映画『アネット』予告編 2022年4月1日(金)公開
アダム・ドライバー、マリオン・コティヤール主演
唯一無二の映画作家、レオス・カラックスのダークファンタジー・ロック・オペラ!!
第74回カンヌ国際映画祭でオープニングを飾り、監督賞を受賞したレオス・カラックス監督最新作。同じことを繰り返さず、後にも先にも似た作家のいない唯一無二の監督カラックスが、兄弟バンド・スパークスのオリジナルストーリーをもとに、ほぼ全編の台詞が歌われるロック・オペラとして、独創的なダークファンタジーを作り出した。主演そして製作も務めたアダム・ドライバーと実力派マリオン・コティヤールが、撮影現場でのライブ録音に挑戦。愛の大渦に呑み込まれる、カラックスのとてつもない傑作!
2021年第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門 オープニング作品 監督賞受賞
2022年第79回ゴールデングローブ賞最優秀主演女優賞(コメディ、ミュージカル部門)ノミネート
監督:レオス・カラックス、原案・音楽:スパークス
出演:アダム・ドライバー、マリオン・コティヤール、サイモン・ヘルバーグ
2022年4月1日(金)全国ロードショー!
■公式サイト: http://annette-film.com/
■公式Twitter:https://twitter.com/annette_movie
2021年/2時間20分/1.85:1/カラー/仏・独・ベルギー・日・共同製作
配給=ユーロスペース
映画『アネット』|「息すらも止めてご覧下さい」カラックス監督から前代未聞の呼びかけ!スパークスが歌うメイン曲も【本編冒頭映像解禁】
アダム・ドライバー、マリオン・コティヤール主演
唯一無二の映画作家、レオス・カラックスのダークファンタジー・ロック・オペラ!!
兄弟バンド・スパークスのオリジナルストーリーをもとに、ほぼ全編の台詞が歌われるダークファンタジー・ロック・オペラ『アネット』。
「上映中の呼吸は一切禁止です」―カラックス監督本人から放たれる前代未聞の呼びかけと<スパークス>が歌う本作のメイン曲「So May We Start」が歌われる本編冒頭映像を解禁。
『アネット』 2022年4月1日(金)全国ロードショー!
2021年第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門 オープニング作品 監督賞受賞
2022年第79回ゴールデングローブ賞最優秀主演女優賞(コメディ、ミュージカル部門)ノミネート
監督:レオス・カラックス、原案・音楽:スパークス
出演:アダム・ドライバー、マリオン・コティヤール、サイモン・ヘルバーグ
■公式サイト: http://annette-film.com/
■公式Twitter:https://twitter.com/annette_movie
2021年/2時間20分/1.85:1/カラー/仏・独・ベルギー・日・共同製作
配給=ユーロスペース
映画『アネット』 本編映像解禁|アダム・ドライバーとマリオン・コティヤールのデュエット
https://eiga.com/movie/95165/
「ポンヌフの恋人」「汚れた血」などの鬼才レオス・カラックスが、「マリッジ・ストーリー」のアダム・ドライバーと「エディット・ピアフ 愛の讃歌」のマリオン・コティヤールを主演に迎えたロック・オペラ・ミュージカル。ロン&ラッセル・メイル兄弟によるポップバンド「スパークス」がストーリー仕立てのスタジオアルバムとして構築していた物語を原案に、映画全編を歌で語り、全ての歌をライブで収録した。スタンダップコメディアンのヘンリーと一流オペラ歌手のアン、その2人の間に生まれたアネットが繰り広げるダークなおとぎ話を、カラックス監督ならではの映像美で描き出す。ドライバーがプロデュースも手がけた。2021年・第74回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞。
2020年製作/140分/PG12/フランス・ドイツ・ベルギー・日本・メキシコ合作
原題:Annette
配給:ユーロスペース
映画『アネット』本編映像
4月1日よりユーロスペースほかにて全国ロードショーされる『アネット』の本編映像が公開された。
攻撃的なユーモアセンスが人気のスタンダップコメディアン・ヘンリー(アダム・ドライバー)と国際的な美貌のオペラ歌手・アン(マリオン・コティヤール)の2人が惹かれあい、愛する子供“アネット”が生まれる。世間からも祝福され、仲睦まじく暮らしていた 2 人。しかし、そんな幸せな時間は束の間、彼らの世界の全てが、少しずつ“闇”へと近づいていくーー。
■公開情報
『アネット』
4月1日(金)ユーロスペースほか全国ロードショー
監督:レオス・カラックス
原案・音楽:スパークス
歌詞:ロン・メイル、ラッセル・メイル&LC
出演:アダム・ドライバー、マリオン・コティヤールほか
配給:ユーロスペース
上映時間:140分
(c)2020 CG Cinema International/Theo Films/ Tribus P Films International/ARTE France Cinema/UGC Images/DETAiLFILM / Eurospace/Scope Pictures/Wrong men/Rtbf (Televisions belge) /Piano
公式サイト:annette-film.com
https://ja.wikipedia.org/wiki/アネット_(映画)
公式サイト:https://annette-film.com
Introduction
愛の大渦
メールストロム
に呑み込まれる、
ダークファンタジー・ロック・オペラ!
