イ・ミョンバク(李明博)とパク・クネ(朴槿恵)政権の約9年間にわたる言論弾圧の実態を告発した韓国製ドキュメンタリー。2008年、米国産牛肉BSE問題などの報道によって国民の支持を失いかけたイ・ミョンバク政権は、公共放送局KBSや公営放送局MBCをターゲットに、メディアへの露骨な介入を開始。政権に批判的な経営陣は排除され、調査報道チームは解散、記者たちは非制作部門へと追いやられた。両局の労働組合はストライキで対抗したものの、政権が送り込んだ新たな経営陣は解雇や懲戒処分を繰り返し、検察も容赦なくストを弾圧。両局は政府発表を報じるだけの「広報機関」となったが、それでもあきらめない本物のジャーナリストたちがいた。自身も12年にMBCを不当解雇されたチェ・スンホ監督と非営利独立メディア「ニュース打破」取材班は、韓国のジャーナリズムを骨抜きにした「主犯」と、権力に迎合した放送業界内の「共犯者たち」にカメラを向け、その実態と構造を明らかにしていく。
公式サイト:http://www.kyohanspy.com
https://ja.wikipedia.org/wiki/共犯者たち
監督:チェ・スンホ
製作:ニュース打破
ポレポレ東中野:12:20-14:15 (105分)
監督:チェ・スンホ
1986年、MBC入社。PD(プロデューサー)として「警察庁の人々」「三金(キム)時代」などの番組を制作。95年から同局の看板番組「PD手帳」に参加し、時事報道番組を手がける。2005年、ファン・ウソク博士の〈ES細胞論文捏造疑惑〉の取材を指揮し、「PD手帳ファン・ウソク神話の卵子疑惑」を制作(このスクープとその反響は『提報者~ES細胞捏造事件~』として映画化された)。2010年に、検事と財閥の関係を暴露した「PD手帳検事とスポンサー」、李明博大統領の4大河川事業を検証する「PD手帳4大河川水深6メートルの秘密」を手がけ、第23回韓国PD大賞「今年のPD賞」を受賞。さまざまな不正腐敗を暴き、社会的な影響をもたらすマスメディアの批判機能を誠実に遂行したと評価された。2012年1月にMBCを不当解雇された後、非営利独立メディア、“ニュース打破”で活動を続ける。監督作『スパイネーション/自白』が、第17回全州(チョンジュ)国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞、アジア映画振興機構NETPAC賞を受賞。『共犯者たち』が、第21回富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭正式招待。2017年12月、MBCの新しい社長に選任される。解職から1997日ぶりとなる12月8日に初出勤し、不当解雇者の復職や、労組との共同宣言文を発表。同月12日にMBCは「PD手帳MBC没落7年の記録」を放映。公営放送の立て直しを開始した。
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/29180.html
http://world.kbs.co.kr/service/news_view.htm?lang=j&Seq_Code=66067
https://imidas.jp/sensoutoheiwa/?article_id=l-73-028-18-07-g742
https://ja.wikipedia.org/wiki/ニュース打破
https://www.youtube.com/channel/UCdRKYkHnflFS7GhzluyT6Hg
http://www.tokyo-np.co.jp/article/metropolitan/list/201806/CK2018060902000170.html