https://nexushall.chanel.com/program/2022/soul/#REPORT
公式サイト:https://nexushall.chanel.com/program/2022/soul/
2022.3.30 WED – 5.8 SUN
11:00 – 19:00 (最終入場18:30)
無休・予約不要(混雑時、入場制限あり)
入場無料
EXHIBITION
Soul
ジェーン エヴリン アトウッド展
* INTRODUCTION
* ARTIST
* REPORT
CONCEPT
シャネル・ネクサス・ホールは、2004年12月シャネル銀座ビルディングのオープンとともに、活動をスタートいたしました。
以来、芸術を愛し、支援したガブリエル シャネルの精神を受け継ぎ、若手音楽家の支援や展覧会など、コンサートとエキシビションの2つの柱をベースに、シャネルならではのユニークな企画を開催しています。
CONCERT
ネクサス・ホールでは、若手アーティストに発表の機会を提供する、音楽プロジェクト「シャネル・ピグマリオン・デイズ」を実施しています。毎年選ばれた5名の才能あふれる若手アーティストが、1年を通してソロコンサートを開催し、演奏家としての第一歩を踏み出しています。また「室内楽シリーズ」として、さまざまな国籍・世代のアーティストたちと共に、室内楽の楽曲に取り組んでいきます。
ジェーン エヴリン アトウッド
1947年ニューヨーク生まれ。1971年からパリ在住。デビュー作となったパリの路上に立つ娼婦たちを捉えた作品をはじめ、各国の盲学校、フランス外人部隊のレポルタージュ、地雷犠牲者の調査など、数々のプロジェクトを撮りおろし、現在も精力的に活動している。また報道カメラマンとして、1995年の阪神淡路大震災、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ、2004年のアメリカ民主党全国大会などの取材も行っている。第1回ユージン スミス賞をはじめ、ライカ社のオスカー バルナック アワード、アルフレッド アイゼンスタット賞など、権威ある国際的な賞を受賞。
【ジェーン エヴリン アトウッド】
1947年ニューヨーク生まれ。1971年からパリ在住。デビュー作となったパリの路上に立つ娼婦たちを捉えた作品をはじめ、各国の盲学校、フランス外人部隊のレポルタージュ、地雷犠牲者の調査など、数々のプロジェク トを撮りおろし、現在も精力的に活動している。報道カメラマンとしては、1995年の阪神淡路大震災、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ、2004年のアメリカ民主党全国大会などの取材も行っている。これまでに13冊の作品集が刊行されており、その中には権威あるPhotoPocheコレクションに収録されているモノグラフや、10年の歳月をかけて欧州、東欧、米国の40の刑務所や拘置所で取材を重ね、収監された女性に関する資料として今もなお失われることのない価値を持つ『Too Much Time: in Women Prison』などがある。第1回ユージン スミス賞、ライカ社のオスカー バルナック アワード、アルフレッド アイゼンスタット賞など、権威ある国際的な賞も受賞している。
http://www.janeevelynatwood.com/
https://bijutsutecho.com/exhibitions/9720
シャネル・ネクサス・ホールでは、ジェーン・エヴリン・アトウッドの日本初個展「Soul」を開催する。
1947年にニューヨークに生まれたアトウッドは、学生時代にダイアン・アーバスの展覧会を見て、社会の周縁にいる人たちのポートレイトとその作品が心に訴え続ける力に感銘を受けた。この出来事をきっかけに、71年からパリを拠点として、自身の強い好奇心から作品を制作。自らが直面する苦難に向き合い、生き抜いていく人間の姿に魅せられ、そして同時に、社会における排除/排他という概念に興味を抱き、私たちの多くがその存在を知らない、もしくは見て見ぬふりをしている世界に入り組んだ。
76年からは、パリの路上に立つ娼婦たちの姿を、自身初のシリーズとして撮影を開始。80年に、デビュー作となったこの娼婦たちの写真と、当時撮影を始めたばかりだった盲目の子供のシリーズが評価され、第1回ユージン・スミス賞を受賞した。
その後もアトウッドは、エイズ患者の密着取材や10年間にもおよんだ女囚たちの撮影、 4年間を費やした地雷犠牲者の調査など、被写体を深く理解するために、何ヶ月も、時には何年もの間、対象と時間をともにする、極めて私的で情熱的なアプローチでそれぞれのプロジェクトに没頭した。日本では、報道カメラマンとして阪神淡路大震災に取材している。
アトウッドが過酷な現実をそのカメラでとらえ生み出したイメージは、直接的でありながらも繊細で、冷酷さや搾取的な印象を与えることはない。悲惨で忌まわしくさえあったであろうその閉じられた世界で、非凡な感性と被写体に対する思いやりを作品によって示してきたアトウッドにとって、写真とは、自らの感情をストレートに表現するための手段である。
本展は、アトウッドの代表的なシリーズから厳選した作品の数々や、報道カメラマンとしての仕事などを紹介しながら、アトウッドの被写体に対する飽くなき探究の軌跡をたどる。
https://www.pen-online.jp/article/010385.html
薄暗い地下鉄の入り口でうずくまる路上生活者や酒に酔って道に横たわる浮浪者、そして独房にて途方に暮れたように座り込む女性…。中には地雷で身体の一部を失った人や、手錠をかけられたまま出産する女性といったショッキングな光景も写されている。思わず目を背けてしまうかもしれないが、そうした困難な状況に置かれた人々を長年にわたり写している1人のアーティストがいる。
それがシャネル・ネクサス・ホールにて日本初個展を開いているジェーン エヴリン アトウッド(1947年〜)だ。ニューヨークに生まれ、パリへと移住したジェーンは、学生時代にアメリカの写真家、ダイアン アーバスの社会の周縁に生きる人々のポートレイトに感銘を受ける。するとカメラを手にしては、パリの路上に立つ娼婦たちを被写体に活動していくのだ。そして目の不自由な子どもたちを写したシリーズにて評価されると、1980年には第1回「ユージン スミス賞」を受賞。その後も報道カメラマンとして、阪神・淡路大震災の被災地や、コソボやアフガニスタンの地雷被害者などを撮影し続けている。
ジェーンの写真を追っていると、一見、即興的に写しているように思えるが、実は被写体を深く理解するために、何カ月、あるいは何年もの間、対象と時間をともにするという。なかでも地雷の犠牲者の調査は4年、また女性の受刑者の撮影については10年間も費やすなど、長期間にわたり複数のプロジェクトを手がけてきた。そして1枚の写真が世界を動かす。ジェーンが手錠をかけられたまま出産した女囚の写真を発表すると、それを切っかけに出産する囚人に手錠をかける慣行がアメリカの複数の州で非合法化され、イギリスでも1997年以降に禁止されたのだ。
「私が写真を撮るのは、彼らに近づいて理解する為だからです」と語り、「写真を撮ったところで何も役に立たない、と時に思うこともあります。それでも、とにかくやらなくてはならければならないのです」との言葉を寄せたジェーン。会場では初期の娼婦のシリーズをはじめ、近年に至るまでの写真が、年代やシリーズ別で区別されることなくばらばらに展示されている。時に過酷なイメージが写されつつも、被写体への思いやりの心や優しい眼差しが感じられるのも作品の魅力だ。ジェーンが向き合った不遇な環境にいる人々の魂(Soul)を、1枚1枚の写真から感じとりたい。
https://www.fashion-press.net/news/85497
https://ameblo.jp/artony/entry-12736228486.html