イ・ビョンホン×ハ・ジョンウ×マ・ドンソク『白頭山大噴火』日本版予告編
『KCIA 南山の部長たち』などのイ・ビョンホン、『クローゼット』などのハ・ジョンウ共演によるディザスタームービー。朝鮮半島にそびえる白頭山の大噴火沈静化を命じられた韓国軍大尉が、その鍵を握る北朝鮮の工作員と核燃料を探し出すために同国に潜入する。監督は『22年目の記憶』などのイ・ヘジュン、『監視者たち』などのキム・ビョンソ。『スタートアップ!』などのマ・ドンソクのほか、チョン・ヘジン、ペ・スジらが脇を固める。
劇場公開:2021年8月27日
イ・ビョンホン、キレのあるガンアクション!『白頭山大噴火』本編映像
『白頭山大噴火』マ・ドンソク本編映像
https://eiga.com/movie/94341/
解説
イ・ビョンホンとハ・ジョンウが初共演を果たしたディザスターパニックアクション。北朝鮮と中国の国境付近に位置する火山・白頭山で、観測史上最大の噴火が発生した。大地震によりソウルでもビルが崩壊し、漢江は荒れ陸橋が崩壊。パニックに陥る中、政府は白頭山の地質分野の権威であるカン教授に協力を要請する。カン教授は朝鮮半島を崩壊させるほどのさらなる大噴火が75時間後に起こると予測し、韓国軍爆発物処理班のチョ・インチャン大尉率いる部隊が、北朝鮮へ潜入し火山の沈静化を図る極秘作戦に乗り出す。インチャンは作戦成功の鍵を握る北朝鮮人民武力部の工作員リ・ジュンピョンを探し出すべく奔走するが……。インチャンをジョンウ、ジュンピョンをビョンホンが演じ、「新感染 ファイナル・エクスプレス」のマ・ドンソクが共演。「彼とわたしの漂流日記」のイ・ヘジュン監督と、「神と共に」シリーズの撮影監督キム・ビョンソが共同でメガホンをとった。
2019年製作/128分/G/韓国
原題:Ashfall
配給:ツイン
https://ja.wikipedia.org/wiki/白頭山大噴火
公式サイト:https://paektusan-movie.com

大噴火まで残された時間は、75時間―
北朝鮮と中国の国境にある白頭山が突然噴火。
さらなる大噴火が起これば、朝鮮半島は間違いなく壊滅する。
半島の運命を握るのは、北朝鮮の隠された核兵器とその場所を知る北の工作員。
成功率わずか3.48%の半島救出ミッションが始動する!
大都市崩壊のスペクタクル、迫りくるタイムリミット、超大国アメリカ、中国の思惑が絡み合うスパイ映画さながらの駆け引きをも盛り込んだ、怒涛のストーリー展開で観る者の目をくぎ付けにする、究極のエンタテインメント超大作『白頭山大噴火』。韓国公開後3週連続1位を達成し、観客動員820万人超えの大ヒットを記録。世界90ヵ国以上で絶賛されたタイムリミット・ディザスターアクションがついに公開!
主演には初共演となる『神と共に』のハ・ジョンウと『KCIA 南山の部長たち』のイ・ビョンホン。また、マーベルの最新作『エターナルズ』にも出演するマ・ドンソクや『建築学概論』のペ・スジなど超豪華俳優陣が集結。『彼とわたしの漂流日記』のイ・ヘジュンと『神と共に』シリーズの撮影監督を務めたキム・ビョンソが監督を務めリアリティあるドラマと迫力の映像を実現。制作には『パラサイト 半地下の家族』を始め革新的な技術力で数々の傑作を生みだす、デクスタースタジオが参加し、かつてないブロックバスター・ムービーが2021年夏、日本を席巻する!

かつてない、破壊が迫りくる!
