予告編
オランダ人版画家・画家のマウリッツ・コルネリス・エッシャ(Maurits Cornelis Escher )の知られざる波乱に満ちた人生と創造力の源泉を描いたドキュメンタリー映画。(原題 M.C. Escher – Het oneindige zoeken )©All M.C. Escher works ©the M.C. Escher Company B.V.- Baarn – the Netherlands
作品情報-Article https://www.cinemaniera.com/movie/37730
映画『エッシャー 視覚の魔術師』(パンドラ配給 アップリンク配給協力)は2019年12月14日[土]よりアップリンク渋谷・アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
トリックアートで世界的に知られるオランダ人版画家・画家マウリッツ・コルネリス・エッシャーの生涯、作品に迫ったドキュメンタリー。エッシャーの家族へのインタビュー、彼が遺した1000を超える書簡や日記、収集家の証言などから知られざるエッシャーの波乱に満ちた人生、そして創作の足跡を丁寧にたどる。また、70年代のサイケデリック・ムーブメントの時代にエッシャーからの影響を多大に受けたロックミュージシャンのグラハム・ナッシュへのインタビューや、人々の日常生活の中に見られるエッシャーの影響など、その創造力の源泉をCGアニメーションの手法も取り入れながらさまざまな角度から探っていく。監督は数々の長編ドキュメンタリーを手がけたロビン・ルッツ。「EUフィルムデーズ2019」では「エッシャー 無限の旅」のタイトルで上映。
公式サイト:http://pan-dora.co.jp/escher/
解説
『エッシャー 視覚の魔術師』は、いわゆる<だまし絵>で知られるオランダ人版画家・画家のマウリッツ・コルネリス・エッシャー(1898年~1972年)の、知られざる波乱に満ちた人生と、今なお人々を魅了し続ける作品についての映画である。本作では彼の日記、書簡、二人の息子へのインタビューなど家族や収集家の証言等を手掛かりに、創作の足跡を丹念に辿り、彼の立体的な作品を、CGアニメーションを用いてさらに斬新な表現へと導く。また、70年代のサイケデリック・ムーブメントの時代に、エッシャーから多大な影響を受けたロック・ミュージシャンのグラハム・ナッシュへのインタビューや、タイルなど我々の日常生活にまで及ぶ影響と、エッシャーの創造力の源泉を探る。
エッシャーについて
Maurits Cornlis Escher
マウリッツ・コルネリス・エッシャー
1898年6月17日~1972年3月27日 オランダ生まれ
いわゆるトリック・アート(だまし絵)で知られる版画家・画家。
オランダのレーワルデンで誕生。父の土木技師の父G・A・エッシャーは明治時代に日本に<お雇い外国人>として来日経験あり。1919年からハーレムにある建築装飾芸術学校に通い、恩師S・J・d・メスキータに版画の才能を見出され、専攻を変更する。1924年、イエッタ・ウミカーと結婚。1926年長男ジョージ誕生。1935年ごろスペイン、グラナダのアルハンブラ宮殿のタイルに魅了される。1937年頃から<平面の正則分割>に関するノオトをまとめ始める。1950年代「タイム」誌と「ライフ」誌の取材を受け、一躍世界的に知られることになる。1960年代後半から健康を損ね、ガンの手術を何度も受ける。1969年遺作<蛇>を制作。1972年3月27日死去。
https://ja.wikipedia.org/wiki/マウリッツ・エッシャー
監督プロフィール Robin Lutz ロビン・ルッツ
オランダ生まれ。1988年にドキュメンタリーの製作会社を設立。主に文化的、教育目的の長編ドキュメンタリーを手掛け、スタイリッシュな作風と内容への評価が高く、国内外の数々の賞を受賞している。
最近では、哲学者スピノザ(1632-1672)についてのドキュメンタリー “Spinoza, a free thinker”(2016年に90分)で、2016年第7回カンヌ コーポレートメディア&TV大賞ゴールデンドルフィン賞とスピノザ勲章に耀いている。「エッシャー 視覚の魔術師」については「エッシャーの作品は世界的によく知られ、その作品をモチーフにして若い人が作品を作っているが、彼の人生はあまり知られてないから、彼の実像と人生を伝えたかった」と、語っている。
横浜シネマリン:17:35-18:55 (80分)
日本テセレーションデザイン協会
日本テセレーションデザイン協会は、1998年ローマで二人の日本人により設立されました。この年は、テセレーションを芸術に押し上げた作家M.C.エッシャーの生誕百周年であり、科学・数学・芸術・教育などの分野を横断する会議が、ローマで開かれたのです。
設立時の協会の目標は、日本でもテセレーションの探究を継続的で協同的にできる場を作ることでした。当時の日本では、テセレーションのことを『エッシャーみたいな「だまし絵」』としてみなされることが多く、ローマの会議で議論される学際的な探究には程遠い状況でした。
現在の協会の目標は、より多くの人がテセレーションに触れ、深め、繋げていける仕組みを作ることです。協会で長年培ってきたノウハウを活用して、家庭や学校、科学館などの現場でも継続的で協同的にテセレーションを実践できる取り組みを進めています。
特に現在注力しているのは、こどもたちへの教育活動です。新しく改訂された学習指導要領には「敷きつめる活動」が「数学の美しさ」の学ぶための指導案として盛り込まれています。協会では、出張授業、ワークショップなどの実施を通して、教育現場との連携を深めています。
テセレーションとは
服やカーテン、タイル張りの舗道や建築物、わたしたちの身のまわりは、同じ形をした図形の組み合わせで溢れています。ミクロの世界に目を移しても、結晶や分子にも多くこのような構造をみつけられるでしょう。
ある図形を使って隙間も重なりもなく平面を敷きつめることを、「テセレーション(tessellation)」と呼びます。この言葉は、四角を表す「テセレ」と、移動を表す「レーション」からできています。例えば、長方形のような四角い形を移動しながら並べると、平面が敷き詰められることを簡単に想像できるでしょう。
テセレーション(敷きつめ模様)には、図形を並べれば誰でもはじめられる気軽さと,自分なりに美しさや面白さを見いだし深められる魅力があります。テセレーションに関する数学には未解決問題も多く、プロ・アマチュア問わず多くの研究者を魅了し続けています。