予告編
『氷の季節』記者会見:マイケル・ノアー監督
リメイク版「パピヨン」のマイケル・ノアー監督が、19世紀デンマークで貧困にあえぐ農家の主の苦悩を徹底したリアリズムで描いた人間ドラマ。19世紀半ば、デンマークの農村。厳しい自然環境に悩まされる農民イェンスは、これからやって来る過酷な冬を家族で乗り越えるため、苦渋の選択を迫られる。家族を守るため近所の裕福な農家との取引に応じるイェンスだったが、それは彼自身のモラルと最も大切な存在を犠牲にすることを意味していた。主演は「ヒトラーに屈しなかった国王」のイェスパー・クリステンセン。2018年・第31回東京国際映画祭コンペティション部門に出品され、最優秀男優賞と審査員特別賞を受賞。
19世紀半ばのデンマークの田舎に暮らす、ある農家の物語。厳しい自然環境の中、さらに過酷な冬を迎えるにあたり、農民イェンスは耐え難い選択を迫られる。一家が冬を越すためには、近所の裕福な農家との取り引きに応じるしかない。それは、家族のより良い暮らしと引き換えに、彼自身のモラルと最も大切な存在を犠牲にすることを意味していた。
公式サイト: https://2018.tiff-jp.net/ja/lineup/film/31CMP03(東京国際映画祭2018)
https://eiga.com/news/20181105/10/
https://natalie.mu/eiga/news/305950
監督:マイケル・ノアー Michael Noer
ユーロスペース:14:00-15:50 (104分)
トーキョーノーザンライツフェスティバル2019(2.9-2.15)
Tokyo Northern Lights Festival
https://www.jvta.net/tyo/event/2019tnlf/
世界を席巻したドグマ95世代に入れ替わる形で、デンマーク映画を牽引しているのが『シージャック』(12年TIFFコンペ作)のトビアス・リンホルム監督と本作のマイケル・ノーア監督である。盟友であるふたりは厳格なリアリズムで社会の事象を容赦なく描く点で共通している。ノーア監督は『R』で刑務所内人種闘争、『Northwest』はマフィア、『Key House Mirror』は老人問題を取り上げ、いずれも緊張感溢れる見事な演出を見せている。本作では時代ものに挑戦し、現代に直結する主題をスリリングに描き切った。主演は007シリーズのミスター・ホワイト役や、『ヒトラーに屈しなかった国王』も記憶に新しいデンマークの名優イェスパー・クリステンセン。
氷の季節
Før frosten / Before the Frost
監督:マイケル・ノアーMichael Noer / 2018 年/ デンマーク/ デンマーク語(Danish)、スウェーデン語(Swedish)/ 104min / 字幕:日本語・英語【With English subtitles】
イェンスは、荒涼とした農地で娘とふたりの甥と暮らしていたが、小麦の不作に苦しむ中、厳しい冬を目前に控えていた。窮地に立たされた彼は、裕福な農家に土地を売り、娘を嫁がせるが…。1850 年代のデンマークを舞台に、娘の幸福のためにそのモラルを揺るがせていく父親の姿をサスペンスフルに描く。
協力:東京国際映画祭
2018年東京国際映画祭:最優秀男優賞(イェスパー・クリステンセン)、審査委員特別賞
劇場未公開
2/10 sun 21:10 2/12 tue 14:00 2/15 fri 16:30