北朝鮮と中国の国境にそびえる火山・白頭山で観測史上最大の噴火が発生!マグニチュード7.8の地震は遠く離れたソウルをも直撃し、ビルは倒壊し、漢江は荒れ陸橋は崩壊。未曾有の事態に朝鮮半島は大パニックに陥る。史上最悪の災害を止めるため、政府は白頭山の地質分野の権威である大学教授カン(マ・ドンソク)に協力を要請。カンは半島を崩壊させるほどのさらなる大噴火が起こることを予測する。タイムリミットは75時間―韓国軍爆発物処理班の大尉チョ・インチャン(ハ・ジョンウ)は部隊を率いて、北朝鮮へ潜入し火山の鎮静化を図る秘密作戦を実行に移す。そのためにはまず作戦成功のカギを握る北朝鮮・人民武力部の工作員リ・ジュンピョン(イ・ビョンホン)を見つけ出し、次の大規模噴火を何としても食い止めなければならない。果たして彼らは、朝鮮半島の崩壊を阻止することが出来るのか!?

作戦の鍵を握る北朝鮮 武力
リ・ジュンピョン
白頭山最後の噴火を止めるための重要な情報を握る北朝鮮武力省所属の少佐。北京駐在北朝鮮書記官として偽装活動をしていたが、北へのスパイ行為が発覚し収監されていたところ、チョ大尉率いる極秘作戦チームに合流することになる。白頭山噴火を止めようとする南の作戦を無謀だと感じているリ・ジュンピョン。作戦に協力するように見せかけながら、実は彼には隠された思惑があった。予期せぬ行動でチョ大尉たちを翻弄するが、一方でエリート軍人らしい修練された判断力と行動力で困難を乗り切っていく。
イ・ビョンホン
1970年7月12日生まれ。映画『KCLA 南山の部長たち』(20)では非常に高い評価を得て各賞の男優賞に輝き、年齢を重ねるほどに演技力に磨きがかかるイ・ビョンホン。『インサイダーズ/内部者たち』(15)『MASTER/マスター』(16)や、ドラマ「ミスター・サンシャイン」(18)まで、あらゆるジャンルで様々な顔を見せてくれる韓国を代表する俳優であり、『G.Iジョー』シリーズなどのハリウッド作品に出演し、いまや世界的スターとなっている。本作ではリ・ジュンピョンという初の北朝鮮工作員に挑戦し、シリアスとユーモアを交えた幅広い演技を見せてくれる。
Filmography映画 『KCLA 南山の部長たち』(2020) 『それだけが、僕の世界』(2018) 『天命の城』(2017)『エターナル』(2017) 『MASTER/マスター』(2016) 『マグニフィセント・セブン』(2016) 『ブラック・ファイル 野心の代償』(2016) 『インサイダーズ/内部者たち』(2015) 『メモリーズ 追憶の剣』(2015) 『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(2015) 『REDリターンズ』(2013) 『G.I.ジョー バック2リベンジ』(2013) 『王になった男』(2012) 『悪魔を見た』(2010) 『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』(2009) 『G.I.ジョー』(2009) 『グッド・バッド・ウィアード』 (2008) 『夏物語』(2006) 『甘い人生』(2005) 『美しい夜、残酷な朝』(2004) 『誰にでも秘密がある』(2004) 『純愛中毒』(2002) 『バンジージャンプする』(2001) 『JSA』(2000) 『わが心のオルガン』(1999) ほか
予期せず半島の運命を託された韓国軍大尉
チョ・インチャン
半島の運命を託された秘密作戦に投入された、韓国軍爆発物処理班大尉。除隊直前で白頭山が噴火し、妊娠中の妻のアメリカへの疎開を条件にミサイル解体を担当する技術部隊として北朝鮮に行く。最初は簡単な任務のはずだったが、予期せぬ出来事が起こり命がけの作戦を遂行することになる。戦闘経験は皆無だが、瞬発力と責任感で隊員たちを引っ張って行くインチャン。作戦の鍵を握るジュンピョンに近づくことに成功するが、本心を読み取れないジョンピョンに翻弄される。しかし、家族のために命を賭して火山噴火を止めるため立ち向かう。
