世界報道写真展大賞のムーア氏が講演
世界報道写真コンテストの受賞作を紹介する「世界報道写真展2019」。62回目を迎 える今回のコンテストには、129の国と地域から4,738人のフォトグラファーが参加 し、78,801点の応募がありました。 今年は、「現代社会の問題」、「一般ニュース」、「長期取材」、「自然」、「環 境」、「スポーツ」、「スポットニュース」、そして昨年の「人々」にかわり「ポ ートレート」の部の8部門において、25カ国43人が受賞しました。また新たに、複 数の写真で様々な事象を表現した作品を評価する「世界報道写真ストーリー大賞」 が設けられ、報道写真の表現が広がりを見せています。 「スポットニュース」の部では、ジョン・ムーアがメキシコとアメリカの国境で、母 親の取り調べ中に泣き叫ぶホンジュラスの少女を捉えました。また「一般ニュー ス」の部では、サウジアラビアのカショギ記者が行方不明になった事件で、サウジ の総領事館に押し寄せる報道陣の姿を写しています。ほかにも、シリアで続く内戦 やコロンビア革命軍の元女性兵士の暮らし、オランダ領キュラソーのベニイロフラ ミンゴを捉えた作品など、地球上で「いま」起きていることを伝える写真の数々を 紹介します。
公式サイト:https://www.asahi.com/event/wpph/
https://topmuseum.jp/upload/3/3437/WPP2019_A4.pdf https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-3437.html https://canon.jp/event/photo/worldpress2019/index.html http://j-gentlemanslounge.com/learning/40967
「世界報道写真展」は1955年にオランダのアムステルダムで、世界報道写真財団が 発足したことにより、翌年から始まったドキュメンタリー、報道写真の展覧会で す。毎年、1月~2月にかけて主に前年に撮影された写真を対象にした「世界報道写 真コンテスト」が開かれ、十数人からなる国際審査員団によって選ばれた入賞作品が「世界報道写真展」作品として、世界中の約100会場で展示されます。
第62回目を迎える今回は129の国と地域から4,738人のフォトグラファーが参加し、78,801点の応募がありました。大賞などを含め、受賞作品を紹介する「世界報道写 真展2019」は6月8日から東京都写真美術館(恵比寿)で開催します。 今年は、「現代社会の問題」、「一般ニュース」、「環境」、「長期取材」、「自 然」、「スポーツ」、「スポットニュース」、そして昨年の「人々」にかわり「ポ ートレート」の部の8部門において、25カ国43人の受賞が決まりました。 また、複数の写真を用いてストーリーとして事象を表現した作品を評価する「世界 報道写真ストーリー大賞」が新設されました。
John Moore, United States, Getty Images
ジョン・ムーア(アメリカ、ゲッティイメージズ)
展覧会図録
世界報道写真展2019 WORLD PRESS PHOHO 19
入賞者の作品をモノクロ作品以外はオールカラーで掲載。B5判変形、240ページ、発行:朝日新聞社