予告編
映画『シリアにて』は、2020年8月22日(土)より岩波ホールにてロードショー、ほか全国順次公開!
【あらすじ】シリアの首都ダマスカスのアパートに住む女主人のオーム。
未だ内戦の終息は見えず、アサド政権と反体制派、そしてISの対立が続いていましたが、ロシアの軍事介入により、アサド政権が力を回復しつつあります。そんな中、戦地に赴いた夫の留守を預かるオームは、家族と共にアパートの一室にこもっていました。そこに身を寄せた隣人で、幼子を持つハリマ夫婦とともに、何とか生活を続けています。
ある日、ハリマの夫がレバノンの首都ベイルートに脱出するルートを見つけ、今夜こそ逃げようとハリマに計画を話していました。脱出する手続きをするために、夫はアパートを出て行きますが、外に出た途端スナイパーに撃たれ、駐車場の端で倒れてしまい…。
(c) Altitude100 – Liaison Cinématographique – Minds Meet – Né à Beyrouth Films
【原題】Insyriated(英題/In Syria)
【監督・脚本】フィリップ・ヴァン・レウ
【キャスト】ヒアム・アッバス、ディアマンド・アブ・アブード、ジョリエット・ナウィス、モーセン・アッバス、モスタファ・アルカール、アリッサル・カガデュ、ニナル・ハラビ、ムハマッド・ジハド・セレイク
配給:ブロードウェイ
公式 HP : https://in-syria.net-broadway.com
作品情報:https://cinemarche.net/news/in-syria-…
https://cinemarche.net/drama/in-syria…
シリア内戦の緊迫した状況をマンションの一室に暮らす一般市民の視点からリアルに描き、第67回ベルリン国際映画祭パノラマ部門で観客賞を受賞したヒューマンドラマ。3児の母であるオーム。彼女は家族と隣人を市街戦の危険から守るため、自身のマンションをシェルターとしてしていた。広場がスナイパーに狙われ、建物が爆撃で振動する恐怖におびえる中、シェルターに強盗が押し入ろうとするが……。ベルギー人監督のフィリップ・バン・レウがシリア北部のアレッポに住む友人の父親が住居から3週間出ることができなかったエピソードに触発されメガホンをとった。2017年・第30回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門上映。
2017年製作/86分/G/ベルギー・フランス・レバノン合作
原題:Insyriated
配給:ブロードウェイ
公式サイト:https://in-syria.net-broadway.com
シリアの首都ダマスカス。アパートの一室に身を寄せる家族とその隣人。泥沼化する戦地の今を、ある女性の視点で描いた、家族を守るための、終わりのない24時間の密室劇。
三児の母であるオームは、自らが住むアパートの一室をシェルターにして、家族と隣人ハリマの一家を市街戦の脅威から守っている。
一歩外に出ればスナイパーに狙われ、爆撃が建物を振動させ、さらに強盗が押し入ろうとする。
果たしていつまで持ちこたえられるだろうか…。
第72回カンヌ国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した映画「娘は戦場で生まれた」や『アレッポ 最後の男たち』『ラッカは静かに虐殺されている』などのドキュメンターで繰り返し描かれてきた、死者数十万人、戦後最悪の人道危機ともいわれるシリア内戦の悲劇を、武器を一切持たない一般市民の女性の視点で捉えた、家族を守るための、いつ終わるとも知れぬ24時間の密室劇。
『シリアの花嫁』『ガザの美容室』の名女優ヒアム・アッバス、
『判決、ふたつの希望』のディアマンド・アブ・アブードが迫真の演技で競演。
監督、脚本を務めるのは、ベルギーの社会派監督フィリップ・ヴァン・レウ。
凛とした立ち居振る舞いで、死と隣り合わせの日常におびえる家族を強く導く女主人を演じたのは、『シリアの花嫁』『ガザの美容室』の名女優ヒアム・アッバス。
『判決、ふたつの希望』のディアマンド・アブ・アブードが、隣人ハリマ役を圧倒的な存在感で演じ、カイロ国際映画祭主演女優賞を獲得。
