予告編
1970年代の中国を舞台に、激動の時代の波に翻弄されながらもたくましく生きる若者たちの切なくも美しい青春の日々をつづったラブストーリー。「唐山大地震」「戦場のレクイエム」の名匠フォン・シャオガンがメガホンを取り、「シュウシュウの季節」のゲリン・ヤンが原作・脚本。76年、夢と希望に溢れる17歳のシャオピンは、歌や踊りで兵士たちを慰労し鼓舞する歌劇団・文工団に入団する。農村出身で周囲となじめない彼女にとって唯一の支えは、模範兵のリウ・フォンだった。しかし、時代が大きく変化する中で起きたある事件をきっかけに、2人の運命は非情な岐路を迎える。リウ・フォン役に「空海KU-KAI 美しき王妃の謎」のホアン・シュアン。
物語は、軍で歌や踊りを披露し兵士たちを時に慰め時に鼓舞する役割を担う文工団に、17歳のシャオピンがダンスの才能を認められ入団するシーンから幕をあける。周囲となじめずにいる彼女の唯一の支えは、模範兵のリウ・フォン(ホアン・シュエン)。しかし、時代が大きく変化する中、ある事件をきっかけに、二人の運命は非情な岐路を迎えるー。何十年にもわたる関係を軸に、文工団の若者たちの初恋と交錯する想いが、心に沁みる美しい音楽と踊りに彩られ、描かれる青春ラブストーリー。
シャオピンを演じるのは、純粋でまっすぐな眼差しが印象的な新星ミャオ・ミャオ。シャオピンが一途な想いを寄せるリウ・フォンを演じるのは染谷将太主演の「空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎」で白楽天を演じたホアン・シュエン。みどころは、文工団のダンサーたちが踊る、京劇と現代的なバレエを融合させた華麗で躍動的なダンスと、楽団員たちが様々なシーンで奏でる、心を揺さぶる音楽の数々。
激しい戦線のすぐ傍らで、青春を送る若者たちの日々。裕福で時代の変化にうまく乗る者。貧しくとも誠実に生きる者。時代に残酷に翻弄されながらも、彼らの若さ輝く瑞々しいきらめきと純粋な想いは、観客の胸をしめつけ、深い余韻とともに心に刻み込まれる。
公式サイト:http://www.houka-youth.com
https://cinemarche.net/news/houka-youth-yokoku/
監督・製作:フォン・シャオガン(馮小剛)
1958年、中国・北京生まれ、湖南省湘潭市出身。85年に北京電視芸術中心でアート・ディレクターを務めた後、91年に、中国初のTVコメディ「編輯部的故事」で脚本を担当し、「北京人在纽约」(94)で初監督。同年、映画でも『Gone Forever with My Love』(94)でも初めて監督を務め、その後、ドナルド・サザーランド出演の『ハッピー・フューネラル』(01)や『手機』(03)が興行的にヒットし、映画監督としての地位を確立する。アンディ・ラウ主演の『イノセントワールド-天下無賊-』(04)では、金馬奨・最優秀脚本賞を受賞、チャン・ツィイー主演の『女帝エンペラー』(06)では、ヴェネチア国際映画祭スペシャル・メンション、そして、『戦場のレクイエム』(07)でも金鶏奨・作品賞&監督賞、金馬奨・主演男優賞を受賞。さらに、16年の『わたしは潘金蓮じゃない』では、トロント国際映画祭・国際批評家連盟賞、サンセバスチャン国際映画祭・作品&主演女優賞を受賞し、国内外で高い評価を獲得。また、俳優として主演を務めた『ロクさん』(16)で、金馬奨・主演男優賞を受賞している他、15年には、フランスの芸術文化勲章シュヴァリエ賞を受賞している。その他の監督作品に、『遥かなる想い』(98)や、北海道を舞台にした『狙った恋の落とし方。』(08)、『唐山大地震』(10)、『私人定制』(13)、『一九四二』がある。
原作:ゲリン・ヤン(厳歌苓)
1958年11月16日、中国・上海生まれ。アメリカ在住の作家で、脚本も手がける。自身の作品は、中国語、英語のほか、フランス語、オランダ語、スペイン語、日本語などに翻訳され、その多くがテレビや映画などで映像化されている。映画化された作品には、ジョアン・チェン監督の『シュウシュウの季節』(98)、チェン・カイコー監督の『花の生涯~梅蘭芳(メイランファン)~』(08)、チャン・イーモウ監督の『妻への家路』(14)がある。脚本では、ホ・ジノ監督の『危険な関係』(12)がある。これまでに30を超える文学賞、映画賞を受賞し、小説や短編は20か国語以上に翻訳されている。コロンビア・カレッジ・シカゴの修士号を持ち、中国作家協会と全米脚本家組合に加盟している。
J&B:11:00-13:15 (135分)
https://ja.wikipedia.org/wiki/文化大革命
https://ja.wikipedia.org/wiki/毛沢東