The Swallows of Kabul / Les Hirondelles de Kaboul (2019) – Trailer (English Subs)
Directed by : Zabou Breitman, Éléa Gobbé-Mévellec
Produced by : Les Armateurs
Genre: Animated film – Runtime: 1 h 21 min
French release: 04/09/2019
Production year: 2018
Summer 1998 – Kabul under Taliban rule. Zunaira and Mohsen are young and in love. Despite the daily violence and misery, they hope for a better future. One day, a foolish gesture causes life to take an irrevocable turn.
[TAAF2020 長編コンペティション] カブールのツバメたち (The Swallows of Kabul) 予告編
フランス・ルクセンブルグ・スイス 2019年
TAAF2020 長編コンペティション
監督
ザブー・ブレイトマン
エレア・ゴベー=メヴェレック
Zabou Breitman
Eléa Gobbé-Mevellec
1998年夏、タリバン支配下のカブール。若いズナイラとモーセンは愛し合っていた。日常的な暴力と惨めな暮らしにも負けず、より良い未来に希望を持って生きていた。ある日、ある愚かな行動によって、人生は取り返しのつかない方向へと進んでいく。
Summer 1998 – Kabul under Taliban rule. Zunaira and Mohsen are young and in love. Despite the daily violence and misery, they hope for a better future. One day, a foolish gesture causes life to take an irrevocable turn.
『カブールのツバメ』予告編 ビデックスJPで配信中!
■あらすじ
1998年夏、 廃墟と化したカブールはタリバンに占領されていた。モフセンとズナイラは若く、深く愛し合い、日常的な暴力と貧困にもかかわらず未来への希望を絶やすことはなかった。しかしモフセンのある行動が彼らの人生を大きく変えていくことになる。原作はヤスミナ・カドラ著『カブールの燕たち』
TAAF2020コンペティション部門 制作者メッセージ 『カブールのツバメたち』
※これは、劇場上映した際に流した映像です。
※多少のネタバレを含んでおりますので、ご注意ください。
2020年9月26日(土)・27日(日)に池袋の新文芸坐にて行う「TAAF2020コンペティション部門 ノミネート作品上映会」に伴い、『カブールのツバメたち』制作者からのビデオメッセージです。
https://eiga.com/movie/91302/
タリバン支配下にある90年代アフガニスタンの首都カブールを舞台に、悲惨な現実の中でも希望を持って生きていた夫婦を襲う悲劇と自由を求める女性たちの姿を、水彩画のような美しい映像でつづった長編アニメーション。1998年、タリバンが支配するアフガニスタンの首都カブール。人々は厳格なイスラム法の下で暮らし、世間では理不尽な私的制裁も多く見られるようになっていた。女性は全身を覆うチャドリ(ブルカ)を着用しなければ外出も許されず、自由を好むズナイラは、自宅で密かに音楽を聴きながら壁に絵を描き、夫モフセンの帰りを待つ日々を送っていた。一方、拘置所の看守アティクは、病気がちな妻ムサラトを看病しながら、長く続く戦争と貧しさに耐え忍んでいる。そんなある日、ズナイラが慣れないチャドリをまとって外出したことで、2組の夫婦の運命が狂い始めて……。2019年・第72回カンヌ国際映画祭ある視点部門出品。
2019年製作/82分/フランス・ルクセンブルク・スイス合作
原題:Les hirondelles de Kaboul
https://en.wikipedia.org/wiki/The_Swallows_of_Kabul_(film)
公式サイト:https://www.bunkamura.co.jp/cinema/lineup/21_kaboul.html
自由を求める女性たちの姿が、観る者の心を揺さぶる――
アフガン女性の未来への希望を描く傑作アニメーション映画