戦争や兵器の映像を出さずとも、聴こえてくる音や、住人の心理的描写のみで、戦地に実際に立ち会っているかのような究極の臨場感とサスペンス性を獲得した本作は、第67回ベルリン国際映画祭観客賞を受賞し、世界の映画祭で18冠を獲得した。
今こそ世界に届けたい、終わりのない悲劇と、生きる希望を決して捨てない家族の姿を描いた緊迫のフィクション・ドラマ。
STORY
シリアの首都ダマスカス。
未だ内戦の終息は見えず、アサド政権と反体制派、そしてISの対立が続いていたが、ロシアの軍事介入により、アサド政権が力を回復しつつある。
そんな中、戦地に赴いた夫の留守を預かるオームは、家族と共にアパートの一室にこもり、そこに身を寄せた隣人で、幼子を持つハリマ夫婦とともに、何とか生活を続けていた。
ある日、ハリマの夫がレバノンへの脱出ルートを見つけ、今夜こそ逃げようとハリマに計画を話していた。
脱出する手続きをするために、夫はアパートを出て行くが、外に出た途端、スナイパーに撃たれ、駐車場の端で倒れてしまう…。
監督・脚本:フィリップ・ヴァン・レウ
撮影:ヴィルジニー・スルデー 編集:グラディス・ジュジュ 音楽:ジャン=リュック・ファシャン
監督/フィリップ・ヴァン・レウ
1954年ベルギー、ブリュッセル生まれ。
ブリュッセルのINSAS映画学校で学んだ後、アメリカン・フィルム・インスティテュートで撮影を学び、『ファニーとアレクサンデル』(82)のスヴェン・ニクヴィストや、『明日に向かって撃て!』(69)のコンラッド・L・ホールらに師事した。撮影監督としての初長編作品は、97年ブリュノ・デュモンの『ジーザスの日々』。
その後、映画監督に転じ、2009年、ルワンダのジェノサイドを描いた「The Day God Walked Away」でデビューを果たした。
出演:ヒアム・アッバス、ディアマンド・アブ・アブード
ジョリエット・ナウィス、モーセン・アッバス、モスタファ・アルカール、アリッサル・カガデュ、ニナル・ハラビ、ムハマッド・ジハド・セレイク
オーム/ヒアム・アッバス
1960年、イスラエルのナザレ生まれのパレスチナ人。
レバノン国境に近い伝統的なムスリムの村ディール・ハンナで育つ。ハイファで写真を、エルサレムで演劇を学び、舞台女優となる。中東紛争の激化から、1988年にロンドン、続いてフランスに移り活動の拠点とする。
1980年代後半より、フランスのテレビや映画に出演。
エラン・リクリス監督『シリアの花嫁』(04)、スティーヴン・スピルバーグ監督『ミュンヘン』(05)、ハニ・アブ・アサド監督『パラダイス・ナウ』(05)、トム・マッカーシー監督『扉をたたく人』(07)、ジム・ジャームッシュ監督『リミッツ・オブ・コントロール』(09)、ジュリアン・シュナベール監督『ミラル』(10)、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『ブレードランナー 2049』(17)、タルザン・ナサール監督『ガザの美容室』(18)など、芯の強さの中に知性や優しさ思いやりを感じさせるような役柄で、中東映画からアメリカ映画まで世界的に活躍している。
ハリマ/ディアマンド・アブ・アブード
レバノン生まれ。
『Here Comes the Rain』(10)、『Heels of War』(11)などに出演。共同脚本も務めた『Void』(13)ではレバノン映画祭にて最優秀主演女優賞を受賞。
キリスト教徒のレバノン人男性とパレスチナ難民男性の衝突を描き、第90回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたジアド・ドゥエイリ監督『判決、ふたつの希望』(17)で注目を浴びる。
本作で、カイロ国際映画祭にて主演女優賞を獲得。
https://www.nippon.com/ja/japan-topics/c03099/https://in-syria.net-broadway.com
岩波ホール:13:30-15:00 (86分)
2020年8月22日(土)~9月25日(金)
