Thirty Seconds to Midnight (Japanese Trailer)
際限のない核兵器開発と環境汚染とともに、世界の滅亡を告げる時計の針は刻一刻と進んでいく。
時は16世紀。西欧人によるアメリカ大陸への入植が始まり、探検と開拓の名の下に、先住民族に対する領土略奪と虐殺が繰り返されました。生き残った先住民族は奴隷化され、領土は西方へと拡大されていきました。力の争いを拠り所にした国家建設のイデオロギーは、世界支配への衝動と帝国的軍事主義を成長させ、人類全体を絶滅に追いやるに足る軍事兵器を作り出しました。世界の終焉を告げる時計の針は、こうした過程の中で動き出したと、レジス・トレンブリー監督はとらえています。
政治、経済、文化の様々な側面から、人類に残された道を探る、衝撃のドキュメンタリー!
現在、アメリカは80カ国に約800の軍事基地を擁し、1798年以来アメリカの諸外国に対する軍事介入は500回を超え、軍事国家としての側面をむき出しにしています。そして「自由」「正義」「テロとの戦い」といった偽りの大義名分を掲げ、国際世論を喚起し、武力行使を正当化するのがアメリカの常套手段です。なぜこうまでして覇権国家として世界に君臨し続けなければならないのでしょう?
https://cinemarine.co.jp/30sec_to_midnight/
監督・撮影・制作:レジス・トレンブリー
本作の監督、レジス・トレンブリーは、独立系ドキュメンタリー映画の制作、脚本、監督をもこなします。また、米国退役軍人団体「ベテランズ・フォー・ピース」のメンバーとしても、国際的な平和活動への参加と協力を惜しみません。監督作として、沖縄の米軍基地移設問題を取り上げた「OKINAWA」、韓国での米軍基地建設を題材にし、シカゴ国際環境映画祭にてエクスポゼ(暴露)賞を受賞した、「済州の魂たち」(チェジュのゴーストたち)があります。巨大権力に抵抗する一般市民の視点からアメリカの排他主義と帝国主義を浮き彫りにする共通のテーマは、本作品「終焉までの30秒」にも受け継がれています。資本主義と軍事主義の両輪で地球規模の排他的、攻勢的展開を進めるアメリカの政策の結果、確実に地球を破滅させる要因を世界は抱え込んでしまいました。終末時計の針は残り30秒を刻むだけ。人類滅亡を回避することは不可能なのでしょうか?主要メディアとは一線を画す切り口で、紛れもない事実と真理を通し、末期的な世界情勢を問いただす衝撃の問題作です。
映画賞受賞映像作家、レジス・トレンブリーは、元軍人の平和団体「ベテランズフォーピース」のメンバーでもあります。
彼の衝撃的な初長編作品「済州の魂(ゴースト)たち」は米国海軍基地の隠された建設計画を暴き、手付かずの海洋生物多様性や自然環境の破壊や、朝鮮戦争中に遡って現地の人々の受けた虐殺の苦難を明らかにします。その末裔達が、今はこの海軍基地建設に抗議する様は、米国例外主義、帝国主義、韓国が今日においても米国の植民地であることを象徴的に描写します。シカゴ国際環境映画祭で、「エクスポゼ(暴露)賞」を受賞したこの作品は、現在も世界140カ国で上映が続いています。
そして現在それらの国々では、トレンブリー監督の長編第二作目、「終焉までの30秒」が拡散しています。米国内を始め、環太平洋地区やロシア、クリミアを巡って取材したトレンブリーは、米国の世界覇権維持のために、800の海外基地を通じて「核」がどのような役割を果たしているかに焦点を当て、驚くべき事実を暴き、見る者の目から次々と鱗が落ちます。日本も含む様々な米軍ホスト国、かつてのソ連の衛星国、米国等で行われた多くのインタビューは、これまで日々の主要メディアの報道とは真逆の事実を伝えます。
彼が行く先々で、現地の草の根サポーターの協力で推し進められてできた映像は、世界中の平和を願う人々の声の結晶です。メディアの呪縛から解き放たれた真の声を聞くチャンスをお見逃しなく!
※ベテランズフォーピースは退役軍人、軍人の家族、同志で構成される国際組織です。平和の文化を構築し、戦争の真のコストを露出させ、核兵器廃絶、米国政府の他国政府への介入阻止、戦争の傷を癒すことに専念しています。ネットワークは、米国および海外全体で120以上の支部で構成されています。
『済州の魂たち(チェジュのゴーストたち)』2014シカゴ世界平和映画際エクスポゼ賞(Expose Award)
横浜シネマリン:10:00-11:35 (86分)
ヘレン・カルディコット博士
国籍米国
専門反核運動家
肩書核政策研究所代表
生年月日1938
出生地オーストラリア
経歴
1977年に渡米し、ハーバード大学医学部小児科専任講師となる。’80年以降、様々な反核運動に参画。著書に「核文明の恐怖原発と核兵器」「狂気の核武装大国アメリカ」など。
http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-1520.html
「世界終末時計の針が30秒進み、世界の終わりまであと残り2分に」
https://www.gizmodo.jp/2018/01/doomsday-clock2018-2min.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/世界終末時計