今年8月、タリバンによるカブール制圧という衝撃のニュースが世界を駆け巡ると同時に、国外退避を試みる多くの市民の混乱する様子が次々に伝えられた。中でも最も注目されたのが、女性たちの権利。教育や就労の自由が守られるのか? 新政府の動向に厳しい目が向けられる中、SNSではアフガン出身の女性たちを中心に「#DoNotTouchMyClothes(私の服に手を触れるな)」という投稿が広がった。それは、服装の強制をはじめとする女性の基本的人権への様々な抑圧に対し、声を上げ、連帯を求めるものであった。
まさに、このハッシュタグを先駆けたような映画が、今回上映する『カブールのツバメ』である。かつてのタリバン支配下では、全身をすっぽり覆うブルカ(アフガニスタンではチャドリと呼ばれる)を着用しなければ、女性の外出は禁じられていた。本作は、チャドリに象られる悲劇と自由を渇望するアフガン女性たちの希望を、水彩画のような映像詩で綴る傑作アニメーション映画。チャドリのわずかな網目から見る世界や、かつて自由な服装だった女性がチャドリ姿へと一瞬にして変わる、アニメーションならではの表現が胸を打つ。また、男性たちの苦悩にも光を当てる。

原作はヤスミナ・カドラ作の小説「カブールの燕たち」(香川由利子訳/早川書房/2007年)。この著者名はペンネームで、著者の男性が軍の検閲に悩んでいた時に、妻に提案を受けて彼女の名前で発表したという経緯がある。
<STORY>
1998年、タリバン支配下にあるアフガニスタンの首都カブール。厳格なイスラム法が人々の生活に浸透し、巷では理不尽な私的制裁も多く見られるようになっていた。自由を好むズナイラは、自宅で密かに音楽を聴きながら壁に絵を描き、夫モフセンの帰りを待つ日々を送っていた。一方、拘置所の看守アティクは、病気がちな妻ムサラトを看病しながら、長く続く戦争と貧しさに耐え忍んでいた。ある日、ズナイラが慣れないチャドリ(顔も全身も覆う衣装)を纏って外出したことで、二組の夫婦の運命が狂いだす――。

監督ザブー・ブライトマン、エレア・ゴベ=メヴェレック 原作ヤスミナ・カドラ「カブールの燕たち」(香川由利子訳/早川書房/2007年) 声の出演ジタ・アンロ、スワン・アルロー、シモン・アブカリアン、ヒアム・アッバス 作品情報2019年/フランス、ルクセンブルク、スイス/フランス語/82分/ブルーレイ上映/原題:Les Hirondelles de Kaboul受賞
ノミネート第72回カンヌ国際映画祭 ある視点部門 正式出品共催アンスティチュ・フランセ日本
監督/脚本:Zabou Breitman 誕生日1959年10月30日 出身フランス/パリ
Elea Gobbe Mevellec
https://eiga.com/news/20211002/11/
アフガン女性の未来への希望を描く傑作アニメ「カブールのツバメ」 10月8日から1週間限定で特別上映
2021年10月2日 19:00
2019年・第72回カンヌ国際映画祭ある視点部門に正式出品されたアニメ―ション映画「カブールのツバメ」が、10月8日からBunkamuraル・シネマで、1週間限定で特別上映されることがわかった。
今年8月、タリバンによるカブール制圧という衝撃のニュースが世界を駆け巡ると同時に、国外退避を試みる多くの市民の混乱する様子が次々に伝えられた。なかでも注目されたのが、女性たちの権利。教育や就労の自由が守られるのか――新政府の動向に厳しい目が向けられるなか、SNSではアフガン出身の女性たちを中心に「#DoNotTouchMyClothes(私の服に手を触れるな)」という投稿が広がっていく。それは、服装の強制をはじめとする女性の基本的人権への様々な抑圧に対し、声を上げ、連帯を求めるものだった。
かつてのタリバン支配下では、全身をすっぽり覆うブルカ(アフガニスタンではチャドリと呼ばれる)を着用しなければ、女性の外出は禁じられていた。特別上映される「カブールのツバメ」は、チャドリに象られる悲劇と自由を渇望するアフガン女性たちの希望を、水彩画のような映像詩でつづっている。チャドリのわずかな網目から見る世界や、かつて自由な服装だった女性がチャドリ姿へと一瞬にして変わる、アニメーションならではの表現が胸を打ち、男性たちの苦悩にも光を当てている。
1998年、タリバン支配下にあるアフガニスタンの首都カブール。厳格なイスラム法が人々の生活に浸透し、巷では理不尽な私的制裁も多く見られるようになっていた。自由を好むズナイラは、自宅で密かに音楽を聴きながら壁に絵を描き、夫モフセンの帰りを待つ日々を送っていた。一方、拘置所の看守アティクは、病気がちな妻ムサラトを看病しながら、長く続く戦争と貧しさに耐え忍んでいた。ある日、ズナイラが慣れないチャドリをまとって外出したことで、2組の夫婦の運命が狂いだす。
原作は、ヤスミナ・カドラ氏の小説「カブールの燕たち」(香川由利子訳/早川書房/2007年)。この著者名はペンネームだ。著者の男性が軍の検閲に悩んでいた際、妻に提案を受けて“彼女の名前で発表した”という経緯がある。
