予告編
世界16の国と地域でサプライズ大ヒットを記録し、そのうち、中国・香港・台湾・ベトナム・マレーシア・ブルネイ・マカオ・フィリピンではタイ映画史上歴代興収第一位の座につきアジアを席捲した話題作がいよいよ日本に上陸します。タイ・アカデミー賞とよばれる第27回スパンナホン賞で監督賞、主演女優賞、主演男優賞をはじめとした史上最多12部門を受賞した本作は、米批評家サイトRotten Tomatoesでも堂々の92%FRESHを記録しています。一人の天才少女をリーダーに、高校生の犯罪チームが頭脳と度胸だけを武器に世界を股にかけたカンニング・プロジェクトを仕掛ける第一級のクライム・エンタテインメントです。
物語の背景になっているのは、近年発展目覚ましいアジア各国で深刻な社会問題となっている熾烈な受験戦争。中国で実際に起きた集団不正入試事件をモチーフに、カンニングをスタイリッシュ、かつスリリングに描き、世界各国のメディアで絶賛。“まるで高校生版「オーシャンズ11」だ!”(-ヴァラエティ紙)などの声が上がりました。
中国で実際に起こったカンニング事件をモチーフに製作されたタイ映画で、同国で大ヒットを記録したクライムエンタテインメント。天才少女を中心とした高校生チームが世界規模のプロジェクトに挑む姿を描いた。小学校、中学校と優秀な成績を収め、その頭脳を見込まれて進学校に特待奨学生として転入を果たした女子高生リン。テストの最中に友人のグレースをある方法で手助けしたリンの噂を耳にしたグレースの彼氏パットは、試験中にリンが答えを教え、代金をもらうというビジネスを持ちかける。さまざまな高度な手段を駆使し、学生たちは試験を攻略。リンの売り上げも増加していった。そして多くの受験生の期待を背に受けたリンたちは、アメリカの大学に留学するため世界各国で行われる大学統一入試「STIC」攻略という巨大な舞台に挑むが……。
公式サイト:https://maxam.jp/badgenius/
https://ja.wikipedia.org/wiki/バッド・ジーニアス_危険な天才たち
https://en.wikipedia.org/wiki/Bad_Genius
監督:ナタウット・プーンピリヤNattawut Poonpiriya
1981年3月24日、バンコク生まれ。タイのシーナカリンウィロート大学の芸術学部演劇・舞台演出専攻にて修士号を取得後、短編映画を撮りながら、ワコール、ブラザーといった有名企業のTVCM監督として3年ほどタイ国内で活動。その後、ニューヨーク・ブルックリンにあるプラットインスティテュートにグラフィック・デザインを学びに渡米する。2011年にタイに戻り、再びTVCMそしてMVの監督としても数々の作品を手掛けるようになり注目を浴びる。2012年、長編監督一作目の『Countdown』(12・未)が公開され、タイ・アカデミー賞と呼ばれるスパンナホン賞で最優秀脚本賞、編集賞、主演男優賞を受賞、更に第86回米アカデミー賞外国語映画賞のタイ代表に選出された。その後も精力的に映画作りを続け、図書館で働く女性の一目惚れの恋を描いた『The Library』(13・未)と、パーティーが大好きなヒップスターの女の子が主人公の『Present Perfect』(14・未)という短編作品がタイ国内で相次いで公開される。そんな折に、本作のプロデューサーであるジラ・マリクンとワンリディー・ポンシティサックから、カンニング事件をモチーフにして映画を作らないかと話を持ち掛けられる。この提案を面白がったプーンピリヤ監督は、1年以上をかけて脚本を執筆し、本作を完成させる。2017年5月に本国で公開されるやいなや瞬く間に口コミが広がり、タイ国内映画として2017年年間興行収入第1位を記録。さらに、第27回スパンナホン賞では最優秀監督賞をはじめ史上最多12部門で受賞、またカナダのファンタジア映画祭で監督賞を受賞するなど、国内外の映画賞を多数受賞した。これからの世界的な活躍がますます期待される俊英の監督である。
新宿武蔵野館:16:25-18:35 (130分)
大学統一入試「STIC」
https://edition.cnn.com/2016/05/11/asia/thailand-high-tech-examination-cheating/index.html