北欧の夏時間が、心の凪に優しく波を立てる。4月22日(金)公開『ベルイマン島にて』予告篇
20世紀最大の巨匠イングマール・ベルイマンが愛した神秘的な島、フォーレ島。
人生の“凪の時間”に停滞する映画監督カップルが暮らすように旅するひと夏の物語。
4月22日(金)、シネスイッチ銀座他にて全国順次ロードショー
監督・脚本:ミア・ハンセン=ラブ
出演:ヴィッキー・クリープス、ティム・ロス、ミア・ワシコウスカ、アンデルシュ・ダニエルセン・リー
提供:木下グループ
配給:キノフィルムズ
後援:スウェーデン大使館
©2020 CG Cinéma – Neue Bioskop Film – Scope Pictures – Plattform Produktion – Arte France Cinéma
全身で感じる北欧の夏時間|4月22日(金)公開『ベルイマン島にて』WEB限定予告
フォーレ島に現存するイングマール・ベルイマンの遺産とは? 映画『ベルイマン島にて』本編映像【2022年4月22日公開】
スティーヴン・スピルバーグやマーティン・スコセッシなど、今日の巨匠と呼ばれる映画監督たちに、多大な影響を与えた“20世紀最大の巨匠”イングマール・ベルイマン。彼の熱狂的な支持者の一人であるミア・ハンセン=ラブ監督が、ベルイマンの原風景と言われるスウェーデンの島を舞台に撮影した映画『ベルイマン島にて』が4月22日(金)より全国で順次公開される。
本作の舞台となるイングマール・ベルイマンが愛したフォーレ島に現存する彼の遺産と、そこで実施されているアーティスト支援制度「ベルイマン・エステート」が垣間見える本編映像が解禁となった。
フォーレ島では、現在、ベルイマンがかつて所有していた家や映画館が「ベルイマン・エステート」として、世界中の芸術家、学者、ジャーナリストらに向けて、仕事やインスピレーションの場として開放されている。また、申請時に文化的・芸術的な貢献でコミュニティへ還元する方法をプレゼンし、その申請が通ると無料でこれらの施設に滞在することができ(滞在期間は2週間以上2ヶ月以内)、これまでに本作監督のミア・ハンセン=ラブはもちろんのこと、マイケル・ダグラスやキャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ホリー・ハンターといった名優たちも利用している。
今回解禁される映像では、主人公たちが「ベルイマン・エステート」を利用すべくフォーレ島に到着する姿から始まる。その後、一戸建てのベルイマンのプライベート試写室や、公開当時に離婚する夫婦が続出したといわれるベルイマンの代表作の1本『ある結婚の風景』(1974年)が撮影された寝室のある家などが映し出されていく。そよ風が吹くのどかな風景のなかに立つ北欧建築や、木のぬくもりある家具が並ぶ室内など、優しい時間の流れる情景は、夏のフォーレ島に訪れているような感覚が味わえる映像となっている。
今もなお多くの映画人・映画ファンを魅了する島で爽やかなひと夏を過ごす気分に浸ってみるのはいかがでしょうか?
監督・脚本:ミア・ハンセン=ラブ『未来よ こんにちは』『あの夏の子供たち』『EDEN/エデン』
出演:ヴィッキー・クリープス『ファントム・スレッド』、ティム・ロス『海の上のピアニスト』、ミア・ワシコウスカ『アリス・イン・ワンダーランド』、アンデルシュ・ダニエルセン・リー『パーソナル・ショッパー』
原題:BERGMAN ISLAND│2021年│フランス・ベルギー・ドイツ・スウェーデン│英語│113分│カラー│スコープ│5.1ch│日本語字幕:平井かおり│映倫区分:G(一般)
提供:木下グループ
配給:キノフィルムズ
後援:スウェーデン大使館
URL:bergman-island.jp
(C) 2020 CG Cinéma ‒ Neue Bioskop Film ‒ Scope Pictures ‒ Plattform Produktion ‒ Arte France Cinéma
https://eiga.com/movie/95168/