日本では「フランス映画祭2019横浜」で披露されたが、それ以降、劇場上映の機会が得られなかった作品だった。今回は、アンスティチュ・フランセ日本の協力により、上映が実現している。
「カブールのツバメ」は、10月8~14日にBunkamura ル・シネマで特別上映。料金は、一般が1300円、学生・シニア・障がい者が1100円(いずれも税込み)。 特別興行のため、その他各種割引は適用外となる。
(映画.com速報)
https://eiga.com/news/20190622/8/
仏アニメーション映画「カブールのツバメ」監督、独特の製作手法を明かす
2019年6月22日 14:30
[映画.com ニュース]横浜市で開催中の「フランス映画祭2019 横浜」で6月21日、「カブールのツバメ」がイオンシネマみなとみらいで上映され、ザブー・ブライトマン、エレア・ゴべ・メベレックの両監督ががティーチインを行った。
映画は1998年夏、タリバン勢力の支配下のアフガニスタンのカブールを舞台に、希望を求めたカップルの悲劇を描いたアニメーション。2019年カンヌ国際映画祭ある視点部門コンペティション出品作。
同名の原作小説をアニメ映画化。ふたりが共同監督をすることに至った理由について「シナリオは出来上がっていたのですが、アニメーションで監督して欲しいと言われたのです。20近くあった候補の中でエレアの画風がぴったりだったので、その後、改めて脚本を私が書き直しました」とブライトマン監督が説明する。
そして、「エレアと出会い、この作品は普通とは異なった手法を使おうと考えました。声の俳優のキャスティングを決め、4日間で音を録り、そこから作画をしたのです。俳優たちの演技からスタートした作品なのです」と明かす。
作画を担当したメベレック監督は「通常のアニメ製作とは逆の手法です。コンピューター上で動きを付け、重要な動きのみを残して、アニメの最終的な動きをつけました。複雑な作業でしたが、俳優が人物のつくり込みができていたのが良かったです」と振り返る。
原作は2001年のカブールが舞台だが、映画では1998年にした理由について問われると、「自分の国でない国の歴史の年号は頭に残りにくいものです。フランス人にとって重要なイベントである、ワールドカップのあった年にしました。ラジオから、ジダンが活躍したシーンが聞こえるという設定も織り交ぜてみました」とブライトマン監督は答えた。
悲劇的なテーマを水彩画のタッチでのアニメーションで表現したメベレック監督は「より距離をもって描く必要があるとおもいました。厳しい現実をデッサンでやわらかく描くことで、客観性をもって見ていただけると思いました」と今作での画風について話した。
「フランス映画祭 2019 横浜」(http://unifrance.jp/festival/2019/)は、イオンシネマみなとみらいほかで、23日まで開催。チケットは発売中。
(映画.com速報)
J&B:13:00-14:22 (82分)
Bunkamuraルシネマ
2021年10/8(金)~10/14(木)限定特別上映
自由を求める女性たちの姿が、観る者の心を揺さぶる――
アフガン女性の未来への希望を描く傑作アニメーション映画
2019年/フランス、ルクセンブルク、スイス/フランス語/82分/ブルーレイ上映/原題:Les Hirondelles de Kaboul
第72回カンヌ国際映画祭 ある視点部門 正式出品
監督:ザブー・ブライトマン、エレア・ゴベ=メヴェレック
原作:ヤスミナ・カドラ「カブールの燕たち」(香川由利子訳/早川書房/2007年)
声の出演:ジタ・アンロ、スワン・アルロー、シモン・アブカリアン、ヒアム・アッバス
共催:アンスティチュ・フランセ日本
映画/批評月間mois de la critique vol.3
フランス映画の現在
原作:ヤスミナ・カドラ「カブールの燕たち」(香川由利子訳/早川書房/2007年)
(ハヤカワepi ブック・プラネット) 単行本
タリバンに統治されたアフガニスタンの首都カブールは、まさにこの世の地獄。廃墟と化した町では私刑が横行し、人心は荒廃していた。拘置所の看守アティクの心もまた荒みきっていた。仕事で神経を病み、妻は重い病に冒されている。友人は離縁を薦めるが、命の恩人である妻を棄てることは……。
だがやがて、アティクは夫殺しで死刑を宣告された美しい女囚に一目惚れしてしまう。女を救おうと右往左往し、やつれていくアティクを見て、彼の妻は驚くべき提案をするのだった……。
タリバンに統治されたアフガニスタンの首都カブールは、まさにこの世の地獄。廃墟と化した町では私刑が横行し、人心は荒廃していた。拘置所の看守アティクの心もまた荒みきっていた。仕事で神経を病み、妻は重い病に冒されている。友人は離縁を勧めるが、命の恩人である妻を棄てることは…。だがやがて、アティクは夫殺しで死刑を宣告された美しい女囚に一目惚れしてしまう。女を救おうと走りまわり、憔悴していくアティクを見て、彼の妻は驚くべき提案をするのだった。壮絶なる夫婦愛を描いた衝撃作。
