予告編
7月6日(土)より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー!東京国際映画祭東京グランプリと最優秀脚本賞をW受賞した『アマンダと僕』のミカエル・アース監督作品。ドイツ・ベルリン、フランス・パリ、アメリカ・ニューヨークの3都市を舞台にした愛と再生の物語。
公式HP:summerfeeling.net-broadway.com 公式twitter:@Sfeeling_movie
STAFF&CAST
監督:ミカエル・アース(『アマンダと僕』) 脚本:ミカエル・アース、マリエット・デゼール 撮影:セバスティアン・ブシュマン 編集:マリオン・モニエ 音楽:タヒチ
・ボーイ
出演:アンデルシュ・ダニエルセン・リー(『オスロ、8月31日』 『パーソナル・ショッパー』『7月22日』)、ジュディット・シュムラ(『女の一生』『カミーユ、恋はふたたび』)、マリー・リヴィエール(『緑の光線』『恋の秋』)、フェオドール・アトキーヌ(『海辺のポーリーヌ』)、マック・デマルコ、ドゥニア・シショフ、ステファニー・デール
©Nord-Ouest Films – Arte France Cinéma – Katuh Studio – Rhône-Alpes Cinéma
長編3作目の「アマンダと僕」で2018年・第31回東京国際映画祭で東京グランプリを受賞したミカエル・アース監督が、15年に手がけた長編監督第2作。夏のある日、30歳のサシャが突然亡くなったことから、サシャの恋人ローレンスそしてサシャの妹ゾエ、出会うことがなかった2人が顔を合わせる。突然の別れの地となったベルリン、悲しみが深く残るパリ、少しずつ自分の生活を取り戻していくニューヨーク。3つの都市で過ごした3度の夏を通じ、残された人たちが少しずつ人生の光を取り戻していく。ローレンス役を「リプライズ」「オスロ、8月31日」などヨアキム・トリアー作品で注目を浴びたアンデルシュ・ダニエルセン・リー、ゾエ役を「女の一生」のジュディット・シュムラ、ゾエの母親役を「緑の光線」のマリー・リビエールがそれぞれ演じる。
公式サイト:https://summerfeeling.net-broadway.com
哀しみの扉を開けて、ゆっくり生まれ変わる。喪失を抱えながら過ごす三度の夏――
夏真っ盛りのある日。30歳のサシャは突然この世を去る。彼女の死は、ある二人の見知らぬ者同士を出逢わせる。サシャの恋人ローレンスとサシャの妹ゾエ。突然の別れとなったベルリン。深い悲しみが残るパリ。少しずつ自分の生活を取り戻すニューヨーク。三度の夏、三つの都市。愛した人の思い出と幾つもの美しい景色の中で、遺された者たちは少しずつ人生の光を取り戻していくーー。悲しい出来事があっても、新しい朝は訪れ、残された者たちの日々は、愛も哀しみも受け入れただ静かに小波のように進んでいく。拭えない喪失感を抱えながら過ごす、三度の夏を静かに切り取り、観る者に優しい余韻を残す。
街の息づかいも温かい。夏の陽光に充ちた涼やかな映像が、どこまでも美しく――
東京国際映画祭東京グランプリと最優秀脚本賞をW受賞した『アマンダと僕』のミカエル・アース監督長編第2作品。「明るい光が射す夏こそ、空虚さが際立ち、激しい喪失感を感じる季節だ」と語るアース監督は、それぞれの街を舞台に優しい眼差しで、哀しみを受け止める人々の繊細な心情描写を描く。撮影は、『わたしたちの宣戦布告』、『アマンダと僕』のセバスティアン・ブシュマン。夏の木漏れ日、青々とした木々の葉、行き交う人々の表情、瑞々しい夏の世界を16mmフィルムの荒い粒子越しに切り撮る。何より、湖で泳ぐ人、芝生に寝転がる観光客、フランスの避暑地アヌシー湖のシーンは、涙が出る程美しい。
ローレンスの潤んだ瞳、ゾエの寂しげな微笑。この夏の感じをアコースティックの音色に乗せて――
微妙な表情の変化で魅せるローレンスを演じるのは、『リプライズ』『オスロ、8月31日』などのヨアキム・トリアー監督作品で頭角を表したノルウェーのアンデルシュ・ダニエルセン・リー。ゾエには、ステファヌ・ブリゼ監督『女の一生』のジュディット・シュムラ。無造作な黒髮が印象的で、ジュリエット・ビノシュにも通じる憂いさ持つ。ゾエの母親役には、エリック・ロメール監督『緑の光線』のマリー・リヴェール。音楽は、ノスタルジー漂う旋律を奏でるタヒチ・ボーイ。挿入歌には、ピクシーズ、ラーズ、アンダートーンズ、ニック・ギャラリー、ベン・ワットなど、類いまれな選曲センスで夏の感じを、時に切なく、時にハッピーに彩る。細野晴臣のカバーで話題のマルク・デマルコのライヴシーンも必見。
ミカエル・アース Mikhael Hers
ミカエル・アースは、映画学校FEMISに入学する前は、経済学を学んでいた。旧友であるMartin Ritと数本の短編映画を製作した後、本格的に監督としての活動を開始。2006年カンヌ映画祭で批評家に選ばれた『Charell(シャレル)』をはじめとする数本の短編と中編映画を制作。2010年には、最初の長編 Memory Lane(25歳の夏休み)を手掛けている。
イメージ・フォーラム:15:20-17:16 (106分)