「未来よ こんにちは」のミア・ハンセン=ラブ監督が、スウェーデンの巨匠イングマール・ベルイマンが数々の傑作を生んだ島を舞台に、映画監督のカップルが織りなすひと夏の物語をつづったドラマ。映画監督として認められ始めたばかりのクリスと、彼女のパートナーである有名監督トニーは、アメリカからスウェーデンのフォーレ島へやって来る。創作活動にも互いの関係にも行き詰まっていた2人は、敬愛するベルイマンが愛したこの島でひと夏を過ごし、インスピレーションを得ようと考えていた。やがて島の不思議な力がクリスに働きかけ、彼女は自身の実らなかった初恋を投影した脚本を書き始めるが……。「ファントム・スレッド」のビッキー・クリープスと「海の上のピアニスト」のティム・ロスが主人公カップルを演じ、クリスの次回作を映像化した劇中劇には「アリス・イン・ワンダーランド」のミア・ワシコウスカと「パーソナル・ショッパー」のアンデルシュ・ダニエルセン・リーが出演。2021年・第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。
2021年製作/113分/G/フランス・ベルギー・ドイツ・スウェーデン合作
原題:Bergman Island
配給:キノフィルムズ
公式サイト:https://bergman-island.jp
INTRODUCTION
20世紀最大の巨匠イングマール・ベルイマンが愛した神秘的な島、フォーレ島。
人生の“凪の時間”に停滞する映画監督カップルが暮らすように旅するひと夏の物語
スティーヴン・スピルバーグやマーティン・スコセッシなど、今日の巨匠と呼ばれる映画監督たちに、多大な影響を与えたイングマール・ベルイマン。彼の熱狂的な支持者である、『未来よ こんにちは』でベルリン国際映画祭銀熊賞に輝いたミア・ハンセン=ラブ監督が、ベルイマンの原風景と言われるスウェーデンのフォーレ島を舞台に最新作を撮影。奇岩が屹立した神秘的な自然や郷愁を誘う風車、ベルイマンが公私共に時を過ごした家屋や縁の品々を、存分に映像に収めた作品を完成させた。
時は現代、主人公は映画監督カップル。クリスは認められてまだ日が浅く、パートナーのトニーは既に名を成しいてる。ミア・ハンセン=ラブ自身と彼女の元パートナーの実体験を彷彿させる二人だ。演じるのは、『ファントム・スレッド』のヴィッキー・クリープスと、『海の上のピアニスト』のティム・ロス。さらに、クリスの次回作の主人公に、『アリス・イン・ワンダーランド』のミア・ワシコウスカが扮する。
実在した巨星ベルイマンの人生、実際に多くの映画ファンが訪れ聖地となったフォーレ島、その島で展開される監督カップルのフィクション、劇中劇として紡がれるストーリー、そこに落とされるミア・ハンセン=ラブ本人の影──現実と虚構が入り混じり、その境目が曖昧になっていく。「それこそが映画であり、人生なのでは?」と、観る者に深い味わいを投げかけ、北欧の離島でのときめきが蘇るような体験に連れ出してくれる、稀有なる映像体験。
イングマール・ベルイマン
Ernst Ingmar Bergman
1918~2007年。スウェーデンの映画監督。『第七の封印』(56)でカンヌ国際映画祭審査員特別賞、『野いちご』(57)でベルリン国際映画祭金熊賞、『処女の泉』(60)と『ファニーとアレクサンデル』(82)でアカデミー賞®外国語映画賞を受賞。神、生と死、愛と憎しみをテーマに人間とは何かを問い、映画史に永遠にその名を刻む伝説的存在。
STORY
映画監督カップルのクリスとトニーは、アメリカからスウェーデンのフォーレ島へとやって来た。創作活動にも互いの関係にも停滞感を抱いていた二人は、敬愛するベルイマンが数々の傑作を撮ったこの島でひと夏暮らし、インスピレーションを得ようと考えたのだ。やがて島の魔力がクリスに作用し、彼女は自身の“1度目の出会いは早すぎて2度目は遅すぎた”ために実らなかった初恋を投影した脚本を書き始めるのだが──。
CAST
ヴィッキー・クリープス
クリス
1983年10月4日生まれ、ルクセンブルク出身。
ルクセンブルクのコンセルバトワールで演技を学び、スイスのチューリッヒ芸術大学在学中から舞台に出演。ドイツとルクセンブルクの合作映画『House of Boys(原題)』(09)で長編映画デビュー。以降、『コロニア』(15)、『マルクス・エンゲルス』(17)などに出演し、英語のヒロイン役に初挑戦したポール・トーマス・アンダーソン監督の『ファントム・スレッド』(17)で国際的な知名度を高める。
【その他の出演作】誰よりも狙われた男(13)、殺意は薔薇の香り(13)、蜘蛛の巣を払う女(18)、オールド(21)
ティム・ロス
トニー
1961年5月14日生まれ、イギリス出身。
