映画『詩人の恋』予告編
映画『詩人の恋』予告編。11月13日(金)、新宿武蔵野館ほか全国順次公開。『息もできない』のヤン・イクチュン主演!売れない詩人が初めて知った恋とは?男と女と男。恋愛映画のジャンルを超える、繊細で美しい物語。
「息もできない」「あゝ、荒野」のヤン・イクチュンが、同性の青年にひかれる詩人を演じた主演作。韓国の済州島を舞台に、主人公の詩人が同性の青年に対して激しい感情を抱いたことから、愛や夫婦のあり方について、三角関係になった詩人とその妻、青年の3人が、もがきながら答えをたぐり寄せていく姿を描く。自然豊かな済州島で生まれ育った30代後半の詩人テッキは、スランプに陥っていた。そして、稼げないテッキを支える妻のガンスンが妊活を始めたことから、平凡だったテッキの人生に波が立ち始める。乏精子症と診断され、詩も浮かばずに思い悩むテッキは、ある時、港に開店したドーナツ屋で働く美青年セユンと出会う。セユンのつぶやきをきっかけに新しい詩の世界を広げることができたテッキは、セユンについてもっと知りたいと思うようになるが……。監督はこれが長編初作品となるキム・ヤンヒ。テッキの妻ガンスン役に「名もなき野良犬の輪舞(ロンド)」のチョン・ヘジン、青年セユンに Netflixオリジナル韓国ドラマ「恋するアプリ LOVE ALARM」のチョン・カラム。
2017年製作/110分/韓国
原題:The Poet and the Boy
配給:エスパース・サロウ
https://eiga.com/news/20200806/12/
公式サイト:https://shijin.espace-sarou.com
INTRODUCTION
『息もできない』のヤン・イクチュン主演!
売れない詩人が初めて知った恋とは?
男と女と男
恋愛映画のジャンルを超える、繊細で美しい物語
『息もできない』『あゝ、荒野』で映画ファンを唸らせた韓国の名優ヤン・イクチュン。変幻自在のカメレオン俳優の彼が、本作では日がな一日のんびりと過ごす詩人ヒョン・テッキに変身した。『あゝ、荒野』の役を演じるために鍛え上げたボクサー体形から約8キロも増量。ぽっこりふくらんだお腹と、ドーナツをほおばる姿は食いしん坊のクマのように愛らしい。テッキの妻役には『名もなき野良犬の輪舞』のチョン・ヘジン、テッキの人生に大きな影響を与える青年セユンにNetflixオリジナル韓国ドラマ「恋するアプリ LOVE ALARM」の新星チョン・ガラムら、韓国を代表する俳優たちが集結した。
韓国のリゾート地、済州島を舞台にメガホンをとったのは、2007年の短編デビューから苦節10年、念願の初長編監督作となるキム・ヤンヒ。平凡な人生を歩いてきた男が突然同性に激しい感情を抱いたら? という発想から、済州島の日常風景を背景に無垢な詩人が社会の影を知る姿を映し出す。
愛とは? 夫婦の意味とは? 理想と現実に直面した3人が、もがきながら答えをたぐり寄せる―。
切なすぎる三角関係をヤン・イクチュンら実力派俳優が繊細に紡ぎ、観る者の終わらせた恋、諦めたあの人が思わずよぎる共感を呼ぶ感動作が誕生した!
