映画『TOVE/トーベ』10.1(金)公開|”ムーミン”作者の物語――【予告】
世界中で愛される“ムーミン”を生み出したアーティスト、トーベ・ヤンソン。
彼女は、いかに自由を愛し生きたのかー。
2021年10月1日(金)新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマ、
ヒューマントラストシネマ有楽町ほか 全国ロードショー
https://klockworx-v.com/tove/
==STORY==
第二次世界大戦下のフィンランド・ヘルシンキ。激しい戦火の中、画家トーベ・ヤンソンは自分を慰めるように、不思議な「ムーミントロール」の物語を描き始める。やがて戦争が終わると、彼女は爆撃でほとんど廃墟と化したアトリエを借り、本業である絵画制作に打ち込んでいくのだが、著名な彫刻家でもある厳格な父との軋轢、保守的な美術界との葛藤の中で満たされない日々を送っていた。それでも、若き芸術家たちとの目まぐるしいパーティーや恋愛、様々な経験を経て、自由を渇望するトーベの強い思いはムーミンの物語とともに大きく膨らんでゆく。そんな中、彼女は舞台演出家のヴィヴィカ・バンドラーと出会い激しい恋に落ちる。それはムーミンの物語、そしてトーベ自身の運命の歯車が大きく動き始めた瞬間だった。
==CAST==
アルマ・ポウスティ、クリスタ・コソネン、シャンティ・ローニー、ヨアンナ・ハールッティ、ロバート・エンケル
==STAFF==
監督:ザイダ・バリルート
脚本:エーヴァ・プトロ
音楽:マッティ・バイ
編集:サム・ヘイッキラ
2020年/フィンランド・スウェーデン/カラー/ビスタ/5.1ch/103分/スウェーデン語ほか/日本語字幕:伊原奈津子/字幕監修:森下圭子
レイティング:G/原題:TOVE/協力:ライツ・アンド・ブランズ、ムーミンバレーパーク/
配給:クロックワークス
© 2020 Helsinki-filmi, all rights reserved
ムーミンが優しい理由とは…『TOVE/トーベ』本編映像
2021年10月1日公開
本やアニメなどで世界中に知られる「ムーミン」の原作者トーベ・ヤンソンの半生を描く伝記ドラマ。第2次世界大戦下のフィンランド・ヘルシンキのアトリエで暮らし始めたトーべが葛藤しながらも、舞台監督の女性と惹(ひ)かれ合い、ムーミンのキャラクターたちを創作していく。監督を務めたのは『マイアミ』などのザイダ・バリルート。出演はアルマ・ポウスティやザイダ監督の『マイアミ』や『ラストウォー1944 独ソ・フィンランド戦線』などのクリスタ・コソネンら。
作品情報:https://www.cinematoday.jp/movie/T002…
公式サイト:http://klockworx-v.com/tove/
(C) 2020 Helsinki-filmi, all rights reserved
“ムーミンの作者”トーベ・ヤンソン本人が自由気ままにダンス/映画『TOVE/トーベ』メイキング映像
トーベ・ヤンソンの姪であるソフィア・ヤンソンがトーベとの想い出 を語るシーンのほか、トーベ本人が自由気ままにダンスするシーンを捉えたメイキング映像が解禁!世界中で愛される“ムーミン”を生み出したアーティスト、トーベ・ヤンソン『TOVE/トーベ』。
日本を始め世界中で愛されるムーミンの物語。それは画家としてキャリアをスタートさせたアーティスト、トーベ・ヤンソン自身の人生を投影して生み出されたものだった。
文学、コミック、舞台劇、アニメーションなど、今日においても色褪せること無く人々を楽しませ続けるムーミンのキャラクターたちは、いかにして育まれていったのか。本作はトーベ自身の人生のあり方とともに、その創作の秘密に肉薄してゆく。
本国フィンランドでは公開されるや大絶賛で迎えられ、スウェーデン語で描かれたフィンランド映画としては史上最高のオープニング成績を記録。公開から7週連続で興行収入ランキング第1位になるなどロングラン大ヒット。更に第93回アカデミー賞®国際⻑編映画賞フィンランド代表へ選出されたのをはじめ、数々の映画賞を席巻した。
この度、トーベ・ヤンソン本人のダンス映像が解禁!
