予告編
ヌーベルバーグの巨匠ジャン=リュック・ゴダールが、暴力・戦争・不和に満ちた世界への怒りを、様々な絵画・映画・文章・音楽で表現した作品。過去人類がたどってきたアーカイブの断片を中心に、新たに撮り下ろした子どもたちや美しい海辺などの映像を交えながら、ゴダール特有のビビッドな色彩で巧みにコラージュ。5章で構成され、ゴダール自らがナレーションを担当した。2018年・第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、特別に設けられた「スペシャル・パルムドール」を受賞した。
公式サイト:http://jlg.jp
仏パリ出身。ソルボンヌ大学時代、カルチェ・ラタンのシネマクラブに通いはじめ、フランソワ・トリュフォーやエリック・ロメールらと知り合う。1952年から「カイエ・デュ・シネマ」誌に映画評を書くようになり、59年に「勝手にしやがれ」で長編映画監督デビュー。同作がベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀監督賞)を受賞し、ヌーベルバーグを代表する映画作家として世界的に有名になる。「アルファヴィル」(61)でベルリン国際映画祭金熊賞を受賞した後も、「気狂いピエロ」(65)など次々と話題作を送り出していたが、67年に商業映画との決別宣言文を発表。一時テレビや実験的映画の世界に活躍の場を移し、79年の「勝手に逃げろ 人生」から再び商業映画の製作に復帰した。「カルメンという名の女」(83)でベネチア国際映画祭のグランプリを受賞。その他の主な監督作に「ゴダールのマリア」(84)、「右側に気をつけろ」(87)、「ゴダールの決別」(94)などがある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ジャン=リュック・ゴダール
私たちに未来を語るのは”アーカイブ”である (ジャン=リュック・ゴダール)
MUSIC FILMS PAINTINGS TEXTS
『勝手にしやがれ』『気狂いピエロ』をはじめ数々の名作を世に送り出してきたヌーヴェルヴァーグの巨匠、ジャン=リュック・ゴダール。1930年フランス・パリに生まれ、88歳を迎えてなお、世界の最先端でエネルギッシュに創作活動に取り組む監督の最新作『イメージの本』は、新たに撮影した映像に、様々な<絵画>、<映画>、<文章>、<音楽>を巧みにコラージュし、現代の暴力、戦争、不和などに満ちた世界に対する“怒り”をのせて、この世界が向かおうとする未来を指し示す5 章からなる物語。本作で、ゴダール本人がナレーションも担当している。
八十八歳のゴダールが四年がかりで世に問う新たな傑作のこの異様な美しさはどうか
(蓮實重彦)
2018年5月に開催されたカンヌ国際映画祭では、映画祭史上初めて、最高賞【パルムドール】を超越する賞として特別に設けられた【スペシャル・パルムドール】を受賞し、世界中の映画ファンを湧かせた。
前作『さらば、愛の言葉よ』(14)で、彼にしか創造し得ない新感覚の3D技法で観客を驚かせたゴダール監督が今作では、枯渇することのないイメージと音を多用し、観客の想像力を縦横無尽に刺激する84 分間のアート体験を約束する。
5章構成「リメイク」「ペテルブルグ夜話」「線路の間の花々は旅の迷い風に揺れて」「法の精神」「中央地帯」
シネスイッチ銀座:13:10-14:50 (84分)
2018年カンヌ国際映画祭【スペシャル・パルムドール】受賞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO43894820Y9A410C1BE0P00/
映像が、光の歪みにすぎないkごとに、再度気づかせてくれる。
革命にみせられた西洋人にとって、外の世界とは「中東」なのです。