予告編
クエンティン・タランティーノ監督のアシスタント・カメラマンという経歴を持つレバノン出身ジアド・ドゥエイリ監督最新作。監督の実体験をもとにした、どこの国でも起こりうる“ささいな口論”が国家を揺るがす法廷劇にまで発展していく物語は、本国で爆発的な大ヒットを記録。さらに世界中を感動の渦に巻き込み第74回ベネチア国際映画祭では主演のひとりカメル・エル=バシャがパレスチナ人初の男優賞を受賞。第90回アカデミー賞®ではレバノン史上初となる外国語映画賞ノミネートの快挙を成し遂げた。
レバノンの首都ベイルート。その一角で住宅の補修作業を行っていたパレスチナ人の現場監督ヤーセルと、キリスト教徒のレバノン人男性トニーが、アパートのバルコニーからの水漏れをめぐって諍いを起こす。このときヤーセルがふと漏らした悪態はトニーの猛烈な怒りを買い、ヤーセルもまたトニーのタブーに触れる“ある一言”に尊厳を深く傷つけられ、ふたりの対立は法廷へ持ち込まれる。
やがて両者の弁護士が激烈な論戦を繰り広げるなか、この裁判に飛びついたメディアが両陣営の衝突を大々的に報じたことから裁判は巨大な政治問題を引き起こす。かくして、水漏れをめぐる“ささいな口論”から始まった小さな事件は、レバノン全土を震撼させる騒乱へと発展していくのだった……。
キリスト教徒であるレバノン人男性とパレスチナ難民の男性との口論が裁判沙汰となり、やがて全国的な事件へと発展していく様子を描き、第90回アカデミー賞でレバノン映画として初めて外国語映画賞にノミネートされたドラマ。主演のカエル・エル・バシャが第74回ベネチア国際映画祭で最優秀男優賞を受賞するなど、国際的に高い評価を獲得した。クエンティン・タランティーノ監督作品でアシスタントカメラマンなどを務めた経歴を持ち、これが長編4作目となるレバノン出身のジアド・ドゥエイリ監督が、自身の体験に基づいて描いた。
公式サイト:http://longride.jp/insult/
監督・脚本:ジアド・ドゥエイリ
1963年10月7日ベイルート生まれ。レバノン内戦状況下で少年期を過ごし、20歳の時にレバノンを離れアメリカへ留学。サンディエゴ州立大学で映画学位を取得。卒業後、ロサンゼルスでクエンティン・タランティーノ監督のカメラアシスタントとして『レザボア・ドッグス』(91)や『パルプ・フィクション』(94)などの作品に参加。『西ベイルート』(98)で⻑編デビュー以降、続く『Lila Says(英題)』(04・未)ではスペインのヒホン映画祭で男優賞・脚本賞など受賞。イスラエル人俳優を起用し、イスラエルで撮影を行ったため、政府によりレバノン国内での上映が禁止された『The Attack(原題)』(12・未)では、サン・セバスチャン国際映画祭審査員特別賞ほか世界中で上映され、高い評価を受ける。本作『判決、ふたつの希望』では第74回ベネチア国際映画祭で主演のひとりカメル・エル=バシャが最優秀男優賞を受賞し、レバノン史上初アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた。
https://realsound.jp/movie/2018/09/post-243675.html
https://blog.goo.ne.jp/sakohm27/e/910edc09cd875b888ff93de501f95586
TOHOシネマズシャンテ:13:40-15:45 (113分)
https://ja.wikipedia.org/wiki/レバノン
https://ja.wikipedia.org/wiki/レバノン内戦
https://ja.wikipedia.org/wiki/灼熱の魂
https://ja.wikipedia.org/wiki/レバノン_(映画)
https://ja.wikipedia.org/wiki/戦場でワルツを
人間(男)の感情は、社会的なものであること。
女性は、声を持っていること。
映画は、出身地で撮ることが重要。