1/29(金)公開映画『わたしの叔父さん』
父娘のように暮らしてきた叔父と姪。
穏やかな日常に訪れた、小さな波紋。
夢を追い求めるか、今までと同じ世界にとどまるか。
転機のときを迎えた彼女の選択は——。
『わたしの叔父さん』
1月29日(金)YEBISU GARDEN CINEMA 休館前最後のロードショー作品
アップリンク吉祥寺ほか全国順次ロードショー!
デンマーク・ユトランド半島の美しい農村。27歳のクリスは幼い頃に家族を失って以来、叔父さんとふたりで暮らしてきた。毎朝早く起きて、足の不自由な叔父さんの世話をし、家業の酪農の仕事をこなす。夕食の後はコーヒーを淹れてくつろぎ、週に一度スーパーマーケットに出かけて、たまにケンカする。そんなルーティンの日常が、ある夏の日を境に、少しずつ変化する。クリスはかつて抱いていた獣医になる夢を思い出し、教会で出会った青年からのデートの誘いに胸をときめかせる。戸惑いながらも広い世界に目を向け始めたクリスを、叔父さんはそっと後押しするのだが…。
監督・脚本は、小津安二郎を映画の師と仰ぐ80年生まれのフラレ・ピーダセン。ミニマルだが奥深い構成、何気ない日常の一瞬のきらめきを掬い取る手腕、観客を不意打ちする絶妙な間合いとユーモアのセンスなどは、同じく小津作品をこよなく愛するジム・ジャームッシュやアキ・カウリスマキを彷彿とさせる。一方で、人生の転機を迎えた若い女性の期待と葛藤を現代的な視点で描いている点も要注目だ。さらに撮影も自身で手掛け、生まれ育った南部ユトランドの農村地域を舞台に、消えつつある伝統的な酪農家の暮らしを、静謐な絵画のような美しい映像に収めた。
本作は、第32回東京国際映画祭のグランプリ受賞をきっかけに、本国デンマークでの公開が19館から異例の80館へと拡大し、世界各国で数多くの映画賞を受賞。本年度の北欧映画No.1を決定するノルディック映画賞のデンマーク代表に選ばれるなど快進撃を続けている。
監督:フラレ・ピーダセン
出演:イェデ・スナゴー ペーダ・ハンセン・テューセン オーレ・キャスパセン トゥーエ・フリスク・ピーダセン
2019年/デンマーク/デンマーク語/カラー/DCP/シネスコ(1:2.35)/110分/字幕翻訳:吉川美奈子/デンマーク語監修:リセ・スコウ/原題:Onkel/後援:デンマーク大使館
配給・宣伝:マジックアワー
(C)2019 88miles https://www.magichour.co.jp/ojisan/
YEBISU GARDEN CINEMA休館に寄せて~映画『わたしの叔父さん』フラレ・ピーダセン監督からのメッセージ
『わたしの叔父さん』Q&A | “Uncle” [Onkel] Q&A
第32回東京国際映画祭
『わたしの叔父さん』 Q&A
フラレ・ピーダセン(監督/脚本/撮影/編集)
イェデ・スナゴー(女優)
マーコ・ロランセン(プロデューサー)
https://2019.tiff-jp.net/ja/lineup/fi…
2019/11/03 日
32nd Tokyo International Film Festival
“Uncle” [Onkel] Q&A
Frelle Petersen (Director/Screenplay/Cinematographer/Editor)
Jette Søndergaard (Actress)
Marco Lorenzen (Producer)
https://2019.tiff-jp.net/en/lineup/fi…
2019/11/03 Sun
デンマークの農村を舞台に、体の不自由な叔父と一緒に家畜の世話をして生きてきた女性に訪れる人生の転機を、時にユーモアを交えながら美しい映像で描いたヒューマンドラマ。幼い頃に両親を亡くし、体の不自由な叔父と2人で暮らす27歳の女性クリスは、家業である酪農の仕事を手伝いながら日々を穏やかに淡々と過ごしている。そんな彼女には、獣医になるという夢があった。ある時、教会で出会った青年マイクからデートに誘われたクリスは、訪れる変化に戸惑いながらも胸のときめきを隠せない。将来の夢と恋に悩むクリスに気付いた叔父は、姪の幸せを静かに後押しするが……。2019年・第32回東京国際映画祭コンペティション部門で最高賞にあたる東京グランプリを受賞した。
2019年製作/110分/G/デンマーク
原題:Onkel
配給:マジックアワー
公式サイト:https://www.magichour.co.jp/ojisan/
ABOUT THE MOVIE
父娘のように暮らしてきた叔父と姪。
穏やかな日常に訪れた、小さな波紋。 夢を追い求めるか、今までと同じ世界にとどまるか。 転機のときを迎えた彼女の選択は──。 のどかで美しいデンマークの農村。27歳のクリスは、叔父さんとともに伝統的なスタイルの酪農農家を営んでいる。朝早くに起きて、足の不自由な叔父さんの着替えを手伝い、朝ごはんを食べ、牛の世話をして、作物を刈り取る。晩ごはんの後はコーヒーを淹れてくつろぎ、週に一度スーパーマーケットに出かける。ふたりの穏やかな日常は、ある夏の日を境に、少しずつ変化する。クリスはかつて抱いていた獣医になる夢を思い出し、教会で知り合った青年からのデートの誘いに胸を躍らせる。戸惑いながらも広い世界に目を向け始めたクリスを、叔父さんは静かに後押しするのだが……。 |
北欧の新鋭フラレ・ピーダセンが描く
ささやかで、かぎりなく愛おしい人生の物語 監督・脚本は、小津安二郎を映画の師と仰ぐ1980年生まれのフラレ・ピーダセン。ミニマルだが奥深い構成、何気ない日常の一瞬のきらめきを掬い取る手腕、観客を不意打ちする絶妙な間合いと思わず笑みがこぼれるユーモアのセンスは、同じく小津作品をこよなく愛するジム・ジャームッシュやアキ・カウリスマキを彷彿とさせる。一方で、人生の転機を迎えた若い女性の期待と葛藤を現代的な視点で描いている点も要注目だ。さらに撮影も自身で手掛け、生まれ育った南部ユトランドの農村地域を舞台に、農業先進国デンマークで消えつつある伝統的な酪農家の営みを静謐な絵画のような美しい映像に収めた。 |
主演のふたりは実の姪っ子と叔父さん!