Story
ソウルから遠く離れた済州島で、夢見がちな詩人が真実の愛に目覚める―
自然豊かな済州島で生まれ育った詩人のテッキ(ヤン・イクチュン)は、ここ数年スランプだ。稼げない彼を支える妻ガンスン(チョン・ヘジン)が妊活を始めたことから、テッキの人生に波が立ちはじめる。乏精子症と診断され、詩も浮かばず思い悩む彼を救ったのは、港に開店したドーナツ屋で働く美青年セユン(チョン・ガラム)だった。彼のつぶやきが詩の種となり、新しい詩の世界への扉を開いてくれたのだ。もっと彼を知りたい―。30代後半にして初めて芽生えた“守ってあげたい”という感情を隠しながら、テッキは孤独を抱えるセユンと心を通わせていく……。
監督・脚本―キム・ヤンヒ KIM YANG-HEE
1977年9月23日生まれ、大韓民国出身。
韓国芸術総合学校映像院にて映画制作を学ぶ。監督デビュー作『One Day To Be Passing By』(07/短編)で釜山国際短編映画祭最優秀監督賞を受賞。その後、『東京タクシー』(09/大阪アジアン映画祭2010にて上映)などで助監督を務め、監督2作目の『Hearing Aid』(13/短編)は富川国際ファンタスティック映画祭など国内で数々の映画祭に出品された。初短編作から10年を経て長編映画監督デビューを果たした本作は、2016年の全州プロジェクトマーケット長編企画部門で観客賞とグランプリに輝いた。第18回釜山映画評論家協会賞では脚本賞を受賞するほか、第30回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門にて上映され、好評を博した。
FILMOGRAPHY
2007 One Day To Be Passing By (短編) 監督・脚本
2009 東京タクシー 助監督・脚本
2012 ワンダフル・ラジオ 助監督
2013 Hearing Aid (短編) 監督・脚本
2017 詩人の恋 監督・脚本
テッキ役―ヤン・イクチュン YANG IK-JUNE
1975年10月19日生まれ、大韓民国・ソウル特別市出身。
大学で演技を学び、俳優としての活動をスタート。2009年、『息もできない』で長編映画監督デビューを果たし、監督・主演のほか製作・脚本・編集も自ら手がけ、国内外の映画祭で数々の賞に輝き一躍国際的に注目を集める。同作品は、第10回東京フィルメックスで最優秀作品賞(グランプリ)と観客賞のダブル受賞を果たし、第84回キネマ旬報ベスト・テンでは外国映画第1位を獲得、さらに外国映画監督賞を受賞した。2017年、菅田将暉とともに主演を務め話題を呼んだ『あゝ、荒野』前篇・後篇ではボクサーを目指す若者を演じ、第91回キネマ旬報ベスト・テンにて助演男優賞を受賞した。日本でも俳優として活躍し、『かぞくのくに』(ヤン・ヨンヒ監督/12)、『夢売るふたり』(西川美和監督/12)、『中学生円山』(宮藤官九郎監督/13)などに出演。最近は、シリーズ「横溝正史短編集Ⅱ」金田一耕助 踊る!第1回「貸しボート13号」(20/NHK BSプレミアム)に出演するなど、日本のTVドラマでも活躍している。
ガンスン役―チョン・ヘジン JEON HYE-JIN
1976年8月10日生まれ、大韓民国出身。
1998年、ヨ・ギュンドン監督作『殺す話』(日本未公開)でスクリーンデビューを果たす。その後、映画やドラマ、演劇と幅広く活躍。2004年、人気ドラマ「ごめん、愛してる」で主演ソ・ジソブの姉役を演じたことで一躍有名に。2009年には、イ・ソンギュン(『パラサイト 半地下の家族』(19)パク社長役)と結婚。『王の運命―歴史を変えた八日間―』(15)で主演ソン・ガンホの妻役を演じ、第36回青龍映画賞助演女優賞を受賞。ヒット作の出演が続き『名もなき野良犬の輪舞』(17)においては、第37回韓国映画評論家協会賞助演女優賞を受賞した。主に映画界で活躍していたが、2018年にはドラマ「ミスティ」に出演。「ロマンスハンター」(07)以来約10年ぶりにTV界にも復帰し、今後もさらなる活躍が期待される。最近の主な出演作に『テロ、ライブ』(13)、『黄泉がえる復讐』(17)、『スピードスクワット ひき逃げ専門捜査班』(19)など。
セユン役―チョン・ガラム JUNG GA-RAM
1993年2月23日生まれ、大韓民国・密陽市出身。
俳優を志し漢陽大学校演劇映画科で演技を学ぶ。ドラマを中心に活躍。2016年にスクリーンデビューを果たした『4等』(日本未公開)で注目を集め、韓国アカデミー賞と称される大鐘賞(第53回)と第14回大韓民国映画大賞で新人男優賞を受賞した。2019年にはキム・ナムギル主演『感染家族』に出演し、ベテラン俳優が大勢いる中でキャベツ好きのイケメンゾンビ役で存在感を放ち、日本国内でもSNS等で話題に。Netflixオリジナル韓国ドラマ「恋するアプリ LOVE ALARM」(19)では、主人公に想いを寄せる男性役ふたりのうちのひとりを演じ、不器用ながら真っ直ぐな性格の役柄とイケメンぶりが人気を呼んだ。最近の主な出演作にTVドラマ「ミストレス~愛に惑う女たち~」(18)、『毒戦 BELIEVER』(18)、Netflixオリジナル「チョ・ピロ 怒りの逆襲」(19)など。
映画『詩人の恋』キム・ヤンヒ監督オンライントーク@新宿武蔵野館
https://shijin.espace-sarou.com
『詩人の恋』ヤン・イクチュン メッセージ動画&本編映像①
『詩人の恋』キム・ヤンヒ監督 メッセージ動画&本編映像②
新宿武蔵野館:13:55-15:55 (110分)
http://shinjuku.musashino-k.jp/movies/16115/
https://korean-movie.com/詩人の恋/
http://2017.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=135
第30回東京国際映画祭 | 詩人の恋