「彼女の優しさこそが自身の体験を活かす才能なのです」「生きるということの本質を表現するのがとても上手なんです」―トーベ・ヤンソンの姪であるソフィア・ヤンソンが、彼女との想い出を語るシーンから始まる。
ともに映るのは、ヘルシンキ市庁舎のためにトーベが1947年に手掛けたフレスコ画「都会のパーティー」を映し出した映像。どこか不思議な印象を残すこの絵画は童話作家というだけでなく、彼女が優れた画家でもあったことを示す一作でもある。
そして、その後に続くのは、いつでも“自分のリズムで気ままに踊る”ことが大好きだったというトーベ本人が草原で踊る姿を捉えた貴重な映像!少しユーモラスで個性的なこのダンスを踊る彼女の姿は、ザイダ・バリルート監督が「映画を作るにあたりトーベの“真実”を描くのは不可能だと理解しました、そんな無謀なことは諦めました」「私に出来たのは彼女の人生に触れ、ある意味遊ぶこと。この挑戦をクリアにするため真剣に遊びました」という言葉を裏付けるようにも見える。
『TOVE/トーベ』は2021年10月1日公開
https://eiga.com/movie/94235/
「ムーミン」の原作者として知られる、フィンランドの作家トーベ・ヤンソンの半生をつづったドラマ。日本をはじめ各国で愛されるキャラクターのムーミンたちがいかに生み出され、成長していったか、そしてトーベ・ヤンソン自身の人生のあり方や創作への情熱を描いていく。1944年のヘルシンキ。戦時中、防空壕の中でおびえる子どもたちに語った物語からムーミンの世界を作ったトーベ・ヤンソンは、爆風で窓が吹き飛んだアトリエで暮らしを始める。彫刻家の厳格な父の教えとは相反する型破りな彼女の生活。そして、自分の表現と美術界の潮流とのズレが生じていることへの葛藤、めまぐるしいパーティや恋愛を経て、トーベとムーミンは成長していく。そして、トーベは舞台演出家のヴィヴィカ・バンドラーと出会い、互いに惹かれ合っていく。
2020年製作/103分/G/フィンランド・スウェーデン合作
原題:Tove
配給:クロックワークス
https://eiga.com/news/20210518/11/
「ムーミン」誕生秘話、原作者の半生を描く「TOVE トーベ」10月1日公開 特報&場面写真披露
https://eiga.com/movie/94235/video/
公式サイト:https://klockworx-v.com/tove/
INTRODUCTION
日本を始め世界中で愛されるムーミンの物語。それは画家としてキャリアをスタートさせたアーティスト、トーベ・ヤンソン自身の人生を投影して生み出されたものだった。文学、コミックス、舞台芸術、アニメーションなど、今日においても色褪せること無く人々を楽しませ続けるムーミンのキャラクターたちは、いかにして生み出されていったのか。本作はトーベ自
STORY
第二次世界大戦下のフィンランド・ヘルシンキ。激しい戦火の中、画家トーベ・ヤンソンは自分を慰めるように、不思議な「ムーミントロール」の物語を描き始める。
やがて戦争が終わると、彼女は爆撃でほとんど廃墟と化したアトリエを借り、本業である絵画制作に打ち込んでいくのだが、著名な彫刻家でもある厳格な父との軋轢、保守的な美術界との葛藤の中で満たされない日々を送っていた。それでも、若き芸術家たちとの目まぐるしいパーティーや恋愛、様々な経験を経て、自由を渇望するトーベの強い思いはムーミンの物語とともに大きく膨らんでゆく。
そんな中、彼女は舞台演出家のヴィヴィカ・バンドラーと出会い激しい恋に落ちる。それはムーミンの物語、そしてトーベ自身の運命の歯車が大きく動き始めた瞬間だった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/トーベ・ヤンソン
TOVE JANSSON トーベ・ヤンソン
1914年フィンランド・ヘルシンキ出身。父は彫刻家、母は挿絵画家という環境に育つ。14歳で雑誌の挿絵を手がけ、以降挿絵画家としての仕事をするようになる。ストックホルム、ヘルシンキ、パリなどでデザインや絵を学び、風刺画家、短編作家としても活躍する。1945年にムーミン小説の第1作となる『小さなトロールと大きな洪水』を出版。第3作目の『たのしいムーミン一家」(1948)、さらに1954年に始まったイブニングニュース紙でのムーミンコミックスの連載によりムーミンは国際的な人気となる。1966年に国際アンデルセン大賞、1984年にフィンランド国家文学賞を受賞。作家としてのおもな作品に「ムーミン全集」(全9巻)のほか、ムーミンの絵本やコミックス、小説『彫刻家の娘』、『少女ソフィアの夏』などがある。
