映画『罪の声』予告【10月30日(金)公開】
「俺の声だ―」
#小栗旬 × #星野源 映画初共演!
日本中を震撼させた劇場型犯罪、35年の時を経て宿命が蘇る!
映画『 #罪の声 』2020年10月30日(金)公開
https://tsuminokoe.jp/
原作:塩田武士『罪の声』(講談社文庫)
監督: #土井裕泰
脚本: #野木亜紀子
主題歌: #Uru 「振り子」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
▼公式Twitter:https://twitter.com/tsuminokoemovie
▼公式Instagram:https://www.instagram.com/tsuminokoem…
▼公式Facebook:https://www.facebook.com/tsuminokoemo…
Ⓒ2020 映画「罪の声」製作委員会
映画『罪の声』特報1【10月30日(金)公開】
映画『罪の声』特報2【10月30日(金)公開】
映画『罪の声』主題歌:Uru「振り子」映画特別映像フルver. 【大ヒット上映中】
【Official】Uru 『振り子』 映画『罪の声』主題歌
New Single「Break / 振り子」 2020.10.28 Release
▷Listen & DL https://smar.lnk.to/kR9jEiC1AY
▷CD https://smar.lnk.to/VhXEDO6a
「振り子」 映画『罪の声』主題歌
「Break」 読売テレビ・日本テレビ系TVアニメ『半妖の夜叉姫』EDテーマ
▷特設サイト https://uru-official.com/feature/9th_…
▷「振り子」歌詞 https://www.uta-net.com/song/291726/
▷「Break」歌詞 https://www.uta-net.com/song/291727/
初回生産限定盤[CD+BD]
AICL-3945~6 ¥2,200(tax in)
トールサイズデジパック仕様
[CD]
1. 振り子
2. Break
3. 別の人の彼女になったよ cover
wacci /『別の人の彼女になったよ』
4. あなたがいることで Self-cover ver.
5. 振り子 -instrumental-
6. Break -instrumental-
[BD]
Uru Online Live 2020「あなたと私」
1. いい女
2. プロローグ
3. 星の中の君
4. 今 逢いに行く MUSIC VIDEO
通常盤[CD]
AICL-3949 ¥1,200(tax in)
初回プレス:カラートレイ仕様
[CD]
1. Break
2. 振り子
3. 別の人の彼女になったよ
4. あなたがいることで Self-cover ver.
5. Break -instrumental-
6. 振り子 -instrumental-
期間生産限定(アニメ)盤[CD+BD]
AICL-3947~8 ¥2,000(tax in)
アニメ描き下ろしイラストジャケット
トールサイズデジパック仕様
[CD]
1. Break
2. 振り子
3. あなたがいることで Self-cover ver.
4. Break [TV size]
[BD]
TVアニメ『半妖の夜叉姫』ノンクレジットエンディングムービー
<購入者特典>
Amazon:通常盤絵柄メガジャケ(24cm×24cm)
対象店特典:Uru/ TVアニメ『半妖の夜叉姫』描き下ろしイラストジャケット 両面ポスター(B3サイズ)
映画『罪の声』公式サイト https://tsuminokoe.jp/
TVアニメ『半妖の夜叉姫」公式サイト http://hanyo-yashahime.com/
Ⓒ高橋留美子/小学館・読売テレビ・サンライズ 2020
#罪の声 #半妖の夜叉姫
この動画の音楽
詳細
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曲
振り子 (instrumental)
アーティスト
Uru
YouTube に使用を許可しているライセンス所持者
Sony Music Entertainment (Japan) Inc., SME(Sony Music Labels Inc. の代理); Muserk Rights Management、その他 2 件の楽曲著作権管理団体
https://eiga.com/movie/91122/
解説