ハ・ジョンウ
1978年3月11日生まれ。98年に舞台俳優としてデビューを飾り、2003年に映画『マドレーヌ』に出演後、映画界やTVドラマへ活動の場を広げる。ナ・ホンジン監督の『チェイサー』(08)『哀しき獣』(10)に出演し、狂気と孤独を見事に表現し、高い評価を得た。また『テロ、ライブ』(13)では第14回釜山映画評論家協会賞 男優主演賞、第34回黄金撮影賞演技大賞に輝いた。さらに『ローラーコースター!』(13)『いつか家族に』(15)では念願の監督業・脚本業にも進出。『神と共に』シリーズで、韓国映画史に残る記録的大ヒットを果たした。本作でハ・ジョンウは、白頭山の4次爆発が近づくにつれ、任務への責任感を強く発揮する頼れるリーダーを魅力的に演じ、深みのある演技力で観客を魅了する。
Filmography映画 『PMC:ザ・バンカー』(2018) 『神と共に 第二章:因と縁』(2018) 『1987、ある闘いの真実』(2017) 『神と共に 第一章:罪と罰』(2017) 『トンネル 闇に鎖された男』(2016) 『お嬢さん』(2016) 『暗殺』(2015) 『いつか家族に』(2015) 『群盗』(2014) 『テロ、ライブ』(2013) 『ベルリンファイル』(2013) 『ラブ・フィクション』(2012) 『悪い奴やつら』(2012) 『哀しき獣』(2010) 『国家代表』(2009) 『チェイサー』(2008) ほか
以前から白頭山の噴火を警告していた 地質学者
カン・ボンネ
3年前から白頭山の噴火の研究をしてきた米プリンストン大学の地質学教授。白頭山噴火を事前に予見し、何ども警告し続けたが誰にも信じられずにいたが、噴火後アメリカに避難する直前に、韓国大統領府から協力を求められる。彼が提案した最大級の噴火を防ぐ唯一の手段は、白頭山の地盤を崩壊させること。そのためには山の麓で600キロトンの大規模爆発を起こすという不可能に近い提案だった。噴火の時間が迫るなか、成功率の低い作戦をいかに成功に導くか奮闘する。
マ・ドンソク
1971年3月1日生まれ。18歳でアメリカに移住し、米国籍を取得。コロンバス州立大学体育学科を卒業し、格闘家の専属トレーナーやボディビルダーとして筋肉道を極める。31歳で俳優に転身。『風の伝説』(04)でスクリーンデビューを果たし、『生き残るための3つの取引』(10)『悪いやつら』(13)『群盗』(14)『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16)などに出演し、主役を食う「シーンスティラー」の異名を取る一方で、マッチョな外見とは裏腹のキュートな人柄から「マブリー(マ・ドンソク+ラブリー)」の愛称で親しまれている。『悪人伝』(19)でも凶暴なヤクザ役で強烈なインパクトを残し日本でも大ヒットした。さらに、ハリウッドにも進出しマーベル・シネマティック・ユニバースの第26作目で2021年公開予定の『エターナルズ』に出演も決定しており、今後も世界的な活躍が期待される。本作では、地質学教授を演じ、今までとは違ったマ・ドンソクを見せてくれる。
Filmography