田舎で撮られたちいさな映画が、デンマークの代表に 主人公二人を演じるのは、実の姪と叔父であるイェデ・スナゴーとペーダ・ハンセン・テューセン。これからが期待される若手女優スナゴーは、きめ細やかな演技で自由への怖れと憧れを体現し、実際に劇中の農場を所有する酪農家であり演技未経験のテューセンは、佇まいだけで叔父の人となりを魅せる。本作は東京国際映画祭のグランプリ受賞を皮切りに、世界各国で数多くの国際映画賞を受賞し続け、本年度の北欧映画No.1を決定するノルディック映画賞のデンマーク代表に選出されている。 |
CAST クリス Kris
イェデ・スナゴー Jette Søndergaard
フラレ・ピーダセン監督の前作“Where Have All the Good Men Gone”(2016)でデビューし、本作で主演に抜擢。クリスのキャラクターは、イェデをモデルにして描かれた。女優になる前は獣医だったという経歴を持つ。
https://2019.tiff-jp.net/news/ja/?p=53329
デンマーク映画『わたしの叔父さん』主演女優は元獣医!叔父と共演
叔父さん Uncle(Onkel)
ペーダ・ハンセン・テューセン
Peter Hansen Tygesen
酪農家であり、主演女優イェデ・スナゴーの実の叔父さん。彼が実際に暮らす農場が映画の舞台となっている。
STAFF
監督・脚本・撮影・編集
フラレ・ピーダセン Frelle Petersen
1980年生まれ、デンマークの南部ユトランド出身。幼い頃から父が所有するビデオカメラで映像制作に親しみ、10代で映画監督を目指す。2003年から助監督として映画界で活動。“As You Were” (2011)、“Going Nowhere” (2010)、“Mommy” (2012)などの短編で映画賞を受賞した後、“Where Have All the Good Men Gone” (2016)で長編監督デビュー。長編二作目となる本作では、監督・脚本の他に撮影と編集も手がけた。一貫して家族の関係を日常にひそむユーモアとともに描き続けているとともに、デンマーク映画で取り上げられることが少ない農村地域の暮らしに光を当てている。
J&B: 10:35-12:30 (110分)
https://2019.tiff-jp.net/ja/lineup/film/32CMP14
東京国際映画祭
https://2019.tiff-jp.net/news/ja/?p=53943
第32回東京国際映画祭のクロージング・セレモニーが11月5日、東京国際フォーラムで行われ、各賞が発表された。最高賞にあたる東京グランプリは、フラレ・ピーダセン監督によるデンマーク映画『わたしの叔父さん』が受賞した。
今年のコンペ部門には115の国と地域から1804本が応募され、14作品が正式出品。栄冠を勝ち取った『わたしの叔父さん』は、美しいデンマークの農村風景の中で、酪農家として生きる若い女性クリスと体の不自由な叔父の姿を描いた作品。審査委員長を務めたチャン・ツィイーは、「この映画は、詩のような語り口で、我々に穏やかに物語ってくれました。監督は抑制的で、繊細なカメラワークをもって、忘れ去られる人間の情感をとても力強く表現しました」と評していた。
主演のイェデ・スナゴー、プロデューサーのマーコ・ロランセン氏とともステージに上がったピーダセン監督は「心臓がバクバクしています。(本作は)インデペンデントの小さな作品。少人数のキャストとクルーで撮りました。本当に光栄な賞です。コンペに選んで頂けただけで、私たちは喜んでいたんです。その時は盛大に祝って、次の日に二日酔いになったほど」と思わぬ結果に驚きを隠せない。審査員や観客、ロランセン氏への感謝の言葉を述べ、涙を浮かべているスナゴーを見ると「アイデアの段階から参加し、色々な意味でサポートしてくれた最高のパートナー。ここにいらっしゃる監督の作品に、彼女を“貸し出す”ことはできます。でも、私から奪わないでください(笑)」と深い絆を示してみせた。
https://2019.tiff-jp.net/news/ja/?p=53610
コンペティション『わたしの叔父さん』公式インタビュー
TIFF最高賞受賞『わたしの叔父さん』に見る北欧の暮らしと人生での決断についてゲストとお話しします!TIFF Studio第76回!
ゲスト:
森 百合子さん(北欧ジャーナリスト)
https://twitter.com/allgodschillun
奥浜レイラさん(映画・音楽パーソナリティ)
https://twitter.com/layla_okuhama
https://www.instagram.com/laylaokuhama/
MC:
矢田部吉彦 東京国際映画祭シニア・プログラマー
https://twitter.com/yoshiyatabe
2021年1月29日(金)公開
第32回(2019) 東京国際映画祭 コンペティション部門
東京グランプリ受賞作品
『わたしの叔父さん』をたっぷり紹介します!
https://www.magichour.co.jp/ojisan/
#TIFFStudio #TIFFJP #東京国際映画祭
https://joji.uplink.co.jp/movie/2020/7167