実際にあった昭和最大の未解決事件をモチーフに過去の事件に翻弄される2人の男の姿を描き、第7回山田風太郎賞を受賞するなど高い評価を得た塩田武士のミステリー小説「罪の声」を、小栗旬と星野源の初共演で映画化。平成が終わろうとしている頃、新聞記者の阿久津英士は、昭和最大の未解決事件を追う特別企画班に選ばれ、30年以上前の事件の真相を求めて、残された証拠をもとに取材を重ねる日々を送っていた。その事件では犯行グループが脅迫テープに3人の子どもの声を使用しており、阿久津はそのことがどうしても気になっていた。一方、京都でテーラーを営む曽根俊也は、父の遺品の中にカセットテープを見つける。なんとなく気になりテープを再生してみると、幼いころの自分の声が聞こえてくる。そしてその声は、30年以上前に複数の企業を脅迫して日本中を震撼させた、昭和最大の未解決人で犯行グループが使用した脅迫テープの声と同じものだった。新聞記者の阿久津を小栗、もう1人の主人公となる曽根を星野が演じる。監督は「麒麟の翼 劇場版・新参者」「映画 ビリギャル」の土井裕泰、脚本はドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」「アンナチュラル」などで知られる野木亜紀子。第44回日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞。
2020年製作/142分/G/日本
配給:東宝
https://ja.wikipedia.org/wiki/罪の声
公式サイト:https://tsuminokoe.jp
ABOUT THE MOVIE
作品概要
小栗 旬×星野 源
日本中を震撼させた未解決事件。
脅迫テープに使われたのは、幼き頃の自分の“声”だった――
小栗旬×星野源。人気と実力を併せ持つ今の日本エンタメ界を牽引する2人が映画初共演となるこの秋最大の注目作『罪の声』。原作は、2016年の「週刊文春」ミステリーベスト10で第1位を獲得するなど高い評価を得た塩田武士のベストセラー小説。フィクションでありながら、日本中を巻き込み震撼させ未解決のまま時効となった大事件をモチーフに綿密な取材と着想が織り交ぜられ、事件の真相と犯人像に迫るストーリーが“本当にそうだったのではないか”と思わせるリアリティに溢れ、大きな話題を呼んだ。
事件に翻弄されながらも、その奥に眠る真実に向かって力強く進む2人の男。主人公の新聞記者・阿久津英士を演じるのは小栗旬。これまでも数多くの話題作に出演し、近年では『銀魂』シリーズでのコミカルな演技から『君の膵臓をたべたい』『人間失格』での繊細な演技まで幅広い役を演じ、満を持して『ゴジラVSコング/(原題)GODZILLA VS. KONG』でハリウッド映画にも進出!35年以上前に起き、すでに時効となっている犯罪史上類を見ない劇場型犯罪の真相と謎の犯人グループを追う新聞記者を、その圧倒的な存在感で演じます。
もう一人の主人公・曽根俊也を演じるのは星野源。映画初主演の『箱入り息子の恋』『地獄でなぜ悪い』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、俳優・音楽家・文筆家として幅広く活躍している星野が、父から受け継いだテーラーを営み、平凡な毎日を過ごす中で、偶然にも幼少時の自分が知らないうちにこの日本中を震撼させた未解決の大事件に関わっていたことを知ってしまう男を繊細に演じます。
36年の時を経て蘇る哀しき宿命
観るもの全ての心を突き刺す感動のヒューマンミステリー大作が誕生する。
監督は、『いま、会いにゆきます』『涙そうそう』『麒麟の翼』『ビリギャル』など映画ファンからも評価の高い数々の大ヒット作を手掛けてきた土井裕泰。
脚本は、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」「重版出来!」などで土井監督とタッグを組み、「アンナチュラル」や「MIU404」も手掛ける野木亜紀子が担当。
さらに、主題歌を担当するのは、ドラマ「テセウスの船」でも大きな話題を呼び、その独特の歌声と音楽性で多くのファンを魅了するUru。本作のために書き下ろした儚くも力強い楽曲「振り子」が、作品世界を優しく包み込みます。
物語
翻弄される運命。救うべきもの。本当の”罪”とはーー
いま明かされる、かつての日本中を震撼させた未解決事件のsh真相!
35年前、日本中を巻き込み震撼させた驚愕の大事件。食品会社を標的とした一連の企業脅迫事件は、誘拐や身代金要求、そして毒物混入など数々の犯罪を繰り返す凶悪さと同時に、警察やマスコミまでも挑発し、世間の関心を引き続けた挙句に忽然と姿を消した謎の犯人グループによる、日本の犯罪史上類を見ない劇場型犯罪だった。
大日新聞記者の阿久津英士(小栗旬)は、既に時効となっているこの未解決事件を追う特別企画班に選ばれ、取材を重ねる毎日を過ごしていた。 一方、京都でテーラーを営む曽根俊也(星野源)は、家族3人で幸せに暮らしていたが、ある日、父の遺品の中に古いカセットテープを見つける。
「俺の声だ―」
それは、あの未解決の大事件で犯人グループが身代金の受け渡しに使用した脅迫テープと全く同じ声だった!
やがて運命に導かれるように2人は出会い、ある大きな決断へと向かう。
「正義」とは何か?「罪」とは何か?
