(予告編)米軍が最も恐れた男 カメジロー 不屈の生涯
https://www.tbs.co.jp/tv/20190818_33A2.html
番組内容
戦後、沖縄を占領したアメリカは、民主主義を教えると強くアピールしていたが、実は、それとは遠い世界が沖縄には広がっていた。その一つが言論弾圧である。では、その弾圧は、何のためにどのように行われていたのか。そこから占領の実態が浮かび上がる。
占領下にあった27年間は、自治と人権をとりもどす闘いの時間でもあった。その先頭に立ち、祖国復帰を叫び続けたのが瀬長亀次郎だ。
亀次郎は、占領の「暗黒」から脱出を訴えるとともに、祖国日本のありようも問うていた。その問いかけから見えてくるのは、復帰とは何か、亀次郎の目指した祖国とはどういうものだったのか、いまも横たわる課題に通じるものだった—。
前身番組「報道の魂」から生まれたドキュメンタリー映画「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー」。その続編にあたる新作「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯」が公開されるのを機にお送りする特別編である。
ディレクター
佐古忠彦
プロデューサー
秋山浩之
佐古忠彦
公式ページ
◇番組HP
http://www.tbs.co.jp/jnn-thefocus/
https://www.facebook.com/tbs.houtama
制作
TBSテレビ
おことわり
番組の内容と放送時間は変更になる可能性があります。
https://www.tbs.co.jp/jnn-thefocus/
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/jnn-thefocus/
戦後、沖縄を占領したアメリカは、民主主義を教えると強くアピールしていたが、実は、それとは遠い世界が沖縄には広がっていた。その一つが言論弾圧である。では、その弾圧は、何のためにどのように行われていたのか。そこから占領の実態が浮かび上がる。
占領下にあった27年間は、自治と人権をとりもどす闘いの時間でもあった。その先頭に立ち、祖国復帰を叫び続けたのが瀬長亀次郎だ。
亀次郎は、占領の「暗黒」から脱出を訴えるとともに、祖国日本のありようも問うていた。その問いかけから見えてくるのは、復帰とは何か、亀次郎の目指した祖国とはどういうものだったのか、いまも横たわる課題に通じるものだった―。
前身番組「報道の魂」から生まれたドキュメンタリー映画「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー」。その続編にあたる新作「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯」が公開されるのを機にお送りする特別編である。
制作:TBSテレビ
ディレクター:佐古忠彦
https://kakaku.com/tv/channel=6/programID=73502/episodeID=1289511/
(オープニング)
米軍が最も恐れた男 カメジロー 祖国の風景
琉球大学
アメリカのトランプ大統領が批判した日米安全保障条約は、1951年の日本の主権回復が決まった9月8日にサンフランシスコ講和条約の調印が行われ、1960年1月19日に日米安保条約改定の調印が実施されたもので、日本は基地を提供することが義務付けられ、在日米軍駐留経費の74.5%を日本側が負担している。琉球大学教授である我部政明は現状の日本はアメリカが満足するまで貢献し、アメリカの言い値で支払うしかないのだと語った。負担の大部分を払っている沖縄は在日米軍専用施設面積の70.6%が集中しており、戦後に冷戦が深刻化する中でアメリカが反共の防波堤としての価値を見出したためである。2019年6月23日、玉城デニー沖縄県知事は演説で人権と自治を取り戻すべく歩んできたのだなどとコメントしていた。