映画 『スタートアップ』(2019) 『悪人伝』(2019)『無双の鉄拳』(2018) 『ワンダフル・ゴースト』(2018) 『神と共に 第二章:因と縁』(2018) 『ファイティン!』(2018) 『神と共に 第一章:罪と罰』(2017) 『ブラザー』(2017) 『犯罪都市』(2017) 『アンダードッグ 二人の男』(2016) 『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016) 『グッバイ・シングル』(2016) 『罠』(2015) 『ベテラン』(2015) 『悪のクロニクル』(2015) 『尚衣院-サンイウォン-』(2014) 『群盗』(2014) 『殺されたミンジュ』(2014) 『殺人者』(2014) 『結婚前夜 マリッジブルー』(2013)『ザ・ファイブ-選ばれた復讐者-』(2013) 『ファイヤー・ブラスト 恋に落ちた消防士』(2012) 『隣人-The Neighbors-』(2012) 『悪いやつら』(2012) 『生き残るための3つの取引』(2010) ほか
カン教授を信じ、政治的方面から支援する 韓国大統領府 民政首席
チョン・ユギョン
どんな状況になっても冷静な判断力を失わない民政首席。白頭山の噴火が半島の崩壊を招くと察し、いち早くかつて噴火の危険性を説いていたカン教授に協力を仰ぐ。成功率わずか3.48%という作戦だが、朝鮮半島を救う唯一の方法として、大統領を説得し作戦を実行に移す。作戦遂行のため尽力するなか、だんだんとカン教授とも心を通わせていく。
チョン・ヘジン
1976年8月10日生まれ。『殺す話』(97)で映画デビュー。『パラサイト 半地下の家族』(19)にも出演する俳優イ・ソンギュンと結婚。一時女優業を休業するが、2013年に『テロ・ライブ』でスクリーン復帰を果たすとその後『情愛中毒』(14)『いつか家族に』(15)『王の運命-歴史を変えた八日間-』(15)などに立て続けに出演し注目を浴びる。『名もなき野良犬の輪舞』(17)やドラマ「検索ワードを入力してください:WWW」(19)などで幅広い役柄を演じ、卓越した演技力を発揮している。本作でも、カリスマと人間味を兼ね備えた役柄で物語に深みを与える。
Filmography
映画 『ビースト』(2019) 『スピード・スクワッド ひき逃げ専門捜査班』(2019) 『タクシー運転手 約束は海を越えて』(2017) 『名もなき野良犬の輪舞』(2017) 『ロボット、ソリ』(2016) 『王の運命 -歴史を変えた八日間』(2015) 『いつか家族に』(2015) 『情愛中毒』(2014) 『テロ、ライブ』(2013) 『キッチン~3人のレシピ~』(2009) ほか
大切なものを守るため、希望を捨てないチョ大尉の妻
チェ・ジヨン
夫のチョ大尉が作戦のため北朝鮮に行ったことを知らず、一人ソウルに残る妊娠中の妻ジヨン。夫からアメリカへの疎開するため仁川港で合う約束をするが、向かう途中、白頭山の2次噴火の被害に巻き込まれる。これから生まれてくる子供のため、そして子供の誕生を楽しみにしている夫のため、必ず生き残るという強い意志で行動する。偶然にもカン教授と行動を共にすることになり、夫の現状を知り愕然とする・・・。
ペ・スジ
1994年10月10日生まれ。韓国オーディション番組「スーパースターK」で注目され、K-POPグループMissAのメンバーとしてデビュー。2PMのテギョンやIUなどが出演し話題を呼んだドラマ「ドリームハイ」(11)で女優デビューを果たす。映画『建築学概論』(12)ではその純粋さと美貌で日本の映画ファンの心もつかんだ。その後、『花、香る歌』(15)ではパンソリを歌う女性という難しい役どころを演じた。最近では「バガボンド」(19)「スタートアップ:夢の扉」(20)など人気ドラマに出演。繊細な感情表現が必要とされる恋愛ドラマからアクションまで、多彩な役柄を演じ演技派女優としての地位を確立した。本作では、どんな状況でも希望を捨てない強い意志を持つキャラクターを見事に演じ、成熟した演技力で表現し物語にリアルさを与える。
Filmography
映画 『花、香る歌』(2015) 『建築学概論』(2012) ほか