事件の深淵に潜む真実を追う新聞記者の阿久津と、脅迫テープに声を使用され、知らないうちに事件に関わってしまった俊也を含む3人の子どもたち。
昭和・平成が幕を閉じ新時代が始まろうとしている今、35年の時を経て、それぞれの人生が激しく交錯し、衝撃の真相が明らかになる ――
出演者
阿久津英士/小栗 旬
1982年12月26日生まれ、東京都出身。
【主な出演作品】
『銀魂』シリーズ(17・18)、『君の膵臓をたべたい』(17)、『Diner』(19)、『天気の子』(19/声の出演)、『人間失格 太宰治と3人の女たち』(19)、『ゴジラVSコング(仮題)』(21予定)など。
大日新聞大阪本社・文化部記者。かつては社会部記者として奮闘していたが、平成が終わるタイミングで、昭和の未解決事件を特集する特別企画班にシフトされ、「ギンガ・萬堂事件」の担当に。途方に暮れながらも、細い糸を辿って事件の核心に近づいていく。
COMMENT
原作を読み終えたあと、開けてはいけないと言われている扉をあけてしまったような興奮と不安を持ったことを覚えています。
この作品を映画化するのか、これは覚悟のいることだなと思いましたが、制作チームにお会いし、皆さんの揺るぎない覚悟を伺って、その覚悟の一員にさせてもらうことを決意しました。
素晴らしいスタッフ、キャスト、そして独特の存在感を持ち、物腰が柔らかく、私自身、時折ただのファン目線で一緒に撮影していることを喜んでしまう、星野源という素晴らしいアーティストと共に作れること。そして、阿久津という人間を通して、数々の声と向き合い、寄り添い、反発しながら、真実の声を聞き逃さないように真相にたどり着けたらと思います。
時代が変わろうとしている今、それでも忘れ去ってはいけない小さな小さな声がある。
ご期待下さい。
曽根俊也/星野 源
1981年1月28日生まれ、埼玉県出身。
【主な出演作品】
「コウノドリ」シリーズ(15・17/TBS)、「逃げるは恥だが役に立つ」(16/TBS)、『夜は短し歩けよ乙女』(17/声の出演)、『未来のミライ』(18/声の出演)、『引っ越し大名!』(19)、「MIU404」(20/TBS)など。
京都で「テーラー曽根」を営む。二代目店主。ある日、父の遺品から古いカセットテープを発見し、自分の幼い頃の声が、35年前の「ギン萬事件」で使われた録音テープの子どもの声と全く同じものであることに気づく。真相を知ることに恐怖を感じながらも、自らの宿命と事件の謎を追っていく。
COMMENT
3年前、とある作品の撮影中にプロデューサーの那須田さんと雑談していた時。この作品のストーリーを聞き、その発想と恐ろしさに激しく鳥肌が立ったのを今でも覚えています。「この役を源ちゃんでイメージしているんだ」と言って頂いた時から長い年月を経て、その役・曽根俊也を演じられることを感慨深く、嬉しく思います。
そして、随分前から知り合っていた小栗くんと初めてじっくりとお仕事できること、心から信頼し、尊敬している土井監督、野木さんとまたご一緒できることも本当に嬉しく、幸せに思います。悲劇でありながらも、人間がこの社会で生きる上でとても大切なメッセージが込められたこの作品の中で、曽根俊也の悲しみと共に生き、演じていきたいと思います。
ご期待下さい。
原作本
原作
塩田武士「罪の声」講談社文庫
1979年兵庫県生まれ。関西学院大学卒業後、神戸新聞社に勤務。2010年『盤上のアルファ』で第5回小説現代長編新人賞、11年、将棋ペンクラブ大賞を受賞。同書は19年NHKでドラマ化された。12年、神戸新聞社を退社。16年、『罪の声』で第7回山田風太郎賞を受賞、同書は「週刊文春」ミステリーベスト10第1位、第14回本屋大賞第3位にも選ばれた。19年『歪んだ波紋』で第40回吉川英治文学新人賞を受賞。ほかの著書に『女神のタクト』『ともにがんばりましょう』『崩壊』『雪の香り』『拳に聞け!』『騙し絵の牙』『氷の仮面』などがある。
COMMENT
「平成」が幕を引き、新しい時代を迎えると、歴史に刻まれる「昭和」の皺が、また一つ深まる。
『罪の声』はフィクションであるが、モデルにした警察庁広域重要指定114号は、昭和史最大の未解決事件である。犯人グループは、関西弁のユニークな挑戦状をマスコミに送りつけ、街のあちこちに指示書を貼って身代金を運ばせるという、史上初の劇場型犯罪を起こした。
