政府が隠す闇を命がけで暴いた新聞記者を追う、真実のドキュメンタリー『コレクティブ 国家の嘘』10月2日(土)公開!
本年度アカデミー賞2部門(国際長編映画賞、長編ドキュメンタリー賞)ノミネートほか、世界各国で32受賞!
国家とは、市民とは、報道とは――
様々な問いかけが胸をえぐる今必見のドキュメンタリー映画、ついに日本上陸!
東欧ルーマニア・ブカレストのクラブ“コレクティブ”で2015年10月30日に実際に起こった火災を発端に、明らかになっていく製薬会社や病院、そして政府や権力へと繋がっていく衝撃的な癒着の連鎖。本作は、命よりも利益や効率が優先された果てに起こった国家を揺るがす巨大医療汚職事件の闇と、それと対峙する市民やジャーナリスト達を追った、フィクションよりもスリリングな現実を捉えたドキュメンタリー映画。
監督は、世界各国の映画祭で上映され数多くの賞を受賞した『トトとふたりの姉』のアレクサンダー・ナナウ。地道な調査報道を続けるジャーナリストを追う前半から一転、映画の後半では熱い使命を胸に就任した新大臣を追い、異なる立場から大事件に立ち向かう人達を捉えていく。
”まるでリアル『スポットライト 世紀のスクープ』だ”とも評される本作は、命の危険を顧みず真実に迫ろうとするジャーナリストたちの奮闘に思わず手に汗握るだけでなく、日本を始め世界中のあらゆる国が今まさに直面する医療と政治、ジャーナリズムが抱える問題に真っ向から迫っており、ドキュメンタリーでありながら本年度アカデミー賞のルーマニア代表として選出され、国際長編映画賞、長編ドキュメンタリー賞の2部門でノミネートを果たした。そのほか、世界各国の映画祭で32の賞を獲得している。
【STORY】
2015年10月、ルーマニア・ブカレストのクラブ“コレクティブ”でライブ中に火災が発生。27名の死者と180名の負傷者を出す大惨事となったが、一命を取り留めたはずの入院患者が複数の病院で次々に死亡、最終的には死者数が64名まで膨れ上がってしまう。カメラは事件を不審に思い調査を始めたスポーツ紙「ガゼタ・スポルトゥリロル」の編集長を追い始めるが、彼は内部告発者からの情報提供により衝撃の事実に行き着く。その事件の背景には、莫大な利益を手にする製薬会社と、彼らと黒いつながりを持った病院経営者、そして政府関係者との巨大な癒着が隠されていた。真実に近づくたび、増していく命の危険。それでも記者たちは真相を暴こうと進み続ける。一方、報道を目にした市民たちの怒りは頂点に達し、内閣はついに辞職へと追いやられ、正義感あふれる大臣が誕生する。彼は、腐敗にまみれたシステムを変えようと奮闘するが…。
監督・撮影:アレクサンダー・ナナウ
出演:カタリン・トロンタン、カメリア・ロイウ、テディ・ウルスレァヌ、ブラッド・ボイクレスクほか
2019年 / ルーマニア・ルクセンブルク・ドイツ / ルーマニア語・英語 / 109分予定 / ビスタ / カラー / 5.1ch / 原題:Colectiv / 英題:COLLECTIVE / 配給:トランスフォーマー
公式HP:transformer/m/colectiv 公式Twitter:@Colectiv_JP
©Alexander Nanau Production, HBO Europe, Samsa Film 2019
10/2(土)シアター・イメージフォーラム、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー
10/2公開『コレクティブ 国家の嘘』日本版予告解禁!