脚本/監督 イ・ヘジュン、 キム・ビョンソ
『ヨコヅナ・マドンナ』(06)『彼とわたしの漂流日記』(09)など、ずば抜けた発想力と演出力で高い評価を受けるイ・ヘジュン監督。そして『監視者たち』(13)の共同監督に続き、撮影監督として『神と共に』シリーズ(17/18)『PMC:ザ・バンカー』(18)でのダイナミックな世界観を作り上げたキム・ビョンソが本作では共同監督として名を連ねた。白頭山の噴火という大胆な発想をもとに、朝鮮半島の崩壊をくいとめようとする人々の物語を描いた本作は、イ・ヘジュン、キム・ビョンソがシナリオを丹念に練り込み、長期間の撮影準備を行ったことで、緊張感あふれる見所満載の映画として完成した。また、『彼とわたしの漂流日記』と『22年目の記憶』(14)ではイ・ヘジュンは監督として、キム・ビョンソは撮影監督として参加しており、3度目のタッグとなる今回も、互いを深く信頼し合っている。本作に対して、“未曽有の災害に巻き込まれながらも、自分の大切なもの、そして自分たちの尊厳を守ろうと闘う人々を描いた映画”と話す二人。予測不能な状況の中で温かな人間味のあるストーリーと、リアルな迫力満載のシーンで観客の心を魅了する。
Filmography
イ・ヘジュン
作品
『22年目の記憶』(2014) 監督、脚本
『彼とわたしの漂流日記』(2009) 監督、脚本
『ヨコヅナ・マドンナ』(2006) 監督、脚本 ほか
受賞
2009 第29回 ハワイ国際映映画祭 ネットピック賞 『彼とわたしの漂流日記』
2009 第10回 釜山映画評論家協会賞 脚本賞 『彼とわたしの漂流日記』
2009 第17回 春史映画賞 脚本賞 『彼とわたしの漂流日記』
2009 第17回 春史映画賞 審査委員特別賞 『彼とわたしの漂流日記』
2007 第43回 百想芸術大賞 映画部門 シナリオ賞 『ヨコヅナ・マドンナ』
2006 第7回 釜山映画評論家協会賞 新人監督賞 『ヨコヅナ・マドンナ』
2006 第5回 大韓民国映画大賞 新人監督賞 『ヨコヅナ・マドンナ』
2006 第27回 青龍映画賞 脚本賞 『ヨコヅナ・マドンナ』
2006 第27回 青龍映画賞 新人監督賞 『ヨコヅナ・マドンナ』 ほか
https://en.wikipedia.org/wiki/Lee_Hae-jun
キム・ビョンソ
作品
『PMC:ザ・バンカー』(2018) 撮影
『神と共に 第二章:因と縁』(2018) 撮影
『神と共に 第一章:罪と罰』(2017) 撮影
『メモリーズ 追憶の剣』(2015) 撮影
『22年目の記憶』(2014) 撮影
『監視者たち』(2013) 監督、撮影
『終わりとはじまり』(2013) 撮影
『危険な関係』(2012) 撮影
『青い塩』(2011) 撮影
『きみに微笑む雨』(2009) 撮影
『オガムド~五感度~』(2009) 撮影
『彼とわたしの漂流日記』(2009) 撮影 ほか
VFX DEXTER STUDIOS(デクスタースタジオ)
韓国を代表するVFXスタジオ。米アカデミー賞各賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』(19)を始め『神と共に』シリーズ(17/18)などを手掛け世界的にその高い技術力が認められている。その他に『ディバイン・フューリー/使者』(19)『PMC:ザ・バンカー』(18) 『1987、ある闘いの真実』(17)『パイレーツ』(14)『ミスターGO!』(13)などを担当、さらに、ジェッキー・チェン主演『カンフー・ヨガ』(17)といった中国映画にも参加している。また、Netflixで配信され話題となっている映画『スペース・スウィーパーズ』(21)を手掛け、今後ワールドワイドな活躍が期待されるスタジオである。

かつてない壮大なプロジェクトに挑んだ