21歳のとき、私は事件に子どもの声が利用されていることを知った。犯人グループは身代金受け渡しの指示書代わりに、子どもの声が入った録音テープを流したのだ。一説には3人の子どもが関わっているとされるが、私は最年少の未就学児と同世代で、しかも同じ関西に育った可能性が極めて高い。どこかですれ違っているかもしれない……そう思った瞬間、全身に鳥肌が立ち、どうしてもこの子どもたちの物語を書きたくなった。それから『罪の声』を完成させるまで、15年の歳月を要した。
映像化は容易ではない、と考える自分がいるのは事実だ。しかし、阿久津英士役に小栗旬さん、曽根俊也役に星野源さんと伺ったとき、自分のイメージを超える配役だと膝を打った。その後、キャストとスタッフを聞くにつれ、考えうる限り最高のプロが集ったと興奮した。映画化の依頼を受けてから、プロデューサー陣の本気を感じる機会が幾度もあった。その表れの一つが、硬軟自在に物語を紡ぎ出す野木亜紀子さんによる脚本だ。
この映画は総力戦になる、という予感がある。また、そうでなければ戦後最大の未解決事件に立ち向かえはしない。新しい時代を迎える日本で、映画が持つ大きな力を信じて、大作の完成を待ちたい。
https://news.kodansha.co.jp/20160803_b01
独占インタビュー
スタッフ・主題歌
監督
土井裕泰
1964年生まれ、広島県出身。
1988年TBS入局後、「愛していると言ってくれ」(95)、「ビューティフルライフ」(00)、「GOOD LUCK!!」(03)、「オレンジデイズ」(04)、「空飛ぶ広報室」(13)、「コウノドリ」(15・17)、「カルテット」(17)など大ヒットドラマの演出を手掛けるほか、映画では、『いま、会いにゆきます』(04)、『涙そうそう』(06)、『ハナミズキ』(10)、『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』(12)、『映画 ビリギャル』(15)など、情緒あふれる作品作りに定評がある。
早稲田大学在学中に劇団山の手事情社の初期メンバーとして舞台に出演。卒業後はTBS に入社し、テレビドラマのディレクターとして数々の話題作を手がける。DREAMS COME TRUE の主題歌「LOVE LOVE LOVE」も大ヒットしたTVドラマ「愛していると言ってくれ」(95)で、第33回ギャラクシー賞テレビ部門大賞を受賞。その他、手がけたドラマに「ビューティフルライフ」(00)、「GOOD LUCK!!」(03)、「オレンジデイズ」(04)、「逃げるは恥だが役に立つ」(16)などがある。2004 年に「いま、会いにゆきます」で映画監督デビューし、同年新藤兼人賞の金賞を獲得。15年には「映画 ビリギャル」が大ヒット。そのほか、映画「涙そうそう」(06)、「ハナミズキ」(10)、「麒麟の翼 劇場版・新参者」(12)、「罪の声」(20)、「花束みたいな恋をした」(21)などを手がけている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/土井裕泰
脚本
野木亜紀子
1974年生まれ、東京都出身。
【主な脚本担当作品】
『図書館戦争』シリーズ(13・15)、『アイアムアヒーロー』(16)、「空飛ぶ広報室」(13/TBS)、「重版出来!」(16/TBS)、「逃げるは恥だが役に立つ」(16/TBS)、オリジナル作品に「アンナチュラル」(18/TBS)、「獣になれない私たち」(18/日本テレビ)、「フェイクニュース」(18/NHK)、「コタキ兄弟と四苦八苦」(20/テレビ東京)、「MIU404」(20/TBS)など。
10年、シナリオ「さよならロビンソンクルーソー」で第22回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞し、同作がTVドラマ化される際に脚本を担当して脚本家デビュー。以降、月9ドラマ「ラッキーセブン」や「主に泣いてます」(ともに12)の脚本に携わる。13年の佐藤信介監督が有川浩の同名小説を映画化した「図書館戦争」で初めて映画脚本を手がけ、同年のTVドラマ「空飛ぶ広報室」も好評を博した。花沢健吾の人気コミックを映画化する「アイアムアヒーロー」(15年公開予定)にも脚本家として参加し、佐藤監督と再びタッグを組む。
https://ja.wikipedia.org/wiki/野木亜紀子
主題歌
Uru「振り子」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
聞く人を包み込むような歌声と、神秘的な存在感で注目を集めるシンガー。