著者について
1955年生まれ。本名、ムハマド・ムルセフール。アルジェリア軍の将校時代、検閲を逃れるため女性名のペンネームで執筆活動をはじめ、文学、ミステリと幅広いジャンルで次々と話題作を発表した。イスラムの声を伝える作家として、国際的に高い評価を得、作品は22カ国で翻訳されたものの、2001年に自伝を発表し、フランスに亡命するまでその正体は不明だった。
2002年発表の本書は紛争地域を舞台にした3部作の第1弾にあたり、《サンフランシスコ・クロニクル》ブック・オブ・ザ・イヤーに選出、ダブリン国際文学賞の最終候補にもなった。ノーベル賞作家J・M・クッツェーや『テヘランでロリータを読む』の著者アーザル・ナフィーシーらも絶賛している。2005年には、パレスチナを舞台にした『テロル』、2006年にはイラクが舞台の、Les sire`nes de Bagdad を発表している。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
カドラ,ヤスミナ
1955年生まれ。本名、ムハマド・ムルセフール。アルジェリア軍の将校時代、軍の検閲を逃れるため女性名のペンネームで執筆活動をはじめ、文学、ミステリと幅広いジャンルで次々と話題作を発表した。イスラムの声を伝える作家として、国際的に高い評価を得、作品は25カ国で翻訳されたが、2001年に自伝を発表しフランスに亡命するまでその正体は不明だった。2002年発表の『カブールの燕たち』は紛争地域を舞台にした3部作の第1弾にあたり、“サンフランシスコ・クロニクル”ブック・オブ・ザ・イヤーに選出、ダブリン国際文学賞の最終候補にもなった
香川/由利子
1954年生、京都大学大学院修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
https://www.unifrance.jp/festival/2019/films/1156/

1998年夏、アフガニスタンのカブールはタリバン勢力の支配下に。
ズナイラとモーセンのカップルは、暴力と悲惨な現実の中でも希望を持ち続けていたが、ある行動が災いし…。
2019年、カンヌ国際映画祭ある視点部門コンペティション出品。
スタッフ&キャスト
監督・脚本:ザブー・ブライトマン ★

© Veeren Ramsamy / UniFrance
1982年に「Elle voit des nains partout !」で映画デビュー。その後、『ラ・ブーム2』(82)、『ゴールド・パピヨン』(84)に出演してコメディエンヌぶりを発揮。「Billy Ze Kick」(85)での演技が評判となり、セザール賞有望若手女優賞にノミネート。90年代には、ディアーヌ・キュリス、フィリップ・リオレといった監督の作品に出演。2001年には初の長編映画『記憶の森』を手がけ、その年のセザール賞で最優秀作品賞を含む3部門を受賞。その後も精力的に映画やテレビドラマ製作に携わり、2013年にはコメディ・フランセーズの依頼で「システム・ラバディエ」を演出。2014年はパリ・オペラ座にてオペラ演出家デビューも果たした。
監督:エレア・ゴべ・メヴェレック ★

© Veeren Ramsamy / UniFrance
応用美術を勉強した後、2003年にエコール・デ・ゴブランでアニメーションを学ぶ。初監督した短編作品「MADAME」(06)がアヌシー国際アニメーション映画祭に出品された。その後、TV番組や高級ブランドなどのグラフィックデザイナーとしてキャリアを積み、自身がアニメーターとして参加した短編「BANG BANG!」(ジュリアン・ビサロ監督)が2015年のセザール賞にて最優秀アニメーション映画にノミネート。キャラクター・アニメーションを多く手がけ、2016年にはコミック原作のアニメ・シリーズ「Lastman」に参加。本作は彼女の初長編作品となる。
キャスト:ジタ・アンロ、スワン・アルロー、シモン・アブカリアン、ヒアム・アッバス
★は来日ゲスト(予定)
映画情報
邦題:カブールのツバメ
原題:Les Hirondelles de Kaboul
監督・脚本:ザブー・ブライトマン、監督:エレア・ゴべ・メヴェレック
キャスト:ジタ・アンロ、スワン・アルロー、シモン・アブカリアン、ヒアム・アッバス
製作年:2019
製作国:フランス、ルクセンブルク、スイス
言語:フランス語
画角:1.85:1
時間:82分
© LES ARMATEURS – MELUSINE PRODUCTIONS – CLOSE UP FILMS – ARTE FRANCE CINEMA – RTS – KNM 2018
上映情報
6/21(金) 17:15~ イオンシネマみなとみらい