予告編
赤ちゃんがほしい2組の同性カップルの姿を描いた台湾映画。ロンドンに暮らし、赤ちゃんを切望するジョアンとシンディ、チャールズとティムの2組の同性カップルは、4人で協力して妊活をスタートする。4人の努力と協力の結果、シンディは双子を妊娠するが、シンディの知らないところで他の3人が子どもについて協定を結んでいたことを知ってしまい、人間不信になったシンディは台湾へと戻ってしまう。失意と不安の中にあったシンディが帰郷後頼ったのは、シンディのことを密かに思っていた幼なじみの警官タイだった。タイはシンディに理由も聞かずにお腹の子の父親になると言うが、シンディの心が癒されることはなく……。監督は本作が初の長編監督作となるシエ・グアンチェン。
公式サイト:http://baobao.onlyhearts.co.jp
赤ちゃんは誰の子? 誰が育てる? さまざまな問題を抱えながらも愛を信じ、新しい家族のカタチに向かって宇宙飛行士のような勇気で挑もうとする、ミレニアム世代の清新なLGBTQ映画。
シンディ役は、日本とフランスのハーフで司会者として人気のエミー・レイズジョアンを演じるクー・ファンルーはアイドルドラマからアート映画まで国内外でキャリアを積む実力派。チャールズ役は、台湾で活躍する日本人俳優 の蔭山征彥。映画音楽を手がけたり、『念念』(2015年)では脚本家として香港電影評論学會の脚本賞を受賞するなどマルチな才能の持ち主で、今後のさらなる活躍が楽しみな存在。
Story
ロンドンの会社で働くジョアン(クー・ファンルー)と取引先の友人チャールズ(蔭山征彦)には、それぞれ画家シンディ(エミー・レイズ)と植物学者ティム(ツァイ・リーユン)という同性の恋人がいる。
4人はそれぞれの想いからシンディの子宮を借りた妊活に同意し、チャールズとティムの精液を採取してシンディの子宮に注入するのだが一向に妊娠しない。思い余った4人は病院での体外受精を決断する。ジョアンとシンディの卵子にチャールズとティムの精子を注入してできる二つの受精卵をシンディの子宮に戻して、男女の赤ちゃんを産み、男の子はジョアンたち、女の子はチャールズたちが引き取るというものだ。
順調そうに見えた矢先シンディは出血する。子供を奪われる悪夢にうなされるシンディのことが気がかりでジョアンは仕事で失敗をしてしまう。ロンドンであと1年がんばれば英国籍も取得できるというジョアンにとっては大きな痛手だ。そんなところへチャールズが小切手をもって訪ねてくる。病院から戻ったシンディは偶然それを見つけ、逃げるように台湾に戻り、幼なじみで好意を寄せてくれている警官タイ(ヤン・ズーイ)を頼る。一方、チャールズはティムに、赤ちゃんが自分たちの子供になることを伝える、手を打ってきたと…。
監督 謝光誠 シエ・グアンチェン
1969年生まれ 台湾大学社会学部卒業、1999年ロンドン国際映画学校卒業。台湾へ戻ってCMや短編、ドキュメンタリーを撮る。短編『夏日酷暑的輓歌』が2004年にイタリアFANO映画祭のコンペティションで審査員賞を受賞。2015年、『進擊的煉乳』がアメリカFilm Crash international Film Festivalの短編部門のグランプリ獲得、台湾最大のインディペンデント映画祭「台灣城市遊牧影展(Urban Nomad Film Festival)」の大遊牧獎を受賞した。 本作が長編の第一作。
http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2019/10/post-2e99f2.html
新宿K’s Cinema:14:20-16:10 (97分)
http://www.ks-cinema.com/movie/baobao/
映画になっていないシナリオ