唯一無二の監督カラックスのとてつもない傑作!
レオス・カラックスは唯一無二の監督である。彼の映画は誰の作品にも似ていない。まるで流れに逆行するかのように一作ごとに作風や文体を変えるので、自分自身の映画にすら似ていない。その物語はいつもどこか神話のようでもあり、説明可能なことと不能なことが混ざり合い、謎に答えはない。そのときどきに作者が抱えていた思考や感覚が不思議な夢のような形で物語られるのだ。
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カラックスは23才の時、長編第1作『ボーイ・ミーツ・ガール』(84年)をカンヌの批評家週間に出品。自身の分身といえるアレックスの閉ざされたロマンティシズムを夜の闇に描いてヤング大賞を受賞し、「恐るべき子供」「神童」と騒がれた。そのカラックスもすでに60才。今回は“偶像破壊的“なバンド・スパークス(ロン&ラッセルのメイル兄弟)のオリジナルストーリーをもとに、ほぼ全編の台詞が(ベッドシーンまで!)歌われるロックオペラ・ミュージカルとして、独創的なダークファンタジーを創り出した。英語圏でも「本年の最もオリジナルな映画」「興奮させる傑作」「壮大な実験」と軒並み評価が高い。
同じことを繰り返さず、後にも先にも似た作家のいない“唯一無二“の監督カラックスは、作品数こそ少ないが、早くから現代映画の重要な作家と目されてきた。“アレックス3部作“として新感覚のフィルムノワール『汚れた血』(86年)、究極の愛と孤独を見つめた『ポンヌフの恋人』(91年)を完成後、文豪メルヴィルの原作を現代に翻案した壮絶な『ポーラX』(99年)、銀行家らしき男が別人に変身を重ねる予測不能な『ホーリー・モーターズ』(2012年)と一作ごとに未踏の領域へ挑戦してきた。『アネット』はその集大成であり、カラックスならではの新たな「夜の讃歌」にして「夜の果てへの旅」となった。
撮影現場でライブで歌われたミュージカル
デモーニッシュな運命に翻弄される神話的カップル
ロック界で50年のキャリアを持つ兄弟バンド・スパークス(ロン&ラッセル・メイル)。『ホーリー・モーターズ』での楽曲使用が縁でカラックスと知り合い、ミュージカルの案をいくつか送り、『アネット』が選ばれて長期間のコラボを経て映画化が実現した。カラックスは10代からスパークスのファンだったといい、アルバム『ヒポポタマス』(2017年)ではボーカル&アコーデオンで“When You’re a French Director”にも参加した。
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スパークスは、台詞がすべて歌われるジャック・ドゥミのミュージカルへのオマージュも込めたと語るが、『ホーリー・モーターズ』でカイリー・ミノーグが歌ったシーンと同じく本作でも(ミュージカル映画で一般的なプリレコーディング方式ではなく)撮影現場でライブで歌われたので、役者たちには困難な作業となった。
映画は非凡なオープニングシーンから始まる
スパークス(白シャツにネクタイ姿がロン)がスタジオで演奏準備をしていて、コンソール側のカラックスがタバコ片手に開始を指示する。その脇には本作が捧げられた娘ナスチャの姿。演奏が始まるとすぐにスパークスと監督親子は夜の街に歌いながら出て行き、主演のアダム・ドライバーとマリオン・コティヤールにサイモン・ヘルバーグも合流し、彼らが衣装を着ると物語の世界が始まる。
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悲劇的な死のオペラを歌うソプラノ歌手アン(M・コティヤール)と挑発的な人気スタンダップ・コメディアン、ヘンリー(A・ドライバー)。美女と野獣のようなセレブ・カップルはメディアや群衆の注目と称賛の的になるが、理想的メロドラマとみえた関係は、スパークスの不吉でアイロニカルな楽曲に導かれ、不気味でピカレスクな世界に入り込んでいく。ヘンリーは深い闇に吸い込まれ、デモーニッシュな運命に翻弄されていく――。
歌うアネット、アン、そしてヘンリー
