予告編 (7/17公開)
ベルリン国際映画祭 銀熊賞(審査員グランプリ)受賞!
フランスを震撼させた、神父による児童への性的虐待事件。
深いトラウマを抱え生きてきた男たち。その告発のゆくえは──?
鬼才フランソワ・オゾンが挑む、衝撃の実話。『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』7月17日(金)公開! graceofgod-movie.com
監督/脚本 フランソワ・オゾン
出演 メルヴィル・プポー、ドゥニ・メノーシェ、スワン・アルロー
「8人の女たち」「2重螺旋の恋人」のフランソワ・オゾン監督がフランスで実際に起こった神父による児童への性的虐待事件を描き、第69回ベルリン国際映画祭で審査員グランプリ(銀熊賞)を受賞した作品。妻と子どもたちとともにリヨンに暮らすアレクサンドルは、幼少期にプレナ神父から性的虐待を受けた過去を抱えていた。アレクサンドルは、プレナ神父が現在も子どもたちに聖書を教えていることを知り、家族を守るために過去の出来事の告発を決意する。彼と同様に神父の被害に遭い、傷を抱えてきた男たちの輪が徐々に広がっていく中、教会側はプレナの罪を認めながらも、責任を巧みにかわそうとする。信仰と告発の狭間で葛藤するアレクサンドルたち。彼らは沈黙を破った代償として社会や家族との軋轢とも戦うこととなる。
2019年製作/137分/G/フランス
原題:Grace a Dieu
配給:キノフィルムズ
公式サイト:https://graceofgod-movie.com
Introduction
80人以上もの被害者を出し、現在も係争中の一大事件の真相に迫る。
フランスで現在も裁判が進行中の「プレナ神父事件」。
一人の勇気ある告発者から端を発し、結果的に80人以上もの被害者が名乗りをあげ、プレナ神父が教区を変えながら長年にわたって信者家庭の少年たちに性的暴力を働いていたという驚くべき事実が白日の下にさらされた。フランスのみならずヨーロッパを震撼させたこの衝撃の事件に、今やフランス映画界のトップにして最先端に立つフランソワ・オゾン監督が、挑む。
出演は、若き天才グザヴィエ・ドラン監督の『わたしはロランス』で圧倒的な存在感と美しさを発揮したメルヴィル・プポー、『ブラッディ・ミルク』でセザール賞を受賞したスワン・アルロー、ヴェネチア国際映画祭で監督賞を受賞した『ジュリアン』の父親役が記憶に新しい実力派のドゥニ・メノーシェ。本作で3人揃ってセザール賞にノミネートされ、心をうがつ傷を繊細かつリアルな演技で表現したアルローが見事助演男優賞を獲得した。
オゾンはこれまでのスタイリッシュな映像と、挑発的かつ幻惑的な作風を封印、子供時代の健やかであるべき日々を奪われた被害者たちの魂の慟哭に寄り添いながら、彼らが人間としての尊厳を取り戻す戦いを、緻密かつ緊張感の漂う演出で描き上げた。ベルリン国際映画祭では銀熊賞(審査員グランプリ)の栄誉に輝き、本国フランスで公開されるや、心を震わせるヒューマンドラマとして絶賛され、91万人を動員する大ヒットを記録した。
Story
“君も触られた?” それは少年たちの、公然の秘密だった。
妻と子供たちと共にリヨンに住むアレクサンドルは、幼少期に自分を性的虐待したプレナ神父が、いまだ子供たちに聖書を教えていることを知り、家族を守るため、過去の出来事の告発を決意する。
最初は関りを拒んでいたフランソワ、長年一人で傷を抱えてきたエマニュエルら、同じく被害にあった男たちの輪が徐々に広がっていく。しかし、教会側はプレナの罪を認めつつも、責任は巧みにかわそうとする。
また、アレクサンドルたちは沈黙を破った代償――社会や家族との軋轢とも戦わなければならなかった。果たして、彼らが人生をかけた告発のゆくえは――?
物語は、何十年経ってもなお、虐待のトラウマに苦しむ男たちが告発するまでの〈葛藤〉と、告発したことによる〈代償〉、それでも告発によって確かに生まれた〈希望〉を紡ぎ出す。人生を破壊する性的虐待という暴力の恐ろしさと、そこから再生していく人間の力強さ、そしてそれを支える家族の愛が描き出され、まさに人間という存在の光と闇が、ここにある。心震わせる極上のヒューマンドラマだ。
監督/脚本
フランソワ・オゾン
1967年11月15日、フランスのパリ生まれ。
1993年に国立の映画学校を卒業。短編『サマードレス』(96)や 長編第一作『ホームドラマ』(98)が国際映画祭で評判を呼び、『焼け石に水』(00)でベルリン国際映画祭のテディ賞を受賞。 以降、ベルリン、カンヌ、ヴェネチアの世界三大映画祭の常連となる。セザール賞の監督賞には『まぼろし』(01)を始め、『8人の女たち』(02)、『危険なプロット』(12)、『婚約者の友人』(16)でノミネートされてきた。『しあわせの雨傘』(10)では同賞の脚色賞にノミネート。
オゾン初の事実を元にした社会派ドラマ『グレース・オブ・ゴッド 告発の時本作』(19)は第69回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に出品され銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞したほか、2020年のリュミエール賞では最多の5部門にノミネート、セザール賞では7部門8ノミネートされ、スワン・アルローが助演男優賞に輝いた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/フランソワ・オゾン
https://ja.wikipedia.org/wiki/グレース・オブ・ゴッド_告発の時
みなとみらい横浜:10:20-12:40 (137分)
神父による児童への性的虐待事件「プレナ神父事件(フランス語版)
https://ja.wikipedia.org/wiki/カトリック教会の性的虐待事件
子どもへの性的虐待に関する司教メッセージ
https://www.newsweekjapan.jp/ooba/2020/07/post-84.php
https://www.newsweekjapan.jp/ooba/2020/07/post-84.php