映画『ポルトガル、夏の終わり』
2020年4月24日より全国順次公開
配給:ギャガ
(C) 2018 SBS PRODUCTIONS / O SOM E A FÚRIA (C)2018 Photo Guy Ferrandis / SBS Productions
昨年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、大きな話題となったフランス・ポルトガル合作映画「FRANKIE」(原題)が、邦題『ポルトガル、夏の終わり』として4月24日(金)より全国順次公開されることが決定。日本版予告編とビジュアルが解禁された。
アカデミー賞®主演女優賞にノミネートされた『エル ELLE』など、観る者を常に魅了してきたフランスの至宝イザベル・ユペール。アイラ・サックス監督の『人生は小説よりも奇なり』(14)に惚れ込んだユペールは、自ら監督にラブコールを送り、それを受けた監督がユペールのために本作を書き下ろした。本作は、そんなイザベル・ユペール主演で贈る、儚くも美しい人生の物語。
ストーリー
ヨーロッパを代表する女優フランキーは、夏の終わりのバケーションと称し、“この世のエデン”と呼ばれるポルトガルの世界遺産の町シントラに一族と親友を呼び寄せる。自らの死期を悟った彼女は、亡きあとも愛する者たちが問題なく暮らしていけるよう、すべての段取りを整えようとしたのだ。しかし、それぞれに問題を抱えた家族たちの選択は、次第にフランキーの思い描いていた筋書きから大きく外れていき――。
出演:イザベル・ユペール『エル ELLE』、ブレンダン・グリーソン『ロンドン、人生はじめます』、マリサ・トメイ『人生は小説よりも奇なり』、ジェレミー・レニエ『2重螺旋の恋人』、パスカル・グレゴリー、ヴィネット・ロビンソン、グレッグ・キニア
監督・脚本:アイラ・サックス『人生は小説よりも奇なり』
原題:FRANKIE/2019/フランス・ポルトガル/カラー/ヨーロピアンビスタ/5.1chデジタル/100分/字幕翻訳:松岡葉子
© 2018 SBS PRODUCTIONS / O SOM E A FÚRIA © 2018 Photo Guy Ferrandis / SBS Productions
配給:ギャガ 後援:ポルトガル大使館、ポルトガル政府観光局
「エル ELLE」のイザベル・ユペールが主演を務め、ポルトガルの世界遺産の町シントラの美しく幻想的な風景を舞台に描いた人間ドラマ。ヨーロッパを代表する女優フランキーは自らの死期を悟り、「夏の終わりのバケーション」と称して一族と親友をシントラに呼び寄せる。彼女は自分の亡き後も愛する者たちが問題なく暮らしていけるよう、すべての段取りを整えようとしていた。しかし、それぞれ問題を抱える彼らの選択は、フランキーの思い描いていた筋書きを大きく外れていく。共演に「ロンドン、人生はじめます」のブレンダン・グリーソン、「スパイダーマン」シリーズのマリサ・トメイ、「2重螺旋の恋人」のジェレミー・レニエ。監督・脚本は「人生は小説よりも奇なり」のアイラ・サックス。2019年・第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。
2019年製作/100分/G/フランス・ポルトガル合作
原題:Frankie
配給:ギャガ
公式サイト:https://gaga.ne.jp/portugal/
https://ja.wikipedia.org/wiki/ポルトガル、夏の終わり
STORY
迎えた最後の夏。
ポルトガルの世界遺産シントラの町を舞台に、
女優フランキーが仕組んだ〈家族劇〉とは−。
フランキー
夏の終わり。シントラのホテルのプールで、水着を脱いで泳ぐフランキー。義理の孫が「人に見られるよ!」と注意を促すが、「私はフォトジェニックなの」と気にしない。彼女はヨーロッパを代表する女優であり、自身の余命があと僅かだと知っている。
それぞれの人生