アネット役は当初から人形の予定で、日本の人形作家を含めさまざまな試作が行われたが、現場で操作可能という条件で仏のエステル・シャルリエが様々な年齢のアネットの顔を、ロミュアルド・コリネが胴体とテクニカル面すべてを担当。アネットは「父と娘、野蛮さと幼少期をつなぐリンク」というサルのぬいぐるみを抱いている。なお、ベビーアネットのステージの歌声はLYC(ロンドン・ユース・クワイア)所属の少女ヒーブ・グリフィスが担当した。
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スタンダップコメディであがき続け、嫉妬や猜疑で理性を失っていくヘンリーという難しいキャラクターを演じたアダム・ドライバーは、今回初めてプロデューサーを兼ねた。「レオスの映画だから、スパークスが作曲したミュージカルだから」という。出世作『スター・ウォーズ』シリーズのカイロ・レン役からアート系まで幅広くこなすが、今回の“悪い父親“は激しい感情や演技に歌唱と従来にない挑戦となった。
オペラの歌姫アンを演じたマリオン・コティヤールは、アカデミー主演女優賞の代表作『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』やフェリーニ『8½』をミュージカル化した『NINE』があるものの、今回は撮影現場で歌うということで準備期間のボーカルレッスンが大変だった。
強烈なヴィジュアル、スタッフの連携による限りない創意工夫
カラックスは元来デジタルを嫌いグリーンバック合成なども好まず、本物の森や本物の海を望んだが、実際的条件から重要シーンの多くが(昔の撮影所のように)スタジオ内で創意工夫して作り出された特殊なセットで撮影された。アンが歌うオペラの舞台が森(ギュスターヴ・ドレにインスパイアされた)につながる幻想的なシーンや“ジンバル“(カメラスタビライザー)を使った嵐の海の船上シーン、亡霊のアンのヘア・衣装・撮影法などだ。
それではどうぞ息すらも止めてご覧ください!!
Story
ロサンゼルス。 攻撃的なユーモアセンスをもったスタンダップ・コメディアンのヘンリーと、国際的に有名なオペラ歌手のアン。“美女と野人”とはやされる程にかけ離れた二人が恋に落ち、やがて世間から注目されるようになる。だが二人の間にミステリアスで非凡な才能をもったアネットが生まれたことで、彼らの人生は狂い始める。
Cast Profile
ヘンリー | アダム・ドライバー
Adam Driver
1983年11月19日生まれ。
アメリカ・カリフォルニア州出身。
2009年にジュリアード音楽院を卒業し、9・11同時多発テロをきっかけに海軍に入隊。
2012年よりアメリカで放送されているドラマシリーズ『GIRLS/ガールズ』への出演で話題を呼ぶ。2013年には、コーエン兄弟監督作『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』に出演、2014年には主演作『ハングリー・ハーツ』(サヴェリオ・コスタンツォ監督)で第71回ヴェネツィア国際映画祭にて男優賞を受賞する。スター・ウォーズシリーズの『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(15年/J・J・エイブラムス監督)で、悪役カイロ・レンを演じ、高い評価をうけ、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(17年/ライアン・ジョハンソン監督)でも再演している。『ブラック・クランズマン』(18年/スパイク・リー監督)では、第91回アカデミー賞助演男優賞に初ノミネートされると、翌年には『マリッジ・ストーリー』(ノア・バームバック監督)でスカーレット・ヨハンソンの夫役で、アカデミー主演男優賞にノミネートされた。そのほか主な出演作品に『フランシス・ハ』(12年/ノア・バームバック監督)、『パターソン 』(16年/ジム・ジャームッシュ監督)、『沈黙–サイレンス–』(16年/マーティン・スコセッシ監督)、『ハウス・オブ・グッチ』(21年/リドリー・スコット監督)など多数。本作ではプロデューサーも務める。