その歌声は“あなたが、まだ知らない奇蹟の歌声”と称され、リリースを重ねるほどに注目を集め、その名前を浸透させている。
約半年に一回と限られた本数しか行っていないライブは、ドレープ状の幕が幾重にも重ねられた幻想的なステージ演出と共に話題を呼び、これまでに行われた公演はチケット発売とともにすべて即日完売している。
COMMENT
お話を頂き映画を拝見した時に、この作品に沿う主題歌とはどんな楽曲なのかとても考えました。深く体に染み込ませる為に何度も観て少しずつ形にしていきましたが、希望を描こうとすると浅薄な思考や言葉ばかりが浮かび、再び観る。その繰り返しで、映画の人物達の目線で何度も書き直しました。
生きていると本当に様々な事がありますが、もし今、悲しみや苦しみの中にいて希望を見出せずにいたり、素直に涙を流す事が出来ずにいる方がいるのならば、この曲が「今悪い方へ振っているその振り子は、次は必ず光の方角へ振る」という希望になってくれることを願います。
制作日誌
昭和の終わりに日本中を震撼させた劇場型犯罪。
その犯人からの脅迫テープに使われたのは子どもの声だった――
企画の経緯
『罪の声』(著・塩田武士)は、未解決のまま時効を迎えた事件の背景と、そこに巻き込まれた子どもたちの物語を、元新聞記者である塩田氏が、緻密な取材をもとに圧倒的な説得力で紡ぎだしたフィクションである。“実際にそうだったかもしれない”と思わせるリアリティあふれる筆致で読者を惹き込むこの小説は、2016年8月に発売されるとすぐに、出版元の講談社に映像化のオファーが多数寄せられた。その一人である那須田淳プロデューサーは、“声”をきっかけに始まる物語の「着想の凄み」に惹かれたという。「声を使われた子どもたち、なかでも望ちゃんのエピソードに心を掴まれ、そこに宿る悲しみや切なさを、映画を通して救ってあげたい、そのために何としても映画にしなければと奮い立ったんです」。原作者である塩田氏に「まずは自分の声で映画化への思いを伝えたい」と直接熱い思いをぶつけた。この熱意=那須田プロデューサーの“声”は、原作者を動かし、講談社・WOWOWと共に企画開発していくことに。那須田プロデューサーは続ける。「原作に書かれている阿久津の思い――『子どもを犯罪に巻き込めば、その分、社会から希望が奪われる。『ギン萬事件』の罪とは、ある一家の子どもの人生を粉々にしたことだ。』(※講談社文庫『罪の声』P505)は大切なメッセージだな、と。約35年前に起きた事件をもう一回洗い直すような内容で終わらず、強いテーマ性をもって作りたいと思いました。あとは、小説に書かれている“奮い立つ”感情も描きたかった。時代が変わる中で忘れ去られてきてもいますが、良くも悪くも奮い立つという感覚には人間の大事な何かがある。そこもテーマにしたかったんです」。
監督は、『いま、会いにゆきます』『ハナミズキ』『麒麟の翼~劇場版・新参者~』『映画 ビリギャル』ほか、数々のヒット作を世に送り出してきた土井裕泰監督に決定。脚本は、「重版出来!」「逃げるは恥だが役に立つ」などで那須田プロデューサーや土井監督と組み、絶対的な信頼を得ている野木亜紀子が担当することに。
「物語のモチーフとなっている事件は、強く印象に残っています」と言う土井監督。だが、「子どもの声が使われていたことは記憶になかったんです。そこに着目して、フィクションとしてのストーリーをおこしていったのは、原作の素晴らしい発明で、すごく興味をもって読みました。ただ、この圧倒的な情報量の物語を1本の映画にするのは、困難な作業になるだろうなとも思いました」と印象を語る。一方、この事件を当時の大きなトピックスとして覚えていると言う野木は、「本人の意思と関係なく犯罪に加担させられた子どもがいる、というのは本当に罪深い話で、今その人たちがどこで何をしているのか、考えれば考えるほど切なくなります。子どもたちの未来をどう守るか。この映画がそういうことを考えるきっかけになればという思いも含めて取り組んでいきました」。
やがて本格的に脚本作りがスタートするが、
情報量の膨大な原作を2時間の映画として
脚本化する作業は困難を極めた。
脚本作業
原作をどう読み取るか。もっとも伝えたいことは何か。それらを突き詰めていく中で泣く泣く削ったエピソードもあれば、映画として必要と判断し、追加したシーンもある。10時間以上におよぶ会議を何度も何度も繰り返し、原作者も絶賛する素晴らしい脚本が完成した。
