https://youtu.be/M-_Rw5gLP-I
「ボテロ展 ふくよかな魔法」30秒スポット【開催前】オフィシャルサポーターBE:FIRST版
\オフィシャルサポーターにBE:FIRSTが就任!/
コロンビアが生んだ巨匠 フェルナンド・ボテロ。日本国内では26年ぶりとなる、待望の大規模展開催!そのオフィシャルサポーターにSKY-HIが率いるBMSGに所属する7人組ダンス&ボーカルグループBE:FIRSTが就任!
展覧会名:ボテロ展 ふくよかな魔法
会期:2022年4月29日(金・祝)~7月3日(日)
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷・東急百貨店本店横)
展覧会公式HP:https://www.ntv.co.jp/botero2022/
『ボテロ展 ふくよかな魔法』 CM解禁!
\CM映像解禁!/
コロンビアが生んだ巨匠 フェルナンド・ボテロ。日本国内では26年ぶりとなる、待望の大規模展を開催!世界初公開となる《モナ・リザの横顔》をはじめ、出展作品70点のうちほとんどが日本初公開。この機会をお見逃しなく!
4/29公開『フェルナンド・ボテロ 豊満な人生』予告編
https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/exhibition_news_22_botero
公式サイト:https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/22_botero/
https://www.ntv.co.jp/botero2022/
https://www.museum.or.jp/event/105039
生誕90年 巨匠ボテロの大規模展
南米コロンビア出身の美術家、フェルナンド・ボテロ(1932~)。1950年代後半から欧米で高く評価され、今日では現代を代表する美術家のひとりに数えられています。ボテロに注目が集まったのは1963年、ニューヨークのメトロポリタン美術館でレオナルド・ダ・ヴィンチの《モナ・リザ》が展覧されたとき、モダンアートの殿堂、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のエントランス・ホールにボテロの《12歳のモナ・リザ》(※本展には出展されません)が展示されたことに始まります。
ボテロ作品を特徴づけているのは、あらゆるかたちがふくらんでいるということ。彼のモチーフは、人物も動物もふくよかで、果物は熟れきっているかのように膨らみ、楽器や日用品さえも膨張しています。ボリュームを与えられた対象には、官能、ユーモアやアイロニーなど複雑な意味合いが含まれ、観る人のさまざまな感覚に力強く訴えかけます。それはボテロ独特の「魔法」ともいえるもので、世界中で注目され続ける理由がそこにあるのです。
南米だけではなくヨーロッパや北米、アジアでも大規模展が開催され、世界各地で人気を博しているボテロ展ですが、日本国内では26年ぶりの開催となります。2022年、生誕90年の記念すべき年にボテロ本人の監修のもと、初期から近年までの油彩ならびに水彩・素描作品など全70点で構成される本展は、ボテロとの新たな出会いを生む貴重な機会となることでしょう。
私の人生は、描くためにある。
フェルナンド・ボテロ
1932年、南米コロンビアのメデジンで生まれたフェルナンド・ボテロは、20歳でヨーロッパに渡り、スペインやイタリアなどで古典作品から多くを吸収します。1956年には、ボリュームのある形態で対象を描くことを見出し、その後ボテロ特有の絵画様式が確立されていきました。1970年代から本格的に制作を開始したボリュームのある彫刻も有名です。あらゆる対象をふくよかに表現するボテロの作品には、不思議な感覚が漂い、観る者を惹きつける魅力にあふれています。
POINTS
みどころ

①モナ・リザの横顔、世界初公開
フェルナンド・ボテロが世界に注目されるきっかけとなったのは、1963年、ニューヨークのメトロポリタン美術館でレオナルド・ダ・ヴィンチの《モナ・リザ》が展覧されたとき、ボテロの《12歳のモナ・リザ》がニューヨーク近代美術館(MoMA)のエントランス・ホールに展示されたことです。一夜にして、ボテロの名前はニューヨーク中に知れ渡りました。「モナ・リザ」はボテロが描き続けているテーマの一つで、本展では2020年制作の《モナ・リザの横顔》が世界初公開されます。90歳を迎える今もなお、美術家として探求し続ける気迫の伝わる一枚です。