「レオスの映画だからこの企画に関わりたいと思った。そしてスパークスが作曲したミュージカルだから。リハーサルや大規模なセットを必要とするような大がかりなシーン、それに多くの未確定要素があったから。全てがチャレンジに思えたけど、唯一無二のものになるだろうと思ったんだ。」
カリフォルニア州サンディエゴ生まれ、インディアナ州育ち。高校時代に演劇を始めるが、9・11同時多発テロをきっかけに海軍に入隊。マウンテンバイクで事故を起こし胸骨を骨折したため退役し、ジュリアード音楽院で演劇を学ぶ。2009年に卒業してまもなくTVシリーズで俳優デビューを果たし、舞台作品にも参加。11年の「J・エドガー」で長編映画に初出演後、12年に始まった人気TVシリーズ「Girls ガールズ」でレナ・ダナム演じる主人公の相手役を演じ米国内で徐々に知られるようになる。一方で、映画「フランシス・ハ」(12)、「リンカーン」(12)、「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」(13)と有名監督の作品にも出演。14年には、映画「ハングリー・ハーツ」で第71回ベネチア国際映画祭の最優秀男優賞を受賞し、15年から始まった「スター・ウォーズ」の3部作ではカイロ・レン役に抜てきされ、世界的に名を知られるようになる。その後も「パターソン」「沈黙 サイレンス」(ともに16)、「ローガン・ラッキー」(17)、「ザ・レポート」(19)などの話題作で存在感を発揮し、ハリウッドの演技派俳優の中でも群を抜く存在となり、「ブラック・クランズマン」(18)、「マリッジ・ストーリー」(19)で2年連続のアカデミー主演男優賞ノミネートを果たした。
アン | マリオン・コティヤール
Marion Cotillard
1975年9月30日生まれ。
フランス・パリ出身。
両親ともに舞台俳優で幼少の頃から舞台に立ち、オルレアン国立高等演劇学校を主席で卒業後、アルノー・デプレシャン監督の『そして僕は恋をする』(96年)に出演し、『TAXi』(98年/ジェラール・ピレス監督)と『美しい妹』(01年/ジル・パケ=ブレナー監督)ではセザール賞有望若手女優賞にノミネートされた。2003年にティム・バートン監督の『ビッグ・フィッシュ』でハリウッドデビューを果たし、『ロング・エンゲージメント』(04年/ジャン=ピエール・ジュネ監督)で第30回セザール賞助演女優賞を受賞。『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』(07年/オリヴィエ・ダアン監督)でエディット・ピアフを演じ、第33回セザール賞主演女優賞、第65回ゴールデングローブ賞主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)、第80回アカデミー賞主演女優賞を受賞する。2010年3月15日にこれまでの功績が称えられ、フランス芸術文化勲章を受章した。その他の主な作品に『インセプション』(10年/クリストファー・ノーラン監督)、『ミッドナイト・イン・パリ』(11年/ウディ・アレン監督)、『君と歩く世界』(12年/ジャック・オディアール監督)、『エヴァの告白』(13年/ジェームズ・グレイ監督)など多数、数々の映画賞にもノミネートされている。
仏パリ出身。両親ともに舞台役者で、幼い頃から父の舞台に立つ。オルレアン国立高等演劇学校で演技を学び、10代で映画デビュー。リュック・ベッソン製作「TAXi」(98)で注目を浴び、ティム・バートン監督作「ビッグ・フィッシュ」(03)でアメリカに進出。伝記映画「エディット・ピアフ 愛の讃歌」(07)でアカデミー主演女優賞など数多くの賞を受賞した。以降、「パブリック・エネミーズ」(09)や、クリストファー・ノーラン監督の「インセプション」(10)、「ダークナイト ライジング」(12)などハリウッド映画でヒロインを務めるほか、仏映画「君と歩く世界」(12)や、「愛を綴る女」(16)に主演。「サンドラの週末」(14)では、2度目のアカデミー主演女優賞にノミネートされた。プライベートでは、「世界でいちばん不運で幸せな私」(03)で共演した仏俳優ギョーム・カネと長年交際し、17年に第2子を出産した。
指揮者 | サイモン・ヘルバーグ
Simon Helberg
1980年12月9日生まれ。
