予告編
インド人青年と、声を出せないパキスタンから来た少女が、国や宗教を超えて織り成す2人旅をあたたかく描き、世界各国でヒットを記録したインド映画。幼い頃から声が出せない障がいを持つシャヒーダーは、パキスタンの小さな村からインドのイスラム寺院に願掛けにやってきた。しかし、その帰り道で母親とはぐれてしまい、1人インドに取り残されてしまう。そんなシャヒーダーが出会ったのは、正直者でお人好しなパワンだった。ヒンドゥー教のハヌマーン神の熱烈な信者であるパワンは、ハヌマーンの思し召しと、シャヒーダーを預かることにするが、彼女がパキスタンのイスラム教徒だと分かり驚がくする。長い年月、さまざまな部分で激しく対立するインドとパキスタン。しかし、パワンはシャヒーダーを家に送り届けることを決意し、パスポートもビザもない、国境越えの2人旅がスタートする。主人公パワンをインド映画界の人気スター、サルマーン・カーンが演じる。
2015年、1本の映画が世界を笑いと感動に包み込んだ。
底抜けに正直でお人好しなインド人青年と、声を出せないパキスタンからの迷子の少女の二人旅を、国や宗教、人間愛についてのメッセージと、ほっこりとした笑いに包んで描き、世界中から人種を超えた熱い支持を受けたのだ。インドでは、30以上の映画賞を受賞して大ヒットとなり、全世界でも150億円に迫る興収を記録して、映画批評サイトRotten Tomatoesの満足度は驚異の100%をマーク。3年を経た現在も「ダンガルきっと、つよくなる」「バーフバリ王の凱旋」に次ぐインド映画の世界興収歴代No.3を継続中の本作が、熱い要望に応えて遂に日本にやってくる!
パキスタンの小さな村に住む女の子シャヒーダー。幼い頃から声が出せない彼女を心配したお母さんと一緒に、インドのイスラム寺院に願掛けに行くが、帰り道で一人インドに取り残されてしまう。そんなシャヒーダーが出会ったのは、ヒンドゥー教のハヌマーン神の熱烈な信者のパワンだった。
これも、ハヌマーンの思し召しと、母親とはぐれたシャヒーダーを預かることにしたパワンだったが、ある日、彼女がパキスタンのイスラム教徒と分かって驚愕する。歴史、宗教、経済など様々な面で激しく対立するインドとパキスタン。それでもパスポートもビザもなしに、国境を越えてシャヒーダーを家に送り届けることを決意したパワン。
国境では警備隊に捕まり、パキスタン国内ではスパイに間違われて警察に追われる
波乱万丈の二人旅が始まった。果たしてパワンは無事にシャヒーダーを母親の元へ送り届けることができるのか?そこには、思いもよらなかった奇跡が待っていた…
公式サイト:http://bajrangi.jp
https://ja.wikipedia.org/wiki/バジュランギおじさんと、小さな迷子
製作・監督・脚本:カビール・カーン
1971年生まれ。映画プロデューサー、監督、脚本家。1996年から、ドキュメンタリー映画の撮影監督や製作に携わり、インド国民軍を題材にした“The Forgotten Army”(99)等の3作品ではメガホンをとった。娯楽映画デビューとなった2006年の“Kabul Express”は、National Film Awardsで最優秀新人監督賞を獲得。その後、日本でも公開された「タイガー~伝説のスパイ~」(12)などを手掛け、監督の他に共同プロデューサーも兼ねた本作は、興行的にも大成功を収め、彼の代表作品となった。他の監督作品は“Phantom”(16)“Tubelight”(17)。クリケット・ワールド・カップを題材にした次回作は2019年公開予定。
ハルシャーリー・マルホートラ【シャヒーダー(ムン二)】
2008年生まれ。2012年にテレビドラマの子役としてデビューし、TVCMにも多数出演。本作では、オーディションに集まった約5,000人の中から選ばれ、発話障害をもつ難役を見事に演じて、鮮烈な映画デビューを果たし、Filmfare Awardsでは最年少で新人女優賞にノミネート。Stardust Awards、Star Screen Awards等では最優秀子役賞を受賞した。映画2作目になる“Nastik”では、警官の人生観に影響を与える少女を演じている。
「mama(おじさん)」「Jai Shri Ram(ラーマ万歳)」
監督のカビール・カーンは「シャヒーダーは最も重要な役で、キャスティングを間違えれば製作は困難になる。そこには覚悟が必要だった」と語っている。声を出せない6歳の少女シャヒーダーには、眼と表情だけでの演技が求められ、セリフはラストシーンの「おじさん」と「ラーマ万歳」だけである。
この役には、5,000人の中からオーディションで選ばれたハルシャーリーが抜擢された。2008年生まれの彼女の実年齢も当時6歳で、テレビドラマの子役やコマーシャル等に出演していたものの、映画出演は初めてだった。監督はハルシャーリーに多くの演技指導をしたが、その中で彼女は成長し、素晴らしいパフォーマンスを示した。作品中で見られるように、眼と表情だけで喜怒哀楽を表現する彼女の演技は誰もが称賛するだろう。共演のサルマン・カーンは「彼女と一緒に演技ができて、素晴らしい時間になった。6歳にして俳優が必要な全てのものを持っている」と絶賛。
この映画によって、いくつかの最優秀子役賞を獲得し、テレビ取材が殺到し、その中でハルシャーリーは、時に恥じらい、時に戸惑いながらも、素顔の自分を語っている。次回作は、現在製作中のの“Nastik”で、警官の人生観に影響を与える子役を演じている。
川崎チネチッタ:13:30-16:15 (159分)