【ルーマニアを震撼させた巨大医療汚職事件に端を発したフィクションよりもスリリングな真実の物語】
ルーマニアの医療汚職事件に迫るドキュメンタリー。ブカレストのクラブ「コレクティブ」で発生した火災をきっかけに、製薬会社や病院、さらには政府にまでつながる癒着の連鎖を描き出す。『トトとふたりの姉』などのアレクサンダー・ナナウが監督と撮影を手掛ける。第93回アカデミー賞で国際長編映画賞と長編ドキュメンタリー賞の2部門にノミネートされた。
作品情報:https://www.cinematoday.jp/movie/T002…
配給: トランスフォーマー
公式サイト:https://transformer.co.jp/m/colectiv/
(C) Alexander Nanau Production, HBO Europe, Samsa Film 2019
劇場公開:2021年10月2日
https://youtu.be/RAXkYIT4mog
映画『コレクティブ 国家の嘘』予告2
配給:トランスフォーマー
公開:2021年10月2日(土)
劇場:シアター・イメージフォーラム、ヒューマントラストシネマ有楽町 ほか全国にて
(C)Alexander Nanau Production, HBO Europe, Samsa Film 2019
記者が事件の“真実”にたどり着く『コレクティブ 国家の嘘』本編映像
<作品情報>
作品名:コレクティブ 国家の嘘
作品情報ページ:https://www.cinemacafe.net/movies/32041/
【解説】
ルーマニア・ブカレストのライブハウス“コレクティブ”で2015年10月に実際に起こった火災を発端に、明らかになっていく製薬会社や病院、そして政府や権力へと繋がっていく衝撃的な癒着の連鎖。本作は、命よりも利益や効率が優先された果てに起こった国家を揺るがす巨大医療汚職事件の闇と、それと対峙する市民やジャーナリスト達を追った、フィクションよりもスリリングな現実を捉えたドキュメンタリー映画。
2021年10月2日(土)よりシアター・イメージフォーラム、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開
配給元:トランスフォーマー
(C)Alexander Nanau Production, HBO Europe, Samsa Film 2019
Collective – Official Trailer
https://eiga.com/movie/95296/
ルーマニアを震撼させた巨大医療汚職事件を題材に、市民、ジャーナリスト、政治家ら異なる立場から事件に立ち向かう人々の姿を捉え、第93回アカデミー賞で国際長編映画賞と長編ドキュメンタリー賞にノミネートされたドキュメンタリー。2015年10月、ブカレストのクラブ「コレクティブ」でライブ中に火災が発生し、死者27名、負傷者180名を出す大惨事となった。さらに、命を取り留めたはずの入院患者が複数の病院で次々と死亡、最終的に死者数は64名にまで膨れ上がった。調査に乗り出したスポーツ紙の編集長は、事件の背後に製薬会社と病院経営者、政府関係者の巨大な癒着が隠されていたことを突き止める。ジャーナリストたちは命の危機を感じながらも、真相を暴くため進み続ける。一方、報道を目にした市民の怒りは頂点に達し、内閣はついに辞職。正義感あふれる新大臣は、腐敗まみれのシステムを変えるべく奮闘するが……。監督は「トトとふたりの姉」のアレクサンダー・ナナウ。
2019年製作/109分/G/ルーマニア・ルクセンブルク・ドイツ合作
原題:Colectiv
配給:トランスフォーマー
https://ja.wikipedia.org/wiki/コレクティブ_国家の嘘
公式サイト:https://transformer.co.jp/m/colectiv/
オバマ前アメリカ大統領が
2020年のベスト作品リストに選出!
「映画は世界を変えることができるか?」と聞かれることがある。恐らくそれはないが、中には人に二度考えさせたり、深く考えさせたりする力を持つ作品がある。私たちは、誰もが自分の意見を言うことに囚われた、偏った社会に生きているようだ。本作には「自分がすでに知っている真実はひとつしかない」という自信を失わせる力があると思う。
クリスティアン・ムンジウ(映画監督『4ヶ月、3週と2日』)
INTRODUCTION
解 説
国家とは、市民とは、報道とは―― 様々な問いかけが胸をえぐる 今必見のドキュメンタリー映画、 ついに日本上陸!