クエンティン・タランティーノ監督の『レザボア・ドッグス』(92)で注目を浴び、続く同監督の『パルプ・フィクション』(94)にも出演し、ハリウッドでの地位を確立する。『ロブ・ロイ/ロマンに生きた男』(95)で英国アカデミー賞助演男優賞を受賞、アカデミー賞®助演男優賞にノミネートされる。その後、『素肌の涙』(99)では監督に挑戦した。
【その他の出演作】海の上のピアニスト(98)、インクレディブル・ハルク(08)、ヘイトフル・エイト(15)、天才ヴァイオリニストと消えた旋律(19)、シャン・チー/テン・リングスの伝説(21)
ミア・ワシコウスカ
エイミー
1989年10月14日生まれ、オーストラリア出身。
15歳でテレビドラマに出演し女優としてのキャリアをスタートさせ、『Suburban Mayhem(原題)』(06)でスクリーンデビューを果たす。『ディファイアンス』(08)でハリウッドに進出し、その後、ティム・バートン監督の『アリス・イン・ワンダーランド』(10)のアリス役に抜擢され、世界中の注目を集める。
【その他の出演作】永遠の僕たち(11)、イノセント・ガーデン(13)、ボヴァリー夫人(14)、アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅(16)、ブラックバード 家族が家族であるうちに(19)
アンデルシュ・ダニエルセン・リー
ヨセフ
1979年1月1日生まれ、ノルウェー出身。
11歳の時、『Herman(原題)』(90)で映画デビュー。ヨアキム・トリアー監督の『オスロ、8月31日』(11)で主演を務め、国内外で高い評価を受ける。ポール・グリーングラス監督の『7月22日』(18/Netflix)では、ウトヤ島で無差別殺人を行う犯人役を演じた。
【その他の出演作】リプライズ(06)、サマーフィーリング(15)、パーソナル・ショッパー(16)、フォース・プラネット(16)、ロダン カミーユと永遠のアトリエ(17)、ホロコーストの罪人(20)
DIRECTOR 監督
ミア・ハンセン=ラブ
Mia Hansen-Løve
1981年2月5日生まれ、フランス出身。
17歳の時にオーディションを経てオリヴィエ・アサイヤス監督の『8月の終わり、9月の初め』(98)で映画デビューをした後、2000年、同監督の『感傷的な運命』に出演。その後、2003年から「カイエ・デュ・シネマ」で批評活動を行う一方、最初の短編『Apres mure reflexion(原題)』(04)を撮り、その後も次々と短編を発表する。
監督と脚本を手掛けた初長編映画『すべてが許される』(06)は、07年カンヌ国際映画祭<監督週間>に出品され、更にその年のルイ・デリュック賞に輝く。続く第2作『あの夏の子供たち』(09)はカンヌ国際映画祭<ある視点部門>にて審査員特別賞を受賞。第3作の『グッバイ・ファーストラブ』(11)はロカルノ国際映画祭で特別賞を受賞し、フランス映画界の新たな才能としての評価を確かなものにする。
【その他の監督作】EDEN/エデン(14)、未来よ こんにちは(16)
仏パリ出身。17歳のときオリビエ・アサイヤス監督と出会い、同監督の「8月の終わり、9月の初め」(98)で俳優デビュー。続いて「感傷的な運命」(00)にも出演し、その頃から公私ともにパートナーとなる。映画批評誌「カイエ・デュ・シネマ」に寄稿する傍ら映画製作を志し、2004年に短編「Après mûre réflexion」を発表。長編第1作「すべてが許される」(06)に続き、身近な独立系映画プロデューサーの死という実体験をもとに29歳の若さで撮り上げた「あの夏の子供たち」(09)でカンヌ国際映画祭ある視点部門の審査員特別賞を受賞した。イザベル・ユペールを主演に迎えた「未来よ こんにちは」(16)でベルリン国際映画祭の最優秀監督賞(銀熊賞)を受賞。スウェーデンの巨匠イングマール・ベルイマンが愛した島を舞台に据えた「ベルイマン島にて」(21)はカンヌのコンペティション部門に出品された。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ミア・ハンセン=ラヴ
シネスイッチ銀座:13:20-15:28 (113分)
https://kinocinema.jp/minatomirai/movie/movie-detail/387