https://vimeo.com/ondemand/otherhood
「子どもを産むのが女の幸せ」「母性は本能」と世間一般では言われる。が、果たしてそれは真実なのか?母親にならないという選択を嘆くべきではないと、女性たちが反論する
子どもがいない自分自身をネタにするコメディアンのパフォーマンスと体験談を軸に、作家、助産師、哲学者など女性たちが通説に反論し、子どもを産まなくても幸せになれると主張する。人間に生まれつきの母性などないとして、社会がいかに「子どもを持たない女性」の悪いイメージを作り上げてきたのかを指摘する。“母性神話”と社会の押し付けに物申すドキュメンタリー。 原題:[m]otherhood(スペイン 2018年)
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「ドキュランドへようこそ」を見逃した方には、動画配信サービス「U-NEXT(ユーネクスト)」をおすすめします。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14721858.html
(フォーカス オン)『出産しない女たち』 自分の体は自分のもの
Eテレ 11日夜10時
「子供は欲しくないとずっと思っていたわけではありません。欲しいと思ったことが一度もなかっただけ」。世界のドキュメンタリーを紹介するEテレの「ドキュランドへようこそ」は11日夜10時から、子供を持たないと決めた女性の声を紹介する「出産しない女たち」=写真=を放送する。11月にBS1「BS世界のドキュメンタリー」でも放送された。
子供を持たないことを「エゴイスト」「幼稚」とする言説は世界各地にある。スペインで作られたこの番組は、子供がいない自分自身をネタにするコメディアンや、「母親にならなければよかった」という本を出版した作家、助産師、哲学者といった女性らが登場する。
子供に縛り付けられることへの疑問の声をあげバッシングを受けた女性も登場するが、番組は母性を否定しているわけではなく、「母性のような無償の愛を母親だけに押しつけるのはおかしい」という点を伝える。久米麻子チーフプロデューサーは、「一貫しているのは『自分たちの体、考えは自分たちのもの』という普遍的なこと。成熟した社会ではこんな議論があって欲しいという願いを込めて選んだ」と言う。
久米さんは、海外ドキュメンタリーの魅力は、過酷な境遇や難しい文化背景の中でも「顔を出して実名で」インタビューを受ける勇気ある人たちを知ることができることだと話す。「ドキュランドへようこそ」が想定する視聴者は、金曜日の夜、一人でテレビを見ている人たち。「人生を大きく変えることは難しいけれど、違う人生を生きている人たちをこのドキュメンタリーで知り、少しでも心が軽くなったり、希望をもってもらえたらうれしいです」(守真弓)
BS世界のドキュメンタリー
放送日:2020年11月25日 NHK BS1
「子供を産むのが女の幸せ」「母性は本能」といった社会通念を取り上げる。子供がいない自分自身をネタにするコメディアンのパフォーマンスと体験談を軸に、母親にならないという選択を嘆くべきではないと女性たちが反論。社会が「子供を持たない女性は悪い」というイメージをつくり上げてきたのかを検証する。
[m]otherhood is a documentary project whose main objectives are to help in normalize the option and the choice of non-motherhood, deconstruct the numerous myths that surround being a mother, and question the social taboos that these myths have generated. Having the physical conditions to do so doesn’t always make someone want to be an olympic athlete, so why should the ability to procreate necessarily compel a woman to become a mother? [m]otherhood questions the existence of the widely-accepted “maternal instinct”, speaks about regretting motherhood and explains why motherhood isn’t necessarily an experience that women must have if they want to be truly happy. This documentary brings together several women who’ve decided to sound off on the subject, and whose reasons knock the concept of contemporary motherhood as an “ideal” off its pedestal. [m]otherhood will make us stop asking women without children why they don’t want to be mothers, because it gives us all the answers. These types of inquiries can become very annoying after a while; at times, the only way to get out gracefully is by smiling and not saying a word. This documentary brings together several women who’ve decided to sound off on the subject, and whose reasons –hard-hitting and solid– knock the concept of contemporary motherhood as an “ideal” off its pedestal.Having the physical conditions to do so doesn’t always make someone want to be an olympic athlete, so why should the ability to procreate necessarily compel a woman to become a mother? [m]otherhood questions the existence of the widely-accepted “maternal instinct”, addresses the pertinent demographical aspects and problems and explains why motherhood isn’t necessarily an experience that women must have if they want to be truly happy.