ポルトガルの避暑地、シントラ。深い森と美しい海に恵まれ、歴史ある城跡が点在する世界遺産にも認定された神秘的な町。女優フランキー(イザベル・ユペール)は、この地に家族や友人を呼び寄せる。夫、かつての夫、息子、義理の娘の家族、さらには最も信頼し、愛する年下の友人。何気ない夏の終わりの休暇の様相を呈していたが、実は自らの余命が長くないと知るフランキーが、最愛の者たちの人生を今のうちに少しだけ演出しようと仕組んだ集まりだった。しかし、集められた家族達は、この旅がそれぞれの人生のターニングポイントとなることなど、その時誰も想像だにしていない。
アイリーン(マリサ・トメイ)はニューヨークを拠点にする映画のヘアメイクアップアーティスト。フランキーの信頼も厚く、彼女の仕事関係で唯一の友人と言える存在だ。フランキーの誘いを受け、恋人で映画の撮影監督でもあるゲイリー(グレッグ・キニア)とこの地を訪れるが、フランキーにとってゲイリーは、なにか軽く、底が浅い男に思える。大切なアイリーンのパートナーとして、ふさわしくないと直感が囁くのだ。そして何より、ニューヨークへの移住が決まっているものの、どこか情けないフランキーの息子ポール(ジェレミー・レニエ)と彼女が結ばれることを強く望んでいた。アイリーンは到着早々にゲイリーからプロポーズを受けるが、その性急な申し出にどうも気持ちが付いて行かない。一方、母からアイリーンを暗に勧められたポールも、母の敷いたレールの上を進むような人生に抵抗を感じている。
義理の娘シルヴィア(ヴィネット・ロビンソン)は結婚生活に問題を抱えていた。夫と一人娘の3人家族でこの旅にやってきたが、彼女は夫との離婚を望んでおり、この休暇中にも娘と2人で暮らせるアパートを隠れて探し続けている。娘のマヤは思春期で、両親の不仲に敏感に反応し、シルヴィアを追い詰めてくる。今回もいつも通り母と衝突したマヤは、ひとり“リンゴの浜”へと向かい、そこで同年代の少年と出会う。両親が離婚しているという彼との会話は、マヤの心になにか温かいものを残すのだった。
フランキーの夫ジミー(ブレンダン・グリーソン)は、その日の朝、目を腫らしていることを、朝食を買いに立ち寄ったパン屋のマダムに指摘される。アレルギーだと取り繕ったが、本当は違う。最愛のフランキーとの出会いは鮮烈で、彼女からのアプローチで結婚生活が始まった。フランキーはジミーの前に、この旅行にも参加しているミシェル(パスカル・グレゴリー)と結婚していたが離婚。彼女と離婚した後に、自らがゲイだと気付いたミシェルはジミーに忠告する。「フランキーの後は、物事が変わる。人生が変わるんだ。」
最後の物語
眼下に海を臨む神聖なペニーニャの山。夕刻に山頂に集まるようフランキーから言われていた家族や友人が、初めて一堂に会する。燃えるような夕陽に照らされる、ユーラシア大陸の西の果ての広大な海を全員で眺めながら、やがてフランキーはあることに気付くが―。
監督・脚本 アイラ・サックス
Ira Sachs
1965年11月21日、アメリカ・テネシー州出身。数本の短編を手掛けたのち、96年に『ミシシッピの夜』で長編映画監督デビューを果たす。アメリカ南部に暮らす白人と黒人の少年の同性愛を描いた本作は、日本でも98年の第7回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭にて上映された。以降、自身の作品ではプロデューサー、監督、脚本を担当。05年、『Forty Shades of Blue』でサンダンス映画祭審査員賞を受賞。その他、『ああ、結婚生活』(07)、『人生は小説よりも奇なり』(14)などの作品を手がける。現在は、ニューヨークを拠点に活動。
https://ja.wikipedia.org/wiki/アイラ・サックス
https://ja.wikipedia.org/wiki/人生は小説よりも奇なり
みなとみらい:12:30-14:15 (100分)
シントラ Sintra
https://ja.wikipedia.org/wiki/シントラ
https://whc.unesco.org/en/list/723/