野木は言う。「原作ものの脚本を手掛ける際は、人様のお子様をお預かりする気持ちで取り組んでいます。原点にある原作者の意図を掬いつつ、映像作品として独立させ、原作を読んでいない人にも届けられる脚本にしなければいけない。今回は、若い人や海外の人など、この事件を知らない方々にも事件をわかってもらったうえで、主人公二人はもちろん、俊也の家族、犠牲になった子どもたちの物語なども入れ込む必要がありました。要素があまりにも多いので、限られた尺の中でどう描くのか、ぎりぎりまで悩みましたね。情報を並べるだけでは物語に入り込めないですし、今までの作品にない苦労がありました」。原作のストーリーをショートカットする際には、原作イズムに沿った中で別の発想を引っ張ってきて、原作の色にすることを心がけているという。そしてそれこそが土井監督が挙げる野木脚本の魅力のひとつである。「野木さんは、原作のスピリットを掴み、映像作品という文脈で再構築するのがとても上手い。新しいエピソードを加えても芯はぶれず、尚且つ硬軟自在な自分ならではの表現に落とし込んでいくことができる。それに何より登場人物に対する愛情がとても深い。ですから、手ごわい原作で苦労も多かったですが、野木さんが一緒に闘ってくれたことが僕たちにとってはとても大きな力になりました」。
阿久津英士役に小栗旬。曽根俊也役に星野源。
キャスティング〜クランクイン
未解決事件の真相を追う新聞記者で、秘めた熱さのある阿久津英士役に小栗旬。幼少時に自分の声を脅迫テープに使われたテーラーの曽根俊也役に星野源。同世代のトップランナー二人の共演は、那須田プロデューサーが原作を読みながら即座にイメージし、熱望したキャスティングである。「二人以外に考えられなくて、どちらかが欠けていれば自分の手では映画化しなかったかもしれない。それほどキャスティングは重要でした」。土井監督も、二人のキャスティングについて、「新聞記者とテーラーと言う役柄含め、すごく面白くなりそうな予感がありましたし、とてもいい組み合わせだなと思いました」と語っている。
撮影はちょうど時代が平成から令和に移り変わる、2019年3月から5月にかけて行われた。クランクインは、3月25日、千葉県内の中学校にて。星野演じる俊也が、望の元担任に話を聞く中で、自分の声が犯罪に使われていたことを明かすシーン。初日から重要なシーンの撮影となった。土井監督はこのシーンの演出について、「初日でしたから、どれぐらいの動揺を抱えて俊也が今ここにいるのかについて星野くんと話し合いました。知ることへの恐れを抱えながらもそれを隠すたくましさ、図太さは人間誰しもあるのではないか。そんな話もしつつ、方言も含め細かいところまで確認していきました」。初日の撮影後、「久しぶりに土井監督のチームでやれて嬉しいです」と語っていた星野。「“自分の声があの事件になぜ使われたのか?”を探るとても魅力的な役なので、怖がりながら楽しみながら役を作っていきたい」と意欲を見せた。ちなみに星野はテーラー役ということで、クランクイン前にアイロンがけ、チャコペンや布の扱いなど、テーラーの所作を一通り学んで撮影に臨んでいる。俊也の話す京都弁のアクセントについては、京都弁と一言で言っても地域によって微妙に違うため、繊細なニュアンスが求められたが、ミュージシャンらしい耳の良さで見事に自分のものにしていた。
阿久津を演じる小栗のクランクインは4月6日。ホテルのラウンジにて、元証券会社勤務の男に取材をするシーンだった。土井監督は言う。「阿久津は元社会部の記者ですが自ら望んで文化部の記者になった。本意ではない形でこの未解決事件に首を突っ込むことになったのだけど、いつしか深くのめりこんでゆき、ある意味観客は阿久津の目線でこの事件を追っていくことになります。各取材先に対して、どれぐらいの熱や興味の持ち方で接するのか。わずかな目線や台詞のトーンで表現するため、場面ごとに確認しながら撮影を進めていきました」。初日を終えた小栗は、「阿久津の成長を丁寧に演じていきたい」と意気込みを語る。
小栗と星野の共演シーンを初めて撮ったのは、4月8日。
映画中盤の山場ともいえる、阿久津と曽根の初対面シーンだった。
小栗×星野の共演シーン
テーラー曽根を訪れた阿久津が、俊也にテープを聞かせてほしい、真実を明らかにしたいと訴えるが、俊也は阿久津を追い返す。リハーサルから現場は高揚感にあふれていた。
大切なシーンだけに、撮影は長時間に及ぶことが予想されたが、二人の好演でスムーズに進行した。「演出を固める前に、まずは二人に演じてみてもらったんですが、最初からいい緊張感と距離感がありました」と土井監督。「二人の間に自然に化学反応が生まれてくることがすぐに確認できたので、僕は細かいチューニングをしていくだけでした」。小栗と星野は「コウノドリ」で一緒のシーンはあったものの、本格的な共演は今回が初めて。普段から親交があり、撮影の合間には和やかに談笑することも。