アメリカ・カリフォルニア州出身。
10歳からピアノを弾き始め、一時期ジャズ・ピアニストを目指した経験もあり、映画などでも度々演奏を披露している。大ヒットTVシリーズ「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」(07~16年)で、主人公の仲良しオタク男子4人組の一人を演じて人気を得る。『マダム・フローレンス!夢見るふたり』(16年/スティーヴン・フリアーズ監督)では、フローレンスと夫のシンクレアに振り回されるお人好しのピアニストを演じ、劇中のすべての楽曲を自らピアノで演奏し、才能を発揮させた。主な出演作は、『シンデレラ・ストーリー』(04年・未)、TVシリーズ「Joey ジョーイ」(04~06年)、『グッドナイト&グッドラック』(05年/ジョージ・クルーニー監督)、コーエン兄弟監督の『シリアスマン』(09年/コーエン兄弟監督)など。
ロサンゼルス出身で、父は俳優のサンディ・ヘルバーグ、母はキャスティングディレクターのハリエット・B・ヘルバーグ。ニューヨーク大学ティッシュ・スクール・オブ・ジ・アーツとアトランティック・シアター・カンパニーで演技を学ぶ。1999年、「マムフォード先生」でスクリーンデビュー。その後はTVドラマを中心にキャリアを積み、「ビッグバン☆セオリー ギークなボクらの恋愛法則」(07〜19)でメインキャストのひとりを務めて人気を博す。映画はブラックコメディ「シリアスマン」(09)への参加やロマンスコメディ「We’ll Never Have Paris」(14)の主演などを経て、「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」(16)の助演で注目を集める。レオス・カラックス監督のロック・オペラ・ミュージカル「アネット」(20)にも出演している。
Staff Profile
監督|レオス・カラックス
Leos Carax
先見的でありミステリアス、レオス・カラックスは監督としての卓越した演出力を示してありあまるフィルモグラフィーにおいて、過去35年のフランス映画界で最も美しい瞬間の数々を生み出ししてきた。このフランス映画界の“恐るべき子供”は、溢れるほどのイマジネーションを持った詩的な天才であり、常に映画の法則やジャンルを超えて、夢や幻に満ちた世界を作りだす。
弱冠24歳で、カラックスは魅惑のパリが醸しだす都市の夜の美しさから三部作を作り始める。モノクロで撮られた『ボーイ・ミーツ・ガール』(84年)は、サイレント映画とコクトーの世界観、そしてゴダールの映画にオマージュを捧げている。
ドニ・ラヴァン、ジュリエット・ビノシュ、ミシェル・ピコリを主演に迎えた『汚れた血』(86年)はリズムと愛への讃歌であり、カラックスはこの作品で激しい感情表現のスタイルを確立し、初めて国際的な成功をおさめた。明瞭な美学センスとリリシズムに支配されたこの様式的なフィルムノワールは、唯一無二の視覚的体験を見る者にもたらす。
1991年、カラックスは最も野心的な作品『ポンヌフの恋人』を発表する。パリの街並みをそのまま再現し、撮影に3年を要したこの作品は、情熱的な愛の讃歌としてフランス映画の伝説的作品となる。
8年の沈黙の後、『ポーラX』(99年)でカラックスは再びカンヌ映画祭のコンペティションに戻る。メルヴィルの『ピエール』を原作とするこの作品に続き、2008年には短編『メルド』が収められたオムニバス映画『Tokyo!』(ミッシェル・ゴンドリー、ポン・ジュノとの共同監督)がある視点部門に出品され、ふたたびカンヌのクロワゼットに降り立った。
2012年、現実に魔法をかけ、日常の世界にファンタジーをもちこんだ迷宮的な映画体験である『ホーリー・モーターズ』で、カラックスは再度カンヌのコンペティションに返り咲く。それはジョルジュ・フランジュの『顔のない眼』から抜けだしたエディット・スコブを迎えた、新たな映画愛の宣言であった。
Filmography
* 1984年 『ボーイ・ミーツ・ガール』 Boy Meets Girl
1986年 『汚れた血』 Mauvais Sang
1991年 『ポンヌフの恋人』 Les Amants du Pont-Neuf
