劇場予告編
日系アメリカ人映像作家ミキ・デザキが慰安婦問題をめぐる論争をさまざまな角度から検証、分析したドキュメンタリー。慰安婦問題について、デザキの胸をよぎるさまざまな疑問。慰安婦たちは性奴隷だったのか、本当に強制連行はあったのか、元慰安婦たちの証言はなぜブレるのか、日本政府の謝罪と法的責任とは……。この問題を検証すべく、日本、アメリカ、韓国、肯定派と否定派それぞれの立場で論争の中心にいる人びとに取材を敢行。さらに膨大な量のニュース映像や記事の検証を交え、慰安婦問題を検証していく。
The “comfort women” issue is perhaps Japan’s most contentious present-day diplomatic quandary. Inside Japan, the issue is dividing the country across clear ideological lines. Supporters and detractors of “comfort women” are caught in a relentless battle over empirical evidence, the validity of oral testimony, the number of victims, the meaning of sexual slavery, and the definition of coercive recruitment. Credibility, legitimacy and influence serve as the rallying cry for all those involved in the battle. In addition, this largely domestic battleground has been shifted to the international arena, commanding the participation of various state and non-state actors and institutions from all over the world. This film delves deep into the most contentious debates and uncovers the hidden intentions of the supporters and detractors of comfort women. Most importantly it finds answers to some of the biggest questions for Japanese and Koreans: Were comfort women prostitutes or sex slaves? Were they coercively recruited? And, does Japan have a legal responsibility to apologize to the former comfort women?
公式サイト: http://shusenjo.jp
2019年4月20日(土)より
http://www.imageforum.co.jp/theatre/movies/2411/
監督:ミキ・デザキ(Miki Dezaki)(監督・脚本・撮影・編集・ナレーション)
ドキュメンタリー映像作家、YouTuber。1983年、アメリカ・フロリダ州生まれの日系アメリカ人2世。ミネソタ大学ツイン・シティーズ校で医大予科生として生理学専攻で学位を取得後、2007年にJETプログラムのALT(外国人英語等教育補助員)として来日し、山梨県と沖縄県の中高等学校で5年間、教鞭を執る。同時にYouTuber「Medama Sensei」として、コメディビデオや日本、アメリカの差別問題をテーマに映像作品を数多く制作、公開。タイで仏教僧となるための修行の後、2015年に再来日。上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科修士課程を2018年に修了。初映画監督作品である本作『主戦場』は、釜山国際映画祭2018ドキュメンタリー・コンペティション部門の正式招待を受ける。
シアター・イメージフォーラム:13:30-16:00(122分)
上映後舞台挨拶・監督
https://www.shusenjo.com/2017/03/15/huff-post/
https://www.shusenjo.com/2017/03/14/korea-times/
https://www.shusenjo.com/2017/03/13/washington-post/
https://blog.hoshien.or.jp/2018/11/01/sh23/
ひっくり返るのは歴史か、それともあなたの常識か
ようこそ、「慰安婦問題」論争の渦中(バトルグラウンド)へ
あなたが「ネトウヨ」でもない限り、彼らをひどく憤らせた日系アメリカ人YouTuberのミキ・デザキを、おそらくご存知ないだろう。ネトウヨからの度重なる脅迫にも臆せず、彼らの主張にむしろ好奇心を掻き立てられたデザキは、日本人の多くが「もう蒸し返して欲しくない」と感じている慰安婦問題の渦中に自ら飛び込んでいった。
慰安婦たちは「性奴隷」だったのか?「強制連行」は本当にあったのか?なぜ元慰安婦たちの証言はブレるのか?そして、日本政府の謝罪と法的責任とは……?
次々と浮上する疑問を胸にデザキは、櫻井よしこ(ジャーナリスト)、ケント・ギルバート(弁護士/タレント)、渡辺美奈(「女たちの戦争と平和資料館」事務局長)、吉見義明(歴史学者)など、日・米・韓のこの論争の中心人物たちを訪ね回った。さらに、おびただしい量のニュース映像と記事の検証と分析を織り込み、イデオロギー的にも対立する主張の数々を小気味よく反証させ合いながら、精緻かつスタイリッシュに一本のドキュメンタリーに凝縮していく。そうして完成したのが、映画監督ミキ・デザキのこの驚くべきデビュー作、『主戦場』だ。
映画はこれまで信じられてきたいくつかの「物語」にメスを入れ、いまだ燻り続ける論争の裏に隠された“あるカラクリ”を明らかにしていくのだが——それは、本作が必見である理由のごくごく一部に過ぎない。
さて、主戦場へようこそ。
https://www.cyzo.com/2019/04/post_200834_entry.html
http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/33274.html