人権と自治を取り戻すべく歩んできた道、その先頭に立ち、権力に立ち向かった瀬長亀次郎は、演説会を開けば毎回何万もの人を集めた。しかし亀治郎の影響力を恐れたアメリカ軍は、亀治郎を共産主義者と断じて逮捕投獄した。出獄後の1957年1月に那覇市長に就任した亀治郎を、アメリカは布令を改定して追放し、さらには被選挙権を奪って徹底して力を奪った。1952年4月1日、琉球政府が発足し、その式典で立法院の議員がアメリカ軍のもとで宣誓を行う場で、亀治郎はただ一人立ち上がらなかった。読み上げられた宣誓文には「米国民政府並びに」という文言が含まれ、亀治郎の要望により削除されていたが、実際には英文の宣誓文では削除されていなかった。亀治郎は祖国の人々に理解と共感を拡めるために言論を武器に戦い続けた。亀治郎の言論に共感した本土の読者からは多くの手紙が寄せられていた。一方でアメリカは民主主義国家としての振る舞いを強調し、作成したカレンダーや冊子で沖縄を統治するアメリカの民主主義が如何に素晴らしいかをアピールしていた。
立法院
アメリカのトランプ大統領が批判した日米安全保障条約は、1951年の日本の主権回復が決まった9月8日にサンフランシスコ講和条約の調印が行われ、1960年1月19日に日米安保条約改定の調印が実施されたもので、日本は基地を提供することが義務付けられ、在日米軍駐留経費の74.5%を日本側が負担している。琉球大学教授である我部政明は現状の日本はアメリカが満足するまで貢献し、アメリカの言い値で支払うしかないのだと語った。負担の大部分を払っている沖縄は在日米軍専用施設面積の70.6%が集中しており、戦後に冷戦が深刻化する中でアメリカが反共の防波堤としての価値を見出したためである。2019年6月23日、玉城デニー沖縄県知事は演説で人権と自治を取り戻すべく歩んできたのだなどとコメントしていた。人権と自治を取り戻すべく歩んできた道、その先頭に立ち、権力に立ち向かった瀬長亀次郎は、演説会を開けば毎回何万もの人を集めた。しかし亀治郎の影響力を恐れたアメリカ軍は、亀治郎を共産主義者と断じて逮捕投獄した。出獄後の1957年1月に那覇市長に就任した亀治郎を、アメリカは布令を改定して追放し、さらには被選挙権を奪って徹底して力を奪った。1952年4月1日、琉球政府が発足し、その式典で立法院の議員がアメリカ軍のもとで宣誓を行う場で、亀治郎はただ一人立ち上がらなかった。読み上げられた宣誓文には「米国民政府並びに」という文言が含まれ、亀治郎の要望により削除されていたが、実際には英文の宣誓文では削除されていなかった。亀治郎は祖国の人々に理解と共感を拡めるために言論を武器に戦い続けた。亀治郎の言論に共感した本土の読者からは多くの手紙が寄せられていた。一方でアメリカは民主主義国家としての振る舞いを強調し、作成したカレンダーや冊子で沖縄を統治するアメリカの民主主義が如何に素晴らしいかをアピールしていた。
- 情報タイプ:企業
- ・JNNドキュメンタリー ザ・フォーカス 2019年8月19日(月)01:20~01:50 TBS
沖縄大学
しかしアメリカの軍事占領には民主主義とは正反対の世界が広がり、言論への弾圧もあった。沖縄大学の真栄里教授はアメリカによる言論の弾圧は徹底され、全て許可がなかれば出版も配布もできなかったなどと語った。出版物許可に関する琉球政府文書では、許可を申請した人物の経歴や政治的思想など徹底した身元調査も行われた。直接の許可権限者は琉球政府であったが、背後には米軍の存在があり、米軍が直接弾圧している形にならないよう、非常に巧妙な言論出版の登録制度であった。琉球政府は自治政府の形を取っていたが、実際にはアメリカ民政府が上層部となり、その意志を反映させていた。その二重構造は1・2階に琉球政府、3・4階にアメリカ民政府という行政府庁舎ビルの配置が象徴していた。琉球政府は琉球における政治の全権を行うことができたが、アメリカ民政府の布告・布令および指令に従うものとされていた。沖縄教職員会が企画した「愛唱歌集」の発行許可申請が出され、教育の場に持ち込まないことを条件に琉球政府が許可したが、アメリカ民政府は反体制の歌があるとして申請を却下した。高校の文芸誌も発行の申請が却下されており、生徒の詩が反米思想と判断されたためであった。背景には日本復帰運動が強くなると安保条約のもとで沖縄の基地を安定的に運用することが脅かされると強く警戒し、また安定していなかった本土の政治情勢に影響することへの恐れもあった。真栄里教授は日本との関係を断絶するために復帰運動は許さなく、日本と沖縄の間の渡航も厳しく制限していたなどと解説した。