デクスタースタジオを中心とする制作陣
これまで韓国映画では描かれたことのない壮大なテーマを描いた『白頭山大噴火』には、『神と共に』シリーズで革新的な技術力を世に知らしめたデクスタースタジオなど、韓国最高の制作陣が集結した。彼らに課せられた最大の課題は、白頭山の火山爆発による災害状況を現実的に映像化することだった。共同監督を務めたイ・ヘジュンとキム・ビョンソは、過去の災害を描いた映像や書籍などを数多く参照し、多面的な調査を行った。そして災害の現実性と映画的な面白さを念頭に置きながらストーリー、キャラクターを先に構成したのち、さまざまな学界の専門家たちの意見を得てプロジェクトを発展させていった。
とりわけイ監督とキム監督が着目したのは、白頭山の地下に4つのマグマ溜まりが存在するという理論だった。そのマグマが順次噴火を起こし、最後の4次爆発が朝鮮半島の南北すべてを覆う大災害になるという物語を設定した監督たちは、それぞれ特色のある現実的な災害として計4回の噴火を表現しようとした。
マグニチュード7.8の地震を引き起こす1次爆発のシーンは、観客にそれをリアルな体験のように感じさせるための日常的な舞台空間を検討した結果、江南駅周辺という設定を選んだ。ソウルで最も流動人口の多い繁華街である江南で撮影をすることは、制作陣にとって大きな挑戦だった。江南における5分余りのシークエンスのために、ロケとセット撮影を10回にわたって行った末、建物が崩壊し、道路が捻じ曲がって江南が混乱する現場をリアルかつドラマティックに捉えることに成功した。『スノーピアサー』『弁護人』のキム・ビョンマン美術監督は、火山灰、建物の破片、破損した車などの細かなセッティングによって、実際の災害現場のような生々しい光景を再現した。
一方、白頭山の噴火によって荒廃した北朝鮮の平壌の模様は、1年間のプリプロダクションと4ヵ月の制作期間を費やして建造されたオープンセットで撮影を行った。装飾と小道具ひとつひとつにこだわった制作陣は、災害によって電力が途絶えた設定のもと、特殊チーム隊員のフラッシュライトと自動車のヘッドライトを利用し、最小限の照明を使って災害現場を描こうとした。
そして、ソウルにひとり残されたジヨンが避難している最中、2次爆発が起こり、漢江で津波が発生するシーンは、ソウルに実在する潜水橋(ルビ:チャムスギョ)に押し寄せる津波のビジュアルが観る者を圧倒する。その津波がソウル中心部一帯を覆う災害状況をスクリーンに映し出すために、制作陣は実際に潜水橋でのロケを敢行。韓国映画史上初めて潜水橋の封鎖許可を得た制作陣は、破損した車、エキストラの動員、膨大な量の水を使用するなどによって、リアルで緊張感に満ちた災害シーンの映像化を実現した。
さらに、3次爆発によって北朝鮮の吊り橋が崩壊する場面のために、実際に存在しない仮想空間をCGで作る必要に迫られた制作陣は、特に吊り橋のシークエンスのプリビジュアライゼーション(コンピュータ上における事前のイメージ視覚化作業)に数ヵ月間もの時間を費やした。吊り橋の幅や長さなどの細かな部分をひとつひとつ作っていき、緻密なシミュレーションを行った結果、吊り橋での手に汗握る追撃戦が完成した。
イ・ビョンホン×ハ・ジョンウ×マ・ドンソク
豪華俳優陣が語るキャラクターの魅力
本作は、韓国を代表するふたりの俳優イ・ビョンホンとハ・ジョンウの初共演が実現したことも大きな反響を呼んだ。イ・ビョンホンはこれまでのキャリアでジャンルを問わず多様なキャラクターを演じ、一作ごとに新たな変身を遂げてきたが、北朝鮮の工作員役は今回が初めて。作戦の成否のカギを握るリ・ジュンピョンに扮するにあたって、北朝鮮の方言から中国語、ロシア語まで複数の言語を駆使した演技に挑戦した。加えて、銃器を活用した高難度のアクションもこなし、多面的な魅力を披露している。イ・ビョンホンは容易に心を読ませないジュンピョンという役柄について、「さまざまな面を見せるキャラクターだ。観客にもジュンピョンという人物を常に注視してほしいと思いながら演技をした」と語る。