フェルナンド・ボテロ《モナ・リザの横顔》 2020年 油彩/カンヴァス 136 x 100 cm

②国内では26年ぶりの大規模展
フェルナンド・ボテロ《コロンビアの聖母》 1992年 油彩/カンヴァス 230 x 192 cm
世界各国で空前のヒットとなっているフェルナンド・ボテロの展覧会ですが、本展は、1995-96年の巡回展以降、実に26年ぶりに日本国内で開催される大規模絵画展となります。ボテロ本人の監修により、初期から近年までの油彩ならびに水彩・素描作品など全70点で構成される本展は、展示作品のほとんどが日本初公開という注目のラインナップです。初めてボテロ作品に触れる方にも、ボテロファンにとっても、新たな発見のある展覧会となるでしょう。
フェルナンド・ボテロ《象》 2007年 油彩/カンヴァス 112 x 84 cm
フェルナンド・ボテロ《踊る人たち》 2019年 鉛筆、水彩/カンヴァス 133 x 100 cm

③世界中で愛される、ふくよかな作品
1951年のコロンビアに始まり、ヨーロッパ、北米、南米、アジアなど世界各地でこれまで70年以上にわたり数えきれないほどの個展が開かれてきました。観る人を惹きつけてやまないのは、ふくよかでユーモア、ときに風刺を交えた独特な作風、そして作品自体の大きさにも圧倒されます。豊かで、生の喜びをも感じさせるボテロ作品の数々を、ぜひ会場でお確かめください。
フェルナンド・ボテロ《楽器》 1998年 油彩/カンヴァス 133 x 172 cm
フェルナンド・ボテロ《バーレッスン中のバレリーナ》 2001年 油彩/カンヴァス 164 x 116 cm
フェルナンド・ボテロ《赤の花》(3点組) 2006年 油彩/カンヴァス 199 x 161 cm

④なぜ、ふくよかな絵を描き続けるのか?
フェルナンド・ボテロ《泣く女》 1949年 水彩/紙 56 x 43 cm
ボテロのボリュームへの関心は、17歳の頃描いた作品《泣く女》(1949年)にすでに見出せます。その後、ヨーロッパ、特にイタリアで学んだ経験は、彼のボリューム感、官能性、デフォルメ表現に対する基盤を確固たるものにしました。ボテロは言います、「ボリュームを表現することで、芸術的な美を表現することを目指しているのです」、「私の作風は、私の作品の代名詞であるだけでなく、私が後世に残す遺産でもあるのです」と。
パリのアトリエにて
※写真内の2 作品は出展されません。
COMMENTARY
章解説
第1章
初期作品
ボテロは20歳であった1952年、コロンビア国内の展覧会で受賞した賞金でヨーロッパに渡り、そこで3年間学びます。特にイタリアでは、クワトロチェント(1400年代)の名画、そしてバーナード・ベレンソンやロベルト・ロンギといった当時の偉大な理論家たちの著述との出会いを通じ、自らの絵画の理論的基盤を形成し、発展させました。ボテロのボリュームへの関心は17歳の時の作品《泣く女》(1949年)にすでに見出せますが、イタリアでの修行はそれを自覚的で継続的なものとしたといえるでしょう。
フェルナンド・ボテロ《泣く女》
1949年 水彩/紙 56x43cm
フェルナンド・ボテロ 《バリェーカスの少年(ベラスケスにならって)》 1959年 油彩/カンヴァス 132x141cm
第2章
静物
1956年のある晩、ボテロはアトリエでマンドリンを描いていました。マンドリンの穴をとても小さく描くと、大きな輪郭と細部とのコントラストが生じ、楽器がふくらんで見えました。この時、彼は自分の仕事にとって、重要で決定的なことが起こったと感じたのです。
ボテロの様式は、かたちの官能性とボリュームの強調にあります。「ボリュームを通して、生命の高揚感が生み出されるが、デフォルメにより芸術には不均衡が生じる。それは再構築されなければならないが、一貫した様式によってのみ、デフォルメは自然となる」と、ボテロは言います。静物画はボテロが繰り返し描くテーマの一つですが、彼の様式は、これを通してこそ生まれて来るものといえるでしょう。
フェルナンド・ボテロ《楽器》
1998年 油彩/カンヴァス 133x172cm