テーラー曽根は東宝スタジオ内にセットで制作された。京都で四代続く老舗テーラーを取材し参考にしたほか、2018年12月のイギリスロケハンで訪れた“サヴィル・ロウ(ロンドン中心部にある英国紳士服の聖地。オーダーメードの高級紳士服店が立ち並ぶ)のブリティッシュテイストも取り入れ、融合させている。セット内部には、老舗テーラーからお借りした型紙、道具なども並べ実際に営業できそうなほどのリアリティを醸し出していた。セットの外観は後日京都へ運ばれ、東山の白川沿いに建てこみ、撮影に使用している。
4月11日~20日までは関西ロケが行われた。阿久津と俊也が夕暮れの瀬戸大橋をバックに心の距離を縮めるシーンは映画オリジナル。土井監督は、「追う、追われるという立場だった二人が、ともに事件の真相に向かっていく中で、いつしか奇妙な友情のようなものが生まれてくる過程を描ければという気持ちはずっとあって、台本の最終段階で肉付けしたシーンです。それぞれの本音や素を感じるシーンにしたかった」という。11日に岡山県・倉敷にて撮影したもののかなり天気が悪く、監督たっての希望で翌日のスケジュールをなんとか調整し、同じ場所で再チャレンジ。前日とは比べ物にならないほど鮮やかな夕焼けを背景に、最高のシーンが撮れた。「セッティングも含め大変なシーンだったのですが、スタッフもキャストも誰ひとり文句も言わずトライしてくれて、いいチームだなと心から思いました。阿久津と俊也の距離感がぐっと近づいていく説得力のあるシーンになり、何より二人とも、二人で芝居をすることをすごく楽しんでいるのが見ていてわかりました」と土井監督。
証言者たち、家族、同僚など登場人物が多い本作。
短い出演シーンしかない役も重要であり、
実力派俳優が多数キャスティングされている。
作品を支えるキャスト、ロケ地
個性豊かな役者陣が日々入れ替わり立ち代わりやってくる現場は、キャリアの長い土井監督をしても、「緊張感の途切れることがない毎日でした」という。「事前にある程度予想したり、想像したりして現場に行くんですが、実際にその人と会って声を聞いたときに、想像通りでないことも多く、だからこそ面白い。生で生まれるものが作品にも反映されればと思いながら撮っていました」。
登場人物の数だけでなく、シーン数もロケ場所の数も多いが、撮影を進める中で監督がふと気づいたのは「橋の上のシーンが多い」こと。大阪、京都、そしてイギリス。「偶然なんですが、描かれている町に川があって、印象的な橋がある。そこを阿久津が渡っていくのは、場所や時代を越境しながら真実に近づいていくイメージと重なり、この作品に通底するひとつのテーマを表している気がしました」。
昭和の時代表現についても、かなりの労力を注いでいる。誰もが知らない時代であれば、ある種のファンタジーとして扱うこともできるが、記憶にある人もいる昭和を描かなければならない。当時を知らないスタッフも多い中、なるべくCGを使わない表現を目指した。昭和の匂いのするロケ地を探しだし、美術、衣装、メイク、小道具等の力を結集し、当時の空気感を再現している。
オールアップ~イギリスでの撮影
星野源がオールアップを迎えたのは5月7日。阿久津と俊也が聡一郎の行方を追って中華料理店「喜楽」を訪ねるシーンだった。星野は「このチームを去るのが寂しい、本当に楽しい現場だった」と充実した表情を見せた。
一方、小栗にはイギリスでの撮影が残されていた。阿久津の言葉を借りれば、本当の罪人を引きずり出す旅である。5月下旬から日本人スタッフがイギリス入りし、現地のスタッフとの混成チームで、原作にも描かれるイギリス北部の地方都市・ヨークにてロケを敢行。ちなみに小栗の英語は流暢すぎたため、少し下手に話すことに。
土井監督は言う。「イギリスに来るまでの阿久津は、自分の感情をあまり表に出さず、記者としての立ち位置を守ってきたと思うんです。それがここで初めて自分の感情で相手に向き合う。重要なシーンで、かなりの緊張感をもって撮影に臨みましたが、小栗さんの演技が素晴らしかった。阿久津の終着点をちゃんと表現してもらえました」。このシーンに関しては野木も「執筆しているときは泣けるシーンだと思っていなかったのに、映像を見て泣けました。阿久津は感情を抑えているのに、あふれ出るものがあって。さすが小栗さんだと思いました」と絶賛している。
