https://www.nhk.jp/p/ts/BPWL46L6R2/episode/ts/8PY7Q51476/
映像の世紀
1995年に放送された「映像の世紀」が最新のデジタル技術で鮮やかによみがえる
8月3日(火)(月曜深夜)より2週にわたって全11作を再放送
(1)「20世紀の幕開け ~カメラは歴史の断片をとらえ始めた~」
第1集は、19世紀末から第一次世界大戦前までの時代をたどっていく。20世紀初頭は、世界を支配していた王朝国家が、いずれも最後の時を迎えていた時代である。発明されたばかりの動く映像は、ロシアのロマノフ王朝、ハプスブルク家、列強に支配された清王朝など王朝の終えんを記録している。晩年のルノワール、トルストイ、ダンサーのイサドラ・ダンカンなどが、貴重な映像とともに、時代の証言者として登場する。
1995年に放送し大きな反響を呼んだシリーズ全11回をデジタルリマスタリングし、鮮明で臨場感あふれる映像によみがえらせた。第1集は、ムービーカメラが誕生して間もない20世紀初頭の世界。パリ万博、ビクトリア女王の葬儀、ロシア革命で処刑されるニコライ2世一家、第1次世界大戦の引き金となったサラエボ事件など、激動の世紀の幕開けをビビッドに描く。ルノアール、モネ、トルストイなど偉人の貴重な映像も登場。
(11)「JAPAN~世界が見た明治・大正・昭和~」
20世紀の初め、日本は国際社会の一員としての地位を確立した。日露戦争での勝利をきっかけに表舞台に立ち、その後の韓国併合、シベリア出兵、満州国建国へと突き進む。さらに太平洋戦争、敗戦、占領から戦後復興へと至る日本の歩みは、どのように世界に伝えられたのだろうか。外国人のカメラマンが記録した明治末期から昭和20年代末までの映像と外国人が残した記録を軸に、世界が見つめた「JAPAN」を描く。
(10)「民族の悲劇果てしなく ~絶え間ない戦火 さまよう人々~」
冷戦が終結し、世界に再燃した民族紛争や内戦は、再び膨大な数の難民を生み出した。その数3千万人。二度の世界大戦、独裁者の圧政、宗教対立…。セルビア人とクロアチア人の終わりなき民族対立。ナチスに虐殺されたユダヤ難民、そのユダヤ人に追われたパレスチナ難民、大国の代理戦争の犠牲となったインドシナ難民。20世紀はまさに「難民の世紀」であった。映像には、逃げ惑い、語る力さえ失った難民の姿が映し出されている。
(9)「ベトナムの衝撃~アメリカ社会が揺らぎ始めた~」
ベトナム戦争は、テレビがお茶の間に本格的に伝えた初めての戦争だった。ケネディ暗殺後、アメリカがベトナムに深入りする一方で、人々は繁栄の裏に巣くう貧困や差別に怒りをたぎらせた。キング牧師が率いた公民権運動が燃え上がり、若者の間ではウッドストックやヒッピーなどのカウンターカルチャーが花開いた。ベトナム介入から撤退まで、“自由と正義の国”という神話が崩壊した1960年代のアメリカ社会の変貌を追う。
(8)「恐怖の中の平和~東西の首脳は核を背負って対峙した~」
世界にテレビが普及し始め、ニュース映像は分断と対立の時代を記録している。ソ連のフルシチョフ首相が失脚後にひそかに録音した「回想録」を軸に米ソの攻防をたどる。スターリンの死、韓国駐留米軍を慰問するマリリン・モンロー、エルビス・プレスリーの登場、スプートニクショック、アメリカの核実験による第五福竜丸の悲劇、西ベルリンへの命がけの脱出などの映像を交えつつ、キューバ危機で人類が破滅の淵に立つまでを描く。
(7)「勝者の世界分割 ~東西の冷戦はヤルタ会談から始まった~」
1945年2月、3人の連合国首脳が黒海沿岸の保養地ヤルタに集結した。ルーズベルト、チャーチル、スターリン。この3人に人類の運命は委ねられた。ドイツは分割占領され、ソ連の対日参戦が決定し、日本軍捕虜のシベリア抑留、朝鮮半島の分割という悲劇をもたらす。東欧では強引な共産化が推し進められ、アメリカでは赤狩りが猛威を振るった。そして、冷戦は、米ソの原爆実験にエスカレートし、ついに朝鮮戦争で火を噴いた。
(6)「独立の旗の下に アジアは苦難の道を歩んだ」
第2次世界大戦で日本が敗北すると、アジアの人々は悲願だった祖国独立に立ち上がった。インドのガンジー、中国の毛沢東、ベトナムのホー・チ・ミン。しかし、彼らの前に大きな壁が立ちはだかる。権力闘争、内戦、宗教対立、旧宗主国との戦争。アジアの指導者たちの苦悩と闘争の歴史を発掘映像でつづる。アジアは、屈辱の時代をどう生き抜き、戦後独立を果たすことができたのか、幾度も挫折を繰り返した壮絶なアジア映像史である。