2015年10月30日、東欧ルーマニア・ブカレストのクラブ「コレクティブ」で実際に起こった火災を発端に、明らかになっていく製薬会社や病院、そして政府や権力へと繋がっていく衝撃的な癒着の連鎖。本作は、命よりも利益や効率が優先された果てに起こった国家を揺るがす巨大医療汚職事件の闇と、それと対峙する市民やジャーナリスト達を追った、フィクションよりもスリリングな現実を捉えたドキュメンタリー映画だ。
監督は、世界各国の映画祭で上映され数多くの賞を受賞した『トトとふたりの姉』のアレクサンダー・ナナウ。地道な調査報道を続けるジャーナリストを追う前半から一転、映画の後半では熱い使命を胸に就任した新大臣を追い、異なる立場から大事件に立ち向かう人達を捉えていく。
“まるでリアル『スポットライト 世紀のスクープ』だ”とも評される本作は、命の危険を顧みず真実に迫ろうとするジャーナリストたちの奮闘に思わず手に汗握るだけでなく、日本を始め世界中のあらゆる国が今まさに直面する医療と政治、ジャーナリズムが抱える問題に真っ向から迫っており、ドキュメンタリーでありながら本年度アカデミー賞のルーマニア代表として選出され、ルーマニア映画としてはじめてのオスカーノミネートにして国際長編映画賞、長編ドキュメンタリー賞の2部門でノミネートを果たした。そのほか、世界各国の映画祭で32の賞を獲得し、50ものノミネートを果たしている。
また、非英語映画でありながら、タイム誌が選ぶ2020年ベスト映画の第2位に選出されたほか、ローリングストーン誌では第1位に選出され「惨劇、隠蔽、暴露。今年最高のドキュメンタリーだ」と最高の賛辞を得た。ヴァニティ・フェア誌では第3位、インディ・ワイアーでは第3位となり「ジャーナリズムについて描く映画史上、最も偉大な作品だ」と評されたほか、「これほど現代社会を象徴する映画はない」(ワシントン・ポスト紙)とも評されている。さらに、映画レビューサイト、ロッテントマトでは満足度99%(7月19日時点)をたたき出し、まさに現代を代表する1作として圧倒的な評価を得ている。
SYNOPSIS
あらすじ
2015年10月、ルーマニア・ブカレストのクラブ“コレクティブ”でライブ中に火災が発生。27名の死者と180名の負傷者を出す大惨事となったが、一命を取り留めたはずの入院患者が複数の病院で次々に死亡、最終的には死者数が64名まで膨れ上がってしまう。カメラは事件を不審に思い調査を始めたスポーツ紙「ガゼタ・スポルトゥリロル」の編集長を追い始めるが、彼は内部告発者からの情報提供により衝撃の事実に行き着く。その事件の背景には、莫大な利益を手にする製薬会社と、彼らと黒いつながりを持った病院経営者、そして政府関係者との巨大な癒着が隠されていた。真実に近づくたび、増していく命の危険。それでも記者たちは真相を暴こうと進み続ける。一方、報道を目にした市民たちの怒りは頂点に達し、内閣はついに辞職へと追いやられ、正義感あふれる保健省大臣が誕生する。彼は、腐敗にまみれたシステムを変えようと奮闘するが…。
DIRECTOR
監 督

監督
アレクサンダー・ナナウ
1979年、ルーマニア生まれのドイツ系ルーマニア人の映画監督。ベルリン映画テレビアカデミー(DFFB) で演出を学ぶ。ドキュメンタリー映画『THE WORLD ACCORDING TO ION B (原題)』(09) で、2010年に国際エミー賞を受賞。長編ドキュメンタリー映画『トトとふたりの姉』(14) は、2015年欧州アカデミー賞にノミネートされる。同作は広く国際的に配給され、世界中の映画祭で上映された。フランス・ドイツ合作のソニア・クロンルンド監督のドキュメンタリー映画『NOTHINGWOOD(原題)』(17) で撮影監督を務める。同作はカンヌ国際映画祭2017の監督週間でプレミア上映された。最新の長編ドキュメンタリー『コレクティブ 国家の嘘』は、ヴェネツィア国際映画祭2019のオフィシャルセレクション (アウト・オブ・コンペティション)でプレミア上映され、ルーマニア映画として初めてのアカデミー賞ノミネートをもたらした。サムサ・フィルム(ルクセンブルク) とHBOヨーロッパとの共同制作作品。
DIRECTOR’S FILMOGRAPHY
アレクサンダー・ナナウ監督作品リスト
* 『PETER ZADEK INSZENIERT PEER GYNT(原題)』 (2006)
監督、撮影監督、プロデューサー、編集
プレミア上映:ミュンヘン国際映画祭2006