1999年 『ポーラX』 Pola X
2012年 『ホーリー・モーターズ』 Holly Motors
*
https://ja.wikipedia.org/wiki/レオス・カラックス
仏パリ郊外のシュレーヌ出身。16歳で高校を中退し、17歳で初短編「La Fille Aimee(原題)」を撮る。18歳で「カイエ・デュ・シネマ」に映画評を執筆。短編第2作「Strangulation blues(原題)」(80)を経て、24歳の時「ボーイ・ミーツ・ガール」(83)で長編映画監督デビューを果たした。同作でカンヌ国際映画祭のヤング大賞を受賞、続く「汚れた血」(86)でベルリン国際映画祭アルフレッド・バウアー賞を受賞。この2作で映像表現の新しさと多彩な映画史の引用でジャン=リュック・ゴダールの再来と目され喝采を浴びる。ドニ・ラバン演じる青年を主人公に据えた上記2作と「ポンヌフの恋人」(91)は主人公の名前を取ってアレックス3部作と呼ばれる。以降の監督作に「ポーラX」(99)、日・仏・韓合作のオムニバス映画「TOKYO!/メルド」(08)、「ホーリー・モーターズ」(12)など。
https://realsound.jp/movie/2022/03/post-994902.html
レオス・カラックス、新作『アネット』を語る 「僕が父親になってからの映画だと思ってる」
原案・音楽 | スパークス
SPARKS
ポップスの革新的なパイオニアであるロンとラッセルのメイル兄弟によるスパークスは、50年におよぶそのキャリアにおいて、まるで完璧なお手本かのごとく常に興味をそそる存在であり続けてきた。
1972年のデビュー以来、世界的に高い評価を得るスパークスは、独創的で大胆な25枚のアルバムをリリースしている。1974年、故郷ロサンゼルスからロンドンに渡り影響力をもつアルバム「キモノ・マイ・ハウス」をリリースし瞬く間に世界的な現象となるが、バンドはこのアルバムでその後の創造的な方向性を確立する。以降、極めて重要なポップスのパイオニアとして、アルバムとライブの両方でユニークな伝説を残してきた。
音楽小話の永遠の達人として、その異色の音楽的冒険へのスパークスの意欲は衰えるところを知らない。2017年のアルバム「Hippopotamus」は批評とセールスの両方で再び成功を収め、数多くの“今年のベストアルバム”リストに選ばれた。2020年にリリースされ世界的に評価を得た最新作「A Steady Drip, Drip, Drip」では、UKチャートで「キモノ・マイ・ハウス」と「プロパガンダ」がそれぞれ4位と9位を記録して以来のトップ10アルバムとなった。2021年3月には26枚目のスタジオ・アルバムの制作を開始したことを発表、2022年にリリースされ、ライブツアーも行われる予定だ。
デビュー60年を迎える2021年には、待望の『アネット』が完成。またバンドの唯一無二のキャリアを追った、エドガー・ライト監督(『ショーン・オブ・ザ・デッド』、『ベイビー・ドライバー』)による長編ドキュメンタリー映画『The Spaarks Brothers』がサンダンス映画祭でプレミア上映され劇場公開が待たれている。
http://allsparks.com
Credit
2021年カンヌ国際映画祭監督賞作品
2021年/2時間20分/1.85:1/カラー/仏・独・ベルギー・日・共同製作
配給=ユーロスペース
主演=アダム・ドライバー、マリオン・コティヤール、サイモン・ヘルバーグ
監督=レオス・カラックス
原案・音楽=スパークス
歌詞=ロン・メイル ラッセル・メイル & LC
撮影=キャロリーヌ・シャンプティ、
美術=フロリアン・サンソン、音響=エルヴァン・ケルザネ、
編集=ネリー・ケティエ、
人形制作=エステル・シャルリエ+ロミュアルド・コリネ、
音楽スーパーバイザー=ピエール=マリー・ドゥル、
編曲・オーケストレーション=クレモン・デュコール、
音楽監督=クレモン・デュコール&フィオラ・カトラー、
プロデューサー=シャルル・ジリベール、
ポール=ドミニク・バカラシントゥ、アダム・ドライバー
共同プロデューサー=堀越謙三、ファビアン・ガスミア、
ジュヌヴィエーヴ・ルマル、ブノワ・ロランド、アルレッテ・シルバーバーグ