フェルナンド・ボテロ《オレンジ》
2008年 油彩/カンヴァス 148x206cm
フェルナンド・ボテロ《黄色の花》(3点組)
2006年 油彩/カンヴァス 199x161cm
フェルナンド・ボテロ《青の花》(3点組)
2006年 油彩/カンヴァス 199x161cm
フェルナンド・ボテロ《赤の花》(3点組)
2006年 油彩/カンヴァス 199x161cm
第3章
信仰の世界
ボテロの全ての作品においては、青年時代の記憶が創作活動の主題となっています。宗教的なテーマへの関心は、聖職者の世界とそこにあるかたち、色彩、衣装、そしてその造形的で詩的な側面を絵画的に探究するためのものであり、ボテロはユーモアと風刺をもって人物にアプローチしています。司教、修道女、司祭、枢機卿は1930年代から40年代のボテロの故郷メデジンでは突出した地位にあり、彼らを描くことで作品には、ある種の懐かしさとともに風刺とユーモアがあふれてくるのです。こうした作品は、ときに予想外で驚きに満ち、起こりそうもない世界を表現してもいます。
フェルナンド・ボテロ《コロンビアの聖母》
1992年 油彩/カンヴァス 230x192cm
フェルナンド・ボテロ《守護天使》 2015年 油彩/カンヴァス 130x101cm
第4章
ラテンアメリカの世界
1956年、23歳のボテロはメキシコ芸術に出会いますが、このことは一つのターニングポイントとなります。自らのルーツや故郷コロンビアでの子ども時代の記憶にまなざしを向け、自作の中心的テーマとするようになったのです。同時にメキシコ芸術の大胆な色使いもボテロを触発し、彼の画面を色鮮やかなものへと変容させました。
近年ボテロは大型カンヴァスに水彩で彩色したドローイングを描くシリーズを制作していますが、そこでもラテンアメリカの世界は主題として生き生きと描写されています。
フェルナンド・ボテロ《バルコニーから落ちる女》
1994年 パステル/紙 102x71cm
フェルナンド・ボテロ《通り》
2000年 油彩/カンヴァス 205x128cm
フェルナンド・ボテロ《バーレッスン中のバレリーナ》
2001年 油彩/カンヴァス 164x116cm
フェルナンド・ボテロ《踊る人たち》
2002年 パステル/紙 142x118cm
フェルナンド・ボテロ《踊る人たち》
2019年 鉛筆、水彩/カンヴァス 133x100cm
第5章
サーカス
2006年、ボテロはメキシコ南部の都市シワタネホの訪問中、ラテンアメリカの趣のある質素なサーカスに出会いました。悲しみを内に秘めた人物だけではなく、何よりもその計り知れない詩的な味わいやかたちと色の造形性が、彼を驚かせました。この出会いは、ピカソ、マティス、ルノワールをはじめとする巨匠たちの作品によって高められた、サーカスという大きな可能性を秘めるテーマへと彼の想像力の扉を開きます。サーカスの役者たちは、盛んに動いているにもかかわらずボテロ作品の人物に典型的な静けさと美学をも湛え、ダイナミックさと静寂の間を揺れる逆説的な感覚を伝えています。
フェルナンド・ボテロ《象》
2007年 油彩/カンヴァス 112x84cm
フェルナンド・ボテロ《空中ブランコ乗り》
2007年 油彩/カンヴァス 178x100cm
第6章
変容する名画
1952年に初めて欧州へ渡航して以来、ボテロは、ベラスケス、ピエロ・デラ・フランチェスカ、ヤン・ファン・エイク、アングルなど、美術史における主要な芸術家たちへ造形的なオマージュを数多く捧げてきました。過去の巨匠たちの名作を基にした一連の作品では、ボテロ独自の様式により他の芸術家たちの作品を全く異なるものへと変容させています。「芸術とは、同じことであっても、異なる方法で表す可能性である」というボテロの言葉を、強く思い起こさせるシリーズです。
フェルナンド・ボテロ《マリー=アントワネット(ヴィジェ・ルブランにならって)》
2005年 油彩/カンヴァス 205x151cm
フェルナンド・ボテロ《アルノルフィーニ夫妻(ファン・エイクにならって)》
2006年 油彩/カンヴァス 205x165cm
フェルナンド・ボテロ《モナ・リザの横顔》
2020年 油彩/カンヴァス 136x100cm
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