* 『THE WORLD ACCORDING TO ION B.(原題)』 (2010)
監督、撮影監督、プロデューサー
プレミア上映:ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭2010
* 『トトとふたりの姉』(2014)
監督、撮影監督、プロデューサー、編集
プレミア上映:サン・セバスティアン国際映画祭2014
* 『NOTHINGWOOD(原題)』(2017)
ソニア・クロンルンド監督
撮影監督
プレミア上映:カンヌ国際映画祭2017監督週間
* 『コレクティブ 国家の嘘』(2019)
監督、撮影監督、プロデューサー、編集
プレミア上映:ヴェネツィア国際映画祭オフィシャルセレクション
http://totosisters.com/director.php
映画「トトとふたりの姉」公式サイト
私たちを私たちたらしめているものは何か、そして子ども時代に模範となる大人をどう選ぶかという問いが、この映画の核心を占めています。社会から取り残されたロマ・コミュニティのなかでトトたちに出会い、彼らの物語を撮影しようと決めました。母親がおらず、貧困や暴力、ドラッグがはびこる環境で育ちつつ、その苦境をこえて人生の豊かさを見る強さをそなえた子どもたちの物語を。 スラムの悲惨さを強調したりはしていません。なぜなら観客の皆さんには、暴力やドラッグは、まさにトトたちがその目で、その身体で感じたままに、生活の一部としてそれがあるというように観てもらいたいからです。この映画は、子どもたちを「小さく弱い」存在として、大人の立場から見下ろすものではありません。彼らと同じ目線の高さで、対等な立場から見ることで、語り手としての私が不可視となり、観る人が映画の中の人物と直接触れ合うことができるのです。 物語が親密さを維持するのに重要な要素となっているのは、アンドレアが自分で撮影した生活の記録です。この作品は彼らについての映画というだけでなく、彼らとともにつくった映画なのです。
DIRECTOR’S NOTES
監督の言葉
インタビューもナレーションもありません。私のドキュメンタリー映画制作のプロセスは、純粋に観察することにあります。それは他者の人生から学び、選ばれた主人公にできるだけ近づき、完全に同化することにより個人レベルで成長するプロセスなのです。物語を撮り始めるとき、最初は登場人物のことをあまり知りたくありません。彼らの人生に足を踏み入れた瞬間から、映画のストーリーとして特筆すべきものがさらに発展するかどうかは、実際にはわかりません。しかし、その過程で私が経験することは、視聴者が登場人物の近くで生活し、発見しているかのように感じられるような方法でフレームに収めようとしています。観客は、他人の人生を通して自分が成長していく過程を目の当たりにしているかのような感覚になるはずです。それが映画のあるべき姿だと思います。
私はルーマニアで生まれました。人生の大半をドイツで過ごしてきましたが、2015年末、クラブ「コレクティブ」の火災でルーマニア社会が壊滅的な打撃を受けたとき、私は再びブカレストに住んでいました。私はその場にいたことで、クラブに出かけた際に何十人もの人々が亡くなることなど想像もできなかった民主的なヨーロッパ社会が受けた打撃の大きさを体験しました。コレクティブの火災は、国民的なトラウマとなりました。この国のすべての人がこの事件の当事者のように感じました。
心に傷を負った人間と同じように、心に傷を負った社会は、操りやすく、嘘をつきやすくなります。私は、火災の後、当局が悲劇を完璧に管理しているという組織的な嘘が、あらゆるメディアを通じて、悲嘆にくれる人々に繰り返し伝えられるのを目撃しました。人々を沈黙させ、質問をさせないように操っているのを目の当たりにしました。その間、病院では火災で負傷した若者たちが亡くなり続けていたというのに。
私が最初に試みたのは、この悲劇が、生存者や火災後に病院で子供を失った家族の私生活に与えた直接的な影響を理解することでした。自身も映画監督であるミハイ・グレチャは、コレクティブの生存者のひとりで、昏睡状態から目覚めた直後に私のチームに参加しました。ミハイと一緒に、私はコレクティブの犠牲者たちの家族の中に飛び込みました。彼らの心の奥底にある悲しみや、なぜ火災から数週間後に愛する人を失わなければならないのか、当局が主張するような適切な医療行為が行われていたのかを理解しようと努力する姿に、私はできる限り寄り添いました。子供を持つ父親として最も辛かったのは、子供を失った親の苦しみを目の当たりにすることでした。自分の子供の命を救うことができたはずなのに、国家機関の権力と嘘によって、それができなかったという痛みです。