どこを撮っても絵になる街で、素晴らしいシーンをたくさん収めることができ、作品は無事クランクアップ。小栗も「美しい街で撮影できてよかった」と笑顔を見せた。
土井監督は小栗・星野との仕事をこう振り返る。「小栗くんとは一度連続ドラマのゲストで出てもらって少しだけご一緒したことがあり、それ以来の仕事でした。いろんな作品で見てきていますが、主役としての存在感がすごくある。ただ、今回の阿久津は、彼自身に大きなストーリーがあるわけではなく、見ている方の目線になって事件の核心に近づいていくある意味「普通」の人。いろんな人の話を聞き、受けるシーンが多く、難しい立ち位置だったと思いますが、最終的に完成した作品を見るとちゃんと映画の中心に立っている。さすがだと思いました。俊也役については、最初に配役を聞いた時から、職人的な佇まいが星野くんにぴったりだと思っていました。こういうミステリーの中に存在する役は、いままであまり経験がなかったかもしれませんが、星野くんは表現者として常に生活者としての感覚や目線を持っている人。妻子のいるひとりの生活者としての俊也の迷いや恐怖や勇気といった複雑な感情をとても自然な説得力で表現してくれたと思っています」。
2021/3/24
第44回日本アカデミー賞で『罪の声』が話題賞の俳優部門、
最優秀脚本賞を受賞!
第44回日本アカデミー賞にて、小栗旬さんが話題賞の俳優部門を受賞、野木亜紀子さんが最優秀脚本賞を受賞いたしました。
2021/1/21
Blu-ray&DVD、2021年4月23日(金)発売!
『罪の声』Blu-ray&DVD、2021年4月23日(金)発売決定!
https://news.mynavi.jp/article/20201111-nogiakiko/
https://realsound.jp/movie/2020/11/post-652837.html
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5fa219cbc5b6c588dc97022e
https://www.cinemacafe.net/article/2020/11/06/69809.html
https://news.mynavi.jp/article/20201107-nogiakiko/
https://dot.asahi.com/aera/2020102800042.html?page=1
https://toyokeizai.net/articles/-/384840
WOWOW:13:00- 15:30 (142分)
https://www.wowow.co.jp/detail/173108
小栗旬と星野源がW主演。2016年度週刊文春ミステリーベスト10第1位に選ばれた塩田武士の小説を映画化。35年前、全国を震撼させた大事件の真相に男性2人が迫る。
1984~85年に起きた、複数の食品会社を標的とし、全国を震撼させた凶悪事件の数々。これらをモデルに、元新聞記者の塩田が執筆して絶賛を浴びた同名小説を、小栗、星野ら豪華キャスト共演で映画化した話題の社会派ミステリー。1980年代日本のダークサイドを象徴する大事件を背景にしつつ、長年苦悩した関係者たちの心情に迫った“未解決事件ミステリー”の意欲作だ。監督は多数のドラマを手掛ける一方、「いま、会いにゆきます」「映画 ビリギャル」「花束みたいな恋をした」などの映画も放った土井裕泰。
放送内容
小栗旬と星野源がW主演。2016年度週刊文春ミステリーベスト10第1位に選ばれた塩田武士の小説を映画化。35年前、全国を震撼させた大事件の真相に男性2人が迫る。
新聞記者の阿久津は、ほぼ35年前に起きて既に時効を迎えた事件を取材することに。それは複数の食品会社を標的とし、誘拐・毒物混入などの手口を組み合わせた脅迫事件だった。同じころ、京都で父親から継いだテーラーを営む曽根は、父親の遺品の中にカセットテープを見つける。そこにあった音声はほぼ35年前、ある会社を脅迫する、まだ子どもだった曽根の声だった。阿久津と曽根はそれぞれかつての事件の真相に迫っていき……。
作品データ
* 制作年/2020
* 制作国/日本
* 内容時間/142分
* ジャンル/ドラマ・サスペンス/ミステリー
https://news.yahoo.co.jp/byline/iidaichishi/20201102-00206055
映画『罪の声』 社会的な事件が家族ドラマとして回収される、思想なき国・日本