Of Fathers and Sons – Official Trailer
シリアの民主化を求めて奮闘する若者たちを追った「それでも僕は帰る シリア 若者たちが求め続けたふるさと」を手がけた、ベルリン在住のシリア人監督タラール・デルキが、父親がアルカイダ関連組織のメンバーである一家にカメラを向けたドキュメンタリー。シリアで活動するアルカイダの関連組織ヌスラ戦線のメンバーを父にもつ一家に客人として迎えれたデルキ監督が、戦火を目の当たりにする子どもたちの成長や、息子たちをイスラム国家の戦士に育てようとする父親の姿を見つめていく。「ドイツ映画祭HORIZONTE 2019」(19年3月8~15日/東京・渋谷ユーロスペース)で上映。第91回アカデミーの長編ドキュメンタリー部門にノミネート。
ベルリン在住のシリア人映画監督タラル・デルキ(『それでも僕は帰る 〜シリア 若者たちが求め続けたふるさと〜』)は、本作品の制作にあたりシリア北部の家族に2年半にわたり密着した。シリアで活動するアルカイダの関連組織ヌスラ戦線のメンバーを父親に持つ一家の元に滞在する。客として迎え入れられた監督は、戦火を目の当たりにする子供たちの生活を見つめ、特に長男と次男の成長を追った。観客はあるイスラム主義者のプライベートな側面、息子たちをイスラム国家の戦士に育て上げようとする父親としての側面を目にする。戦争の残酷さと家庭生活の内側とが絡み合う深いヒューマニズムの上に成り立ったこのドキュメンタリー映画は、2018年ドイツ・ドキュメンタリー映画賞をはじめ数々の賞を受賞している。
公式サイト:
https://www.goethe.de/ins/jp/ja/sta/tok/ver.cfm?fuseaction=events.detail&event_id=21456376
https://ja.wikipedia.org/wiki/父から息子へ_〜戦火の国より〜
https://www.offathersandsons.com
監督:タラール・デルキ
Talal Derki was born in Damascus and is based in Berlin since 2014.
He studied film directing in Athens and worked as an assistant director for many feature film productions and was a director for different Arab TV programs between 2009 and 2011. Furthermore, he worked as a freelance cameraman for CNN and Thomson & Reuters. Talal Derkis short films and feature length documentaries received many awards at a variety of festivals. His feature documentary RETURN TO HOMS has won the Sundance Film Festival’s World Cinema Grand Jury Prize in 2014. The same year, he was also a member of the international Jury at IDFA.
FILMOGRAPHY
2016 – Ode to Lesvos, short documentary
2013 – Return to Homs, feature documentary
2010 – Hero of the Sea, documentary
2005 – A whole line of trees, short film
2003 – Hello Damascus goodbye Damascus, short film
ユーロスペース:15:00-16:45 (99分) [15:10-16:55]
ジハード主義
https://ja.wikipedia.org/wiki/サラフィー・ジハード主義
タリバン
https://ja.wikipedia.org/wiki/ターリバーン
ヌスラ戦線
https://ja.wikipedia.org/wiki/アル=ヌスラ戦線
https://kotobank.jp/word/ヌスラ戦線-1692485
国際テロ組織「アルカイダ」に忠誠を誓うイスラム教スンニ派の過激派組織。2012年1月ごろにシリアで結成された。支配地域はイドリブがあるシリア北西部や北部に点在。実戦経験を積んだ戦闘員が多いため、ゲリラ戦に強いとされる。アサド政権や過激派組織「イスラム国」(IS)と敵対関係にあるが、反体制派の一部とは協力関係にある。米国や国連からはテロ組織に指定されており、米ロが呼びかけた停戦ではISと共に対象外となっている。
アルカイダ
https://ja.wikipedia.org/wiki/アルカーイダ
ドイツ映画際HORIZONTE2019-Goethe-Institut Japan
Festival des Deutschen Films
(3月8日[金]—15日[金] ユーロスペース)
プロモーション映像
https://www.goethe.de/ins/jp/ja/kul/sup/hor.html
ゲーテ・インスティトゥート東京は、3月8日〜3月15日、ユーロスペース(渋谷)にて、ドイツ映画祭HORIZONTE 2019 を開催します。今年は、最新のドイツ映画から厳選した8本の劇映画と2本のドキュメンタリー映画をラインナップしました。上映にあたっては監督や俳優が来日し、それぞれの作品の見どころを紹介します。どれも若い世代のドイツ人監督、あるいはドイツを拠点にする監督たちによる作品で、彼らを取り巻く多様で切実なテーマが生き生きと描かれています。オンラインチケットの前売り販売を開始しました。
HORIZONTE(ホリゾンテ=地平線)への視線は、遠く、未来を、新しく何かが生れる場所を見つめます。このHORIZONTE という名を冠した映画祭は、ダイナミックに変動する新世代のドイツ映画界から厳選した作品を紹介します。
HORIZONTE では、映画賞の受賞などを通じて高く評価されている作品や、社会・政治の現在を映し出すドキュメンタリー作品を上映するだけでなく、観客や俳優を招待し、その生の声を観客に届けます。ゲーテ・インスティトゥート東京によるHORIZONTE 2019 は、German Films とユーロスペース(渋谷)の協力の下、実現することができました。
上映ライナップは以下、8本の劇映画と2本のドキュメンタリー映画です。
『ロミー・シュナイダー〜その光と影〜』(オープニング作品、エミリ・アテフ監督によるQ&Aあり)、『父から息子へ〜戦火の国より〜』、『僕たちは希望という名の列車に乗った』(ラース・クラウメ監督によるQ&Aあり)、『未来を乗り換えた男』(主演俳優フランツ・ロゴフスキによるQ&Aあり)、『キャスティング』、『プチ・ブルの犬』、『希望の灯り』(トーマス・ステューバー監督、および主演俳優フランツ・ロゴフスキによるQ&Aあり)、『明日吹く風』、『マニフェスト』、『ソーシャルメディアの“掃除屋”たち』