ある日、同じ状況が自分の人生を襲うかもしれないと考えた私は、もっと理解し、深く掘り下げ、手を伸ばし、隠されていたものを撮影しようとしました。事件の公式見解を疑うごく少数の人たちの声に耳を傾けていくことは、自然な決断でした。予想外の、しかしシンプルな質問をしていた人たちです。そこで火災の直後から、事件における当局の役割を調査し始めた、ガゼタ・スポルトゥリロル紙の記者たちからなる調査チームのオフィスは、私が理解したいストーリーの撮影を始めるには最適な場所でした。
最初はシンプルな答えを求めていましたが、記者たちは医療制度における嘘と腐敗のネットワーク全体に、より深く入り込んでいきました。全員に疑われても、彼らはその探求心を捨てませんでした。記者たちの不屈の精神に後押しされて、ある医師がニュースルームに来て、ルーマニアの病院の実情や、火傷患者を1人も治療できないことなどを内部告発したのです。その後、さらに多くの内部告発者が現れました。
調査を開始すると、医療制度の腐敗に関する圧倒的な事実が次々と明らかになりました。何年にもわたって患者たちの命が危険にさらされていたのです。その頃、私はすでに記者たちの活動をカメラで追いかけていました。彼らは暴露の渦に入り込み、政府の最高レベルにまで手が届いていたのです。そのすべての段階を追い、彼らと同じリスクを私も負っていました。
カメラを携えた静かな目撃者として、私は記者たちのリアルで密接な生活を体験し、組み立て、ニュースが生まれるプロセスを知ることができました。
保健相の交代により、私は州政府の内部事情にもレンズを向ける機会を得ました。幸運なことに、私は寛容な新大臣に信頼され、これまでにない内部システムへのアクセスを与えられました。私は記者会見の前の、アドバイザー会議やブレインストーミングのセッション、コーチミーティングなどにカメラを持ち込みました。危機管理上の決定や人が衰弱していく様子を目撃することができたのです。私は、メディアや市民の絶え間ない監視なしには、民主主義国家やその国家機関は脆弱であるという、身も蓋もない真実が明るみになる過程を撮影しました。
編集段階での最大の課題は、さまざまな視点から見た実際の出来事のバランスをとり、社会における私たちの私生活を形作る権力について理解を深めることでした。
2016年の初めにこの映画の制作を始めたとき、この年が世界中の民主主義にとって大きな転換点になるとは想像もしていませんでした。ルーマニアの社会について言えることのほとんどが、イギリス、アメリカ、イタリア、ブラジル、ハンガリー、ポーランド、トルコなど、より古くからの、より確立された民主主義国家にも同じように当てはまるなどとは、この作品の製作終了間近まで思いもしませんでした。ポピュリストが政権を握り、嘘をつき、自由な報道を攻撃し、自分たちの利益のために国家機関を悪用し、リベラルな価値観や社会構造の意味そのものを曲げるというパターンがあります。2016年は世界中の民主主義が試されましたが、同時に私たち一人一人も試されたのです。
Alexander Nanau 1979年5月18日 ルーマニア出身
https://eiga.com/news/20211002/4/
「映画をきっかけに告発者数が激増」国家の汚職に市民が立ち向かうルーマニアの骨太ドキュメント「コレクティブ 国家の嘘」監督に聞く
https://crea.bunshun.jp/articles/-/33017
『コレクティブ 国家の嘘』 アレクサンダー・ナナウ監督 「映画とは人生を物語ること」
ABOUT THE PROTAGONISTS
登場人物
(年齢は撮影当時)
カタリン・トロンタン
CATALIN TOLONTAN (47)
調査報道記者・スポーツ記者
ガゼタ・スポルトゥリロル紙の編集長を務めるスポーツ記者。この数年間、ルーマニアのスポーツと政治の腐敗に関する一連の調査を主導し、何人もの大臣の辞任や、何人もの政治家の投獄に繋がった一連の裁判を引き起こしたことで、大きな名声を得た。 クラブ「コレクティブ」の火災の後、編集者チームのミレラ・ネァグ(47)とラズバン・ルツァク(21)と共に、コレクティブの悲劇に関与した国家機関の役割を調査し始めた。コレクティブの火傷患者に影響を与えたブカレストの病院での医療行為に関する彼らの調査は、ルーマニアの歴史において最も偉大なジャーナリストによる捜査のひとつである。また、ヘキシ・ファーマ社に対する徹底的な調査は、医療システム全体を崩壊させた。