Alma Poysti (アルマ・ボウスティ)
1981年フィンランド・ヘルシンキ出身。母語はスウェーデン語だが、フィンランド語や英語、フランス語にも精通している。2007年にフィンランドのシアターアカデミーを卒業。フィンランドやスウェーデンの舞台や映画へ出演し、俳優としての経験を積む。2012年に主演を務めた『Naked Harbour(原題)』がユッシ賞(フィンランドのアカデミー賞)で作品賞を含む8部門にノミネートされ、大きな注目を集めた。また、2014 年にトーベ・ヤンソン生誕100年を記念して制作された舞台『トーベ』で若かりし頃のトーベ・ヤンソン役を演じたほか、アニメーション映画『劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス』(14)ではフローレン(スノークのおじょうさん)の声を担当した。
1981年フィンランド・ヘルシンキ出身。母語はスウェーデン語だが、フィンランド語や英語、フランス語にも精通している。2007年にフィンランドのシアターアカデミーを卒業。フィンランドやスウェーデンの舞台や映画へ出演し、俳優としての経験を積む。2012年に主演を務めた『Naked Harbour(原題)』がユッシ賞(フィンランドのアカデミー賞)で作品賞を含む8部門にノミネートされ、大きな注目を集めた。また、2014 年にトーベ・ヤンソン生誕100年を記念して制作された舞台『トーベ』で若かりし頃のトーベ・ヤンソン役を演じたほか、アニメーション映画『劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス』(14)ではフローレン(スノークのおじょうさん)の声を担当した。
KEYWORDS
芸術村
トーベ・ヤンソンは戦時中、外部から切り離された落ち着ける場所を夢見ていた。それは暖かく色彩に満ちたモロッコに芸術家と文筆家のためのコミュニティを作ること。彼女はそんな場所を恋人のアトス・ヴィルタネンと計画し、長きに渡って貯金もしていたが、アトスはその貯金を北フィンランドのストライキ支援のための資金に充ててしまい、計画は頓挫してしまう。
スウェーデン語系フィンランド人
1323年から1809年までフィンランドはスウェーデンによって統治されていたため、現在においてもフィンランド語とスウェーデン語の両方が公用語とされている。トーベ・ヤンソンはヘルシンキ生まれのスウェーデン語系フィンランド人であり、執筆はすべてスウェーデン語で書かれている。現在のスウェーデン語系人口は5パーセントほど。
トフスランとビフスラン
コミックス『ムーミントロールと地球の終わり』で初登場した、常に一緒にいて離れることができない二人組。自分たちだけに通じる秘密の言葉を話すため、多くの人が理解できない。赤い帽子を被っているほうがトフスラン。トーベとヴィヴィカ・バンドラー、それぞれの頭文字「To」と「Vi」を織り込んで名付けられた。
フィンランドにおける同性愛
フィンランドでは、1894年に制定された刑法において同性愛は精神疾患として指定されるだけでなく犯罪とされており、最大で懲役2年の実刑が課されていた。その後、1971年に同性愛が非犯罪化され、1981年に疾病分類リストから削除される。2017年には同性婚が合法化された。
モラン
『たのしいムーミン一家』で初登場。ムーミン谷の住人から恐れられている女の魔物。彼女が歩くと地面が凍りつき、草木は枯れてしまう。孤独ゆえに明るく温かいものに引き寄せられる習性がある。トーベがヴィヴィカ・バンドラーに宛てた手紙の中では、二人の愛を脅かすもの名前がモランであった。
リヴ・ゴーシュ
パリ・セーヌ川の左岸。トーベとヴィヴィカ・バンドラーは同性愛が犯罪であったことから、世間にばれないように交際しており、手紙で愛を伝え合うために隠語を用いるようになった。同性愛については「リヴ・ゴーシュ」や「オバケ」といった言葉を用いていた。