戦地シリアの今。死と隣り合わせの日常。アパートメントの一室に身を寄せる家族とその隣人。
数々の映画祭を席巻し18冠を獲得した、今こそ世界に伝えたい、終わらない悲劇の物語。
三児の母であるオームは、自らが住むアパートの一室をシェルターにして、家族と隣人ハリマの一家を市街戦の脅威から守っている。一歩外に出ればスナイパーに狙われ、爆撃が建物を振動させ、さらに強盗が押し入ろうとする。果たしていつまで持ちこたえられるだろうか…。第72回カンヌ国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した映画『娘は戦場で生まれた』や『アレッポ 最後の男たち』『ラッカは静かに虐殺されている』などのドキュメンタリーで繰り返し描かれてきた、死者数十万人、戦後最悪の人道危機ともいわれるシリア内戦の悲劇を、武器を一切持たない一般市民の女性の視点で捉えた、家族を守るための、いつ終わるとも知れぬ24時間の密室劇。
『シリアの花嫁』『ガザの美容室』の名女優ヒアム・アッバス、
『判決、ふたつの希望』のディアマンド・アブ・アブードが迫真の演技で競演。
監督、脚本を務めるのは、ベルギーの社会派監督フィリップ・ヴァン・レウ。凛とした立ち居振る舞いで、死と隣り合わせの日常におびえる家族を強く導く女主人を演じたのは、『シリアの花嫁』『ガザの美容室』の名女優ヒアム・アッバス。『判決、ふたつの希望』のディアマンド・アブ・アブードが、隣人ハリマ役を圧倒的な存在感で演じ、カイロ国際映画祭主演女優賞を獲得。戦争や兵器の映像を出さずとも、聴こえてくる音や、住人の心理的描写のみで、戦地に実際に立ち会っているかのような究極の臨場感とサスペンス性を獲得した本作は、第67回ベルリン国際映画祭観客賞を受賞し、世界の映画祭で18冠を獲得した。今こそ世界に届けたい、終わりのない悲劇と生きる希望を決して捨てない家族の姿を描いた緊迫のフィクション・ドラマ。
【物語】
シリアの首都ダマスカス。未だ内戦の終息は見えず、アサド政権と反体制派、そしてISの対立が続いていたが、ロシアの軍事介入により、アサド政権が力を回復しつつある。そんな中、戦地に赴いた夫の留守を預かるオームは、家族と共にアパートの一室にこもり、そこに身を寄せた隣人で、幼子を持つハリマ夫婦とともに、何とか生活を続けていた。ある日、ハリマの夫がレバノンへの脱出ルートを見つけ、今夜こそ逃げようとハリマに計画を話していた。脱出する手続きをするために、夫はアパートを出ていくが、外に出たとたん、スナイパーに撃たれ、駐車場の端で倒れてしまう…。
受賞歴
- ベルリン国際映画祭パノラマ部門観客賞受賞
- ベルギー・アカデミー賞(マグリット映画賞)作品賞、監督賞、脚色賞、撮影賞、録音賞、音楽賞受賞*最多6部門
- フランドル国際映画祭2017観客賞受賞
- Label Europa Cinemasパノラマ部門観客賞第1席受賞
- セビリア・ヨーロッパ映画祭2017観客大賞
- CPH:PIX2017観客賞受賞
- テッサロニキ国際映画祭2017観客賞受賞
- ヴァレッタ映画祭2017監督賞
- ウォータルーヒストリカル映画祭2017作品賞
- シアトル国際映画祭2017監督賞
- Eurimages賞受賞
- カイロ国際映画祭女優賞(ディアマンド・アブ・アブード)
- フランス・リュミエール2018ベストフィルム賞受賞
出品・ノミネート
- 東京国際映画祭2017ワールド・フォーカス部門出品
- ケベック・シティー映画祭2017出品
- トロント国際映画祭2017
- CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品
東京国際映画祭
「シリアにて」
http://2017.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=113
https://r.nikkei.com/article/DGKKZO62831970Q0A820C2BE0P00?s=5
https://ja.wikipedia.org/wiki/シリア
https://ja.wikipedia.org/wiki/シリア内戦