ヴラド・ヴォイクレスク
VLAD VOICULESCU (33)
金融スペシャリスト、慈善家、
保健相(2016年5月〜12月)
ウィーンにあるエルステ銀行の投資部門の副社長として長年勤務していた。27歳で「サイトスタティック・ネットワーク(cytostatic network)」を設立し、薬を入手できない患者のために、オーストリア、ドイツ、ハンガリーからルーマニアにがん治療薬を密輸する数十人のグループを結成。患者の権利を守る活動をしていた彼は、前任者が辞任に追い込まれた後、新たに保健相に就任した。彼は大臣のオフィスをアレクサンダー・ナナウ監督に開放し、保健省への前例のない常時アクセスを可能にする。
AWARD
受賞歴
2021年Gopo賞
最優秀長編映画賞、最優秀監督賞、最優秀編集賞
2021年シネマ・アイ・オナーズ・アワード
ジ・アンフォゲッタブル賞、最優秀ノンフィクション長編賞
2021年ニューメキシコ映画評論家
最優秀ドキュメンタリー映画賞
2021年バンクーバー映画批評家サークル
最優秀ドキュメンタリー映画賞
2021年AARP Movies for Grownupsアワード
最優秀外国映画賞
2020年ナショナル・ボード・オブ・レビュー
外国語映画トップ5選出
2020年全米映画批評家協会賞
最優秀外国語映画賞
2020年サテライト賞
最優秀ドキュメンタリー映画賞
2020年セントルイス映画批評家協会賞
最優秀ドキュメンタリー映画賞
2020年トロント映画批評家協会賞
最優秀ドキュメンタリー映画賞
2020年ロンドン映画批評家協会賞
最優秀ドキュメンタリー映画賞
2020年女性映画批評家オンライン協会賞
最優秀ドキュメンタリー映画賞
2020年サンフランシスコ・ベイエリア映画批評家サークル
最優秀ドキュメンタリー映画賞
2020年ボストン映画批評家協会賞
最優秀ドキュメンタリー映画賞
2020年ドカビブ映画祭
最優秀国際映画賞
2020年ドッグヴィル国際ドキュメンタリー映画祭
審査員賞
2020年ドクフェス映画祭
真実賞
2020年ヨーロッパ映画祭
ヨーロッパ・ドキュメンタリー賞
2020年ハンプトン国際映画祭
最優秀ドキュメンタリー賞
2020年レザルク・ヨーロッパ映画祭
最優秀撮影賞
2020年人権に関する国際映画祭とフォーラム
最優秀ドキュメンタリー映画賞
2020年ルクセンブルク市映画祭
最優秀ドキュメンタリー映画賞
2020年モントクレア映画祭
特別審査員賞
2020年ワンワールド国際人権ドキュメンタリー映画祭
特別審査員賞
2020年ソフィア国際映画祭
特別審査員賞国際ドキュメンタリー映画賞
2020年トロムソ国際映画祭
ドンキホーテ賞
2019年ラロッシュシュルヨン国際映画祭
特別審査員賞
2019年モンペリエ地中海映画祭
最優秀ドキュメンタリー映画賞
2019年チューリッヒ映画祭
最優秀国際ドキュメンタリー映画賞
横浜ブルク13:08:50-10:50 (109分)
https://www.imageforum.co.jp/theatre/movies/4686/
https://eiga-pop.com/critic/142
コレクティブ 国家の嘘の町山智浩さんの解説レビュー
https://miyearnzzlabo.com/archives/73430
町山智浩『コレクティブ』を語る
町山智浩 映画『コレクティブ』2021.04.13【是非観て頂きたい、強烈なドキュメンタリー映画】
町山智浩 映画『コレクティブ』2021.04.13【是非観て頂きたい、強烈なドキュメンタリー映画】
https://news.yahoo.co.jp/articles/c5c5fb11b0008d638fc2d29437b66cb547bca08a
「コレクティブ 国家の嘘」に大島新、想田和弘、原一男、森達也らがコメント
https://news.yahoo.co.jp/articles/f8ae4a6f13965f69c7b8e548d40178c0c30f6b81
週刊文春編集長が絶賛コメントを寄せた映画『コレクティブ』とは?