Zaida Bergroth ザイダ・バリルート監督
1977年フィンランド・キヴィヤルヴィ出身。『僕はラスト・カウボーイ』(09)、『グッド・サン』(11)、『マイアミ』(17)などで知られる。世界各国の映画祭へ出品され、釜山国際映画祭やシカゴ国際映画祭などで受賞を果たしている。本作は彼女にとって5本目の監督作となる。
Director’s Statement
“ムーミンの生みの親”として知られ、尊敬を集めるトーベ・ヤンソンについて、私はグレイヘアの、賢く、不自然なほどに落ち着いていて、どこか掴めない、そのような印象を持っています。彼女の人生を描いたこの作品の製作準備にあたりリサーチをしていくうちに最も驚かされたのは、彼女が持つ情熱とエネルギー、強い感情と表現力、そして彼女の型破りな考え方でした。
トーベは父親との関係のせいで心に傷を負っていましたが、持ち前のポジティブさと常に周囲を考え理解する力、さらに誰からも好かれた彼女の明るさに私も刺激と希望を与えられました。彼女の知られざる側面を可能な限り忠実に、そして繊細に描くことで、彼女がいかに情熱的な人物で自由を愛していたかを映画を観た方に知ってほしいのです。映画はトーベの人生を通し、勇気と独立心を讃えています。
本作ではトーベの人生の30代から40代前半までを中心に、第2次世界大戦のさなかから彼女が人生をかけて愛したトゥーリッキとの出会いまでを描いています。この作品は、彼女がアートとムーミンを創作する過程で苦悩し、アーティストとしての自分を見つめ直す姿と、アトス・ヴィルタネンとヴィヴィカ・バンドラーとの情熱的な恋愛を主に描くことで、世界的に知られるムーミンのキャラクターに影響を与えたクールかつ自由奔放な「アーティストとしての人生」を物語っています。
私の初期の作品では家族やアイデンティティについてを中心に描いており、主人公も飾り気のない変わった人が多かったのですが、今作でもそれを踏襲し、そして幅広いトーベの交友関係を中心に描きました。彼女の人生にはどうしようもなく傷ついた時期もありましたが、彼女の世界や人々への美しい見識は失われませんでした。私の母は画家で、幼少期から彼女のスタジオに一日中入り浸り、アーティストに囲まれて育ってきたので、トーベの人生を描くうえで自分の経験を活かすことができるのが楽しみです。世界に大きな影響を与えた非常に才能のある女性アーティストの物語をお伝えできることもすごく楽しみです。
横浜ブルク13:8:40-10:35 (103分)
https://www.bunkamura.co.jp/cinema/lineup/21_tove.html
ヒューマントラストシネマ有楽町:14:40-16:35.
【偉人伝】ムーミンの作者 トーヴェ・ヤンソンの世界 Tove Jansson way of life
Tove Jansson and Tuulikki, a visit with my parents Lars and Annika to Klovharun, August 1970
In August 1970, with my parents Lars and Annika Bäckström I visited Tove Jansson and her friend Tuulikki on their small rock island. The event starts in Helsinki. My parents friendship with Tove started sometime in the fifties.
『メッセージ トーベ・ヤンソン自選短篇集』『トーベ・ヤンソン 人生、芸術、言葉』刊行記念動画 ゲスト:すくるっと久山葉子さん・畑中麻紀さん・森下圭子さん
Q「誰のために書くのか」
A「スクルットのために」
スクルットSkrutt=「どこにいても居心地が悪く、外部または周縁に留まっていて、小さくて、ぱっとしなくて、汽車を怖がる」
「途方にくれている小さな生きもの」
https://ja.wikipedia.org/wiki/ムーミンの登場人物
人のような外見をした小さな生き物たち。「Skrutt」とは「役立たず、よぼよぼ」という意味。