もうひとりの主演俳優ハ・ジョンウも、過去のフィルモグラフィにおいて多彩なキャラクターを自在に演じ分けてきた。本作で演じるのは、除隊直前に極秘作戦に投入された爆発物処理班(EOD)の大尉チョ・インチャンという役どころ。白頭山の最後の噴火が迫るごとに責任を感じ、任務を成し遂げようとしていくインチャンを、独特のカリスマ性にユーモアを加味して体現した。ハ・ジョンウは自身のキャラクターについて、「自分の置かれた状況に合わせて責任感を持ち、作戦をどうにか成功させようとしながら成熟していく人物だ」と評している。
タフガイのイメージが強いマ・ドンソクは、これまでとはまったく異なる新境地を切り開いた。白頭山噴火を予見した地質学の教授カン・ボンネを演じるにあたり、外見的な変化や専門用語の習得などの役作りを完璧にこなした。マ・ドンソクはカン教授という役について、「体よりも頭を使うキャラクター。普段使わない単語を使うセリフが多く、とても難しかったが、十分に熟知できる時間をもうけて撮影に臨んだ」と振り返る。
女性キャラクターの活躍も見逃せない。極秘作戦を提案するチョン・ユギョン役のチョン・ヘジンは、「いくら小さな可能性だろうと、すべてのためのことだと物事を捉え、前進する姿がとても感動的」とユギョンの魅力を語る。また、夫のインチャンが北朝鮮に行ったと知らないまま、ソウルを襲った災害を生き抜こうとするチェ・ジヨン役のペ・スジは、「災害のさなかでもとてもたくましいジヨンのキャラクターを魅力的に感じた」と言う。
MISSION

韓国政府は地質学者のカン・ボンネ教授を徴集し、緊急対策会議を行う。現段階では1次爆発に過ぎず、今後4次爆発まで考えられると見解。4次爆発はマグニチュード8以上の地震を伴い朝鮮半島の48%に甚大な被害が及ぶと推定される。その4次爆発を止める唯一の方法、それは火山の5キロ以内で600キロトンの人工的な爆発を起こすという、成功率わずか3.48%の作戦だった。

陸路が絶たれた北朝鮮への唯一の手段は空路のみ。しかし、上空はPM10の濃度指数が2564を超え、さらに大量の火山灰が飛散しており、輸送機のエンジンが停止する可能性も!果たして、無事に作戦部隊は北朝鮮に入ることが出来るのか!?

核兵器の場所を知る北の工作員ジュンピョン。現在は、自国へのスパイ工作が発覚し収容所に入れられている。北朝鮮内では不可侵条約を破っての潜入のため見つかれば攻撃される可能性もある中、ジュンピョンに埋め込まれたGPSチップの電波だけを頼りに収容所にたどり着き、彼を確保することが出来るのか!

北朝鮮軍に守られる慈江道チャガンド
の工場に隠された核ミサイルを解体しウラニウムだけを確保しなければならない。しかも、実弾を使用する北朝鮮軍に対してインチャンたちはゴム弾で応戦という絶対的不利な状況だ。2次爆発も起こる中、敵の猛撃を受けながら核ミサイルを見つけ核燃料を確保できるのか!?

4次爆発を回避するには、白頭山周辺にある炭鉱に潜り核燃料を使用して600キロトンの爆発を起こしマグマの圧力を下げるしかない。坑道は作業員でさえ事故に遭うほど複雑な構造。岩石が降り注ぐ中、炭鉱の最深部までたどり着き、起爆装置を作動することができるのか!?

横浜ブルク13: 8:40-11:00 (128分)
http://www.museum.tohoku.ac.jp/past_kikaku/paekdusan/sec3/second.html
史実に残されなかった巨大噴火
https://ja.wikipedia.org/wiki/946年白頭山噴火
水爆実験が白唐山の爆発を誘発する恐れがある。