- 情報タイプ:企業
- ・JNNドキュメンタリー ザ・フォーカス 2019年8月19日(月)01:20~01:50 TBS
CM
米軍が最も恐れた男 カメジロー 祖国の風景
人民
整理されないまま表に出ていなかった亀治郎の原稿の存在がこの程明らかとなった。亀治郎は言論弾圧との戦いを繰り広げていた。亀治郎の主張が掲載される人民党の機関紙「人民」の発行許可申請に対し、琉球政府は当初は許可すべきと考えていたが、アメリカ民政府がそれを拒んだ。度重なる不許可に亀治郎たち人民党は、琉球政府相手に法廷闘争に踏み込んだ。裁判所は権利者ではないアメリカ軍の判断による不許可は不当であり違法と判断し、上訴審でも本来の許可権限者である琉球政府が判断すべきだと断じ、人民党が勝訴し、沖縄の言論が自由を勝ち取る大きな節目となった。それでも中々許可を出さない琉球政府の主席のもとを訪ねた亀治郎は自分自身の意志で許可するべきだと叱咤激励した。翌年、発行許可がでると、亀治郎は言論出版の自由の戦いでの歴史的勝利であると記していた。
- 情報タイプ:雑誌
- ・JNNドキュメンタリー ザ・フォーカス 2019年8月19日(月)01:20~01:50 TBS
CM
米軍が最も恐れた男 カメジロー 祖国の風景
人民
新聞発行の許可が出てもなお、アメリカ軍の弾圧が続いていた実態が亀治郎の日記に残っている。人民党で亀治郎を支えた仲松庸全は当時、人民の編集長を務め、当時は街の印刷工場を歩き回ったが、CIC米陸軍対敵諜報部隊の脅しが何度もあったなどと語った。発行が滞ると許可は取り消されてしまうため、亀治郎たちは自前の印刷所を急ごしらえで建設した。そして亀治郎は言論を書き続け、裁判の結果を背景に占領下の沖縄から出版物の許可制が撤廃された。そんな長い言論統制の一方で、アメリカは自らの沖縄統治を礼賛する雑誌を大量に住民に配ってピーアールに務めていた。沖縄と日本を切り離すことで、基地を安定的に運営しようと弾圧を続けてきたアメリカだが、安保条約を改定した1960年以降、その価値観に変化が起こっていた。施政権を返還しても沖縄に基地を維持できると判断したアメリカは、沖縄返還をカードに交渉を進め、基地移転費など2億ドル相当を日本が支払うこととなった。沖縄の日本復帰が決まった1969年の11月に日米首脳会談が行われ、中流費用の日本側高負担へ続く枠組みなど、現在の安保の形が固まった。真栄里教授はアメリカ側は日本が要望するから基地を移転するため、要求したものが財政負担をするべきとしているなどと解説した。1971年12月4日、亀治郎は美しい祖国・沖縄を取り戻すのだと訴えていた。一つ一つ民主主義を勝ち取ってたどり着いた祖国、亀治郎が沖縄と一途に歩んできた先が、今の沖縄の姿である。
- 情報タイプ:雑誌
- ・JNNドキュメンタリー ザ・フォーカス 2019年8月19日(月)01:20~01:50 TBS
Sacco
音楽「Sacco」「Gui」坂本龍一。
- 情報タイプ:CD
- ・JNNドキュメンタリー ザ・フォーカス 2019年8月19日(月)01:20~01:50 TBS
Gui
音楽「Sacco」「Gui」坂本龍一。
- 情報タイプ:CD
- ・JNNドキュメンタリー ザ・フォーカス 2019年8月19日(月)01:20~01:50 TBS
(エンディング)
米軍が最も恐れた男 カメジロー 不屈の生涯
映画「米軍が最も恐れた男 カメジロー 不屈の生涯」が全国の劇場で順次公開。
- 情報タイプ:映画
- ・JNNドキュメンタリー ザ・フォーカス 2019年8月19日(月)01:20~01:50 TBS
CM
http://cinefil.tokyo/_ct/17293244