コリアン家族の肖像を親密なタッチで写し続けてきたヤン ヨンヒ。本作ではクレイ人形やアニメーションを駆使して母が語ってこなかった記憶を鮮やかにスクリーンに照らし出す。音楽監督を務めたのは『お嬢さん』『タクシー運転手 約束は海を越えて』など、名だたるヒット作を生み出してきたチョ・ヨンウク。
なぜ父と母は、頑なに“北”を信じ続けてきたのか? ついに明かされる母の秘密。あたらしい家族の存在…。これまで多くの映画ファンを魅了してきた、あの〈家族の物語〉が、まったくあらたな様相をおびて浮かび上がる。
STORY
大阪・生野区生まれ、在日コリアンのオモニ(母)。
2009年にアボジ(父)が亡くなってからは大阪でずっと一人暮らしだ。
ある夏の日、朝から台所に立ったオモニは、高麗人参とたっぷりのニンニクを詰め込んだ丸鶏をじっくり煮込む。
それは、ヨンヒとの結婚の挨拶にやって来るカオルさんにふるまうためのスープだった。
新しい家族に伝えたレシピ。突然打ち明けた「済州4・3事件」の壮絶な悲劇。
アルツハイマーでしだいに記憶を失なっていく母を、ヨンヒは70年ぶりに春の済州島へ連れていくー
スタッフ
STAFF監督・脚本・ナレーション
ヤン ヨンヒ
大阪出身のコリアン2世。米国NYニュースクール大学大学院メディア・スタディーズ修士号取得。高校教師、劇団活動、ラジオパーソナリティ等を経て、1995年より国内及びアジア各国を取材し報道番組やTVドキュメンタリーを制作。父親を主人公に自身の家族を描いたドキュメンタリー映画『ディア・ピョンヤン』(05)は、ベルリン国際映画祭・最優秀アジア映画賞(NETPAC賞)、サンダンス映画祭・審査員特別賞ほか、各国の映画祭で多数受賞し、日本と韓国で劇場公開。自身の姪の成長を描いた『愛しきソナ』(09)は、ベルリン国際映画祭、Hot Docs カナディアン国際ドキュメンタリー映画祭ほか多くの招待を受け、日本と韓国で劇場公開。脚本・監督した初の劇映画『かぞくのくに』(2012)はベルリン国際映画祭・国際アートシアター連盟賞(CICAE賞)ほか海外映画祭で多数受賞。さらに、ブルーリボン賞作品賞、キネマ旬報日本映画ベスト・テン1位、読売文学賞戯曲・シナリオ賞等、国内でも多くの賞に輝いた。著書にノンフィクション「兄 かぞくのくに」(12/小学館)、小説「朝鮮大学校物語」(18/KADOKAWA)ほか。
メッセージ
本作で私は、初めて家族と「南(韓国)」との関係を描いた。
『スープとイデオロギー』というタイトルには、思想や価値観が違っても一緒にご飯を食べよう、殺し合わず共に生きようという思いを込めた。1本の映画が語れる話なんて高が知れている。それでも、1本の映画が、世界に対する理解や人同士の和解につながると信じたい。私の作品が多くの人々にとってポジティブな触媒になることを願っている。
― ヤン ヨンヒ
フィルモグラフィー
【WORKS】
TVドキュメンタリー
* ・1995年 「What is ちまちょごり?」(30分、NHK BS)
* ・1996年 「揺れる心」(30分、NHK教育(現「Eテレ」)
* ・2014年 「ノンフィクションW 綾戸智恵 その歌声が変わった日~父と母の痛みを抱いて~」
(45分、WOWOW)
映画
2005年
『ディア・ピョンヤン』
(107分/監督・脚本・撮影/ドキュメンタリー)
―2005年シンガポール Asian Festival of First Films 最優秀ドキュメンタリー監督賞 ―2005年山形国際ドキュメンタリー映画祭 アジア千波万波部門 特別賞 ―2006年ベルリン国際映画祭 フォーラム部門 NETPAC賞 ―2006年サンダンス映画祭 審査員特別賞 ―2006年バルセロナ・アジア映画祭 デジタルシネマ賞 ―2006年フランクフルト国際映画祭 観客賞
2009年
『愛しきソナ』
(82分/監督・脚本・撮影/ドキュメンタリー)
―2010年ベルリン国際映画祭 正式招待 ―2010年Hot Docs カナディアン国際ドキュメンタリー映画祭 正式招待 ―2010年イスラエル国際女性映画祭 正式招待 ―2011年イギリス パン・アジア映画祭 正式招待
2012年
『かぞくのくに』
(100分/監督・脚本/劇映画)
―2012年ベルリン国際映画祭 フォーラム部門 国際アートシアター連盟賞(CICAE賞) ―2012年イタリア アジアティカ映画祭 観客最優秀作品賞 ―2012年ロシア East & West Classics and Avant-Garde国際映画祭 グランプリ ―第85回米国アカデミー賞外国語映画賞 日本代表に選出 ―第86回キネマ旬報ベスト・テン 日本映画ベスト・テン1位 ―第64回読売文学賞 戯曲・シナリオ賞 ―第15回日本シナリオ作家協会 菊島隆三賞 ―第67回毎日映画コンクール 脚本賞 ―第55回ブルーリボン賞 作品賞、主演女優賞(安藤サクラ)、助演男優賞(井浦新)
2021年
『スープとイデオロギー』
(118分/監督・脚本・ナレーション/ドキュメンタリー)
―2021年韓国 DMZ国際ドキュメンタリー映画祭 グランプリ ホワイトグース賞 ―2021年ソウル独立映画祭 実行委員会 特別賞 ―2021年山形国際ドキュメンタリー映画祭 インターナショナル・コンペティション部門 正式招待
著書
・2006年エッセイ「ディア・ピョンヤン~家族は離れたらアカンのや~」(アートン新社) ・2009年対談「北朝鮮で兄(オッパ)は死んだ」(七つ森書館) ・2012年ノンフィクション「兄 かぞくのくに」(小学館) ・2013年ノンフィクション「兄 かぞくのくに」(韓国語訳/シネ21ブックス) ・2018年小説「朝鮮大学校物語」(KADOKAWA) ・2022年小説「朝鮮大学校物語」(文庫化予定)
https://ja.wikipedia.org/wiki/梁英姫
ユーロスペース:14:55-17:05 (118分)
http://www.eurospace.co.jp/works/detail.php?w_id=000589
https://pole2.co.jp/news/3d1e2277-337d-480f-b641-afe5737cc474
【佐高信の隠し味】母の済州島 兄たちのピョンヤン 映画監督ヤン・ヨンヒさん
毒舌佐高にそこはかとない諧謔とあたたか味を醸し出す隠し味。
今回のゲストは、映画監督ヤン・ヨンヒさん。佐高さんもタジタジの迫力での語りをお楽しみください。北朝鮮に帰還した3人の兄たちと家族のドキュメンタリーで注目された監督は、今度は済州島からやって来た母の驚きの物語を仕上げました。映画『スープとイデオロギー』をどうぞ。
『スープとイデオロギー』公式サイト
https://soupandideology.jp/
予告編
2022年4月26日 収録
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/96080
映画『スープとイデオロギー』ヤン ヨンヒ監督が描く在日コリアン「家族の物語」最終章