予告編
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二つの国が生まれる時― 英国領インド最後の6か月、真実の物語1947年、インド返還のため最後のイギリス総督に就任したマウントバッテン卿一家と500人の使用人の住む家では、歴史を動かそうと奔走する人々がいた!監督自身のファミリー・ヒストリーが重なる感動の人間ドラマ。
第二次世界大戦で国力が疲弊したイギリスは、植民地インドを去ると決定。主権譲渡のため任命された新総督のマウントバッテン卿、その妻と娘は、首都デリーの壮麗なる総督官邸にやって来る。大広間と迎賓室がそれぞれ34部屋、食堂は10部屋で、映写室も備えた大邸宅に500人もの使用人が仕える。そこでは独立後に統一インドを望む国民会議派と、分離してパキスタンを建国したいムスリム連盟によって、連日連夜論議が闘わされた。一方、新総督のもとで働くインド人青年ジートと令嬢の秘書アーリア、互いに惹かれあう2人だが、信仰が違う上に、アーリアには幼いときに決められた婚約者がいた……。独立前夜、混迷を深める激動のインドで、歴史に翻弄された人々を鮮やかに描いた感動の人間ドラマ、それが『英国総督最後の家』だ。
1947年、独立前夜のインドを舞台に、激動する歴史に翻弄された人々の姿を描いたヒューマンドラマ。最後のイギリス統治者として、インドのデリーにある総督の家にやってきたルイス・マウントバッテン。宮殿のように豪華な総督の邸宅では、ヒンズー教、イスラム教、シーク教などさまざな宗派の教徒たち500人が使用人として階下で働き、ルイスと家族が暮らす2階では、政治のエリートたちが、独立後に統一インドを望む多数派と、分離してパキスタンを建国したいムスリムたちとに分かれ、連日連夜の論議を続けていた。そんな日々の中、使用人のインド人青年ジートと令嬢秘書のアーリアが、宗派の違いを超えて惹かれあうのだが……。インドにルーツを持ち、祖父母が分離独立の大きな影響を受けたというグリンダ・チャーダ監督がメガホンをとる。
公式サイト:http://eikokusotoku.jp
https://ja.wikipedia.org/wiki/英国総督_最後の家
グリンダ・チャーダ監督はある日、チャリティパーティを主催する慈善団体の後援者で、マウントバッテン卿の甥の息子にあたるチャールズ皇太子に出会った。彼に大叔父様についての映画を制作中だと話すと、チャールズ皇太子は言った。「マウントバッテン卿の個人秘書を務めていたナレーンダル・スィンフが書いた『The Shadow of the Great Game』という本を、ぜひ読むべきです。本当は何が起きていたかが分かりますから」と。その数日後、奇妙な偶然が起きた。チャーダ監督が新作映画の宣伝中に会いに来た俳優志望の若者、それがなんとナレーンダル・スィンフの息子だったのだ! 彼は「あなたが分離独立についての映画を制作中である記事を読みました。父の本をぜひ読んでいただきたいのです」と語った。それはチャールズ皇太子から薦められたものと同じ本だった。そして数年後、彼は本作に、父と同じくマウントバッテン卿の個人秘書役で出演することとなった。マウントバッテン卿には『パディントン』シリーズ、人気テレビドラマ「ダウントン・アビー」のヒュー・ボネヴィルが、威厳を湛えながら心優しく誠実な総督を演じ、その妻でインドへの深い愛情を示すエドウィナ役のジリアン・アンダーソンと共に、自身の祖父母が分離独立の際に大移動してきたチャーダ監督が、「私自身の映画を作りたい」という強い思いを叶えた。
1960年、ケニヤのナイロビで、シク教徒のインド人家庭に生まれ、2歳のとき、家族でウェスト・ロンドンに移住。イースト・アングリア大学卒業後、BBC放送のニュース・レポーターとしてキャリアをスタートさせた。初監督作品『Bhajion the Beach(原題)』(93年)は、イギリスに住む世代の異なるインド系女性たちを描いた作品で、イギリス・アカデミー賞(BAFTA)最優秀英国作品賞にノミネートされ、イヴニング・スタンダード英国映画賞最優秀新人賞を受賞。95年に監督したBBC放送の2部作ドラマ「Rich Deceiver(原題)」の視聴者は1100万人に達した。2000年、サンダンス映画祭のオープニングナイトで上映された『What’s Cooking?(原題)』は、ニューヨーク映画批評家協会より『リトル・ダンサー』とともに観客賞を受賞、またロンドン映画批評家協会賞最優秀監督賞も受賞。『ベッカムに恋して』(02年)は、『スラムドッグ$ミリオネア』(08年)が登場するまで、史上最高額の興収を記録したイギリス出資/配給映画となり、世界中で大ヒットした。ジェーン・オースティンの「高慢と偏見」をベースにインドとハリウッド風ミュージカルをミックスさせた『Bride and Prejudice(原題)』(04年)は、イギリスとインドで同時公開された。『ジョージアの日記/ゆーうつでキラキラな毎日』(08年)も世界各国で公開。
2015年にはミュージカル版「ベッカムに恋して」をロンドンのウエストエンドで上演、演劇批評家協会賞最優秀ミュージカル賞を受賞、ローレンス・オリヴィエ賞の5 部門にノミネートされた。06年、大英帝国勲章4等勲爵士を受章。
https://ja.wikipedia.org/wiki/グリンダ・チャーダ
J&B: 8:50-10:40 (106分)
Viceroy:(王の代理で他国を統治する)総督
ナレーンダル・スィンフNarendra Singh Sarila、
The Shadow of the Great Game: The Untold Story of Indias Partition。HarperCollins:2009
https://ja.wikipedia.org/wiki/インド・パキスタン分離独立
https://ja.wikipedia.org/wiki/イギリス領インド帝国#ウェーヴェル総督からマウントバッテン総督の時代_1943-1947
https://www.y-history.net/appendix/wh1601-122_1.html
https://www.y-history.net/appendix/wh1503-081.html