https://toyokeizai.net/articles/-/459497
調査報道の真髄記録した「コレクティブ国家の嘘」
世界が賞賛したドキュメンタリー映画の撮影秘話
新作映画レビュー「コレクティブ 国家の嘘」・・・今時こんな〇〇なことって起きるの?
数々のヒット作を世に送りこんできた現役映画プロデューサー・酒匂暢彦が、新作旧作を問わず映画及び映画業界の表側裏側を語る映画チャンネルです。
映画をただ鑑賞するだけでなく、監督の制作意図や演出方法、俳優の演技などのクリエイティブ面へ興味関心のある人に対する情報をお届けします。
ナビゲーター:酒匂暢彦<株式会社CHANCE iN 代表取締役>
1984年、日本ビクター株式会社(JVC)入社。1997年、株式会社クロックワークスを設立し、同社代表取締役に就任。 同社で数多くの映画を配給し、02年『少林サッカー』では28億円の興収を記録、09年『ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:破』では興収40億円の成績を上げる。2010年、株式会社 チャンス イン を設立。他の主な配給作品は『CUBE』(98)『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(99)『マッハ!』(04)『スーパーサイズ・ミー』(04)『THE JUON/呪怨』(05)『運命じゃない人』(05)『ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:序』(07)『ヒトラーの贋札』(08)『アフタースクール』(08)『チェイサー』(09)『ファッションが教えてくれること』(09)近年のプロデュース作品は、『窮鼠はチーズの夢をみる』(20)
<ゲスト:映画宣伝プロデューサー竹内 伸治>
日石商事から「俳優座シネマテン」スタッフを経てアスミックにて(現:アスミック・エース)映画宣伝プロデューサーとして数々のヒット作を世に送り出す。現在はフリーランスの映画宣伝プロデューサーとして活躍。
‘Collective’ reveals shocking corruption following a deadly Romania nightclub fire
The Colectiv Disaster
https://en.wikipedia.org/wiki/Colectiv_nightclub_fire
https://ja.wikipedia.org/wiki/ルーマニア
(人口2000万)
チャウシェスク政権(1965-1989)
https://ja.wikipedia.org/wiki/ニコラエ・チャウシェスク
大規模な抗議デモ運動
https://en.wikipedia.org/wiki/2017–2019_Romanian_protests
政権交代
https://ja.wikipedia.org/wiki/ヴィオリカ・ダンチラ
2007年EU加入
「ルーマニアの新たなる波」Noul val romanesc
“Decretei” デクレツェイ (1966年以後から70年代にかけて生まれた世代):ルーマニアにおける反体制の旗手
ガゼタ・スポルトウリロル (スポーツ新聞) カタリン・トロンタン
保健省大臣:ヴラド・ヴォイクレスク
Reteaua Citostaticelor レツェアウワ・チトスタティテェロル(ガン患者のためのネットワーク)
NPO団体Magicamp マジキャンプ(ガンを患う子供たちの支援)
ルーマニアの医療改善
政党PLUSの結成(2018)
AUR(ルーマニア正教の保守思想を基礎とした排外主義、LGBTQ排斥、中絶禁止の極右政党)