(5)「世界は地獄を見た 無差別爆撃、ホロコースト、原爆」
目的のためには手段を選ばず、無防備の市民も攻撃するという第2次世界大戦は、無差別爆撃、ホロコースト、そして原爆という地獄をもたらした。大量破壊兵器による殺りく、“絶滅戦争”となった独ソ戦、太平洋の島々での日米の死闘、アウシュビッツのおびただしい遺体、そして戦後解放されたパリではドイツに協力した人々へのリンチの嵐が起きる。戦争とはいかに人間を狂わせるのか、決して忘れてはならない人類の記憶である。
(4)「ヒトラーの野望~人々はナチスに未来を託した~」
第4集は、大恐慌が世界を襲った1930年代。行く先が見えず、人々の不安を背景に登場したのが、ヒトラーやムッソリーニ、スターリンなど強力な独裁者たちだった。中でもヒトラーは、第一次世界大戦に敗れ、絶望していたドイツ国民の熱狂を集めた。ヒトラーは、最も巧みに映像を利用して人々の心をとらえた指導者だった。プロパガンダ映像からは、その演説テクニック、大衆操作の戦術などが臨場感豊かに伝わってくる。
(3)「それはマンハッタンから始まった」
第一次世界大戦で国力を使い果たしたヨーロッパに代わり、世界のリーダーに躍り出たアメリカの空前の好景気の時代を描く。ジャズや野球、ボクシングなど大衆文化、モータリゼーション、スキャンダリズム、移民社会と排他主義、そして拝金主義と好景気の果てに待っていたのは、大恐慌だった。ベーブ・ルース、ジャック・デンプシー、ジョージ・ガーシュイン、デューク・エリントンなどのスーパースターも続々登場する。
(2)「大量殺戮の完成 ~塹壕の兵士たちはすさまじい兵器を見た~」
1914年に始まった第一次世界大戦は、その全貌が動く映像に記録された史上初めての戦争である。その映像からは、この大戦で20世紀の戦争のシステムが作られたことを語っている。戦車、空爆、毒ガス兵器、長距離砲、潜水艦など、国家が総力を挙げて開発した新兵器が登場する。「クリスマスには帰ってくる」と口々に言って、戦場に赴いた兵士たちは、狭い塹壕の中、大量殺りく兵器の前になすすべもなく命を落としていった。
(1)「20世紀の幕開け ~カメラは歴史の断片をとらえ始めた~」
第1集は、19世紀末から第一次世界大戦前までの時代をたどっていく。20世紀初頭は、世界を支配していた王朝国家が、いずれも最後の時を迎えていた時代である。発明されたばかりの動く映像は、ロシアのロマノフ王朝、ハプスブルク家、列強に支配された清王朝など王朝の終えんを記録している。晩年のルノワール、トルストイ、ダンサーのイサドラ・ダンカンなどが、貴重な映像とともに、時代の証言者として登場する。
https://www.videomarket.jp/nod/title/230F36/15M
https://kazaha7.com/tele/?p=2385
https://kazaha7.com/tele/?p=2408
http://www.pandora.tv/view/vj1uln8/62316379?flag=mobile#39404411_new
https://ameblo.jp/aauasks/entry-12690347200.html
・・・20世紀は人類が初めて歴史を「動く映像」として見ることができた最初の世紀。映像は20世紀をいかに記録して来たのか。
世界中に保存されている映像記録を発掘・収集そして再構成した画期的 なドキュメンタリーのシリーズ。
活字とはひと味違った映像ならではの迫力と臨場感溢れる映像で20世紀の人類社会を鮮やかに浮き彫りにする。
NHK・米国ABC国際共同取材。
世界中に保存されている貴重な映像記録を発掘・収集そして再構成した画期的なドキュメンタリーのシリーズ。
1995年度毎日芸術賞、1995年度放送文化基金個人グループ部門賞を受賞。
音楽: 加古隆
演奏: 日本フィルハーモニー交響楽団、指揮: 岩村力
語り: 山田孝之、山根基世、伊東敏恵、進藤晶子
その他声の出演: 青二プロダクション
▽ 第1集「20世紀の幕開け ~カメラは歴史の断片をとらえ始めた~」
王朝国家が終えんを迎える19世紀末から第一次世界大戦までを紹介。
1900年のパリ万博をはじめ、ライト兄弟による飛行機の発明、
大英帝国・ヴィクトリア女王の葬儀、ロシア革命で処刑されるニコライ2世一家、
(ロマノフ王朝ニコライ2世一家)
第一次世界大戦の導火線となったオーストリア帝国皇太子暗殺事件当日の映像
等々—–激動の20世紀の幕開けをビビッドに描く。
ルノアールやモネ、文豪トルストイも「時代の証言者」として登場する。