4月1日(金)公開! 映画「アネット」公式サイト
Kino cinema 横浜みなとみらい:17:30-19:55 (140分)
https://realsound.jp/movie/2022/03/post-996081.html
レオス・カラックス監督登壇『アネット』上映
・ユーロスペース(東京都渋谷区円山町1-5 3F)
登壇日時:4月1日(金)16:30の回(上映後)
登壇ゲスト:レオス・カラックス監督(※登壇者は予告なく変更となる場合あり)
<チケット>
料金:1900円均一 ※ムビチケ・各種割引・招待券全て使用不可
販売:オンライン…3月29日(火)AM0:00より/劇場窓口…3月29日(火)劇場オープン時より
※インターネット販売で完売になった場合は窓口販売なし
・角川シネマ有楽町(東京都千代田区有楽町1-11-1 読売会館8階)
登壇日時:4月2日(土)12:30の回(上映後)
登壇ゲスト:レオス・カラックス監督(※登壇者は予告なく変更となる場合あり)
<チケット>
料金:1900円均一 ※ムビチケ・各種割引・招待券全て使用不可
販売:オンライン…3月30日(水)AM0:00より/劇場窓口…3月30日(水)劇場オープン時より
※インターネット販売で完売になった場合は窓口販売なし
・グランドシネマサンシャイン池袋(東京都豊島区東池袋1-30-3)
登壇日時:4月2日(土)14:00の回(上映後)
登壇ゲスト:レオス・カラックス監督(※登壇者は予告なく変更となる場合あり)
<チケット>
料金:2100円均一(1,900円+BESTIA料金200円)※ムビチケ・各種割引・招待券全て使用不可
※一部座席はスペシャルシートとなり別途追加料金が必要
販売:オンライン…シネマサンシャインリワード会員先行: 3月29日(火)21:00より、一般販売:3月30日(水)AM0:00より/劇場窓口…3月30日(水)劇場オープン時より
※インターネット販売で完売になった場合は窓口販売なし
・109シネマズ川崎(神奈川県川崎市幸区堀川町72-1 ラゾーナ川崎プラザ5階)
登壇日時:4月2日(土)10:30の回(上映後)
登壇ゲスト:レオス・カラックス監督(※登壇者は予告なく変更となる場合あり)
<チケット>
料金:1900円均一 ※ムビチケ・各種割引・招待券全て使用不可
販売:オンライン…3月30日(水)AM0:00 より/劇場窓口…3月30日(水)劇場オープン時より
※インターネット販売で完売になった場合は窓口販売なし
■公開情報
https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/101674/2
スパークス、鬼才レオス・カラックスとタッグを組んだミュージカル映画『アネット』サントラ配信
https://eiga.com/movie/96356/
スパークス・ブラザーズ
「ラストナイト・イン・ソーホー」「ベイビー・ドライバー」のエドガー・ライト監督が初めて手がけたドキュメンタリー映画で、謎に包まれた兄弟バンド「スパークス」の真実に迫った音楽ドキュメンタリー。ロン&ラッセル・メイル兄弟によって1960年代に結成されたスパークスは、実験精神あふれる先進的なサウンドとライブパフォーマンスでカルト的な支持を集め、時代とともに革命を起こし続けてきた。半世紀以上にもわたる活動の軌跡を貴重なアーカイブ映像で振り返るほか、彼らの等身大の姿にもカメラを向け、人気の理由をひも解いていく。さらに、ベックやレッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリー、フランツ・フェルディナンドのアレックス・カプラノス、トッド・ラングレンなど、スパークスに影響を受けたアーティストたちが出演し、彼らの魅力を語る。
2021年製作/141分/G/イギリス・アメリカ合作
原題:The Sparks Brothers
配給:パルコ
https://www.universalpictures.jp/micro/sparks-brothers
【4月8日(金)公開】映画『スパークス・ブラザーズ』予告編
謎に包まれた唯一無二のバンド「スパークス」の世界へようこそ